第109回目(3/4) 藤原 直哉 先生 株式会社あえるば

理屈でやっている人が、直感を頼れるようになるには?

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◆インターネットラジオについて教えてください。

もう10年以上やっていて、いまではよく聞く言葉ですが「インターネットラジオ」って、おそらく私が作った言葉なのですよ。

2005年にiPodが出て、これを見て「あ、ラジオだ」と直感で思ったのです。

昔、NHKや民放で定期的にラジオに出ていたので、ラジオは仕事の1つでした。

電波のラジオは放送時間に聞かないといけないけれど、iPodなら録音したものをインターネットで届けるからいつでも聞けます。

これはインターネットラジオだなと確信しました。それ以来ずっとやっています。

「藤原直哉の日本と世界にひとこと」と「藤原直哉の21世紀はみんながリーダー」という2つの番組を放送しています。

最初は毎週10分だったのが、しばらくして20分になって、このスタイルは10年変わっていないですね。

「藤原直哉の21世紀はみんながリーダー」は、リーダーシップの話や心の話が多いです。

◆リーダーシップの話をされている目的は何ですか?

トップリーダーの養成です。これからは政治家に任せて自分がお客さんでいてはダメですから。自分で行動するための原点をみなさんと一緒に勉強しているのです。

私自身、レポートを書いて先々のことを予測していまして「どこで先のことがわかるのですか?」と聞かれることが多いのですが、これは難しくなくて、原理原則に則れば上手くいきます。

まず基本があって、変化があるときには必ずあちこちから小さな予兆が生まれてきます。日々の時事ニュースを見ればその予兆がわかります。

トップリーダーは、道なきところから道を作らなければいけないですよね。その大きな道しるべの1つを提供しています。

◆そういった原理原則や大局観は、どうやって身につけたのですか?

私は20年前まで完璧な無神論者でした。うちの家もそうでした。

しかし東海大学で非常勤講師として学生達に数学を教えているときに「神の居場所がある」と感じたのです。

数学では、微分積分や線形代数などで「無限」とか「次元」というものが出てくるのですが、「なぜそうなっているのか」きちんと証明されていないことが実は多いのです。

早稲田の先生で非線形数学の専門家がいて、今で言うところのカオスとかフラクタルというやつですね。その勉強会にも出ていました。

そうすると明らかに神の存在無しでは、説明できない世界がそこにあったのです。

◆出口日出麿さんの本を読まれているとおっしゃっていましたが、それと通じるところがあるのでしょうか。

出口さんは宗教団体の大本の人で、大本には最初に出口なおさんという女性がいるのですが、この人の預言・・・預言と言うよりも自動書記で書かれた本がありまして「これからびっくり箱のふたが開くぞよ」と書いてあったのです。

それを目にしたときに、そのとおりだと直感で思ったのです。

ちょうど会社から独立する頃で1991年の頃でした。当時株の大暴落が始まって、そのとおりになるだろうなと。

大本に知り合いがいらして、何度か遊びに連れて行ってもらいました。既に出口日出麿さんは亡くなっていたのですが、お付きの人がいて、いろいろな話を聞きました。

「家でお宮を拝ませてくれますか?」と聞いたところ、信者になったらいいよと言われまして。

「宗教法人の活動は何もできないですが、いいですか?」と聞いたら、それでも別にかまわないと。

それまでは無神論者だったのですが、それで大本の信者になったのです。

私は何もやらない信者ですが、拝むときにはちゃんと拝むようになりました。

家に神床を置いて、柏手を打って拝むのです。

日本の祝詞ってすごいですよ。太古からの力があって、1回2回じゃなくて毎日毎日続けていると我が取れてくるのです。大きな存在とつながるような感じになってきます。

そうすると、これから先のことが見えてきたり、取り越し苦労も後悔もしなくなります。

独断と偏見の世界だから、なかなか人と共有できる話ではないですけれど。

◆神とは、一体どんな存在ですか?

私は無神論者だったとき、生まれたときに全てが始まって、死ねば全てが終わると思っていました。その前後は何もないと思っていました。

でも、その前後にあるものが霊界だったり神界と呼ばれるものじゃないかなと考えています。

人間だとわかりづらいですが、法律上では同じ人格を持つ「法人(会社)」で考えてみるとわかりやすいです。

会社は設立日から閉鎖される日まで存在しているのですが、ある日突然に現われたり消えたりするわけじゃなくて、設立する前から「こういう会社を作ろう」という設立者の想いや理念が存在しています。

閉鎖された後も、会社に関わった人たちは生き続けますし、会社が残した想いが残り続けることもあります。

人間で言えば、生まれる前の世界、死んだ後の世界ですよ。

人間にも同様にそういったものがあるでしょう。

人知を越えた大きな存在が人間を作りだし、やがてそこに還っていくのです。

「あんた、そんな神の話なんてするけれど、何があったの?」なんて聞かれるのですが、特に路頭に迷ったり神にすがらなければいけないようなことがあったわけではなく、数学をやっていて「ああ神はいるんだ」と思ったのがきっかけでした。




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◆金融や経済の世界と、神の世界は対極にあるイメージなのですが。

まあ、両方見た感じですよね。

国際金融の世界では、市場を見ると世界のことが見えたのです。経済だけじゃなくて政治や人の営みとかも含めて。

だから世界を見る窓として金融というのは面白かったですね。

でも、それらが何によって動かされているのかというと、いろいろな出来事や指標の変化があるけれど、それらは全てつながっているのです。その根源は神々の世界にあるように感じています。

上がったり下がったり、それらの動きを予測するために「直感で当てる」というよりも、直感で「世の中の仕組みを見る」という感覚に近いですね。

これまでいろいろな失敗はありましたが、大失敗と呼べるようなことがなかったのは、原理原則に則ってやってきたからだと思っています。

上手くいかないことってある瞬間にパッとわかるのです。おかしいと思ったら、あまり粘らずに切り替えるようにしてきたので、深い痛手を負うことはないですね。

◆失敗したことがわからなくて、ズルズルと泥沼にはまる人がいます。

それは始めるときに直感で始めていないからです。

「これなら上手くいくはずだ」という理屈で始めているので、上手くいかなくても「もっとこうすれば上手くいく」という風に理屈を重ねてしまい、失敗の上塗りをしてしまうのです。

たしかに理屈は無いと困ります。人に説明できないですから。

でも理屈の前に直感で決めないとダメですよね。直感で決めれば止めるときも直感で止められます。でも理屈で始めると終わりは大変ですよ。

◆理屈でやっている人が、直感を頼れるようになるにはどうしたらいいですか?

理屈でやっている人は、理屈で息が詰まるので、そこを踏み越えればいいのです。つまり「理屈に合わないこと」をやってみたらいいのです。結構上手くいきますし、成功体験になります。

皆がダメだって言うことをやってみればいいのです。その時に自分の想いがどうなっているかが大事なのです。心が歪んでいると、歪んだ直感が来ます。

「どうしても勝ちたい」なんて思っていると、直感も歪むのです。

本当に苦労しない直感のためには、自分自身が真ん中に来ていなければいけません。好きでも嫌いでもなく、欲望とも切り離している必要があります。

例えば、どうしてもお金が欲しい、どうしても権力が欲しい、と思っていると、その時に入ってくる直感は曲がって狂ってしまうのです。悪い奴らがいい人に見えてしまったりします。

そうならないためには、自分の中にある囚われを外して「なんとでもなる」という気持ちになっていないと当たる直感にはならないですね。

◆どうすれば囚われを外すことができますか?

地道な努力が大切です。いろいろなことを経験しながら「俺が、俺が」という気持ちをだんだん鎮めていかなければいけません。

これを普段から瞑想でやっている人もいれば、アロマでやっている人もいる、旅行に行くこともいいでしょう、いろいろな方法があります。

新しい友達を作ってもいいですし、農園に行ってもよいです。私たちの遠山に来ることもその1つです。

職場と家の往復で思い詰めていると、知らず知らず歪んでしまうのです。ちょっと離れたところから自分を見つめられるような時間を作るといいですね。

自分の意志だけで自分の気持ちを変えることは難しいですから、このような補助的な方法を使ってみてはいかがでしょう。

人によっては壮絶な苦労を乗り越えることで、そうなる人もいます。

たとえば病気とか、倒産とか、失業とか、離婚とか、そういったとんでもないことを経験すると、人って成長するのです。

◆なぜとんでもないことを経験すると人は成長するのでしょう?

人にはものを感じるところが3つあるのです。それが「頭」と「心」と「腹」です。

例えば待ち合わせのために電車に乗るときのことを考えてみてください。

間に合うためには何時の電車に乗らないといけないのかなと思考するのが「頭」です。理性の世界ですね。

ところが、電車が止まっていて動かないので間に合わない、どうしようと焦るのが「心」です。理屈で処理できないことは心に降りてくるのです。つまり感情の世界ですね。

電車が動き出すとホッとするし、また止まると焦り出す、というようにコロコロと振り回されて疲れてしまいます。

しかし電車に乗ってしまったものは仕方ないし、なるようになるしかないと覚悟が決まると「腹」に降りてきます。

そういった、頭と心を越えて、腹に降りてくるようになると直感が働きます。腹で考えられるようになると上手くいくのです。

とんでもないことを経験した人は「なるようになるしかない」という覚悟を決めた経験があるから成長するのでしょう。

だから逃げると上手くいかないのです。腹をくくらないで逃げていると、いつまでも追っかけてきます。決めないといけないことを先延ばしにしていても同様です。決断しなければこじれていきます。




(次回につづく・・)

藤原 直哉(ふじわら なおや)   「株式会社あえるば」代表

独立系シンクタンクとして「経済」「政治」「国際情勢」「組織のリーダーシップ」に関する独自の分析を行っている。
社会人学校「藤原学校」を東京で月2回開催し、全国各地で「藤原塾」も開催している。
認定特定非営利活動法人日本再生プログラム推進フォーラムの理事長として、健康で持続性の高い日本の再生に向けて政策提言、啓蒙活動を行っている。

<藤原直哉先生のホームページ>
 
株式会社あえるば

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経済アナリスト藤原直哉の未来を拓く思考法


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日本人の財産って何だと思う?



インタビュアー:高坂一彦(たかさか かずひこ 某衆議院議員事務所 政策員)

高坂一彦

マイブレス式呼吸法と傾聴1日講座の講師として、自分と向き合い
自分の心を楽にして、穏やかな人間関係を築くお手伝いをしています。

政策研究は、地域コミュニティーのあり方を中心に発達障害者支援や
子育てをテーマに活動しています。

ブログ:うん!これでいいんだ!素直でいこう!人つながり高坂塾


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ブレスプレゼンター(呼吸法)、ELM(勇気づけ)リーダー

何かとストレスの多い日々の中であっても、
自分らしく、イキイキした時間を過ごせるように、
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そんな応援ができるようになりたいと思っています。


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倉橋竜哉

アイネスト株式会社、日本マイブレス協会の代表を務める。
日本マイブレス協会では、ブレスつまり息をコントロールする
「呼吸法」を通じてココロの穏やかさとカラダの健やかさを
お伝えする講師の養成を行っています。

HP:日本マイブレス協会
著書:「呼吸で心を整える」
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