第108回目(2/4) 佐田 弘幸 先生 佐田意識工学研究所
瞑想のときは、先のことを何も考えていませんでした。

◆アートディレクターのお仕事を退職されたのはなぜですか?
辞めたのは瞑想を始めてから一年後くらいでした。
私の中で、もっと瞑想というか、自分の内的体験を進めてみたい、探索してみたいという気持ちが強くなったのと、会社の経営者が2代目に代わって、会社の存続が怪しくなってきたことにあります。それである時、社長と口論をして、それをきっかけにポンと辞めてしまいました。
辞めた直後は、「東京に行って、広告関係の仕事を探そう」と、頭の片隅にはあったのです。
ただ、会社を辞めた時に給料以外は出なかったので、経済的にはそれが難しかった。
そこで半年間ただひたすら瞑想をしよう…と決めたのです。
それが12月末だったので、6月までは1日12時間の瞑想をやってやろうと決めました。
瞑想をする前に自分の中で問いかけをしました。
「私は何をすればいいのかが分からないので正しい方向に導いて下さい」と祈っていたのです。
神とかいう言葉は使わなかったけれども、とにかく自分の中に祈っていました。
というのも、マーフィーも「答えは内にある」と言っていますし、また自分の願いが本当に正しいのかどうかが、よくわからなかったからです。
◆その半年間は、瞑想でどんな経験をされましたか?
けっこう面白い体験をしまして、体外離脱体験の訓練とか、ちょっとスピリチュアル的なこととか、休憩を入れながらだけど、1日12時間以上は瞑想をしていました。
例えば体外離脱体験をするときは、うとうとしたような状態を自覚しながら、身体をバッと起こします。
だけど、その時に身体も本当に起きてしまうと失敗なんですね。
意識だけが起き上がって、身体は寝たままだと成功です。
しかし、いきなりその訓練を初めて、体外離脱体験のときの初期状態に入るのが難しいため、まずは、「私は、体外離脱が出来る。体外離脱で興味深い体験ができる!」と瞑想しながら繰り返し念じ、体験を確信するための訓練から始めました。
おそらく、ただ体外離脱をするだけの、身体を起こすだけの訓練から始めたとしたら、成功の確率が低かったと思っています。
◆半年間の瞑想期間の後のことは考えていたのですか?
瞑想をしているときは、先のことは何も考えていませんでした。
不安があると、よい瞑想体験ができないと思いますし、望んで得られた瞑想三昧の時間ですから。
しかし、瞑想ばかりやっていても仕方が無い、とは思っていました。
まあ、食っていけるだろう…と思いつつ、具体的にどうしたらいいのかは多少考えなきゃな…とは思っていましたね。
そこでその疑問を自分の中に問いかけ続けたのです。
するとある時、「経営者に指導をしなさい」という声が聞こえてきました。
◆すでに経営者に指導されていた経験はあったのですか?
全くありませんでした。
しかも私、話すのも営業も苦手なので、「え?それは無理だろう・・・」と正直に思ったのです。
それでも声が聞こえ続けたので、それなら願望実現の方法としては「そうなるように、祈り念じる事は出来る」と思いました。
それならタダで出来るし、これって営業の瞑想かな?まぁそれをやってみよう思ったのです。
こうして、たくさんの経営者の前で、瞑想の事例をしゃべっている、自分が試した願望実現の技術を話しているイメージの瞑想をやり続けました。
しばらくして、ある研究会でご一緒した同志社大学の西本先生が、私の話に興味を持ってくれて、ありがたいことに船井総合研究所の若手の人達に会わせてくれました。
その人達が、私の話を聞きに来てくれて「面白い」と言ってくれたのです。
そして船井幸雄先生が話をされる前の時間によかったらしゃべってみない?とオファーがありまして、その日の午前の部トップの講演をさせていただきました。
福岡でしたが、それこそイメージした通り800人くらいの会場で満員でした。「あっ、この風景見たな」と、既視感のような、ようやく来たな・・・というような複雑な思いが込み上げてきたのです。
壇上から見る光景は、自分が長年イメージしてきたビジュアルと全く同じだったのでした。
「今皆さんを見ている光景は、昔から自分がイメージしてきた事です!」とその場でも語りました。
それが皆さんに受けたのです。

◆いちばん最初のお客様を覚えておられますか?
産経学園での気功クラスの生徒さんでした。
実は気功法にも興味があったので高藤宗一郎氏の仙道気功法を習いに行ったところ、関西支部を任されている人に、面接で瞑想の体験談や、訓練の話もしてたら「かなりやっていますね!」となり、むしろ逆に「講師でやってください」とスカウトされたのです。
そして、カルチャーセンターをいくつか任され、ここでようやくお金が入ってくるようになりました。
だから自分から仕事をくださいと営業した事は全くありません。
営業するのは、瞑想で「私が活躍できる仕事がやってきて、人のために役立っている」と強く念じるだけです、いやほんと(笑)。
現実的な人は「瞑想ばっかりやっても引き寄せられないし、実際に動かなきゃダメだ」と本などにもよく書いてありますが、 私は逆でした。
むしろ瞑想だけで、どこまでできるか試したかったんですね。
人に想像の力が本当にあるのならば、それを使いこなしてみたかったのです。
◆今の教室を開かれるきっかけを教えてください。
瞑想を教えていても、その通りにならない人がいます。
なぜだろう?と考えました。
そこで少人数の瞑想だけの教室をして、疑問に取り組みたい、より深めたいと思うようになりました。
たまたま産経学園にいた女性に「自分で教室をやりたいと思っている」と話したら、「私がやっているニット教室の空き時間を使ってもいいですよ」となり、そこで開催させてもらいました。
そうやってお金も貯めていきつつ、場所を借りて教室が持てるようになりました。
独立に際して借金も全くしなかったし、自分の望みに沿うように、宇宙がセッティングをしてくれたように感じていました。
本当に運が良かったですね。
◆独立してもお客様が来る人と、なかなか来ない人がいます。
そうですよね。
だから運の良い悪い、その差を突き詰めるために、多くの人を調べました。
双方のコントラストから、それぞれのエッセンスを抽出するためです。
運のよい人っていうのは、その人が特別な営業しなくてもうまく回っていくんですよ、これが 。
結果から言えば、色々と傾向はありますが、不安がなく、好きなことを一所懸命して、それが社会の役に立つと思って行動している人、が運のよい人に多かったです。
逆に運のよくない人は、お金に対して不安があって、無意識にお金という手段を目的にしている人でしょうね。
何でもそうですが、お金はやりたいことをする手段です。
が、上手くいかない人は、それが目的になっている。
なぜなら不安を抱えているから。
規模にもよりますが、実は起業とお金は関係ありません。
お金を稼いでやろうとまではいかないけれど、理想を持って自分のやりたい事をやっている人って、資金が減ってきても、アクロバティックな方法で、いつの間にか入ってくるという、偶然がたくさん起こります。
これは、創造の力を発揮している人なら理解できると思います。
言い方を変えれば、お金がなくても不安にならないのは、宇宙を信じる…、つまり本当の意味で信仰を持っているか否かではないかと、最近は思うようになりました。
(次回につづく・・)
佐田 弘幸(さだ ひろゆき) | 「佐田意識工学研究所」代表 |
大阪の広告代理店でアートディレクターのとき、能力開発に瞑想を学ぶ。
瞑想中に見えるイメージが、現実化する体験を繰り返し、心の世界と、この世界が、つながっている(シンクロの)可能性に興味を持つ。
船井総合研究所の招かれて講演をする。その講演の録音テープが船井幸夫氏を抜き1位となる。その後、船井総研のプロデュースにより、総合法令出版から「すべてはうまくいっている」を刊行。ベストセラーになる。
傾聴だけでなく、潜在意識にアプローチするカウンセラーであり、瞑想やメンタルトレーニングも教える教室も営む、執筆家。
- <佐田意識工学研究所のホームページ>
- カウンセラー養成講座
- 瞑想 実践WEB講座
- 瞑想マシン・ボイジャーエクセル
- 大阪、瞑想教室
- <佐田弘幸先生の著書>
幸せになるマイナス思考
自分から自由になれるゼロ思考
願望を必ず実現させるセルフトレーニング術
インタビュアー:荒川仁美(あらかわひとみ)

株式会社サイドウェイズ顧問、コミュニケーションコンサルタント
ブレスプレゼンターとして、呼吸法を通じて「愛される豊かな人生」を
歩む人を育むことを使命とし、「人生を楽しむ自分になる」
「人と自分を比べない」「自分の成長を信じる」
この3点をモットーに、ココロとカラダが穏やかに健やかになる
「笑顔満杯の120分」のブレスプレゼント講座を開催している。
モットーは、人と人を笑顔でつなぐ架け橋になること!
HP:株式会社サイドウェイズ
ブログ:人生はいつだってハッピー
インタビュアー:倉橋竜哉(くらはしたつや 日本メンタルサービス研究所 代表理事)

日本マイブレス協会の代表を務める。
日本マイブレス協会では、ブレスつまり息をコントロールする
「呼吸法」を通じてココロの穏やかさとカラダの健やかさを
お伝えする講師の養成を行っています。
HP:日本マイブレス協会
著書:「呼吸で心を整える」
発行メルマガ:毎朝1分☆天才のヒント