第106回目(2/4) 竹村 亞希子 先生 易学研究家

営業が全くの未経験だったので、上手くいきました。

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「最初はどのように仕事を見つけたのですか?」

まずは知ってもらう以外ありません。知ってもらうには、私が実際に味わった、易経の感動体験をしてもらう場を作ろうと。そのためには企業のイベントの場がいいと考えました。

スーパーやデパート、自動車販売店などの催事でお客様向けに「易経のイベントを開催しませんか」という提案を考えました。

28歳の当時、営業については、やったこともなくて何も知りませんでした。筮を立てたところ今後3年で大きくなり、まず8月から始めると良いと出ました。とりあえず名刺を作って街に出たところ、ちょうどお盆の時期で会社が全部休みでした。開いていたのは自動車販売店だけです。

クーラーもない暑い中、お店にいる営業マンもお盆でヒマを持てあましているようでした。そんな中に若い女の子が飛び込みで営業に来たのが、暇つぶしによかったようで、支社長さんが話を聞いてくれました。「俺の手相を観てよ」と言われました、「手相も見られるけど、ぜひ易経を体験してください。ただしお金はかかります」と言ってみました。

「いくらなの?」と聞かれて、まだ価格も決めていませんでしたが「大まけにまけて3,000円」と言ってみました。当時の3,000円はけっこう高い値段です。ところが「いいよ」と言われまして、3,000円をもらって易占いをしたところ「ほー」とか「へー」とか言いながら、納得してくださったようでした。

「おーい」ってお店のみなさんに声をかけて「お前ら、たった3000円でむちゃくちゃいい思いできるぞ。暇な奴は来い、どうせ全員暇だろう」って言ってくださって、結局その日は夕方までいて営業所の全員をみました。初日の売上が39,000円でした。

1週間くらいしてまた顔を出したら「あー待ってたよ。紹介してくれって言ってる人がいて、暇なときに電話してそこに行ってくれないか。」って言われました。そんな人が何人もいて、中には「うちの母ちゃんがどうしてもあんたに会いたいと言っている」という人もいました。約束の日にその家を訪れると、ティーパーティーが開かれていました。姉妹や親戚、ご近所さんまで声をかけてくださったようで、その場の全員がお客様になって、また広がっていくわけです。

「営業に行くときに、わからないとか、怖いという感情はありませんでしたか?」

やり方がわからないから上手くいったんだと思うんです。私は売り込まないから。営業にはものすごく抵抗感があってドキドキしながら行きました。しかし占いをしにいくつもりはなく「こういうことが出来ますよ」ってお伝えするだけのつもりでした。

「イベントはいくらぐらいなの?」と聞かれたときに「さあ困ったな」、世の中はいくらくらいでイベントをやっているんだろうと。

お客様へのお礼だから、会社ごとにそれなりに予算がありますよね。なので「予算はいくらですか?」と聞きました。こちらは、日当以上の金額が出ればいいと思っていました。

当時は安かったと思います。大手電機メーカーは当時1日5万円で依頼がありました。その後は価値を知って貰えれば予算が出ると分かったので20万〜30万に値上げしました。

「印象に残っている取引はありますか?」

某大手スーパーさんが急成長されていたときに、本部に行ったことがあります。そこには多くの業者さんが来ていて、そこにふんぞり返った若い男性社員が「はい次」という調子でやっていました。

それを見て、もう帰ろうかなとも思ったんですけど、せっかく長時間待ったので、もったいないから名刺だけ置いて帰ろう思ったら、その社員さんが「何これ」と聞いてきたので、詳しく説明しました。他の業者さんは、若い男性かおじさんですから、女だからということで多分退屈しのぎもあって、ちょっと長引いたのです。

こちらのできる企画を話したら、だんだんと身を乗り出してきたんですけど、やるかやらないかをちっとも言わないので、つい口に出しちゃったんです。「御社は開催されないですよね」と。「何でそんなこと言うの?」と聞かれて、「だって、御社は予算が厳しいってみなさん言っているので、無理ですよね」と。

さらに「先ほどから、業者のみなさんペコペコしていらっしゃるので本音は話していないと思いますけど」と言ったら、急にその社員さんが「やろう!」と言い出しました。

予算の話になって「どうせ叩くのでしょう?」と聞いたら「叩かないからいくら?」と聞かれたので、こちらの言い値を言ったら「よし、それより多く出す」と言ってくれました。おそらくいい格好をしたかったのかもしれません。


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「値段設定は、どのように決められたのですか?」

事務所を出す前に市場調査をしなきゃいけないと思いまして、その当時に有名な占い師さんを3件回って、どの程度のアドバイスをして料金は幾らくらいなのかをはじめて確認しました。そしてすごく横着な話なんですけど、その中でも一番高い金額に設定しました。

その時に自分が思ったことは「ものはいいけど高いよ」って言われよりも、「高いよ、でもね、凄くいいよ」という口コミがあれば、値段は高くて大丈夫ということがわかりました。同じような表現でも結果は全く違います。「凄いけど高いよ」と言われたら人は来ないと思うのですが、「高いよ」ってまず否定しておいて「でも凄いよ」って言われたら来て下さるだろうと思いました。

「講演活動は、どのようにして始まったのですか?」

営業を始めたばかりの頃に自動車販売店の紹介で、大手電機メーカーから講演の話が来ました。

広告代理店にも行って名刺を置いてきていましたし、自動車販売店には2ヶ月に1回くらいコーヒーをご馳走になっていました。暇なときに誰かと話したいときってあるじゃないですか、担当者が暇なときに「ここ空いてるから座って、最近どうなの?」って逆にこちらに聞いてくれるのです。

「俺のを診てくれないか?」言われて「いいですよ」と言って引き受けると、その人が家へ帰って奥さんに言って、奥さんが「私も観て欲しい」と言うわけです。

そこでご自宅に伺うと、隣近所や親戚のホームパーティで20人くらい集まっていらっしゃる感じで、主婦層もいました。経営者の方々には、口コミで広まりました。

最初は名刺代だけで済みました。パンフレットも何もつくっていません。男の人からは、講演の依頼が来るようになり、数か月後には事務所が出せるようになりました。

ある会社で「誰か講演ができる人はいないか?」という話があったときに、私の名刺のコピーが担当者に渡ったらしく、すぐにうちの事務所に来られました。1人10分の枠で、年に2回のパーティの場で、マンツーマンでお客様と話をして欲しいという依頼でした。そこで易の解説を始めたのです。

占いというと「良い・悪い」とか「吉凶」を出すものが多いですが、私の易経の場合はそういうものではありません。

まずこちらから「卦(か)」について説明をして、そのタイミングにピッタリの「時中(じちゅう)」という行動を教えてあげると、「私の場合は、こうすればいいのかな?」と相手が解釈して自分に当てはめてくれます。それを話合いながらすり合せをして、解釈を深めていきます。

私の知らない情報は向こうが提供してくださって、私は出た卦の説明をするわけです。一般的な占いに抵抗がある方たちも、まったく抵抗がなく受け入れてくれました。


(次回につづく・・)

竹村 亞希子(たけむら あきこ)   易経研究家
  東洋文化振興会相談役

1949年、名古屋市生まれ。
中国古典「易経」を占いではなく、古代の叡智の書としてわかりやすく紹介。
企業の社長や管理職にアドバイスを行っており、企業経営に携わる多くの人々から厚い信頼を得ている。

また、中国の古典"易経"をベースとした「龍が教える帝王学」「易経と経営」「易経とコンプライアンス」「リーダーの条件」「兆しを観る」「易経からみた成功と失敗の法則」などをテーマに、全国の企業、官庁で講演やセミナーを開催している。
易経全文を読むのに10年をかけるNHK文化センター(名古屋)「現代に生きる『易経』入門」講座の講師を担当している。

<竹村亞希子先生のHP>
【竹村亞希子 OFFICIAL WEBSITE】

<竹村亞希子先生のブログ>
【【亞】の玉手箱2 - 楽天ブログ】

<竹村亞希子先生の著書>
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超訳・易経  自分らしく生きるためのヒント


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リーダーの易経「兆し」を察知する力をきたえる


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「易経」一日一言 (致知一日一言シリーズ)



インタビュアー:荒川仁美(あらかわひとみ)

荒川仁美

株式会社サイドウェイズ顧問、コミュニケーションコンサルタント

ブレスプレゼンターとして、呼吸法を通じて「愛される豊かな人生」を
歩む人を育むことを使命とし、「人生を楽しむ自分になる」
「人と自分を比べない」「自分の成長を信じる」
この3点をモットーに、ココロとカラダが穏やかに健やかになる
「笑顔満杯の120分」のブレスプレゼント講座を開催している。
モットーは、人と人を笑顔でつなぐ架け橋になること!

HP:株式会社サイドウェイズ
ブログ:人生はいつだってハッピー


インタビュアー:倉橋竜哉(くらはしたつや 日本メンタルサービス研究所 代表理事)

倉橋竜哉

アイネスト株式会社、日本マイブレス協会の代表を務める。
日本マイブレス協会では、ブレスつまり息をコントロールする
「呼吸法」を通じてココロの穏やかさとカラダの健やかさを
お伝えする講師の養成を行っています。

HP:日本マイブレス協会
著書:「呼吸で心を整える」
発行メルマガ:毎朝1分☆天才のヒント


インタビュアー:鈴木明美(すずきあけみ)

鈴木明美

セラピールームChildren主宰、Team Oasis 代表
自分がなんだか分からない。何かやりたいけど、見つからない。
心の悩み、病を抱えた方、自己実現したい方のお手伝いをいたします。

心理カウンセラー、ゲシュタルトファシリテーター、NLPセラピスト、
交流分析士1級、レイキヒーラー
HP:江戸川区西葛西、セラピールームChildren
ブログ:セラピールームChildren

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