第104回目(1/4) 渡邊 奈都子 先生 メンタルオーガナイズ

ライフオーガナイズって良い言葉だな!・・・と思って

今回のインタビューは、心理カウンセラーで、メンタルオーガナイザーの
渡邊 奈都子(わたなべ なつこ)先生です。

渡邊先生は、一般社団法人日本ライフオーガナイザー協会の認定本部講師として、
講師育成やスキルアップのための研修に携わり、
2014年には空間の片づけを心の片づけに応用した「メンタルオーガナイズ」の
コンテンツをSmartBeing合同会社として開発され、
現在は、メンタルオーガナイザーの育成と啓発に力を注いでいらっしゃいます。

「心のお片づけ」「心の整理術」のプロフェッショナル・渡邊先生に、
「メンタルオーガナイズ」の特長や強み、今後の展望などについてお話を伺いました。

インタビュー写真

「今のご活動の柱を教えていただけますか?」

静岡市内で主人と一緒にカウンセリングセンターをやっています。私は主に女性のクライエントさんの個人面談や夫婦カウンセリングをしています。あとは、メンタルヘルスやセルフコントロールに関する研修講師と、今、一番時間を使っているのが、日本ライフオーガナイザー協会の講師育成と、メンタルオーガナイズのプログラムです。

「先生が心理学に興味を持たれたのはいつ頃からですか?」

中学生くらいですね。

「何かきっかけがおありだったのですか?」

中学二年の終わりに、東京から茅ヶ崎に転校したんです。元々は下町育ちだったのですが、その頃、東京の中学生と茅ヶ崎の中学生は全然違っていました。当時のクラスメイトは、庭付きの一戸建てに犬を飼っていて、朝は車で専業主婦のお母さんがお父さんを送っていくみたいな、いわゆる「良いお家」の子達がスタンダードだったように思います。

片や、私がそれまで住んでいた下町の中学校には、シングルで育てられている子も珍しくなかったし、韓国名も日本名も持っているような友達とか、お母さんが二人目とか、家庭の事情もそれぞれに複雑で、子ども達も割と自立していました。うちも共働きで、普段家には親はいなくて弟と二人、家のことは小学校高学年くらいから私がやっているという感じだったので、皆、自分は大人だと思っていたと思います。だから、親がどうのということも気にせず、自由に遊んでいました。

「自力で生きているような?」

そうそう。「親は勝手なことやってるんだから、私達も自由で良いよね」みたいな。だから転校して、友達の質が大きく変わって、そうしたら何かぎくしゃくするんですよね。中学も最終学年だったし、東京から来たっていうし、いろいろ気に入らないことがあったんでしょうね。仲良くしてくれようとしていた子が、急に手のひらを返したように冷たくなったり。

何がどうなると人の気持ちって変わるのかなとか、人間関係がどうなっているのかなというのは、すごく観察していましたね。例えば、無視する標的みたいな子が一人できると周りの結束力が強くなるとか、行き過ぎないように適度なブレーキをかけるタイミングはこういう時なのかとか。「あ〜そういうことか〜」「これもそんなに長く続くわけじゃないんだろうな」と割と冷静に見ていました。

高校では、もう転校生じゃないし、ちょっと本性出してもいいかなと、クラスのリーダー的なことをしていたと思います。今でも語り草になっているのは、高校2年の時の合唱祭で、クラスで歌う曲がなかなか決まらなかったんですよね。それで私が、「○○っていう歌が良いと思います」って手を挙げました。そうしたら、男子達が「そんな歌、知らねーし」っていう感じだったので、「じゃあ歌います」と立ち上がってその場で歌いました。そうしたら、それに決まったんです。

「勇気がありますね?」

私にとっては勇気を持ってやったことではなくて。ちっとも決まらないグダグダした感じが嫌だったんですね。だから「早く決めて次やろうよ」と。私は浅草育ちなので、江戸っ子気質がそういうところに出るのかもしれません。

高校一年の文化祭の時は、「お化け屋敷やろう」ということになって、どうせやるんだったら本格的にやりたい!と、当時、大船に松竹の撮影所があったのでそこに電話をしました。「高校の文化祭でお化け屋敷をするんですが、セットの小道具のようなものを借りることできますか?」って連絡したら、取りに来れるんだったら貸してくれると言われたんです。担任に軽トラックを出してもらって借りに行きました。結構本格的で、ちゃんとしたお墓とか被り物もあったんですよ。

「行動力があるのですね?」

よくそう言われるんですけどそうでもないんです。“ストレングスファインダー”で言うところの活発性が高いんですね。あと、最上志向ですね。最上志向というのは、“まあまあ”は嫌なんです。ほどほどで手を打てない。極めたくなってしまうんですね。

活発性、コミュニケーション、個別化、親密性、そして6位に着想というのがあって。着想というのは、人がやっていないことをひらめきたいんですよ。まだ誰もやっていないとか、半分妄想みたいな感じですけど。多分、これらの資質が相まって、あれこれ動きながら人と話しながら、それらのピースがカチッと合った時にスイッチが入るんですね。

「大学では心理学を学ばれるのですよね?」

絶対に心理学の道に進むんだ!と明確に思っていたわけではないんです。ただ、人の心のことがわかったら何か面白そうかなと思って。

私、一年間浪人しているんです。現役の時は受験をなめてましたね。国立狙いだったのですが、案の定共通一次で大失敗。最後に滑り止めのつもりで受けたのが私立の短大だったんですが、絶対受かると思っていたのに、これまた全然できなかった。合格発表を待たなくても試験が終わった時に「あ、落ちたな」ってわかったんです。

あまりにもショックだったんでしょうね。茅ヶ崎の自宅から受験会場に行ったんですが、もともと東京育ちだったし、何度も使ったことのある路線だったはずなのに、御茶の水から中央線で東京駅に出るつもりが、ぼーっとしてたんでしょう、総武線に乗っちゃってたんです。待てど暮らせど終点にならない。気がついたら隅田川を越えて・・・川は越えないはずだとふと我に返って…。すごく遠回りして帰りました。

親も全然帰ってこないから、さすがに心配したようで、家に帰ったら父親が家の前で待っていました。父親の顔を見たら涙が出てきちゃって、何にも言わずに自分の部屋に入ったんです。一年下に弟がいるので、二人同時に受験っていうのは親の負担を考えると無理かなと思ってました。そうしたら、仕事から帰って来た母が私の部屋に来て、「お父さんが浪人してもいいって言ってるよ」と。それで覚悟を決めて、一年間自宅浪人したんですよ。私は追い込まれないとだめなタイプなので、予備校は行かない、自分で勉強すると決めたんです。

自宅浪人で一番苦慮するのは、朝起きられるかどうかだと思ったので、高校時代から通っていたバイト先のファーストフード店で朝6時半から10時までのシフトに入れてもらいました。朝働いて、バイトから上がったら図書館に行って5時まで勉強して、家に帰って晩ご飯作って、夜ラジオ講座を聴いて、また朝バイトに行くという、自分でも驚くくらい(笑)私の人生の中で一番オーガナイズされていた一年だったと思います。


インタビュー写真


「入学後はいかがでしたか?」

日本女子大に入って、教育学科の中の教育心理を専攻しました。でも、当時うちの大学の心理学科目の中心は、行動心理学や学習理論の授業だったんですね。だから、あんなに頑張って入学したのに、動物実験とそれに関係するデータ分析が多くて、それがめちゃめちゃ嫌というか退屈でした。「これをやって世の中のどんな役に立つんだろう」とやる気も失い気味でした。

私は、理数系に行きたくないから心理学に来たはずなのに、心理学っていうのは文系の理系だったんだということに入学してから気付きました。だから、統計処理だの変数だのっていっている間に、全然わからなくなったというのもあります。私は、友達の力があったから卒業できたんだなーとクラスメイトにはとても感謝しています。

四年間の私のエネルギーは、ほとんどサークル活動に費やされました。放送研究会っていう、マイク持って人前に立つことが大好きって人達の集まるサークルにいて、ものすごく楽しかったんですよ。大学1年の終わりに、今のみなとみらいで行われた横浜博覧会という大きなイベントあって、サークルのメンバー数名である特設ステージの司会に選ばれました。

半年間、週に数度横浜博の会場に通って、イベントのステージでゲームの司会進行をしたり歌ったり踊ったりしていました。それで、マスコミ関係の仕事に進みたいと思うようになって、就職活動では各地のテレビ局を受けました。

「そちらのお仕事に就かれたのですか?」

それが総崩れで落ちていくんですよ。全国行脚してアナウンサー試験を受けると、大体「君は制作側に行った方が良いと思うよ」って言われるんですよね。「そうなのかな」と思って、制作の試験も受けに行くのですが、コネもないし制作を受ける勉強もしていなかったのでやっぱりダメでした。

結果、広告代理店に入社して、イベントを作ったり、コンサートを作ったり、シンポジウムを作ったりする、イベントプロデュース部というところに配属になってそれを2年弱くらいしていました。

「その後、心理の領域に戻られたのは?」

大学の終わりから夫とつきあっていたんですが、夫が先にリアリティーセラピーの講師になったんです。私が就職して2年目になるくらいかな。彼が主催して講座を開くので「受けない?」と誘われて、面白そうだなと思って受講したのが始まりです。こういうのを大学で学びたかったと思いました。

基礎講座からロールプレイもあったし、純粋に楽しかったのでもっともっと学びたいと思って進んでいたら、受けられる講座が全部上まで終わってしまって、あとは講師になるためのプログラムだけになっていました。主人が先に講師になっていましたので、当たり前のようにそれを受けて講師資格を取りました。その時には結婚して静岡に住んでいました。主人と一緒にカウンセリングセンターを始めたのが1996年です。

「その後、ライフオーガナイズと出会われたのですね?」

ライフオーガナイザー協会との出会いは2009年ですね。カウンセリングの臨床や専門学校で心理学を教える仕事をして、十数年経っていました。何かこれまでとは違う領域のことに触れてみたいと思っていた頃だったかもしれません。

出会いのきっかけは本当に偶然なんです。現在、日本パーソナルコーデネーター協会という、ファッションに関することをお仕事にする協会の代表理事をされている井上史珠佳さんがその頃からブログを書かれていて、私は彼女のブログの一読者にすぎませんでした。

その彼女のブログに度々“私の大阪の(心の)妹”みたいな感じで、一緒にビールジョッキを持って写っている人が登場していまして…。ある日、そのブログに「この私の妹が、この度こんな協会を立ち上げました」とリンクが貼ってありました。それが日本ライフオーガナイザー協会であり、代表理事の高原真由美さんでした。そのホームページを見て「オーガナイズってすごく良い言葉だな」と思ったのが、今に至る始まりです。

オーガナイズって直訳出来る日本語がなかなか無いのですが、仕組み化するとか、整理して準備して計画しておくというような意味なんです。協会のサイトには、空間だけでなく、情報も時間も同じように仕組み化できることや、まず思考の整理から始めることが大事だというようなことが書いてありました。「ライフ」を「オーガナイズする」って、まさに「人生を最適化する」っていうことですよね。これはすごいなと思って、純粋に興味を持った訳です。

でも、実はその頃、毎週木曜日には専門学校の授業が入っていて、ライフオーガナイザーの講座の日程も、木曜日がかぶったスケジュールだったんですよね。通常だったら日程を確認した時に「じゃあダメだな」と思って流してしまうのですが、その時は主人が「ライフオーガナイズって絶対に良いから、受けた方がいいよ」って珍しく私に言ったんですよね。

それで、ダメ元で学校に掛け合ったら、運良く調整ができたんです。これは大きかったですね。運命?というほどのことではないかもしれませんが、道が整えられていったというか。

私が受講したのは、ライフオーガナイザー協会が立ち上がったばかりの時期で、0期生という募集でした。0期生には受講者条件があって、“整理収納に関する仕事をしている方、建築士、インテリアコーディネーター、または、コーチングができる人”と書かれていました。「コーチじゃないですが、カウンセラーはいいですか?」と協会に問い合わせたら「いいですよ」と言われたので、「じゃあ申込みます」ということで講座に通うことになりました。


(次回につづく・・)

渡邊 奈都子(わたなべ なつこ)   心理カウンセラー メンタルオーガナイザー(R)
  SmartBeing合同会社COO
  一般社団法人日本ライフオーガナイザー協会認定本部講師

1968年、東京都生まれ。日本女子大学文学部教育学科卒業。
1993年よりリアリティセラピーを学び、複数の専門学校で心理学講師およびスクールカウンセラーを担当。
女性のクライアントを中心に、恋愛、結婚、子育て、家庭と仕事の両立などの悩みに向き合うと共に、メンタルヘルスやストレスマネジメントなどのセミナーを展開。 2010年より、一般社団法人日本ライフオーガナイザー協会の認定本部講師として、講師育成やスキルアップのための研修に携わり、2014年には空間の片づけを心の片づけに応用した「メンタルオーガナイズ」のコンテンツをSmartBeing合同会社として開発。現在はその育成と啓発に力を注いでいる。

<渡辺奈都子先生のブログ>
【メンタルオーガナイザー渡辺奈都子のブログ「SmartBeing」】

<一般社団法人日本ライフオーガナイザー協会のHP>
【一般社団法人日本ライフオーガナイザー協会】

<渡辺奈都子先生の著書>
cover
しなやかに生きる心の片づけ


cover
人間関係をしなやかにする たったひとつのルール はじめての選択理論



インタビュアー:大島まさあき(おおしままさあき)

大島まさあき

大島まさあきと申します。年齢は木村拓哉さんと同級生になります。

現在、働く悩み専門カウンセリングを行っています。
小田急 新百合ヶ丘で活動しています。
働くことに苦痛、違和感を持ったまま働き続けると
人生の大きな舵取りを誤る可能性があります。
自分を見つめ直す機会を持ってみませんか? お気軽にご相談下さい。
HP:働く悩み専門カウンセリング


インタビュアー:八木橋寿美子(やぎはしすみこ)

八木橋寿美子

あなたのいる空間は、あなたにとって心地よい空間ですか?
ピカピカに片付いた部屋が心地よいと感じる人もいれば、
おもちゃ箱のようにモノがあふれた空間を心地よいと感じる人もいます。
「部屋は心の鏡」と言います。
呼吸法で心を整え、思考の癖を知ることから、
あなたにとって心地よい空間を手に入れてみませんか。

ライフオーガナイザー(思考と空間の整理)、ブレスプレゼンター(呼吸法)
HP:つながるいえ


インタビュアー:鈴木明美(すずきあけみ)

鈴木明美

セラピールームChildren主宰、Team Oasis 代表
自分がなんだか分からない。何かやりたいけど、見つからない。
心の悩み、病を抱えた方、自己実現したい方のお手伝いをいたします。

心理カウンセラー、ゲシュタルトファシリテーター、NLPセラピスト、
交流分析士1級、レイキヒーラー
HP:江戸川区西葛西、セラピールームChildren
ブログ:セラピールームChildren


インタビュアー:川田史郎(かわだしろう)

川田史郎

マーケティングプロデューサー、コーチ。

現状を変えていきたい人、何かをはじめたい人の
コーチングをしながら、
解決策のプロデュースや事業化のお手伝いをしています。


インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、精神保健福祉士、認定THP心理相談員、統合心理カウンセラー、
米国NGH&ABH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
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