第97回目(1/4) 高濱 正伸 先生 花まる学習会

先生の一言が、僕の人生を変えた!

今回のインタビューは、「はなまるグループ」代表、全国で はなまる学習会を
展開されている高濱 正伸(たかはま まさのぶ)氏です。

『メシが食える大人を育てる』をキーワードに、お子様が自立し、
魅力的な人になれるように、教育界をリード。
楽しみながら柔軟な思考力と、強靭な体力が身につく独自のプログラムを展開されています。

高濱先生が、人を育てる時に大切にされていること、世の中の意識改革などについて、
お話を伺いました。

インタビュー写真

「子ども時代はどんなお子さんでしたか?」

3人兄弟の真ん中で、頭のいい姉と美形の弟に挟まれて日の当たらない子どもでした。父親の膝はいつも弟に取られて。小学校1、2年生頃までおとなしい子どもでした。車酔いはするわ、心弱い子って感じでした。

「それが、どうやって変化していったのですか?」

小学校3年生の時ですかね。勉強は出来たので、その時の担任の先生がテストを返す時に、「ちょっと8番の問題見て。これ、みんな出来なかったと思うけど、学年で高濱くんだけが出来たんだよ」と言ってくれて。その時に衝撃が走りました。それから何かが変わりましたね。

給食の時間に踊りだして、それが人気になって他のクラスからも見に来たりして。元々持っていたものを出せるようになったという感じですかね。「先生の一言で変わった」という。あの一瞬が僕の人生を変えた。

「それからは、そのままいった感じですか?」

いえ、外見コンプレックスがすごかったですね。鼻ぺちゃで、弟より背が低くて。チビでデコッパチって言われる。「このままだと俺ダメだー」と思っていたら、5年生の時にいじめられた。自分としては、「この頭のせいで自分は死ぬなぁ」というくらい、真っ暗闇の中にいるような感じでした。

良かったのは、おふくろが、「外のことは知らん。でも、あんたが元気でいてくれさえいれば、よかけんね〜」と一言だけ言ってくれて。まさに存在を認めてくれた。「うちに帰ってきたらね、お母さんはあなたの絶対の味方よ」といったメッセージじゃないですか。現在、多くの子ども達と接していますが、今思うと最高のアプローチだったなと思います。

それでも、モジモジがやめられなくてイジメは続いたのですが、児童会の立候補の際に、「おはようございます! 私が頭のデッカイ高濱正伸です!」と言って、パッと横向いたら、「ワーッ!」と賞賛されて。しかも、たまたま頭がマイクに当っちゃって。そしたらうぉ〜んうぉ〜んって音が鳴って面白くなっちゃって。それがドッカーンとウケて、ピタッとイジメがなくなったんですよね。つまり、笑いに持っていかれたらイジメ甲斐がないと。

あとの自分は笑わせ人生ですよ。それからはだいぶ強くなりましたね。勉強は、小6の時の先生が見抜いてくれて、「おまえの頭の良さは人と全然違うから」と。熊本の人吉という田舎出身でしたが、「高校は熊本高校で、おまえの頭なら九州大学とか行けるんじゃないか?」と言ってくれた。

そうして山ほど勉強したんですよ。思春期の時に外の師匠が認めてくれたのは大きかったなぁと思います。それで、中学では勉強の出来る子に変わっていて、思春期には、生徒会長みたいな役割をやっている自分が、次にはまた壁にぶつかった。

「それはどういった?」

野球部の不良が女の子の身体を触っていたりするんですよ。でも自分は「やめろよ」と言わなくちゃいけない。でも「本当は俺も触りたい!」みたいな矛盾にぶつかった(笑)。それはもう日記にムチャクチャ書いてあって。「これは本当の俺じゃねぇ。スカートめくりしている方が楽しそう」みたいに、本音が書いてありましたね。

生徒会長だし級長だから、言わなきゃいけない環境だったのです。「でもそれは先生のいいようになっているだけじゃないか?」と思うようになって、そのあと高校に入って、いよいよそういうのは脱ぎ捨てて野球部に入った。野球部は不良ばっかりでしたから、そこで不良の先輩からナンパの仕方とか悪いことをいっぱい教えてもらったんです。

でも、自分の一番の師匠は高校の時の彼女ですね。彼女は身内に不幸があったので、自分よりも精神年齢が20歳くらい上みたいな女性だった。あの時なぜ自分と付き合ってくれたのか不思議なんですが、「あなたには未来がある」とかいつも言ってくれて。その彼女が最終的に本当の自信をつけてくれましたね。

「俺はモテるはずは無い」だとか、「付焼き場的な勉強は意味がない」だとか、根本的な自信のなさのようなものをずっと引きずっていたんですよ。それが完全に飛びましたね。あの時に自信を授けられ、いたらないところは指摘された。

例えば、「九州女学院の女の子、可愛いよね」とか言うと、彼女が冷静に、「付き合ったこともないのに何でわかるの?」と、グサーっと寸鉄人を刺すみたいに本質を突く感じでくる。でも根本は、「あなたは他の人が持っていないものを持っているから楽しみよ」と言ってくれて、「楽しみなのかな、俺?」みたいな気持ちになりましたね(笑)。


インタビュー写真


「それから、大学ですよね?」

そうですね。そこから先は本当に自由奔放ですよ。自分は三浪四留で。男って一回身を持ち崩しちゃうと、快楽を覚えちゃってダメなんですよね。付き合うと、女の子は大体現役で進学するんですけど、男は大体浪人するんですよね。男は日々、女の子のことに頭脳が持ってかれちゃう。

さらに僕は、三浪の時にジョン・レノンに出会ってしまった。未だに人生のピークはあの時でしたけどね。若かったこともあり、ものすごく狂信して感動を探し続けた。映画が良いとなれば、映画をものすごくたくさん観て、全部感想を書いて。落語が良いとなれば、落語をたくさん聞いて、それも感想を書いて、「男はバクチでしょ」となれば、30日中30日競輪場に行っていましたからね。

とにかくそんな感じで、やるとなったらずっとやり続けないと気が済まなくて。それで気づいたら、あっという間にみんなから4年くらい遅れていた。「勉強は勉強でちゃんとやらなきゃなぁ」と戻りつつ、丸4年、フルに色々なことをやりましたね。

「それが、数々の体験になって活きている?」

それはものすごく活きています。例えば、「講演会上手ですね」とか言われますけど、何も訓練とかしてないですよ。でも、あれだけ落語を聞いていれば、それはもう講演もうまくなりますよね。

それで20代後半になって、大学に行きつつも、「そろそろ何かお金になるいいバイトでもやってもいいかな」となって、塾とか予備校とか始めた。実際に塾とか予備校とかでやってみたら、教えることが本当に自分に合っていたんですよね。

自分も本当に楽しいし、不登校と言われていた子を自分が教えると、たちまち学校に戻ったりする。「先生、先生」と懐いてきたりして、いわゆる成功体験の繰り返しでした。それで、「教えるってことは自分に向いてるなぁ」と思って。

でもその時はまだ「音楽の方にも行きたいなぁ」とか、「映画監督でもいいなぁ」とか、色々と考えていた時期があった。でも、その頃にインドやネパールに行った時の日記を読み返すと、タージマハルじゃなくて、地元の子どもとの接触に一番感動している自分がいたのです。

他にも、『大人は判ってくれない』という映画や、無名の良い映画がたくさんあるんですけど、全部、自分が一番深い感動を示しているのは、子どもが健気にやっている姿を映した映画だったんですよ。

「なんだ、自分が一番充実していると感じるのは、子どもと接している時なんだ」とわかった。教えていてもまったく飽きないし、本当にコレは止められないな、と。家が医者の家でしたし、他にも誘いはありましたけど、「子どもって飽きないし、教育でいこう」と30歳前までにある程度決めて、それで33歳で花まる学習会を作ったんです。

「ずっと日記に書き残していらしたのですね?」

日記は12歳から書いています。書くことは今も若者に薦めています。「女の子にもてたい」とか、「スカートめくりしたい」とか、ある程度おりこうさんの殻をかぶっていたら人前で絶対に言えないじゃないですか。でも、そういう自分をさらけ出すことで、自分と向き合うことができ、成長を感じられる。自分の中で大きかったのは、日記と高校の彼女ですかね(笑)。


(次回につづく・・)

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)   カリスマ塾講師 花まる学習会代表

1959年、熊本県生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。同大学大学院修士課程修了。
1993年、小学校低学年向けの「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を重視した学習教室「花まる学習会」を設立。同時に、ひきこもりや不登校児の教育も開始。
1995年には、小学4年生から中学3年生を対象に「本格的な学習方法」を伝授する学習塾「スクールFC」を設立。算数オリンピック委員会理事。

<高濱正伸先生のHP>
【花まる学習会】

<高濱正伸先生の著書>
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「自分のアタマで考える子」の育て方


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本当に頭がいい子の育て方


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伸び続ける子が育つ お母さんの習慣


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子どもを伸ばす父親、ダメにする父親



インタビュアー:鈴木明美(すずきあけみ)

鈴木明美

セラピールームChildren主宰、Team Oasis 代表
自分がなんだか分からない。何かやりたいけど、見つからない。
心の悩み、病を抱えた方、自己実現したい方のお手伝いをいたします。

心理カウンセラー、ゲシュタルトファシリテーター、NLPセラピスト、
交流分析士1級、レイキヒーラー
HP:江戸川区西葛西、セラピールームChildren
ブログ:セラピールームChildren


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川田史郎

マーケティングプロデューサー、コーチ。

現状を変えていきたい人、何かをはじめたい人の
コーチングをしながら、
解決策のプロデュースや事業化のお手伝いをしています。


インタビュアー:岸眞美(きしまみ)

岸眞美

会社員生活を送るうちに、人が幸せになる、ってどういう事だろうという
素朴な疑問が生まれました。

社内教育に携わり、コーチングに出会い、資格を取得。
現在は、ほっとする「居心地の良い場所」を追究すべく、
自然療法フットケアサロンOPENに向け、日々研鑽中。


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星野恵実

社)日本心理療法協会 認定心理カウンセラー
子どもの頃から長年悩み続け、そこから抜け出した経験を活かし、
就労移行支援事業所などで、カウンセリングをさせていただいております。
毎回、クライアントさんからの気づきや学びがあり、尊敬と感謝の気持ちでいっぱいです。

悩んでいる多くの方の、「自分らしさ・輝き」を取り戻し、
笑顔でご自身の人生を歩むためのサポート中。


インタビュアー:荒井都(あらいみやこ)

荒井都

社)日本心理療法協会 1級認定カウンセラー有資格者
仕事や人間関係の悩みから数年程断続的にウツ状態に悩まされ、
合計2年程睡眠薬無しでは眠れなかった私でしたが、
心理学を学んでそれを自分に活用することでウツ状態を克服し、
今や相談に乗る立場になりました。

また、帰国子女でもなく海外の大学を卒業した訳でもない私ですが、
英語が好きで仕事で通訳や翻訳業務にも携わっています。
誰もが自分らしく凛として生きられる社会の一助になれたらと思います。


インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
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