第96回目(4/4) 平本 あきお 先生 チームフロー

コーチとしてのブレない自分軸が必要

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「コーチとして成功するために必要なものは、何だと思われますか?」

本当に本当に、自分が何のためにコーチになりたくて、どんなコーチになりたいのか、という『ブレない軸』があることですよね。

「どの角度からどう切っても、これだっ!」っていうブレない自分軸。コーチとしての自分軸。カウンセラーとしての自分軸。寝てても、寝言でもそれが出るし、休むのでも、そういう人が休んでいる、というブレない自分軸。

その人の細胞のどこを切っても一貫して、「自分は何でコーチになりたくて、何を大事にして、どんなコーチになりたいのか?」「どんなカウンセラーになりたいか?」という原点をブレさせないこと。それをやったらどんなコーチでも成功します。

「原点をブレさせない・・・」

半年間どれだけ学んでも、その前に自分が経験してきたこと、潜り抜けてきたことがあるんですね。

ある摂食障害の人は、すごい泥沼の経験しながら抜けてきた。それで自分みたいに苦しんでいる人を助けてあげたいからコーチングを学びに来た。その時に、摂食障害を脇に置いて、「どんな人でもコーチングします。私はチームフローでこんなものを学びました!」って言っても、隣にいる60人がみんなチームフローのコーチなんですね。

だから、「何でコーチングなのか?」と考えたら、「私は摂食障害の人を応援したい。その時に、第一段階はこんな風に親に言われて、第二段階はどんどん自分を否定して、第三段階はどんどん視野が狭くなって、第四段階はこんなキッカケがあって、第五はこうで、第六でこんな風に抜けた」というストーリーがあるんです。

一方、私は「金メダリストメンタルコーチです。俳優のコーチもやりました」って言います。「じゃあ、摂食障害で悩んでいる人はどっちに来るか?」と言ったら、摂食障害のコーチに行くわけです。正直、たぶん私の方がうまくやるんですけど、そういう問題じゃないんですね。

どっちがうまくやるかじゃなくて、その人にしかできない、その人にしかわかってあげられない、その人だからこその得意な領域があると思うんです。なぜかというと、それは彼女のコーチとしての自分軸だからだと思うんですよ。

その人がなかなか解決できないかもしれない。でもその人は絶対、「どうしたら抜けられるか?」を私の何百倍、多分100回失敗しても諦めないですよ。それって実は、ブレない軸で、結局そういう人は成功してしまうわけです。なぜなら自分が辛い思いをして抜けて、そんな人を助けたいから。みんなそういう経験があるんです。すべてのコーチに。

「自分軸を掴むために、何から始めたらいいでしょうか?」

一番簡単なのは、チームフローのコーチングを受けてもらうことですけれど(笑)。

例えば、現在ここにいて、「じゃあ、どんな未来にしたいですか?」「どんなアクションしますか?」というのが、典型的なコーチングだとしたら、チームフローでは、「どんな未来にしたいですか?」と質問した後に、「過去を掘り下げる」んです。過去の自分にとって良かった時と、悪かった時。

カウンセリング的に言うと、マイナスの出来事ってネガティブに行きそうな感じだけど、チームフローでは、未来につながるプラスの出来事と考える。こうやって引き出していくうちにもう1回未来を描いたら、全然違う未来になります。

過去のプラス・マイナスを思い出すことです。イメージでいうと北斗七星と一緒で、過去を点と点でつないでいくと、この先が自分軸みたいになる。過去の良かったエピソードと悔しかったエピソードをつないでいく。

「その人が心の底から望んでいるものが一番の強み、ということですね?」

そうです。あと、もう1つは『ビジョン型』『価値観型』と言って、5年後、10年後、20年後のビジョンが見える方がやる気になる人もいれば、日々、今日明日と、どう価値観を満たすかで充実したりする人がいる。

『価値観型』の人は、無理に目標設定しようとするより、今日どれだけ価値観を満たせたかが大事になる。『ビジョン型』の人は、ビジョンから逆算してどれだけやれたか。やっぱりその人に合わせて、成功の型は違う。

「今後の夢や展望について教えてください」

今はスクールのコーチ達が、実力とビジネスを両立して、個人の充実と組織の生産性の両方を上げられるようになりつつあるので、これからうちの卒業生達が、世の中の問題を解決できる人達になるか、そういう人達をコーチングできるようになって欲しい。

世の中には、社会問題などいろんな問題があって、例えば、「大卒の3年以内の離職率がすごく高い。これを何とかしたい」とか、「会社の働き甲斐がない」とか。その問題を直接解決したい人か、その問題を解決したいと思っている人にコーチングできるようになる。

我々は、『自分が食えるコーチ』というのはもう当たり前の話で、さらに、世の中の問題を解決できるコーチを増やしたいし、今いる仲間ともよりよい社会に向けてチャレンジし続けたい。

究極の私自身のミッション・ビジョン・価値観は、『1人1人自分らしく、しかもお互い協力し合う世の中』。つまり、誰もが遠慮なく120%自分らしいし、それでいて、まったく考え方や価値観、ものの見方が違う人達が協力し合う、そんな世の中にしたい。

私は会社経営者っていう肩書きで、もちろん重要な判断はしていますけれども、実際、日々の経営・運営の仕事しているのは、別のスタッフに頼っています。私自身は、可能なら本当に「1週間で5日、毎日500人くらいセミナーやり続けたい」というのが個人的な興味なんです。セミナーして、人が「そうかっ!」って可能性を感じて変わっていくのがすごく好きなんです。


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「先生ご自身は価値観型なのですか?」

両方ですね。ハイブリッド型です。ビジョン型的に言うと、例えば、電車に乗りながら、知らない人同士が「今、何目指しているの?」「今、これやっているんですよ」みたいに、満員電車にもまれながら知らない人同士が語っているのが夢ですね。

いっぱいある夢の1つに「ドリームキックオフを5大ドームでやりたい」というのがあって、これは過去1年を振り返りながら、「どんな1年だったか?」「次の1年どうしたいか?」みたいな価値観型的なアプローチをする年始のイベントなんです。

それをどんどん大きい規模にして、いつか東京ドームや札幌ドーム、大阪ドームなんかでやって、参加者はみんな仲良くなって、帰りながら「どんな1年にしたいですか?」って言っているうちに、出てない人にも電車の中とかで「どんな1年にしたいですか?」って聞いてしまって、聞かれた人も考えてポロって言ってとか。そんな光景を想像しています。

シャイな日本人が1月○日のあの日だけは、みんなが「こんな1年にしたい!」って言い合っている。ハロウィンなんかみんなで仮装して渋谷で仲良くしているので、年に1回くらい「こんな1年にしたい!」って知らない人同士、みんな自由に話し合って、「ああ、それだったら一緒にやりましょうよ」って言いながら、シェアして協力し合えるのが普通になっているイメージです。

「心の仕事をしている方にメッセージをお願いします」

まず、一番最初に自分が幸せになることですね。ほんのちょっとでも、今以上に今のままの自分を受け容れて好きになって欲しいし、「実はあの人も助けてくれたんだ」と気づいて欲しいし、あなたが自分で思っているよりも、「自分が役に立てている」とちょっとでも気づいて、ちょっとでもいいから今以上に幸せになっていく。

まず、それをあげていくこと。そして、自分に対して水をあげていくその活動によって、他人に水をあげていけるので、是非是非「自分が好き。周りが信頼できて、役に立っている感」を自分にあげ続けていって欲しい。

「今、辛さを抱えている方にメッセージをお願いできますか?」

まず、「辛くて大変」とか「なかなかうまくいかない」とか「失敗した」とか「認められない」とか「嫌われた」とかあるかもしれない。そんな中で、「よくぞこうやって、ちょっとこの記事を読もうという一歩を踏んだ」と、まず、そんな自分を認めてあげて欲しい。

ちっちゃいことかもしれないけど、あなたのそのちっちゃいアクションが先に進んでいく。

チームフローが一番大事にしている寓話があります。

ある昔、まだ人が動植物と会話をしていた頃に、王様が草木の種を植えて旅行に出て帰ってきたら、全部草木が枯れていた。王様が「樫の木さん、何であなたは枯れているの?」って聞いたら、「私はブドウの木のように実ができないから、役に立たないから枯れているんです」と。

次に、ブドウの木さんに「何であなたは枯れているの?」と聞いたら、「私はバラの木のようにきれいな花が咲かせられないから枯れているのよ」と。「バラの木さん、何であなたは枯れているの?」と聞いたら、「私は樫の木のように高さがないから枯れている」と言う。

みんな「他の木と比べて自分が劣っている」と思って枯れていたんですね。ところが、パンジーだけがすごくイキイキときれいに咲いていた。

そこで王様が「パンジーさん、何でみんな枯れているのに、あなただけがきれいに咲いているの?」と聞いたら、「だって王様はここにパンジーが欲しかったのでしょ?他の木が欲しかったら他の木を植えてましたよね?ここにパンジーが欲しいからパンジー植えたんでしょう?だったら、他の木のように背が高くなる訳でも、実を成らす訳でも、バラの花を咲かす訳でもなく、思いっきりパンジーの花を咲かせようと思って今イキイキ咲いています」と言ったんです。

だから、最後に辛さを抱えている人へのメッセージがあるとしたら、他の何かになろうとしなくていいし、他の草木と比べなくていい。

春咲く花もあれば、冬咲く花もあって、冬咲く花が劣っている訳でもダメな訳でもなく、咲く時期が違うだけなので、必ずあなたに咲く時期があるから、他人と比べず、『あなたはこの世に必要だから生まれてきた』ということだけ思い出して、是非、咲く時期を待ってください。

そして、この小さな一歩を越えてこの記事を読んだ、というあなたの小さな一歩を、また次の日のほんの小さな一歩、その小さな一歩一歩が必ずあなたにしかできない花を咲かせるので、それを信じて下さい、ということです。


<編集後記>

木のぬくもりとスタイリッシュ感、森と都会が融合したようなチームフローのオフィスでインタビュー。

在り方とスキル、コーチングとビジネス、“こちらを立てるとあちらは立たず”はあり得ない!
“どちらもいけようにする!“のが平本流。
相乗効果が起こるコーチング!
横ならびの関係から引き出される個人のパフォーマンス、それはチームや企業のパフォーマンスにつながっていく。

贅沢な休暇よりも、コーチングライブや講演会をしているときに喜びを感じるとおっしゃる平本氏、「ぶれない自分」を持つことの大切さを学ばせていただきました。

平本 あきお(ひらもと あきお)   メンタルコーチ 株式会社チームフロー代表取締役

1965年、神戸生まれ。東京大学大学院修士課程(専門は臨床心理)修了後、病院での心理カウンセラーや福祉系専門学校の心理学講師を務める。1995年の阪神淡路大震災で両親を亡くし、その後に渡米、心理学専門大学院(アドラー心理学)でカウンセリング心理学修士課程を修了する。アメリカでは、小学校や州立刑務所、精神科デイケアなどに、コーチングを初めて導入。
2001年に日本帰国。北京五輪・金メダリストを2年半サポートするほか、早稲田大学ラグビー部中竹竜二元監督(2年連続大学選手権優勝)、メジャーリーガーといったトップアスリートに限らず、有名俳優や著名人、経営者、ビジネスパーソン、学生へのコーチング&研修は3万人を超え、独自のコーチング手法を開発。世界最高水準の「プロコーチ養成スクール」主宰。「個人コーチング」は100人以上が予約待ち。講演や雑誌、TVなど、メディアにも数多く登場している。

<平本あきお先生のHP>
【株式会社チームフロー】

<平本あきお先生の著書>
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フセンで考えるとうまくいく 頭と心が忙しい人のための自分整理術22


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勝手にモチベーション 人生にも、仕事にも、恋愛にも努力は要らない


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すぐやる!すぐやめる!技術 「先延ばし」と「プチ挫折」を100%撃退するメンタルトレーニング


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成功するのに目標はいらない! 人生を劇的に変える「自分軸」の見つけ方



インタビュアー:鈴木明美(すずきあけみ)

鈴木明美

セラピールームChildren主宰、Team Oasis 代表
自分がなんだか分からない。何かやりたいけど、見つからない。
心の悩み、病を抱えた方、自己実現したい方のお手伝いをいたします。

心理カウンセラー、ゲシュタルトファシリテーター、NLPセラピスト、
交流分析士1級、レイキヒーラー
HP:江戸川区西葛西、セラピールームChildren
ブログ:セラピールームChildren


インタビュアー:川田史郎(かわだしろう)

川田史郎

マーケティングプロデューサー、コーチ。

現状を変えていきたい人、何かをはじめたい人の
コーチングをしながら、
解決策のプロデュースや事業化のお手伝いをしています。


インタビュアー:巻田裕司(まきたゆうじ)

巻田裕司

長期うつ、引きこもり専門カウンセラー

12年に及ぶ長期うつを経験し、
35日でうつから抜けた方法を伝えるため、
講師としても活動中。


インタビュアー:星野恵実(ほしのめぐみ)

星野恵実

社)日本心理療法協会 認定心理カウンセラー
子どもの頃から長年悩み続け、そこから抜け出した経験を活かし、
就労移行支援事業所などで、カウンセリングをさせていただいております。
毎回、クライアントさんからの気づきや学びがあり、尊敬と感謝の気持ちでいっぱいです。

悩んでいる多くの方の、「自分らしさ・輝き」を取り戻し、
笑顔でご自身の人生を歩むためのサポート中。


インタビュアー:山下達雅(やましたたつまさ)

山下達雅

どうして心が苦しくなるんだろうか?
どうして悩みの淵に落ち込んで抜けられなくなるのだろうか?
また 心の苦しさが抜ける瞬間・心が軽くなる瞬間・人が悩みから抜ける瞬間
人間の内界では、どんなことが起こっているんだろう?
心のことを本格的に探究しだして20年が経ちました。
自分自身で沢山体験して、心が自由になりました。
今度は人に提供しようとエネルギーワークを取り入れた
カウンセリングを始めて提供しています。


インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
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