第91回目(1/4) 池田 明子 先生 日本フィトセラピー協会

フィトセラピー(自然療法)は、緩和な良さが特徴

今回のインタビューは、一般社団法人日本フィトセラピー協会代表理事の、
池田 明子(いけだ あきこ)先生です。

フィトセラピーとは、アロマやハーブを統合的に活用する「植物療法」のこと。
日本におけるフィトセラピーの第一人者である池田先生は、
ソフィアフィトセラピーカレッジ校長としても、ご活躍です。

先生は、介護施設等でのハンドケアボランティア活動の推進も
なさっていらっしゃいます。(精神安定や認知症予防に効果があるそうです)

植物の力で自然治癒力をサポートし、心身の健康をもたらすフィトセラピー。
そのマイルドでソフトな効果が、注目を集めています。
フィトセラピーの素晴らしさや可能性、今後の展望についてお話を伺いました。

インタビュー写真

「小さい頃はどんなお子さんでしたか?」

明治36年生まれの祖母が面倒をみてくれたので、おばあちゃん子でした。祖母は本当に心配症だったので、「外は怖いところだ」と言われて育ちました。外に出させてもらえずに、過保護に育てられたと思います。

「大きくなったら何になりたいと思っていらしたのですか?」

小さい頃は、詩人や小説家になりたいと思っていました。でも高校生くらいになると、現実的な話として、手に職をつけた方が生活に困らないと思うようになりました。

そんな時、高校の先輩から「臨床検査技師は、これから就職に有利」と聞き、医療系の国家資格で学費も高くなく、技術者なのでいいと思い、臨床検査技師を専攻しました。在学中に実習があり、当時は実習に行った大学病院にそのまま勤めることが多かったです。

でも、家庭の中で変化があり、家業を手伝うことになりました。臨床検査技師の方はアルバイトを希望したため、大学病院への就職が難しくなりました。代わりに横浜市中区にあった国際親善病院の検査室で臨床検査技師として働き、心電図や心音図などを取っていました。そこは、生活保護を受ける方々が多い地域が近くにあり、さまざまな方と接する機会が得られ、いい経験になりました。

「その後はどうなさったのですか?」

2年ぐらい、心臓の専門医について心電図や心音図を取る日々が続きました。そこで腱鞘炎や坐骨神経痛になってしまうのです。それでハリ治療に出逢いました。

当時、心臓の専門医(仮にS先生)の下には、他の病院からも修行に来ている新米医師が何人かいて、その中に台湾人医師がいました。その人は最初、S先生から疎まれていたんです。でも、S先生が五十肩になった時、どの科に行っても治らなかったのに、その台湾人医師が畳針のような長いハリで施術したところ、一回で痛みが半減したそうなのです。それからは、その先生はS先生のお気に入りになって。

そんなに効くのかと、私の腱鞘炎にもハリ治療をしてもらったら、すぐに治りました。そこで、「東洋医学って面白いな」と思いました。東洋医学を興味深く習っている内に、インド伝承医学を知りました。

「東洋医学からインド伝承医学ですか?」

はい。インド伝承医学に興味をもつうちに、日本にその学校が出来ました。東洋伝承医学研究所と言い、現在もアーユルヴェーダの学校として活動しています。

学校ができたので、私もそこに入学しました。開講の初日、隣に私より若い女性が座ったので、「こんにちは。池田明子です」とあいさつすると、その方も「いけだあきこ(池田朗子)です」と。なんと同姓同名だったのです。

その頃アーユルヴェーダを学ぶ人は珍しかったので、「何をなさっているのですか」と聞くと、「アロマセラピストをやっています」と。20年位前ですから、アロマセラピストって、聞いたことがない。「何ですか、それ?」と聞くと、「花や葉や木から抽出した芳香成分、エッセンシャルオイルを使った療法です」と。

アーユルヴェーダも良いのですが、アーユルヴェーダはごま油ですから、「ごま油より、そのオイルがいいな!」と思いました。当時はおしゃれに聞こえて(笑)。どこでやっているのか聞くと、九段下にあるアロマスクールで教えていると言うので、そこへ行こうと思いました。

「今度は、アロマスクールですね?」

私の父は明治生まれで、79歳で脳卒中で倒れ、当時は半身不随でした。気丈な人で、「治るんだ」とリハビリに励んでいた頃です。私は父の介護もしていたので、自然療法が父の役に立つと思いました。

九段下に行くつもりでいた時に“自由が丘アロマセラピースクール開講”の新聞広告を見つけました。

池田朗子さんには、近くにアロマのスクールができたのでそちらへ行くとお断りして、林真一郎(現:(一社)日本フィトセラピー協会副理事長)さんが始めたアロマスクールへ通い始めました。1期はOL向けの夜だったので、昼間の2期生でした。ここで初めて林さんに教えてもらい、林さんは、私の師匠と呼ぶべき存在になりました。この世界に入るきっかけと言えるでしょう。

林さんは、メディカルハーブやフィトセラピーも教えていました。「フィトセラピー」という言葉を当時から使っていたのですが、世は植物療法というと「アロマセラピー」一色でした。アロマテラピーは、大きな協会ができたりしましたが、「フィトセラピー」はなかなか浸透しませんでした。

私は講座の受講生として、フィトセラピーを習得し、生活に役立てていましたが、7年、8年と経つ間に、「せっかくだから、もっと積極的に関わっていたいな」と思いました。その時たまたまご縁があり、サロンを始めたんです。


インタビュー写真


「サロンがスタートだったのですね?」

でも、私は家業が忙しかったので、サロンは副業で。一人ではなかなかできないので、アロマやハーブのスクールで知り合った仲間にもお願いしていました。フィトセラピーやアロマセラピー、アーユルヴェーダなどの施術をする小さなサロンです。

そんな小さなサロンを楽しみながら開いていたので、フィトセラピーの仲間や師匠の林真一郎さんとのご縁はつながっていました。それが今から8年ほど前、習い始めてから10年以上たったくらいですね、いろいろな状況が重なって、フィトセラピーの学校を開校することになったのです。でも、こんなに忙しくなるとは思っていませんでした(笑)。

「ソフィアフィトセラピーカレッジを作られたのですね?」

一人ぐらい事務員さんがいて、好きな講座をやっていればいいと思っていました。受講する方々には、「フィトセラピーを仕事にするのは難しいですよ」って言っていたのですが、卒業生も教室をやりたかったりするんですよね。それで、「何か、お仕事にならないといけないな」と思いました。

2〜3年目くらいに卒業生が数百人になったので(一社)日本フィトセラピー協会を発足して、森林療法や園芸療法、植樹活動の宮脇先生など色々な方に理事や顧問として入っていただきました。

「アロマテラピーからこの世界に入られたのですね。アロマテラピーの最初の印象はいかがでしたか?」

初めてアロマテラピーの教室に行った時、何十種類かの精油(エッセンシャルオイル)が入っている木箱を教材としてもらいました。

その瓶の一つのふたを開けて、直接匂いを嗅いだ時は、正直「香りがきついな」と思いました。でも、希釈してブレンドしたりすると、緩和な良い香りになるのですね。ゆったりした香りは、とても気持ちがいいと思いました。ですから、私の原体験から、ほのかな香りを大事にしています。

今は「多ければいい、濃ければいい」という風潮になって、きつい香りを好む方々もいますが、人間の鼻って、非常に疲労しやすいんですよ。だから、きつい香りを嗅ぎ続けると「香らない」って、思ってしまう。すると、どんどん濃くなっていく。精油は成分が凝縮されていてそれ自体が濃いので、その点を気をつけて使わないといけません。

精油は昔、王侯貴族が使うような貴重なものでした。人間社会の事情で、「たくさん使わせろ」と、原液を塗布したり直接飲むことなどが流行っていますが、そういうことは、危険ですし、エコロジカルな視点からもやらない方がいいと思います。

「精油を飲むのですか?」

日本では飲まないように指導されています。何か問題があるとアロマテラピー全体の問題になるので、飲用はしない方がいいと、スクールでは伝えています。

自然療法は、対症療法と違いますから、緩和な良さというのが特徴です。「更年期が大変だったけど、私はこの香りで助けられた」という方がいますし、香りの持つ力は、心身に働きます。

鼻腔を漂う香りの成分が、電気信号に変換されて脳に伝わり、人間が持っている本能的な部分に働きかけるのです。

今、過敏性腸症候群など心身症的なトラブルを抱える人が多くなっていますが、アロマテラピーだけでなんとかしようというのではなく、ハーブも一緒に使った方が効果的ですので、その両方を使いこなすフィトセラピーは、おすすめの自然療法です。

(次回につづく・・)

池田 明子(いけだ あきこ)   一般社団法人日本フィトセラピー協会 代表理事
                    ソフィアフィトセラピーカレッジ 校長
                    フィトセラピスト・植生工学士

臨床検査技師として病院勤務の経験から、伝統医学に興味を持ち、その後ハーブやアロマセラピーなどフィトセラピー(植物療法)を学ぶ。
植物の力で自然治癒力をサポートし、人々に美と健康をもたらすことのできる専門家「フィトセラピスト」の養成校を、2006年、東京・自由が丘に設立。
人生を豊かにするフィトセラピーの普及と植物療法の専門家「フィトセラピスト」の養成を行っている。
講演、文化活動は多岐に渡る。
夫は俳優の梅沢富美男氏、2女の母。

<一般社団法人日本フィトセラピー協会のHP>
【一般社団法人日本フィトセラピー協会】

<ソフィアフィトセラピーカレッジのHP>
【ソフィアフィトセラピーカレッジ】

<池田明子先生のブログ>
【フィトセラピスト池田明子blog】

<池田明子先生の著書>
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心と体を癒す手のひらマッサージ


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フィトセラピー生活12カ月


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草花のオーラで幸せを呼ぶ本 家、心、体を浄化する植物の魔力と活用法


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森はあなたが愛する人を守る



インタビュアー:下平沙千代(しもひらさちよ)

下平沙千代

日本一やさしい女性ケアドライバーです。
タクシー車内がセラピールームになることも・・・、
アロマハンドマッサージや、ソース・ワークショップも開催しています。

ソース公認トレーナー、アロマハンドセラピスト、NLPセラピスト
レイキヒーラー、トラベルヘルパー、NPO法人東京シティガイドクラブ会員
ブログ:『幸せを運ぶワクワクセラピー ソース』


インタビュアー:川崎綾子(かわさきあやこ)

川崎綾子

ゲシュタルト・再決断@府中「座★すわろう会」で活動中。グループの中で
お互いにサポートを得ながら、自分らしく癒されるセラピーをしています。
ペンギン好き。趣味はバレエです。

GNJゲシュタルト療法トレーニングコース修了、日本ゲシュタルト療法学会会員
NPO再決断カウンセリングジャパン会員
矢野惣一問題解決セラピスト養成講座(上級)修了
レイキティーチャー


インタビュアー:川田史郎(かわだしろう)

川田史郎

マーケティングプロデューサー、コーチ。

現状を変えていきたい人、何かをはじめたい人の
コーチングをしながら、
解決策のプロデュースや事業化のお手伝いをしています。


インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
発行メルマガ:こころの栄養@さぱりメント

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