第85回目(4/4) 宗像 恒次 先生 SAT療法

経験に基づく直感力が重要。自分の直感を磨くこと!

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「セラピストの養成も、なさっていらっしゃるのですね?」

公認ヘルスカウンセラー(厚生労働省ホームページhttp://kokoro.mhlw.go.jp/qualification/参照)というSATセラピストの専門資格を養成する活動を行っている。

初級から中級、上級公認ヘルスカウンセラーへと資格を取ってから、指定のSAT療法センター(メンタルヘルス専門、心身治療専門、がん専門、生活習慣病専門の部門のクリニックやセラピーセンターがある)で120時間以上のインターンをしてもらい、特級公認ヘルスカウンセラーである健康心理療法士(R)になっていく。

最初は見て記録したりして、ある程度できるようになったらインテークをしてもらい、部分的に仕事をしてもらう。

「どなたでも、できるようになるのですか?」

そうですね。世界普及を考えているので、今は訓練で誰でもが担える様に簡略化したセラピー法にしました。こちらだってそんなに命が長くないんだから、早く伝えておかないと危ないよ(笑)。養成セミナーを開始して20年以上過ぎましたが、そういう段階に来ています。

今では日本だけでなく、中国やドイツ、オーストリアなどでセミナーを展開しています。もうじき香港やヨーロッパはそういうSATセラピスト養成専門の会社ができるんですよ。またカナダにはやりたいという会員がいるからこれから始まるかな。日本には逆輸入をしていきたい。日本発のものを日本で本格的にすると妬み嫉みがあるから、我が国への普及は一番遅くても良いと思っている。

「悩みを抱えている方に、先生からメッセージをいただけますか?」

悩みは自分にとって必要があるから生まれる。自分が成長するエネルギーなんだ。マイナスに受け取る必要はないよね。悩みは絶えず出て来るものだし、あるがままを生きるというのは難しいんだよね。

でも悩みがあることで乗り越えた時に自分がバージョンアップするので、またバージョンアップしたくなるよね。次に何が来るのか、悩みが楽しみになって来る。人生はうまくコントロールできないもの、スーッと行くもんじゃない。すごくチャレンジングなものでね。見通しのつかないものですよ。

悩みを克服して自信をつければ、リフレッシュして違う世界から物を見えたり、意欲が出て来るから。最初の入口を乗り越えるのが難しいかもしれないけど、一つ乗り越えれば、もっと調子に乗って楽しくなるんじゃない?

セラピストやカウンセラーもね、結局、セラピーやカウンセリングを通じて必ず自分の問題が出て来るんですよ。自分の問題を解決しないと自分がおかしくなったり、病気になっていく。自分の中に不安や課題が生まれるということはリフレッシュするチャンスなんだよね。

たとえば、繊維筋痛症という西洋医療的には治らない病気がある。今や、SAT療法は繊維筋痛症を克服したけど、それに挑戦する前には分からないことが沢山あった。繊維筋痛症はふっと風が吹くだけで激痛なんだけど、それだって治るんだよね。

セラピストとして、治らないままだと、無力感を感じているだけじゃ燃え尽きちゃう。自分が駄目になっちゃう。何とかして克服しなくちゃいけない。

「セラピストの燃え尽きが問題になっていますが、どう予防すればいいのでしょうか?」

やっぱりそれは、現存のセラピーのパラダイムを乗り越えなきゃ難しいと思うんですよ。身体から出て来るメッセージがあるでしょう。身体の声とか言いますけど。

実はその生物学的背景にはマイクロキメリズムという現象がある。キメラ細胞という存在がイタリア、フランス、アメリカではある程度常識的になって来ているのよ。でも日本では、その世界とは無関係に心理治療、心身治療が行われている。

だから新しい知識やパラダイムを吸収して、それに合った物事の考え方をしてチャレンジしていかないと。フロイド、ユング、ロジャーズ、パールズ、バーン、ベック、エリスなどの従来のやり方でやっていても、今日の変化した問題は以前の時代とは異なっていますから、対応できないね。

昔、労働力が多く必要な時代は、10人とか12人とか子ども産んでいた。そうすると多くが子どもとして生まれるから消失したキメラ細胞が少ない。今は一人か二人しか生まれないでしょう。多くて三人。多くは生みたくないと思うから、無自覚な係留流産を含め、自然に流産になっているのではないかと思う。

また最近では人工授精してもうまくいかず、消失したきょうだいが相当のキメラ量として稀に妊娠した子どもに入ってくる。だから多重人格的な状況が引き込もりやニートなど社会不適応な子ども達が増加している、そういう今の時代に合ったセラピーをやっていかないと。


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「心の仕事をしている方に、先生からのメッセージをいただけますか?」

心の仕事をやっていると、心の悩みが深い人の声や目の表情に無自覚に影響を受けるから、特に不安遺伝子のある人は影響を受けやすいはず。それは尋常じゃない影響力を与えるんですよ。それが自分に対する無力感や病気に繋がる。

ある臨床心理士が、師匠にただ聴くだけの仕事をしなさいと言われていたという。精神科のクリニックで10年間はそうしてきたという。自分の家族が統合失調症になったことがあったので、後の5年間は本気で統合失調症を治そうとして立ち向かった。そうしたら癌になったということでSAT療法センターに来た方がいた。

本気出さなけりゃ良かったんだけど、本気出すと、無力感が募ったり、治せないで申し訳ないという罪悪感が生じて慢性ストレスが生じる。そうなったらなったで、これまでとはやり方を直感的に変えなきゃいけないってことでしょう。

それを乗り越えれば自分の新しい目で見たり、新しい自分を体験できるから、幸せになれるんだけどね。これまでの常識にばかり頼らないで、「経験に基づく直感力」というのが重要で、自分の直感を磨くということがすごく大切ですね。

直感力に基づいて大事な情報をきちんと得て、それを糧にしていく。そうすると新しい知識もいっぱい入って来るじゃない。直感力を軽視している人も多いんだけど、直感力がない人は難しいと、私は思うよ。

「先生の今後の展望を教えてください」

今65歳ですが、ひとには命の限界があるからね。とにかく私がいなくなるまでに、出来るだけいろいろな問題にチャレンジして、様々な問題を克服できる応用力が高く、しかも簡単に一般に普及できるものを作って普及させたい気持ちがありますね。

自分自身の問題の克服、家族の問題の克服、そして身近にいる人の問題の克服、仕事で出会う人の問題に関して、ともに乗り越えて自信を持ってもらいたい。

セラピーはそれによって自分がバージョンアップするし、リフレッシュするし、最終的にお互い感謝の世界に行くじゃない、その素晴らしさを伝えたい。

「癌になったから幸せになった」とか、統合失調症の家族などから「地獄から天国にきた」とか言ってもらえるけれど、人間は平等なのでね。これまで電車に乗れなかったのに乗れる様になったとか、困難のレベルが低いことでも、それを克服できると人間は幸せを感じられる。幸せというのは皆、平等に体験ができるものなのよ。

そういう喜びを自分自身や自分の家族や友人、縁ある人達と共有できる様にして行きたいなと、それをできるだけ、自分が生きている間に、できるだけしたいと思っている。それが希望かな。


<編集後記>

誰にもキメラ細胞があり、その感情に影響を受けている・・・という、
驚くようなお話でした。

宗像先生の、新しい知見やパラダイムを吸収していく
チャレンジングなご姿勢には、圧倒されました。

身近な方を救えなかったことから、SAT療法を長年かけて
開発された宗像先生。
とてもお優しい方なのだと感じました。

  「自分をまず救え! そして自分の家族を救え!」

宗像先生の熱いメッセージとパワーを受け取っていただけたら・・・と、思います。

宗像 恒次(むなかた つねつぐ)  筑波大学名誉教授、SAT療法開発者
                     株式会社SDS代表取締役社長
                     ヘルスカウンセリング学会会長

1948年、大阪府豊中市生まれ。筑波大学大学名誉教授。保健学博士、社会学修士。
日本看護協会調査研究部、国立精神衛生研究所主任研究官、国立精神・神経センター精神保健研究所研究室長、カリフォルニア大学神経精神医学研究所客員研究員、ハーバード大学医学部客員研究員、世界保健機関(WHO)エイズ世界計画研究顧問および薬物依存部顧問を歴任し、現在、日本保健医療行動科学会顧問、ヘルスカウンセリング学会会長。
1993年にヘルスカウンセリング学会を設立し、2003年に特定非営利活動法人化し、公認ヘルスカウンセラーの専門資格(厚生労働省ホームページhttp://kokoro.mhlw.go.jp/qualification/参照)を養成する活動を行っている。イメージ療法、情動認知行動療法に基づくカウンセリング・セラピー技法としてSAT法(Structured Association Technique)を開発し、その普及のために筑波大学発ベンチャー企業(SDS)も設立、日本、中国、ドイツなどで多数のSATセラピーセミナーを開催している。
セラピーを受ける患者やクライアントが、心身の問題を自らの成長エネルギーへ変えていくことができる「SAT療法」と呼ばれる独自に開発したイメージ療法、情動認知行動療法を確立する。またそれに基づいて、脳、心、免疫、遺伝子発現の関連を世界に先駆け研究をしている。

<宗像恒次先生のHP>
【筑波大学発ベンチャー株式会社SDS】

<ヘルスカウンセリング学会のHP>
【ヘルスカウンセリング学会】

<宗像恒次先生の著書>
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SAT療法


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SAT法を学ぶ


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健康遺伝子が目覚めるがんのSAT療法


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遺伝子を味方にする生き方



インタビュアー:鈴木明美(すずきあけみ)

鈴木明美

セラピールームChildren主宰、Team Oasis 代表
自分がなんだか分からない。何かやりたいけど、見つからない。
心の悩み、病を抱えた方、自己実現したい方のお手伝いをいたします。

心理カウンセラー、ゲシュタルトファシリテーター、NLPセラピスト、
交流分析士1級、レイキヒーラー
HP:江戸川区西葛西、セラピールームChildren
ブログ:セラピールームChildren


インタビュアー:福田りこ(ふくだりこ)

福田りこ

あなたの中に隠された宝の箱を開けてみませんか。

潜在意識に直接アプローチする心理療法を中心に、
自己受容と自己変容のプロセスに寄り添って行きます。

心理カウンセラー
米国催眠士協会認定ヒプノセラピスト
HP:セラピールーム・サンクチュアリ


インタビュアー:塩野博雪(しおのひろゆき)

塩野博雪

2008年11月にボディケア・トレーナー資格
2011年9月に和みのヨーガインストラクター資格
2013年3月に介護のヘルパー2級資格取得。

現在、横須賀で整体の店『星のなごみ』を開業しています。
いつまでも皆様を健康で若々しくあり続けるようにするべく、頑張っています。
塩野博雪 54才


インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
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