第85回目(2/4) 宗像 恒次 先生 SAT療法

神経活動パターンが世代間伝達される

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「SAT療法を開発されたのは、いつ頃なのですか?」

SAT療法を開発した背景から言うと、実は20代の時に、自分の友人が統合失調症を起こして、精神病院での統合失調症の治療の仕方に関して、すごくおかしいと思ったんですよ。

それで、『精神医療の社会学』っていう分厚い本を作ったんですよ。その時は国立精神衛生研究所の医療社会学者だったからね。そこは日本に精神科デイケアを日本に普及させた拠点です。その本の業績は今の精神保健福祉士の教科書に一部使われています。

それから、高校生の頃、祖母が癌で亡くなっているので、癌を治す方法がないかなというのがあって。弟も白血病で亡くなるんだよね。それを東大とか慶応の病院では治せない。骨髄移植が裏目に出たんだよね。ここで癌の発生には心の問題があると直感したのですね。

「心の問題に取り組まれたのですね?」

UCLAもデイトリートメントセンターや神経精神医学研究所に行っているんだよね。一貫して心の問題をやっていて、一つは統合失調症や癌を心で治すっていうのが私の夢だった。私にとっては身近な問題がSAT療法開発の動機だった訳です。友達を救えなかったとか、祖母や弟が死んじゃうとかね。しかしこれまでの西欧科学では無理だと、米国での体験で直感した。

自分の研究開発のエネルギーはみんな身近なんですよ。SAT療法を勉強する人には、「自分をまず救え! そして自分の家族を救え!」と言ってきています。そういうのを併行しながら社会貢献しないと。社会貢献からしてしまうと、社会貢献が自分の問題から逃げる方法になりやすいのでね。

「逃げてしまう?」

引きこもりの家族がいたとすれば、引きこもりを何とかする会に行って活躍する、非行の子を持っちゃうと、非行の対策の会に行って活躍すれども、自分の家族には何もしないまま、みたいなね。そういうのが一般的なんだよね。逃げちゃう訳よ。

だから、まずは自分を救えと、それから家族を救えと。これまでの心理学は、逆のことを言ってなかったかな。心理療法は他人にする、家族は難しいからしないと言っていなかったな?

「家族以外の第三者にと、よく言いますね」

それは間違っていると思う。自分を救えないでどうして人を救えるか。自分の家族を救えないでどうして他人を救えるか。私としては、そんな感じがします。

いつからSAT療法を開始したかっていうのは時期を特定しがたいのですが、その開発のための研究は1970年代初めからと思います。SAT療法の専門書が出始めたり、その専門雑誌や専門学会を作ったのは、1990年代ですからSAT療法が開発されたといえるのはその頃ですね。

「1990年代ですね?」

SAT療法の開発で独自の道に入ったとき、再誕生療法、再養育療法っていうのを開発していた訳ですが、再誕生療法は、胎内記憶に入るとフラッシュバックが激しいんですよ。妊娠後期・中期にするとフラッシュバックが激しい。

閉眼して胎内期の脳波θ波優位にして、胎内イメージ誘導すると胎内期の記憶再生し、胎内イメージの中で、隣に自分が双子であるかどうか知らないのに、急にボンって消失したきょうだいが見えるでしょう。これは怖いので、妊娠初期にする(胎児としての自分と壁を遠くにする誘導をする)ようにしているんです。

それでも情動が生じる負担感が強いので、うつ病、躁鬱病、アスペルガー、統合失調症の心理治療には使えないので、今ではマイクロキメリズム理論を前提にして、胎内記憶再生はしない方法をとっている。

胎内期のイメージを使うと、先祖期に行けるんだよね。先祖期から、「神経細胞の神経活動パターン」が伝達されてきているんですね。世代間伝達してくるから、家系にいつも怒る・切れるっていうような人がいるとか、諦めて死にたくなるとか、そのような人がいつの時代からなんで登場してくるのかが分かる。

動物実験では、神経細胞の神経活動パターンは「特有の発火パターン」として撮影できるようになってきています。

「それは気質ですか?」

遺伝的気質も関係するが、些細な刺激にもいつも怒りが生じてしまうとか、生きているのが申し訳なく、悲しくて死にたくなるとかというようになる神経細胞の活動パターンが生じやすい人がいる訳です。

「遺伝するのですか?」

遺伝子活動ではなく、胎内で神経細胞の形成期に、親から神経活動パターンが世代間伝達されるみたいです。たとえば、祖先に殺されたとか、自殺したとかという親を見ている子がいると、ちょっとした死に関する刺激にも恐怖、悲しみ、怒り、罪意識などを伴う全身が緊張する神経活動パターンを学習してしまう(いわゆるPTSD)。

その人が母親になり、妊娠期にもそのような神経活動パターンが再生すると、胎児もそれを学習してしまう。そしてその子が成人したら、ちょっとした死に関する刺激にも同じような神経活動パターンを再現してしまうというように。

だから、ちょっとした刺激にも怒りを止められないし、悲しみや罪意識を止められない訳ですよ。カウンセリングで再体験を癒すことはできても、その再体験自体(つまり神経活動パターン)を止めることはできないんです。それだと無力感になっちゃうでしょう。罪意識や死にたいっていう願望が強い時も止められないのです。

特に今日では、抗鬱剤のSSRI、SNRIで元気になる薬を入れられるが、薬では死にたいという願望を消せないし、自殺できる薬も精神科で手に入る。だから自殺が成功する。心を治療することなく薬ばかり出す日本や韓国の精神医療体制が、自殺率を世界有数にさせていると思う。

と言って私は文学としての心理学は信じていない。命を預かっているのに、そんなものは信じられない。と言って、抗精神病薬は脳活動を低下させ、刺激に対し反応を低下させているだけで、神経活動パターンを変更し、悲しみや罪意識を止め自殺を防ぐとか、躁鬱病や統合失調症を治せる根拠がない。

薬で脳活動を低下させているだけなので、筋肉は筋肉活動をしないと萎縮するように、脳が薬剤使用量や使用期間に比例して委縮することが、fMRIの12年間の追跡調査で2011年に初めて科学的に明らかになった。その際、精神病の重症度は萎縮には関連がないことが分かった。

「それで独自の技法を作られた?」

そう。だって1981年当時アメリカで、精神病の治療のために交流分析、家族療法、グループセラピー、エンカウンター、アサーションとかを既にやっていたけど、全然効いてない。日本は効いていないのに輸入しちゃうんだよね。

その中に認知行動療法も入っていたんだけど、重症には無理なんだ。実際、Sigrunarson らの18〜35歳の初発の入院あるいは外来の統合失調症に対する12年間の追跡調査においていえば、2年間の抗精神病薬とアサーション訓練を用いた通常の療法と、2年間の最新の統合療法(抗精神病薬+認知行動療法を用いた家族療法+SST+危機管理)との比較試験では、ほとんど差はなく、長期にわたる心理社会的介入の治療効果は見られないことが証明された。

これまでの心理療法は前頭葉主義なんだ。意思で何とかしようとするけど、それができれば世話はない。

「SAT療法をご存知でない方に、先生の言葉で易しく教えていただけますか?」

SATとは誰でもが訓練で身につく構造化された(Structured)方法で、状況に応じ閉眼しながらのイメージ連想(Association)を用いて、再現性のある結果(エビデンス)を得る技法(Technique)というもの。だからイメージセラピーの一つであり、刺激に対する感じ方を変え、考え方を変え、行動を変える情動認知行動療法とネーミングできる。

イメージセラピーの中でも「自己イメージ」に最初焦点が当たる。我々は、不安になったり、鬱になったりというのは、記憶した自己イメージが悪いからである。自己イメージが良いと、借金しようが、離婚しようが、何でもやっていけるだろうって不安がないじゃない? 自己イメージが良いっていうのが重要なんだ。だけど自己イメージというのは、記憶の影響を受けるでしょう?

自己イメージが記憶の影響を受けている以上、記憶の方が強いから、自己イメージをそれに基づいて変える事は困難なんだ。遺伝的気質みたいなものは、記憶とは関係なくてその人の行動の動き、目の表情とかで自己理解ができるので、記憶とは関係なく遺伝的気質の知識から自己イメージを再検討できる。

だから記憶に基づかない自己イメージを再検討できる訳だ。普通、物事を観察するって時は、記憶に基づいて観察をする。その記憶が変えられない以上は、自己イメージの認知もただ記憶のコピーをしているだけなんだ。もちろん気質を前提にしたとしても観察する時に認知の歪みは生じるんだけど、それでも遺伝的気質の考え方がないよりましなんだ。

眉間に皺を寄せる人は、不安遺伝子をもつ不安気質(最悪を考え最悪を避けようとする気質なので何時もネガティブ思考)を持っている。不安遺伝子はセロトニン神経細胞のシナプス間隙でセロトニンが慢性的に不足。

お風呂に入ったあとは情緒が安定するよね。それはセロトニン神経が働くから。入浴だけでなく、腕組み・手組み・足組み・頭をなでる・髪をなでる・ハグ・頬杖など、皮膚刺激でセロトニンを上げて不安を減少できる。不安遺伝子の国際比較調査では、日本人の8割がセロトニン不足なんだ。白人は4割ぐらい、アフリカ人は能天気で3割ぐらいだ。日本人は世界一不安なのよ。

「そうなのですか?」

世界の中で中国人、韓国人、日本人が一番不安を感じる人種で、その中でも一番の長が日本人という事だ。

そういう気質遺伝子の知識から入っていくと、当然、不安というのは、心ではコントロールできない。皮膚刺激か、日照に合わせた規則正しい生活という光刺激か、音楽や運動などのリズム刺激、この三つしかセロトニンを上げる事はできない。だから、日照時間が短いところが、鬱になったり、自殺率が高くなる。

また、何で宗教に入るかって言うと、同じワンフレーズ、例えば「南無妙法蓮華経」を繰り返すとリズム運動になる。太鼓を叩くと余計にそうなって、マーチを聴く時のようにセロトニンが上がってくるんだ。

なぜ山に行って、山中毒になるかっていうと、日の入り、日の出を見に行くために山に登る人が多いが、日の出、日の入りの時の光の量がセロトニンを一番上げるんだ。

我々の身体の中に神経伝達物質があって、それが行動をコントロールしている。こういう知識というのは、自分の過去の記憶とは違う物の見方をしませんか。自ずと自己イメージを変えることができる。ネガティブ思考は自分の育ちが悪いのではなく、不安遺伝子があるからであり、それを自覚しそれを活かせばそれだけ計画性と準備性の高い人間になることができると。


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「セロトニンの影響を受けているのですね?」

記憶というものは、お父さんお母さんがどうだったかという事にすごく影響を受けていて、0歳から3歳の目の表情の影響があるんです。0歳から3歳児って、実験研究でも親の目しか見ていないことが分かる。だから目の機嫌の良いところに行く訳。それで、条件付けされちゃう。

3歳以降からしか、あまり記憶がないでしょう。3歳以降からは大脳の海馬が働いているんだ。だから記憶再生できる。胎内から3歳までは、扁桃体の記憶なんです。だから自覚できない記憶です。「三つ子の魂百までも」っていうのは、扁桃体の記憶なのです。

扁桃体は顔反応性細胞をもっているので、相手の顔を見た時にある情動が湧き、それが側頭葉下部の紡錘状回の働きで顔認識を決めていく。同じ顔を見ていても、個人によって認識が異なる訳。どのような情動が湧くかは過去に条件づけられていて、自分でコントロールできない。

そういうことで、自覚できない扁桃体の潜在記憶の持つ決定力はすごい訳。私達は先祖から伝わる過去の神経活動パターンをただコピーするだけしかしていないんだ。そういうところが人間も含め動物にある。記憶を超えるためには、まずは新しい知識を入れるしかない。

あと、もうひとつは、我々の扁桃体というのは、顔の目の表情に加え、声の表情がすごく影響している。例えば、ピリピリ、トゲトゲする周波数の高い声や強い声は、自閉症やアスペルガー症候群、てんかん、躁鬱病、統合失調症などをもつ人によくない、脳内の低レベル炎症を促す問題がある。

「声の高さと強さ、音ですね?」

言葉の内容なんてどうでもよくて、その非言語的信号が重要なんだ。それが扁桃体に影響する。その時の親の顔や声の表情記憶に影響しちゃう訳。だからその記憶を変えないといけないんだな。

それを変えるのは、なかなか困難なんだけど、その人のお父さん、お母さんの顔の表情や声の表情の記憶がその人のパーソナリティを決定するんだ。鬱病でも、躁鬱病にしても、統合失調症にしても身体疾患でも、パーソナリティに問題があるんですよ。

例えば、癌の場合、チェックリストをやると分かるように、助けてって言わずに一人でがんばっちゃうみたいに、感じないような感情認知困難度の高いパーソナリティが必ずあるんです。

パーソナリティとは、宗像流に定義すると、たとえば自分には「助けてって言わずに一人でがんばっちゃう」などという面があるという、個人が特定の自己イメージの思い込みをもっていることであり、その思い込みが脚本となって特定の一貫性をもった行動特性となって、他者から観察測定されるものである。

鬱病の場合は、自分には「言わなくても察してほしい」という対人依存型の自己イメージがあるという思い込みがある。そうすると、いつも察してくれることを待つ、察してくれないと悲しさ、不安、不満をもつ、またそんな自分を弱いと自己嫌悪を感じるので抑うつ気分になることが分かっている。

そんなに察してくれる人はいませんよって言ってるんですけど、そういう対人依存型が必ずあるんです。それは、対人依存型パーソナリティ障害といえるのです。障害とは行動特性の歪みです。

「そういったパーソナリティの問題があるのですね?」

DSM(アメリカ精神医学会の精神障害の診断と統計の手引き)には、感情認知困難型は載っていないけれど、パーソナティ障害です。なんで載っていないのかというと、自分の感情を感じないで我慢ずよく働く人は社会的に役に立つ、だから精神的不適応、社会的不適応を起こすパーソナリティ障害としては判断しない。

けれども感情認知困難型は慢性ストレスから作りだされる、癌を含めた身体疾患を作りだす身体的不適応を起こす問題だから、私はパーソナリティ障害として考えている。

SAT療法は、そのパーソナリティを自分の本当の気持ちや欲求に気づき、もっと上手に自己表現できるものにしたり、また察してほしいなんて思わないで上手に自己表現するようになるとか、社会的、精神的、身体的不適応を起こす行動特性の歪みを変えている。

SAT療法では、簡単にそうした自己イメージの思い込み(脚本)を変え、パーソナリティ障害を克服できるから心配ありません。もちろん精神医学や心理学ではパーソナリティ障害などの変容は至難のことと信じている。でもこの療法の強みはパーソナリティの歪みを比較的簡単に変えられるのです。

パーソナリティ障害の問題にはこれまで述べてきているように、顔反応性細胞をもつ扁桃体における親の顔や声の表情の記憶の問題である。だから、親の表情記憶が変えられると、親に主張できる、また他の誰でも上手に自己主張できる自己イメージに簡単に変わっていける。

パーソナリティ障害の問題とは、もし母親と父親が生きていたら自分の実家に行って、はっきりと自分の気持ちを上手に主張できる自己表現型行動がとれるかである、また親とは違って上手に他に甘えられる脱感情認知困難型のコミュニケーションができるようになるか、ということなんです。

それが問われているんです。もし親が亡くなっていれば、その親のイメージ記憶が変えられるかです。

親の表情記憶には、悪いものと良いものがある、親の悪いイメージを抱くと自己イメージが悪くなり、つまり警戒的なパーソナリティとなる。他方親の良いイメージを抱くと、自己イメージがよくなり、つまり前向きなパーソナリティとなる。このことは経験的に分かることでしょう。自分の親のイメージをどちらに変えられるか、それがパーソナリティ変容なんです。

言い換えれば、側頭葉に記憶された親の表情記憶において、よい親のイメージの方が勝つか、悪いイメージの方が勝つかイメージの争いがあり、樹状突起上のスパインに入力される親の表情記憶のイメージが強い方が神経細胞の軸索からの出力のON,OFFを決め、情動発現を担う扁桃体中心核への入力となる。

だが通常は親のイメージも自己イメージもどちらが勝つかは不安定の状態である。しかしSATでは、親の「本質顔」(環境の弊害を取り除いた本来の顔の表情のこと)を表現する代理顔表象はどれかをリストから選び、それを携帯待ち受け画面等にいれ、常時見てもらうことで親の良好な顔イメージの固定化を図るので、良い自己イメージの固定化が進む。

つまり良い自己イメージの固定化で常に情緒安定し、人の目が気にならず、自信があり、明るく、素直なパーソナリティの安定化が進み、反対に情緒不安定で、人の目が気になり、自信がなく、暗く、懐疑的で、反発的なパーソナリティ障害が解消されていくのである。

前述したキメラは、その多くは自分の親族(きょうだい、子ども、その他の親族)でありながら個体として消失し、他の親族の体の中に細胞として生きている人格(体の中にいる親族)なのだが、消失することになったキメラの過去のPTSD体験から、怒りとか、恐怖感とかネガティブな情動を表現する物質(アドレナリン、バゾプレシンなど)を求める細胞受容体としての記憶を持っているために、それらのネガティブな情動の再体験を宿主に求めやすい。

だが、そのキメラの存在は宿主の脳はそれを直感的に分かっているらしいが、自覚がなくキメラが求めたのではなく、宿主である自分が求めた体験のように理解しやすい。しかし、どこかで本来の自分は実は求めてはいないという漠然とした直感から葛藤状態にあり、多重人格的状態を作っている。

ちょっと実験してみようか? 目をつぶってみて。

「はい」

あなたが母の子宮の壁で取り囲まれる胎内のイメージを想像してもらいます。周りは子宮壁に囲まれ、羊水に浮かび風呂の全身浴で感じるような浮遊感を感じています。キメラの親族はすべて笑顔や穏やか顔でいてあなたの誕生を待っていることを想像ください。

心理療法だから、キメラが全然いない、と仮定してよ。脳にそう言ったら脳が分かるから。だから自分の体の中には融合したキメラはすべていないと。ではあなたの入っている母の胎内は温度や柔らかさなど、どのようなイメージになりますか?

「う−ん。暖かくて、柔らかくて、自分の身体も軽い感じです」

軽いでしょう? 自分の顔の表情はどんな感じになる?

「穏やか」

お父さん、お母さんの表情は?

「穏やか」

でしょう? そういう中で育つと自分は情緒が安定するか、不安定か、どっち?

「安定します」

安定するでしょう? 人の目が気になるか、ならないか?

「気にならないです」

気にならないでしょう? 自信があるか、ないか?

「自信はあります」

あるでしょう? 明るいか、暗いか?

「明るいです」

でしょう? 自分の性格が素直か、反発的か、懐疑的か、どっち?

「懐疑的ではなく、反発する必要もない感じ」

でしょう? はい、今度は、キメラが同居しているとしてよ。いいですか? 実際もいるんですけどね。そうすると胎内の広さ、狭さとか、明るさ暗さ、硬さ柔らかさは、どんな感じになる?

「息苦しい」

息苦しい? 自分の顔はどんな顔になる?

「うーんと、なんだろう。気を使っているような感じがして、周りが気になる」

そうですね。周りが気になるよね。お父さん、お母さんは、どんな顔になる?

「うーん、難しい、複雑な感じかな」

難しい顔だよね。そうすると自分は人の目が気になるか、ならないか?

「なんとなく、正しく生きようみたいな思いが出てきます」

そうですね。さっきとは違うものが出てくるでしょう?
ということなんです。脳は、キメラがいるか、いないかを直感的に知っているのよ。自覚できないけど右脳が直感している。

本来人間は、どの人も情緒が安定し、自信があって、人の目が気にならず、明るく、素直なのよ。絆形成ができ、あっけらかんと自分が主張できるし情緒が安定しているのが、本来のあるがままの自己なのよ。

お父さん、お母さん、自分の顔のイメージを胎内のキメラが決定しているでしょう? 胎内感覚がどんな感じって言った時に、あまり良くない感じで、キメラがいたとすればそうなっている訳だから。キメラの影響力が親イメージや自己イメージの知覚を決めている。つまりどういう風に世の中が見えるかを決定している。

そうすると大変でしょう? キメラがいるかどうかで視覚が歪んでくるんだから。その視覚は、扁桃体によって影響を受けていることがマカク猿の実験で明らかになっている。

だからたとえば赤裸々にいじめ行為がなくても、いじめを認知する問題が起こるのは当然なんだ。いじめ行為がはっきりしないようなものでも、それぞれの人は感じ方が全然違うから、違って受け取る。そこがいじめ問題の難しいところ。

それを脳は知ってるんだよね。知っているから、素直に実験をやってくれると、スーっと行くでしょう。父イメージ、母イメージ、自己イメージにしてもキメラの影響を受けているんだ。

だからキメラの存在を認めてアプローチするしかない。しかもキメラ細胞も、年を取ることが分かっているが、少なくても三世代間は伝達する。あくまでも仮説だけれど、もしキメラが癌細胞になっていたとすれば、癌家系があるように伝達する。テロメアがない癌細胞は永久に分裂し続けるので死なないからね。1000年や3000年と生き続ける。

科学的には、ミイラを研究しなければならない実証できない。自分の先祖のミイラと自分のミトコンドリア遺伝子が一致する細胞を探さなければいけない。まだ、研究はそこまでいっていないけど、有り得るんだよね。

キメラがいるっていうのを脳は既に直感しているんだよね。自分の中に自分がコントロールできないものがいるっていうことも知っているんだ。

(次回につづく・・)

宗像 恒次(むなかた つねつぐ)  筑波大学名誉教授、SAT療法開発者
                     株式会社SDS代表取締役社長
                     ヘルスカウンセリング学会会長

1948年、大阪府豊中市生まれ。筑波大学大学名誉教授。保健学博士、社会学修士。
日本看護協会調査研究部、国立精神衛生研究所主任研究官、国立精神・神経センター精神保健研究所研究室長、カリフォルニア大学神経精神医学研究所客員研究員、ハーバード大学医学部客員研究員、世界保健機関(WHO)エイズ世界計画研究顧問および薬物依存部顧問を歴任し、現在、日本保健医療行動科学会顧問、ヘルスカウンセリング学会会長。
1993年にヘルスカウンセリング学会を設立し、2003年に特定非営利活動法人化し、公認ヘルスカウンセラーの専門資格(厚生労働省ホームページhttp://kokoro.mhlw.go.jp/qualification/参照)を養成する活動を行っている。イメージ療法、情動認知行動療法に基づくカウンセリング・セラピー技法としてSAT法(Structured Association Technique)を開発し、その普及のために筑波大学発ベンチャー企業(SDS)も設立、日本、中国、ドイツなどで多数のSATセラピーセミナーを開催している。
セラピーを受ける患者やクライアントが、心身の問題を自らの成長エネルギーへ変えていくことができる「SAT療法」と呼ばれる独自に開発したイメージ療法、情動認知行動療法を確立する。またそれに基づいて、脳、心、免疫、遺伝子発現の関連を世界に先駆け研究をしている。

<宗像恒次先生のHP>
【筑波大学発ベンチャー株式会社SDS】

<ヘルスカウンセリング学会のHP>
【ヘルスカウンセリング学会】

<宗像恒次先生の著書>
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SAT療法


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SAT法を学ぶ


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健康遺伝子が目覚めるがんのSAT療法


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遺伝子を味方にする生き方



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鈴木明美

セラピールームChildren主宰、Team Oasis 代表
自分がなんだか分からない。何かやりたいけど、見つからない。
心の悩み、病を抱えた方、自己実現したい方のお手伝いをいたします。

心理カウンセラー、ゲシュタルトファシリテーター、NLPセラピスト、
交流分析士1級、レイキヒーラー
HP:江戸川区西葛西、セラピールームChildren
ブログ:セラピールームChildren


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潜在意識に直接アプローチする心理療法を中心に、
自己受容と自己変容のプロセスに寄り添って行きます。

心理カウンセラー
米国催眠士協会認定ヒプノセラピスト
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2008年11月にボディケア・トレーナー資格
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2013年3月に介護のヘルパー2級資格取得。

現在、横須賀で整体の店『星のなごみ』を開業しています。
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塩野博雪 54才


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脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
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