第82回目(4/4) 志東 顕勇 先生 リアリング・ワークス

歌うことによって、自分自身を承認してあげる。そこからエネルギーが出てくる

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「悩みを抱えている方に、メッセージをお願いします」

今は、悩みや苦しみを抱えている人が多いですね。それをちゃんと受け止めて、自分の1つの成長のチャンスだと受け取れる人達は、是非それをやって進んでいってもらいたいと思います。その可能性も是非見てもらいたいと思います。

ただ、苦しくてもがくのはしょうがないですよね。これは、禅の講話でよく言います。溺れそうな時もがけばもがく程沈んでいってしまう。でも、もがくのを止めて水に身を任せると身体が自然に浮いてくる。つまり、身を任せれば、あるがままを認めて自然に身を任せれば、自然に浮いて、道が見えてくる訳です。

とはいえ、もがきますよね(笑)。だから、しかたない。もう、もがけばいいと思いますよ。それもまたよしです。

スピリチュアルなシーンでは、エックハルト・トールというマスターが言っています。イギリス人でロンドン大学の先生だった人です。彼はずっと苦しくて辛かったそうですが、ある日、事件があって、はち切れて全部手放してホームレスになってしまいました。

しかし、彼は幸せだったと言っています。つまり悟りを開いたんですね。晴れた日は公園にいて日の光を浴びて幸せだったと語っています。彼は2年位ロンドンでホームレスをやった後、社会復帰をします。

今は、自分の体験をみんなに伝えようと全世界で講演活動をしていて、本も何千万部も売れています。DVDもいっぱい出ていて、YouTubeでも見られます。悟りを開いているマスター、覚者だと言われています。

「どんなメッセージなのですか?」

彼が言っているのは、「苦しみは、あなたがそれに飽きるまでそれはなくならない。だから味わってください」

禅問答のようですけれども、味わい尽くしてくださいということです。苦しみに飽きた時にあなたはそこから自由になります。これは、もう抵抗するのをやめなさいということでもあります。簡単とも言えるし、難しいとも言えますね。

とはいえ、にっちもさっちも行かない人とか鬱の人とか、そういう人達に掛ける言葉はなかなかないですね。「それを味わってください」なんて言っても通じないことが多いと思います。

僕のセッションではこんなことも言います。そんな人達は、自分が産まれて来てからこれまでいいことが1つもなかったと思って、大体そうなっているけれど、「生まれた時から今日まで、あなたにとって幸せなことは何もなかったのですか?」と。

「あなたのことを愛してくれた人は一人もいなかったんですか? ちょっと考えてみてください」。そうすると、今生きている訳だから、生きてるっていうことは、たくさんの人の支えがあって生きている。それを忘れていると思います。

それを思い出してほしいと思います。忘れているだけなので、生まれてからのこれまでのことを思い出してほしいです。

「心の仕事をしたいという方にも、メッセージをいただけますか?」

「今の若い者は楽なことばかり考えていてけしからん」という考え方もあるんですけれど、時代が違うので変わってきたのですね。僕達みたいに前の世代の人間はそう思いますが。「巨人の星」の世代ですから、苦しいことをやってこそ、結果に結びつくと思っている。

「キャプテン翼」の世代は、好きなことをやって結果になっていく。楽しんで味わって、それでいいと思います。そういう人達がいっぱいいるでしょう。小学生で突然ジャズピアノを弾いている子がいます。信じられないですね。習っていないんですよ。そういう子ども達が今いっぱいいます。

それは何を教えてくれているかというと、僕達が生きてきた価値観て、ちょっと違うかもと。だから「頑張って苦労して勉強してセラピストになってください」というのもあるんだけれど、好きな人は是非やったらいいと思います。人を助けるのが好きな人はやったらいいと思います。まあ、「ワクワクすることをやりましょう」ですね。


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「音楽療法に興味がある方にも、メッセージをお願いできますか?」

日本の音楽教育は音楽嫌いな人を増やしている。音楽を楽しむ塾みたいなものを、レッスンを通じてやりたいなと思っています。

子ども達の合唱も、1月に福島に行って録音して来ました。子ども達の目を見ていると本当に楽しそうなんです。けれども、先生が「はい、次はこうやって」とか言うと何だか楽しんではいけないような感じになってしまいます。音楽は楽しいものなので、楽しんでもらいたい。

音楽を楽しむために習得しなくちゃいけないこともあるのですが、辛くないんですよ。「明日までこれ20 頁訳してこい」と言われると辛いけど、自分が読みたいと思っている本ならやるんですよね。

僕が独学で始めた時には、日本の音楽の理論書は全く無かった。ほとんど海外の物しかなくて、たまに出ている翻訳を読んでも意味が解りません。音楽の専門知識のある人で翻訳家なんていなかったので無理もないです。直訳では全く意味が通じない。

辞書には特殊な意味は載っていないし。DominantとかTonicとか、辞書を引いても支配とか主たるものとか、意味が解らない。それを友達といっしょに読んで勉強したりしてました。

今は何でも用意されていますね。ネットにアクセスすればすぐ分かって便利です。昔は1つ分かろうとするたびに、図書館行っても分からなくて、もっと大きな図書館に行かなければならなくて、何日もかかるプロセスがあって。でも、大きな喜びと発見があったんです。

時間がものすごくかかって効率がめちゃくちゃ悪いけれど、それが創造性や成長の大きな力になったんです。

音楽理論の本がない状態で勉強して積み重ねていたものが、今は本になっていますから読めば分かるので「簡単に分かるよね」と思ったりします。けれど、学校で教えてて思ったのですが、「覚えてこい」という話になると、違うことになります。

僕達が1つ1つ積み重ねて発見したことが「覚えてね」では、ただの詰め込み教育と同じですよね。でも、時間が限られてるしそうなっちゃってるんだな。音楽を勉強する人達に発見しながら学んでいける機会を提供できたらと思っています。音楽療法も体系化されて1つの手法になっていますから、同じようなことがあると思います。

音楽で人を癒したいと思っている人は目指してもらうといいかも知れませんね。ただ、音楽的能力はもちろん必要ですが、一番大切なのは「心」の勉強だと思います。それは心理学の勉強だけでなく、自分の心をみつめ、成長するということ。

成長し続けることが、ファシリテーターとして最も大切なことですから。僕のサイコドラマの師匠の増野肇先生は80歳でなお進化し続けています。「今日は新しいのやってみます」なんてしょっちゅう言うんです。本当に凄いなあと思います。

「そういう方の指導もなさっているのですか?」

作曲のレッスンもしています。でもまた壁があるんです。僕が歩んできたプロセスをやってもらおうと思うんですが、それは僕のパーソナルな経験だったんです。だからできないですね。ヒントを1つずつ置いて行きながら気付いてもらう。チャンスを作っているんですけれども、メソッドとしては素晴らしいんだけれど、時間がかかります。

「これ覚えて来てね」と言えば早いんだけど、それはその人の本当の血となり肉とはなりません。教育ってそうでしょう。だから僕は小学校の先生もやってみたいなあって思っています。そういう風に種を蒔いて、芽を出した子ども達はすごい個性的なその子の種を花開かせる。

時々、青山小学校で音楽講座をやっています。校長先生が友達で、夏休みのチャレンジ教室とかイベントがあると歌ったりしています。今やっていることを続けていきたいと思います。

「大人の方には?」

大人の障害者の就労施設で増野先生のお手伝いをしています。デイケアのようなものなので重篤な人はいません。レッスンで来てくれる人の中にその施設の方がいます。障害のある方にも貢献していけるなという感じがしています。また昭和医大の精神科で、デイケアでワークをやっています。

ピアノを弾くと、感想を書いてくれます。「ケンユーさんてピアノ上手ですね」って。爆笑しました。すごく純粋なんです。すごく楽しんでくれるんです。僕はこういうところでももっとやれたらいいなあと思います。

「ワークで、変化が出てきますか?」

僕の活性化するワークをやると楽しそうになるんです。普段、その人達の心の中で何が起こってるか分からないけれど、辛いのは分かります。妄想が出てきてしまう人もいますから、大変だなと思います。

森田療法的に言うと、そこを治そうとするのではなく、その人の心を明るい方に向けてあげる。すると、エネルギーが出てきますね。

歌っていると楽しそうですよ。歌うことによって自分自身を承認してあげる行為でもあります。歌が好きだということ、自分の声が好きだということで、素晴らしいじゃないですか。自分の声が嫌いなんだという人もいるのだから。

それだけで自分を承認できるし、うまい下手は別として、楽しいということは自分自身を、命を喜んでいる訳だから、そういう体験をもっともっとしてもらえたらいいと思います。

「先生の今後の夢は何ですか?」

癌予防のボイスヒーリングをやる予定です。癌に効くという説があって、ただ、治療行為はできないので予防です。

免疫力があれば癌の予防になるので、歌を好きな人は歌うだけで予防になります。さらに踏み込んで、身体も使ったり自分自身を癒してあげる、自分自身を受容してあげるプロセスです。

自分のことを否定している人は病気になりやすいです。ボイスワークで今までやってきたことをもとに、アロマテラピーなども使って総合的にやろうと思います。

「やはり、グループでですか?」

グループです。個人ワークじゃなくて、グループワークが好きなんです。人が多くなるほど楽しくなります。ダイナミックなんです。研修は500人ぐらいでやったことがありますが、起こることがダイナミックになります。

先ほどの台湾と日本の試合のように、会場の何万人という人が1つになる。素晴らしいです。そういうことを音楽を使ってやれたらいいと思います。東京ドームでコンサートをやったら1つになりますね。

僕は自分で歌ったり演奏したりしているのもいいんですけれど、お客さんに歌ってもらいたい。

僕のワークでやっているように簡単なメロディーを覚えてもらって、繰り返してお客さんに歌ってもらってクリエイティビティを少しずつ発揮してもらって、その場でいくつかのメロディーをピックアップして合唱にしていくとか、たまにやるんですけど、東京ドームでやれたすごいですね。夢です。

言葉はあまり使わないので、海外で、例えばエサレンでボイスワークをできたらいいですね。すごい野望ですね。でも、明大教授で僕のサイコドラマの担当の先生が「いけるんじゃないの」と言ってくれたんで、その気になって英会話やったりしてます(笑)。

「8月にイベントを計画されていると聞きましたが、どんなイベントですか?」

1月に福島で子ども達の録音をしましたが、それとリンクさせて、8月6日の原爆記念日に広島でイベントを企画していました。「子ども達の声で愛と平和を繋げていこう」という企画でしたが、その日は広島にとって本当に特別な日らしくて、ちょっと難しいということになりました。

今、違う企画を検討しています。それは全国展開でやろうかと思っています。

元々「僕らの星」という曲があって、アマゾンの子ども達のドキュメンタリー映画の主題歌として作りました。それを東京の子ども達に歌ってもらっていましたが、縁があって広島の子ども達にも歌ってもらっていました。でもアマゾンで内乱が起こって映画の撮影ができなくなり頓挫してしまったのです。

その時コーディネートしてくれた広島の人が、「僕らの星」をもう一度やろうと言ってくれたのです。全国の小学校を廻って録音していくということをやりたいのですが、なかなか難しいです。お金もかかりますから、スポンサーがいないと厳しいです。

いきなり全国は難しいので少しずつやろうと考えています。

「これだけは伝えたいということがありましたら、お願いします」

ちょっと充電期間をおいていたのですが、また音楽活動とかワークショップとか再スタートしますので、是非遊びにいらしてください。


<編集後記>

  リアリング・ワークスは
  音楽とワークショップをとおして、
  地球に貢献します。

そんな風に、志東顕勇先生のサイトには、先生の想いが
高らかに謳われています。

音楽の楽しさを、もっともっと知ってもらいたい!
そして、音楽を通して、「本当の自分」「内なる叡智」に触れて、
あなた自身の輝きと個性を発揮して、新しい人生を創造してほしい。

お話を伺っていて、そんな熱い想いも伝わってきました。

先生が、30年の歳月をかけて作り上げたSVW(シナジェティック・ボイスワーク)
あなたも体験してみませんか?

志東 顕勇(しどう けんゆう)  リアリング・ワークス代表 作曲家
                    「SVW(シナジェティック・ボイスワーク)」主催
                    日本芸術療法学会会員 心理学講師 音楽療法講師

信州大学人文学部(心理学専攻)卒。ルーテル大学大学院にてサイコドラマ(心理療法)を履修。
母親がキリスト教会でオルガンを弾いていたこともあり、幼児洗礼を受け、幼児期を教会で過ごす。5歳より音楽教育を受ける。
大学卒業後レコード会社に就職。ステージ制作を経てレコーディングディレクター として活躍。アニメ「うる星やつら」のテーマ曲を演奏した ヴァージンVSなどを担当。その後独立、作曲家として活動をスタートする。
現在はヒーリング系を中心に活動。その楽曲は様々なワークショップやスポーツ選手の イメージトレーニングなどに使用されている。山川夫妻 監修「ワイス博士の過去生退行瞑想」(PHP)の音楽担当。
音楽活動と平行し、大学や専門学校で心理学の教鞭をとり、企業研修のファシリテーターとしても活躍。
音楽と心理学 を30年の歳月をかけて融合させた、個人成長のプログラム、SVW(シナジェティック・ボイスワーク)を主催。
近畿大学、(学法)清水学園などで10年間心理学を、また(学法)尚美学園などで20数年間、作曲編曲を教える。

<志東顕勇先生のHP>
【REALING WORKS】

<志東顕勇先生のブログ>
【音楽と心理学の融合by志東顕勇(KENYU/ケンユー)】

<志東顕勇先生が音楽を担当したCDブック>
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ゆほびかGOLD Vol.12 幸せなお金持ちになる本


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医師もすすめる「前世療法CD」つき!前世を知って幸せになる本


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渡部昇一「マーフィーの成功法則」CDブック



インタビュアー:鈴木明美(すずきあけみ)

鈴木明美

セラピールームChildren主宰、Team Oasis 代表
自分がなんだか分からない。何かやりたいけど、見つからない。
心の悩み、病を抱えた方、自己実現したい方のお手伝いをいたします。

心理カウンセラー、ゲシュタルトファシリテーター、NLPセラピスト、
交流分析士1級、レイキヒーラー
HP:江戸川区西葛西、セラピールームChildren
ブログ:セラピールームChildren


インタビュアー:下平沙千代(しもひらさちよ)

下平沙千代

ワクワクセラピー☆ソース・ワークショップほぼ毎月開催!
日本一やさしい介護タクシーのドライブ旅行受付中!

ワクワクセラピー ソーストレーナー、NLPセラピスト
レイキヒーラー、導引養生功指導員、成年後見人講座履修
トラベルヘルパー、ホームヘルパー2級、女性タクシードライバー
ブログ:『幸せを運ぶワクワクセラピー ソース』


インタビュアー:前田みゆき(まえだみゆき)

前田みゆき

身も心も魂も輝やくように、いつも笑顔を心がけています。
人とのご縁で、気づかされることが喜びです。

自称 遅咲きさん

コーチングと心と体の健康について、もっか勉強中


インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
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