第82回目(1/4) 志東 顕勇 先生 リアリング・ワークス

大学で心理学を勉強し、音楽は独学で学んで、自分の中で融合させようと思った

今回のインタビューは、音楽と心理学を融合させた個人成長のプログラム
SVW(シナジェティック・ボイスワーク)を主催なさっている
志東 顕勇(しどう けんゆう)先生です。

先生は、作曲家、心理学講師、音楽療法講師としても幅広くご活躍です。

サイコシンセシスやサイコドラマをベースに、先生オリジナルの音楽を
駆使して、独自のワークショップを展開していらっしゃいます。

長く、音楽と心理学の融合を探究されてこられた志東先生に
音楽や声を使うことのパワーや、サイコドラマの魅力などのお話を伺いました。

インタビュー写真

「小さい頃はどんなタイプのお子さんだったのですか?」

あまり子どもらしくない子どもでしたね。母は、物の見方に洞察力があって、視点が子どもらしくないと言っていましたね。もちろん、子どもらしいところもありますよ。だけど、どこか冷めている部分があったり、物事の裏を考えようとしたり、本当はどうなのか見たいということが、小さい頃からありましたね。

「音楽との出会いはいつ頃からですか?」

習い始めたのは5歳くらいからです。母親はエバンジェリストという資格を取って、教会でスタッフをしていて、ミサでオルガンを演奏したりもしていました。両親はその教会で出会ったらしいです。なので胎教が教会音楽だったと思います。

僕は子どもの頃から教会に行っていました。従者といって、ミサのお手伝いをしていました。ミサの手順やお祈りをラテン語で覚えたりしました。ラテン語のお祈りの本に仮名がふってあるので丸暗記していたんですけど、今でも覚えているんですよね。

最近また興味があってラテン語を調べると、お祈りなんか日本語のお祈りそのままだったりするんですね。スピリチュアルと音楽と、それから心の問題はずっと小さい頃から興味がありました。

で、ミサでグレゴリアンチャントを歌うんですが、これがまた素敵なんです。一時、ブームになりましたが、懐かしいなと思い僕もCDを買って聞いてました。僕の心の中の深いところにグレゴリアンチャントのメロディがしみてると思います。

「音楽はお好きだったのですね?」

もちろん音楽は大好きでしたが、中学までは、ピアノはかなり嫌いでしたね。昔は物差しでぶたれたり練習も厳しかったですから。あれは軍隊の伝統からきていますね。昔の音楽のレッスンはそんなところもありましたね。

中学の時にギターをやり始め、ある日ギターとピアノの音列を調べていて、「発見」をしたんです。それで突然音楽の構造が分かるようになりました。中学2年の冬でした。それがきっかけで作曲が出来るようになったんです。驚きとショックと喜びが同時に起こって爆発した感じでした。

それまでは、ピアノが嫌いで全然練習しなかったんですけれど、作曲が出来るようになってからは、自分で作って弾けるのが楽しくて、時間がある日は一日10時間くらい弾いていましたね。

高校時代はロックの黄金期でしたので、ご多分に漏れずバンドをやっていました。今の中高生がやっている曲は、僕達がやっていた曲と同じようなのをやっているんですよ。1970年代のレッド・ツェッペリンとかディープ・パープルとか、あの頃は黄金期だったんです。

実はあれを超えるものは出ていなくて、アメリカでホイットニー・ヒューストンのバックをやっていた友達がいて、アメリカの中高生もレッド・ツェッペリンとかディープ・パープルをやっているって言っていましたね。同じなのでびっくりしました。

「大学は、心理学科へ進まれたのはなぜですか?」

将来は音楽で身を立てたいと漠然と思っていたので、それはそれでやりながら、心理学と融合させたいなと思っていました。音楽心理学という分野があるんですけれど、当時は日本では勉強ができなかったですね。まあ今もできないですけど。で、心理学は学問だから独学では無理だろうと。

音楽は独学で行けるだろうと思いました。むしろ僕のやりたいものは、日本の音大では勉強できないっていうのが分かっていたので。アメリカに行くっていう選択もあったんですけれど、当時はアメリカでもまだこてこてのジャズの学校しかなかったんです。

だから、日本の大学で心理学を勉強して、音楽は独学で学んで自分の中で融合させようと思っていました。

「大学ではどんなことを専攻されたのですか?」

大学では心理学で臨床も一応やりましたけど、臨床専門ということではありませんでした。学部に上がった時に、教授と面接でいろいろと相談して、「音楽心理学を勉強したいんです」って言ったら、「そうか〜、頑張ってね」って(苦笑)。

実験心理が主流の時代でしたので、自分のやりたいこととは少し違うなと感じていました。もちろん、α波とか脳波測定とか既に興味がある部分もあったのですが。科学的に分かるところからやるというのが基本的なアプローチですから、実験して検証できないものは扱えないという立場です。

臨床って日本ではまだまだの時代でした。精神科の実習へも行きましたけれど、昔は統合失調症は治らないと言われていて、隔離されていましたね。今は社会生活を営むまでいければ、治ったと言っていいという感じですよね。


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「大学を出られてからレコード会社に就職をされたのは、どういった経緯で?」

大学4年間でチャンスをつかんで、音楽でプロになろうと思ったんですよ。何度かコンテストに受かって全国紙に出たりしたんですけど、地方ではなかなかチャンスがなかったんですよ。

母親はとても堅い人だったので、音楽をやるっていうのは絶対に許してもらえなかった。なので、音楽関係の仕事について一度死んだふりをして次のチャンスをと考えていました。

ところが当時は、第二次オイルショックで、今と同じようにすごく不況で、就職難の大変な時代でしたので、レコード会社やマスコミを受けて二次、三次までは行っても全然受からなかった。そもそも有名な一部上場の会社なんてコネがないと絶対入れないって知らなくて。20社くらい落ちましたね。

後に入った会社の宣伝部長に、紹介状なしで有名企業を受けるとは、世間を知らな過ぎるって笑われました。ほんとに世間知らずだったんですね。

12月に当時、破竹の勢いだったキティレコードっていう会社が、若干名募集するっていう記事が新聞に出ていたんですよ。井上陽水とか小椋佳を生み出した方が独立して創った会社です。その面接は、もう八方破れで、18人位のグループ面接だったんですが、ほとんど一人でしゃべっていました。

そうしたら社長がこいつは生意気だって、気に入ってくれてそれで受かったんですね。僕が入った時に来たのが、安全地帯とか来生たかおとかRCサクセション。アニメの「うる星やつら」、「みゆき」などを制作したり。その会社が売れに売れていた時代です。

「どんなお仕事をなさったのですか?」

ステージ制作を経てレコーディングディレクターをやって、3年半くらいで辞めました。でも、その数年はとても大切な勉強をさせてもらいました。感謝しています。

そして、晴れてフリーランスになり、ミュージシャンやマニュピレーター、CMやアニメ、ゲームの作曲家などをやったり音楽雑誌のライターをやったり、何でもやりましたね。

当時はレコーディングの仕事でマニュピレーターという仕事があったんです。シンセサイザーの操作がとても難しい時代で、特殊技能でした。レコーディングで随分沢山のアーティストと共演しましたね。

「音楽業界で活躍なさった後に、また心理の方へ進まれたのは何かきっかけが?」

音楽って人の心に作用するもので、それはみんな体験的にわかるじゃないですか。そこを探求したいと思ったんです。けれども、それを勉強できるところがなかったですね。まあ、今でもないと思いますけどね。

フリーになった頃に、当時80歳くらいの櫻林仁先生という音楽療法の草分けの先生が、日本音楽心理学音楽療法懇話会という小さい学会をやっていらして、それに参加していました。

グループワークが日本に紹介され始めた時代でした。ゲシュタルトセラピーとかエンカウンターとか、そういったワークショップを大学時代からの医者の友人が面白いっていうので参加するようになって。そこで国谷誠朗先生のワークショップなどで、ゲシュタルトや交流分析などを体験しました。そういったセラピーを体験したのがきっかけですね。

今、僕は、サイコシンセシスというのをメインでやっているんですが、それを日本に紹介した国谷先生や平松園枝先生から個人ベースで教えを受けながら、当時は企業研修で契約トレーナーみたいなことをやっていました。

「サイコシンセシスをベースにしたものですか?」

研修はエンカウンターや交流分析、サイコドラマを取入れたものが多かったです。サイコシンセシスも入っていましたね。

それを研修で、組織や個人のブレイクスルーとかに応用し始めた時代でしたので、そういうことをしながら、音楽の学校で作曲を教えたり、福祉系の学校で心理学を教えたり、ワークショップを開催したり、研修をしたり、いろんなことを並行してやっていましたね。

「何足ものわらじを履いていらしたのですね?」

そうですね。大学時代から数えると30年近くの歳月をかけて成熟して出来たのが、ボイスヒーリングを取り入れたシナジェティック・ボイスワーク(SVW)というものです。

「それについて簡単に教えていただけますか?」

漠然と高校時代からず〜とやりたいなと思っていたことを、これまで勉強してきたことと体験してきたことを融合させて出来たものです。心理学はグループワーク系のものと、交流分析、サイコドラマ。それからサイコシンセシス。サイコシンセシスは、音楽とのマッチングがすごくいいんです。

「それはどういうところがですか?」

サイコシンセシスのメソッドの中に、誘導イメージというのがあって、音楽を聴きながら瞑想するんです。音楽のクオリティがとても重要になります。

サイコシンセシスはアサジョーリという精神科医が作ったんですが、その世界観が素晴らしい。アサジョーリの卵型の自我の考え方がとても整理されていて分かりやすいんですね。

スピリチュアルといわれるシーンでもそれで説明がつきます。アサジョーリは人間のパーソナルな部分を上位無意識・中位無意識・下位無意識と三層に分けたんです。図では中位無意識の真ん中あたりに点のような核みたいなものがあって、それをパーソナルセルフと呼んでいるんです。

その周りを取り囲むように小さな円があって、そこが気づきのエリアですよね。セルフが気づきの源だという考え方です。セルフが気づいているエリアが広がっていって、自分自身の無意識も自分でマネージメントできるようになっていくというのが、一つの目標なんです。


インタビュー写真


下位無意識の中には、怠け者や臆病者、分析屋とか心配性など自分のいろんなキャラクターがいて、それらをセルフが統合していくという考え方です。それらを音楽も使い統合したのをやりたいと思いました。

音楽では、声を出すワークも使います。言葉で説明するのは難しいのですが、声を出すだけのワークではないのでボイスヒーリングとは言いにくいものです。メインセッションは3か月間同じグループで全7回のコースです。

半分くらいは心理学のワークをやります。様々な心理テストのようなチェックリストを使って、自分の心のパターンやクセを見ていきます。その中でサイコドラマをやったり、自分の中の未完了なものを完了したり、トラウマを取り扱ったりします。

その中に音楽を盛り込んでいますけれど、それとは別に音楽だけで、自分自身の体を解放していくワークなどもしていきます。声もダンスもあります。ピアノやアフリカの太鼓のジャンベとか、ギターとかいろんな楽器を使いながら、それぞれの人達が自分自身をより成長させていくというワークショップです。

(次回につづく・・)

志東 顕勇(しどう けんゆう)  リアリング・ワークス代表 作曲家
                    「SVW(シナジェティック・ボイスワーク)」主催
                    日本芸術療法学会会員 心理学講師 音楽療法講師

信州大学人文学部(心理学専攻)卒。ルーテル大学大学院にてサイコドラマ(心理療法)を履修。
母親がキリスト教会でオルガンを弾いていたこともあり、幼児洗礼を受け、幼児期を教会で過ごす。5歳より音楽教育を受ける。
大学卒業後レコード会社に就職。ステージ制作を経てレコーディングディレクター として活躍。アニメ「うる星やつら」のテーマ曲を演奏した ヴァージンVSなどを担当。その後独立、作曲家として活動をスタートする。
現在はヒーリング系を中心に活動。その楽曲は様々なワークショップやスポーツ選手の イメージトレーニングなどに使用されている。山川夫妻 監修「ワイス博士の過去生退行瞑想」(PHP)の音楽担当。
音楽活動と平行し、大学や専門学校で心理学の教鞭をとり、企業研修のファシリテーターとしても活躍。
音楽と心理学 を30年の歳月をかけて融合させた、個人成長のプログラム、SVW(シナジェティック・ボイスワーク)を主催。
近畿大学、(学法)清水学園などで10年間心理学を、また(学法)尚美学園などで20数年間、作曲編曲を教える。

<志東顕勇先生のHP>
【REALING WORKS】

<志東顕勇先生のブログ>
【音楽と心理学の融合by志東顕勇(KENYU/ケンユー)】

<志東顕勇先生が音楽を担当したCDブック>
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ゆほびかGOLD Vol.12 幸せなお金持ちになる本


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医師もすすめる「前世療法CD」つき!前世を知って幸せになる本


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渡部昇一「マーフィーの成功法則」CDブック



インタビュアー:鈴木明美(すずきあけみ)

鈴木明美

セラピールームChildren主宰、Team Oasis 代表
自分がなんだか分からない。何かやりたいけど、見つからない。
心の悩み、病を抱えた方、自己実現したい方のお手伝いをいたします。

心理カウンセラー、ゲシュタルトファシリテーター、NLPセラピスト、
交流分析士1級、レイキヒーラー
HP:江戸川区西葛西、セラピールームChildren
ブログ:セラピールームChildren


インタビュアー:下平沙千代(しもひらさちよ)

下平沙千代

ワクワクセラピー☆ソース・ワークショップほぼ毎月開催!
日本一やさしい介護タクシーのドライブ旅行受付中!

ワクワクセラピー ソーストレーナー、NLPセラピスト
レイキヒーラー、導引養生功指導員、成年後見人講座履修
トラベルヘルパー、ホームヘルパー2級、女性タクシードライバー
ブログ:『幸せを運ぶワクワクセラピー ソース』


インタビュアー:前田みゆき(まえだみゆき)

前田みゆき

身も心も魂も輝やくように、いつも笑顔を心がけています。
人とのご縁で、気づかされることが喜びです。

自称 遅咲きさん

コーチングと心と体の健康について、もっか勉強中


インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
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