第76回目(4/4) 金城 幸政 先生 円隣企画

現実主義で、現実から心を鍛えていく!

インタビュー写真

「笑いのパワーについて、お考えをお聞かせください」

まず、本音と本気は違います。笑いながら本音は言えても、笑いながら本気にはなれない。本気というのは、一点に神経を集中させて全身全霊でやるものです。

笑いはまずリラックスした状態を作り、本気に導くための手段です。笑いが狙いではないのです。今の世の中の人達は、あまりにも笑わなくなった。笑わず、泣かなくなったので病んでるんです。

感情を抑圧したら病むんです。感情は、神様が与えた一番純粋なエッセンス。感情は溜めるから悪さをするんであって、すべての感情を日常から細かく出せば、感情は悪さをしない。絶対に感情は素敵なんですよ。

だからまず、ほどかないといけない。蓋が強固にしまっているので、ほどくために笑いが重要なんです。ふざけてるのではなくて、リラックスさせるために笑いでゆるめていって、笑いで油断を作って、キュッと引き締める時にガツンと言うんです。

「笑いは、ほどいていく手段なのですね?」

隙間ができて、情報が入るなと思った時に、パッと一気に真剣な話をするんです。だから皆、奥に入っちゃうから、一気に泣くんですよ。その状態を作るのが笑いなんです。

若い時には、よく「ふざけてる」と言われたけど、僕の中では計算ずくです。それがあって初めて、本気を引き出したり本気がぶつかったりして、本気な自分を再発見できるので。本気を出す時には、逆に笑いは無しです。殆どの方がそこで涙しますね。

「伝説のセミナー、というのがあるそうですが?」

今でも「伝説のセミナー」と言われているんですけど、夫がドクターで、自分は助産婦をしている方から、お母さん達に母性の柱を入れるようなセミナーができませんかね、と相談されました。

彼女は「お母さん方を何とかしたい」と切実に思っていたので、「それなら生徒にも一気に伝わるから、短時間で集中したセミナーをやるから会場を準備しといて」と言いました。

当日、テーブルを使わず全員が前を向いて座り、ステージ上で彼女を椅子に座らせて、僕がひざをついて彼女に向き合いました。僕がひざを立てると、彼女の胸と僕の顔が同じ高さになるんです。

そこで、「50名のお母さん方のために、あなたの胸に触れていいですか?」と聞くと彼女は「いいですよ」と言ってくれたので、50名の目の前で、「みんな、よく見といてね」と言ってその方のおっぱいをガツンとつかんで、おっぱいを見つめて話したんです。

「君はすばらしい! 4人の子どもを生み育てて、血と肉を分けて、そりゃあ形も崩れるよ。でもさ、君はサイズも小振りだけど、命を育てた偉大なものだよ、分かってる? でもこいつ」と、彼女の顔を指差して

「色々言うんだろ。胸の形が悪いだとか、貧相な胸をしてるだとか。でも気にすんな。君はとにかく偉大なんだ。胸だから、胸を張って、胸らしく、どんな形であっても誇りを持って生きろ。子どもの命は君が育てたんだよ。こいつが色々言うけど気にすんな。僕は分かってるし、認めてるよ」って言ったんですよ。

「どんな反応でしたか?」

指を指された助産婦の先生は、もう椅子に座ってられないほど泣いたんですよ。で、会場を見たら、50名全員が号泣している。そこで僕は立って、全員を見ながら話しました。

「あなた達女性が自分をけなすって、どういう意味か分かるか? 胸のサイズや形を気にすることがどんなに失礼なことか分かるか? 何で、自分に誇りを持たない? そういうことって女性として失格だよ。冗談じゃない。こんなお母さんに触れられたくもなければ、愛されたくもないね」

「誇りと威厳を持って! こんなにちっちゃい胸が命を育てたんだ。どんなに偉大な胸か分かんないのか? いい加減、外目のインテリジェンスにこだわる生き方やめなさい。女性はもっと、自愛、自尊心、尊厳をもって自分を扱うこと」

「誇りを持った人間に産み育てられたんだから、あなた方も誇りを持つに決まっていると、そういう自愛が子どもに乗り移るような母親になりなさい。いいね、先生?」と言ったら、助産婦の先生が泣きながら「はい!」と答えました。

「全員で、お母さん方でこういうことを進める環境を作りなさい。わずか15分のセミナーだけど、今日はこれだけ」と言ってセミナーを終えたのですが、皆泣いていて、放心状態で立てない。

「15分で全員、放心状態ですか?」

助産婦の先生が近づいてきて「ハグして」と言うので、ハグしながら、「辛かったね。だけど、これからは自分のことを絶対見下しちゃだめだよ。このことは、家族に絶対反映されるので、日記でもつけて報告してくれ。家に帰って子どもの表情をよく見てください」と話しました。

そしてパッと見たら、50名のハグの列が並んでるんですよ。で、お一人ずつハグして、皆もう決意ですよね。その後、その先生の家族、いまどき珍しい温かいファミリーと、全国紙で紹介されましたよ。子どもとのコミュニケーションがとにかくスムーズになったそうです。

セミナーの3ヶ月後に、その先生が事務所に来て「先生、おっぱい触ってみて」って言うんです。事務所のメンバーは大爆笑ですよ。で、触るとサイズが3ヶ月前と全然違うんですよ。ちゃんと張ってるんです。自分の心の投影です。鳥肌が立つぐらい感動しましたね。

彼女は「自分を愛することは、自分の愛してる人を喜ばせることなんだ、ということがよく分かった。まず自分を愛することで、隣人を喜ばせる。それから隣人を愛すること。愛には順番があるということが分かりました」と言っていました。

世のお母さん達がそういうことに気づくと、劇的に社会が変わると思うんですよ。


インタビュー写真


「今、悩んでいる方にメッセージをお願いします」

悩んでいる方は、自分の世界の中に入っているので、生きてみなきゃ分かんないってことが分かんないんですよ。単純に言ってしまうと、悩んでる方は絶対にうぬぼれています。

なぜかというと、それが苦しむべきことだと分かったつもりになっているからです。分かりづらいでしょ。苦しみに値すると自分が分かったつもりで、苦しんでいるんです。

悩んでいる人達っていうのは、どんな状況からでも、とにかく良い方向に考えるっていうこと自体ができないんですよ。良い方向に考える、良い方向に捉える、ということだけ。それ以外は何も考えない。そのぐらいシンプルなことで、本当に劇的に変わる。

悩んでいる人に言いたいのは、シンプル過ぎるんですけど、良い方向に考えれば良い方向になるよ、ということなんです。

例えば、自殺未遂の方には、「死にたかったら死んでもいいけど、死ぬまでの間、執行猶予ちょうだい」って言うんですよ。

「執行猶予ですか?」

「執行猶予もらって何するの?」「執行猶予の間に生きたいと思うようになるから」「ならないし」とか言って怒ったりもしますが、「なるね」「ならないし」「なります」の押し問答の末に、「一回付き合えよ。俺に付き合うなら2ヶ月の間に、絶対生きたいって思ってしまうよ」と言うんです。

「2ヶ月後に死にたくなったら死んでもいいけど、執行猶予だから、それまでは一回も死にたいと思うな。この期間に必ず僕は変えてみせるから」と約束をするんです。そうすると、2ヶ月かからないうちに、「死ぬのが馬鹿馬鹿しくなったんで生きてみます」って言います。そんなもんです。

「死にたい」って言うのは、死にたくなるほど生きたいんです。「離婚の相談です」というのも、仲良くする方法を探してるんです。言葉は、死にたい、離婚、ですが、本音は生きたい、仲良くしたい、なんですよ。

だから、自分の本音を探せば、絶対、人はプラスになるし、良い方向になるし、必ず自分を助けます。自分の本音を探せば、悩んでいる人は絶対に変わります。人は本音と気分のギャップが分からないんです。それさえ見つけられたら、自分が答を持っているんです。

「心の仕事をする方に、先生からメッセージをお願いします」

これ、殆どの人が認めないんですけど、僕が言いたいのは、大抵のトラブルや悩みは、実は物理的な作用で解決するんです。「寂しくて死にそう」という場合、人がいればいいだけです。これは、人がいないのが問題です。心の問題じゃないんです。物理的に人肌があればいいんです。

こんな風にして、心の問題と言っていることの99%が、物理的なことで改善しますので、皆、心、心と言い過ぎです。「主人に美味しい料理を作れるか心配」これ、心配と言わない。料理を作るレッスンをしなさいってこと。何の心の悩みでもない。

実は物理的な問題なのに、心の問題と言っているケースが多いので、まずは、物理的なものか、精神的なものかの区別をつける指導者になってほしいんですよ。

「多くが、物理的対処で解決するということですね?」

5年間うつの人が、現場に出て一発で解消する。こういうことって物理的な問題で終わってるんです。そのぐらい、人間っていうのは身体が悟っています。身体は神様です。身体に教えたことは全部そこから答を導きます。

人生は、体験するために生まれてきているので、考えて良し悪しを納得するとか、考えて心地が良いのは全部、仮想現実なんです。体験して、心地と感動と感情が、体験として答なのです。人は経験するために生まれてきたのだと、人生の基礎概念を変えるべきです。

それと、身体が全部、答を教えます。「気分がいいわ」って言っても、それは続かないですよ。汗を流す、涙を流す、感動する、それを肉体と共に経験する、こういうことにシフトすれば、殆どのことが物理的な問題で解決します。

精神的世界に懲りすぎて、精神的世界で迷子になっている人がとても多いんです。

そうではなくて、やることは考える、やらないことは考えない。やらないことを考えないでいると、人生は8割考えないで済みます。やらないことも含めて考えて、悩んだりしている。仮想現実が多すぎるんですよ。

「仮想現実で悩んでいる?」

ことわざにして言うなら、「思し召しより米の飯」。思いで飯は食えません。人は腹が空いて愛なんか語れません。お腹がいっぱいで健康が維持されて初めて、愛し合うことにゆとりが持てるんであって、飢えた心に愛なんて難しいです。

米か愛か、どっちが大事かと言う時に「米が大事」と言う勇気が必要です。米があって初めて腹が満たされて、沢山の笑顔が生まれます。食卓が貧しくて、お腹が空いていて、「でも愛があるからいいよね」なんて言っても、半年後にはミイラですよ。

いくら心の世界と言っても、肉体がその8割を導くという意味で考えると、思し召しという思いの世界だけを大事にするんでは偏りですね。8対2の割合で物理的なものや肉体的なものに要素をおくと、8割は病気や問題が改善すると思います。

だから、「思し召しより米の飯」です。そのように、精神指導者にはもっと現実肌になってほしい。メンタルトレーナーで、これだけ現実的なことを言う指導者はいないと思うんです。

本当に自分を支えているのは、まず食べ物、次に隣人、そして愛とか、優先事項がちゃんと人生の道理としてあると思うんです。そういうことを踏まえた上で、心の指導者として活躍してほしいんですよ。

もっと物理的なところに目を向けて、現実主義で、現実から心を鍛えていく、そういう指導者になってほしいなあと、すごく思いますね。

「今後の夢、展望を教えてください」

夢は、地球を変えることです。今、あなた方が変われば、地球は変わります。つまり、70億の人間が、今これを自覚すると明日から変わります。それぐらい、社会は人の心が投影されたものであるということです。

そう考えると、政治・経済とか、外側に原因があるんじゃなくて、心の投影で社会は現象化してますので、人間の心が、今言ったものを取り戻すと、必ず世界は変わっていると思います。

その変える力っていうのは、やはり、全ての生命を生む女性にある。男性は、命与えられし者です。だから男性は、女性を助けるぐらいしかできません。女性は、価値や尊厳や、愛や、いろんな基準を諭すものです。女性がそれを取り戻すなら、社会は一気に変わります。

だから、世のお母さん方に、できるだけ安く、最終的には無料で、こういう情報や環境を手渡したいんです。世のお母さん方が知恵者になってほしい。そうすると、必ず社会は変わるし、子ども達の未来は豊かになると思うんですよね。

「まず、お母さんが知恵者になることなのですね?」

僕の展望っていうのは、子ども達に良い未来を手渡したいんですよ。それには、世の女性達がまず幸せになることです。世の女性達が幸せになれば、子ども達はもう幸せです。自分の子どもが、ハッピーだなあと言っていると、とっても気持ちがいいでしょう?

じゃあ、お子さんからあなたを見て、お母さんがハッピーだなと思えたら、お子さんはどんな気持ちですか? ハッピーですよね。つまり、自分がハッピーでいるってことは、自分の周り、自分を愛する人が皆ハッピーになるんですよ。

この法則をお母さん方が理解すると、太陽のようなお母さんの子どもや周りの人は、もう全部明るくなるんですよ。だから女の人は、絶対、女性に生まれてきた偉大さというか、ありがたさというか、女性という性に対して威厳を持ってほしいなと思います。

皆さんは初恋を覚えていますか。寝ても覚めてもこの人のことばかり、この人しか浮かばない、病気のようにこの人ばっかり、あの状態がありますよね。あの状態で、お子さんはお母さんを見てるんですよ。

「子どもは、お母さんに初恋状態なのですね?」

それに対して、「後にしなさい」とか、「また、何なの?」とか、この態度が僕は痛くてしょうがないんですよ。僕ははっきりと記憶があるので、本当にお母さんに失恋したと思うんですよね。

もし初恋してるっていう目で子どもを見た瞬間に、どんなに恥ずかしいか、照れくさいか。もうそんなに見つめないでって思うぐらい、キラキラキラって見てるんですよ。その子どもに、お母さんがキラキラキラって見返すんですね。

こういう状態を子どもに起こすと、子どもは、愛されるに値する私っていう自覚が入るので、一生の尊厳が宿るんです。初恋を返すだけで。このぐらい、子育てって簡単なきっかけで飛躍的に変わるので、こういうことをお母さん方に気づいてほしい。

これに気づいたら、社会が変わります。そして、社会や、世の中や、子どもの未来が変わるのが僕のビジョン、僕が生まれてきた目的なので、僕の展望っていうのは、一人ひとりのお母さん、女性が幸せになることです。


<編集後記>

金城幸政先生には、セミナー後の、沖縄行き最終便までの、
お忙しい時間を頂戴してお話を伺いました。

テンポ良く、ユーモアたっぷりに話される金城先生。
セミナーでの楽しい雰囲気が、目に浮かぶようでした。

 「子ども達に良い未来を手渡したい」
 「そのためには、お母さん・女性が幸せになること!」

「初恋の人=お母さん」への愛を、今も天国に向けて
送り続けていらっしゃるような金城先生。
たくさんの“笑い”と、熱い“愛”を受け取らせていただきました。

金城 幸政(きんじょう ゆきまさ)    人間学講師
                         「円隣企画」専任講師

1967年生まれ 那覇市出身
1995〜2003年 自ら会社を経営する傍ら、代替医療関連事業等にも参画し、人間のトータル的な健康アドバイザーを務める。
その後、会社相談役を歴任するが、人間の肉体的健康や精神的健康は、局部対処的な方法では解決できないことを確信し、人間のトータル的な健康を基本に、健全な社会創りにおける根本的改善を図り、創発する活動へと転換する。
2005年、「総合的な環境づくり」を理念とし、「環境教育」をテーマにして、「円隣企画」を立ち上げる。
これまでの講演実績は、1,600回を超え、個人カウンセリングにおいては、18,000件を超え、数々の実績を上げている。現在も、円隣企画専任講師として、人材育成や教育に携わる経営者、専門家に深く影響を与え続けている。

<金城幸政先生のHP>
【円隣企画】

インタビュアー:鈴木明美(すずきあけみ)

鈴木明美

セラピールームChildren主宰、Team Oasis 代表
自分がなんだか分からない。何かやりたいけど、見つからない。
心の悩み、病を抱えた方、自己実現したい方のお手伝いをいたします。

心理カウンセラー、NLPセラピスト、日本ゲシュタルト療法学会・GNJ会員
交流分析士1級、トランスパーソナル学会会員、レイキヒーラー
HP:江戸川区西葛西、セラピールームChildren
ブログ:セラピールームChildren


インタビュアー:前田みゆき(まえだみゆき)

前田みゆき

身も心も魂も輝やくように、いつも笑顔を心がけています。
人とのご縁で、気づかされることが喜びです。

自称 遅咲きさん

コーチングと心と体の健康について、もっか勉強中


インタビュアー:高橋美智代(たかはしみちよ)

高橋美智代

不惑を過ぎてから、心理学を勉強中の身です。
一瞬一瞬を、共に過ごす人々と、大事にして生きていきたいと思う
今日この頃です。

好きな動物:猫
趣味:読書 ピラティス
レイキマスター


インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
発行メルマガ:こころの栄養@さぱりメント

  • 呼吸法の日本マイブレス協会
  • 毎朝1分 天才のヒント

インタビュー集

  • 毎朝1分天才のヒント メールマガジンで30日間の無料レッスン
  • さぱりメント あなたのお悩みをさっぱり解決