第76回目(1/4) 金城 幸政 先生 円隣企画

人間の基礎本能は、“愛”なんです。

今回のインタビューは、沖縄を活動拠点とする「円隣企画」専任講師の
金城 幸政(きんじょう ゆきまさ)先生です。

金城先生は、「総合的な環境づくり」を理念とし、「人間学」講師として、
「人間力講座」「子育てと親力」「女性学」などの、独自のセミナーを
全国各地で開催されています。

個人カウンセリングでは18,000件を超え、そのユニークなスタイルが
人気を博していらっしゃいます。
ユーモア溢れる金城先生に、「愛のリアル化」「笑いのパワー」、
今後の夢や展望について、楽しくお話を伺いました。

インタビュー写真

「先生のセミナーについて教えてください」

幅広くは、“人間力講座”というのと、“親力と子育て”といって、お母さん方を育てるセミナー、あと一つは“女性学”、この三本柱に分けています。

「人間力講座とは、どういった内容なのですか?」

人間力というのは総合なので、ニーズによって中身の変化はありますけど、ビジネス関連であれば、社員教育とか人財育成に活かせる要素を伝えます。言葉上のあやを選びながら、社員教育とか人財育成に使えるように置き換えて表現するんです。

家庭だったら、人間学的な方向からそれを説明する。人間学っていうのはトータルなので、男性でも女性でもなく、大人でも子どもでもないっていう総合的な人間学です。“本来、人とはどういうつくりか“そういう観点ですから、人間学っていうのは総合的です。

「参加者はどのような方が多いですか?」

マニアックな方が多いですね。とにかく人間とは何かを知りたいって方々が多いです。子育て学とかでは物足りない系統の人。そういう人達が人間学を受けています。

「では、女性学は?」

女性学というのは、女性の特徴から言うと、寛容、柔軟性、ポジティブ。非常に柔らかいのが女性なんですよ。女性にかかると何でもしなやかに変わってしまう。それが女性という生き物です。カリカリしているとおじさん化している訳ですよ。

女性の本質とは何かっていうのを基に、女性がもしもしなやかであれば、世の中にはしなやかなものしか生まれない。

何千回とやってきた講演会、全ての会場で、「この中でお父さんから産まれた方はいますか?」と尋ねます。すると会場は、変な笑いに包まれます。「不思議ですね〜。いまだに一人も発見できないんですよ」ってジョークを言ったりするんですが、つまり、全ての生命は女性が産んでいるんですよ。

「将来、鉄砲を持って生きる男の子に育てるのか、花束を大事にする男の子にするかは、お母さんしだいですよ」と話しています。

「全ての創造の原点がお母さんです。お母さんを産むのは女性です。女性が成長して母となるんです。だから女性の生き方っていうのは、本質的に全ての原点になるんですよ」って、そういう仕組みを女性学では教えています。

女性学では、女性としてどうあるべきかというのを考えていきます。襟を正すっていう感じです。「女、子どもに何ができる」とよく言いますけど、女、子どもにこそ世界が変えられるんですよ。

「子育てについても、お考えを教えていただけますか?」

創造の原点が女性であるが故に、世界で一番偉大な事業とは何かって言ったら、“子育て”なんですよ。その事業を国家が甘んじて教育しているっていうのは国家の怠慢で、国家が衰退して当たり前なんですよ。教育は一律無料にして、子ども達に愛から教えるべきです。その上で学問です。

情緒・情動が安定して、愛着の原理が定着して、絆とは何かが分かった上での学問じゃない限り、自立っていう言葉は、自律の仮面をかぶった独立です。国家は本当は独立を促しているんですよ。独立を促したら、競争化の中で分裂を起こすんですよ。将来、分裂を起こすと分かっていて、教えているんです。

競争化っていうのは切磋琢磨するためにあるのであって、蹴落とすためにあるんじゃないんです。土台に愛があって競争するならば、勝った側が負けた側を必ず助けるんです。でも、そういったことも、今はバッシングを受けますよね。

僕は学校で一番足が速かったんですが、小学校5年生の時に、運動会で、二番手の少年をゴール近くで待ってゴールしたんですね。勝つことは決まっているので、同着。でも、これはバッシングなんですよ。クラスメイトからもバッシング。

僕にとって勝ちはくらだないんですよ。互いの精一杯は素晴らしい姿勢であって、勝ちは必ずしも素晴らしいんじゃないんですね。結果よりも素晴らしいものがある。そういったことを、愛の土台の中で教えた上での学問だったら、子ども達も履き違いや勘違いを起こさない。

「お金・経済については、どのように捉えていらっしゃいますか?」

婚活事情を調査すると、条件ランキングの一位は年収ですね。年収を見て相手を選ぶんですね。やっぱりある意味、世の中「金」なんですよ。そういうのを考えた時に、教育が原点であるならば、教育がこういうズレを起こしていない限り、こういう婚活にならない訳ですよ。

今の教育では、一番大事なのはお金。お金がなぜ大事かっていうと、人生の安全と保障なんですよ。でも、本当はそうではない。「愛があると全て保障される」っていうことを分かっていない。

月刊誌『EnRich』にも書いていますけど、企業セミナーに行くと、僕は「愛で食えるか!」って怒られるんですよ。「まずは社員教育は愛情からですよ」って言った時に、「先生、愛情も言葉上わかるけど、愛で食えるんだったら苦労しないよ」って経営者に言われるんですよ。

僕は、「へっ、今の時代にマジでそんなことを言っているんですか!」って(笑)。僕が「へっ」って顔をすると相手も「へっ」っていう顔をしますが。「愛でこそ食えるんでしょう、何言っているんですか社長。いかなる時代も愛は古くならないんですよ。これが原点なんです」と伝えます。

愛というのは具体化することができるんです。愛はリアルじゃないと仮想なんですよ。これを愛っていうんだと説明します。

「愛をリアル化する?」

例えばお金。「お金は愛なんです。愛そのものなんです。皆さんの価値が結集化した物質なんです。お金が愛に見える時、お金は本当の働きをしますよ」と。愛の法則で言えば、愛は平等。愛の特徴を捉えれば、お金の動きも自然に分かる。

経済も、経済の経はお経の経。つまり経(みち)ということです。つまり生きる道を救済するということ。世の救済が経済という意味なので、お金というのは物質のことであって、経済の本当の意味というのは、人民を救う事をいう訳です。

「そういう原点に立って、社員を愛していますか?」って言います。愛がなかったら社員は会社に定着しませんよね。


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「愛が原点であることについて、もう少し詳しくお話しいただけますか?」

男冥利、女冥利に尽きるっていいますけど、冥利っていうのは感謝の循環で、感謝の利益なのです。徳を積んだものは利益に恵まれるということです。だから「愛の原点に戻ってください。愛が一番強い力をもっています」という話をします。

一人の女としては弱くても、子どもを守る時の母は偉大じゃないですか。愛があると人間は強靭なんですよ。そういう原点を企業で活かしたらどうですか、っていうこと。

愛が具体的に現場で使えるんだっていうことが伝わると、「愛っていいね」っていう話になってくる訳ですよ。ガミガミ怒っていた社長が、「愛が大事なんだ!」って言い始めるので、社員が「社長なんか変なもんでも食ったか?」って思い始めるんですよね。

そういう風に、企業の中でも愛っていうのは有効だし、愛情っていうのはリアル化するんですよ。人間学でいうコンサル系だと、こういう風にして愛を取り戻す作業をするんです。女性学でも親力でも、愛を原点にするんです。

「全て、愛が原点なのですね?」

愛を、どんな風に家庭や日常の中でリアル化するかっていうのが、どんな時代も人類のテーマなんですよ。

子育て学や親力に関しては、中心は子育てなので、まずはお母さんに、子どもはどうすれば、積極的でオープンで開かれた心で、情緒・情動が安定している人格形成の土台づくりが出来るかっていう事の基本を教えます。

ただこれは、ノウハウを教えるんじゃなくて、お母さんが本当にセミナーで言われている「実力」がつくかどうかを見極める必要がある訳ですよ。

本当にセミナーの中身を吸収して、自分の血となり肉となっているかを見ないと、「環境」にならないんですよ。そういったケアまでやっています。ケアをやるために『EnRich』を作って、何度でも読み直して復習できるようにしています。

「カウンセリングの基準というのがあるそうですが?」

カウンセリングの基準っていうのは、僕は三層に分けているんですね。3つのカテゴリー、直接言うと次元のことです。3つの次元にカウンセリングの中身を分けているんです。

実は、人っていうのは、不快脳・愉快脳というのがあって、不快脳っていうのは、セキュリティが働くんです。つまり自分の身を守るために働くんです。生存本能で、動物的な脳が働くんです。

でも、人間の本能っていうのは、愛が基礎本能なんです。生存じゃないんです。生存は動物、人間の基礎本能は愛なので、愛であればとにかく命は燃えるという風に作られています。

不快脳が強い場合、三層に分けるカウンセリングのうち、深い話はなかなか通用しないんです。だから段階をわきまえて変えます。その場合は「対処」になります。対処で改善するというレベルで、カウンセリングをします。本人が分かる言葉、分かる手順、分かるやりやすさでやる。

この場合は必ずカウンセリングを繰り返しますので、セミナーに来なさいとか、『EnRich』を読みなさいとか、別のケアをしながら、行き詰まったらまたカウンセリングを受けなさいっていうことで、育てていくプロセスを考えるんですね。それが対処のレベルです。

「次の段階は?」

そこから、少し入ると「動機やしくみ」をちょっとだけ教える。「しくみを押さえるとそういう対処が必要なくなるでしょう。だからそこを変えようね」って話ができます。

感性が豊かな方は、「本質」の話をします。カウンセリングも3つの段階に分けてあるので、この段階で、その人が今度はどこに行き詰まるかっていうのもわかります。

3歳の子どもにものを言おうと思うと、3歳の認識という制限を受けた説明しかできませんね。それと同じように、指導者というのは、聴く側の能力を超えては説明が出来ません。だから三段階に分けるんです。

同じ質問に対しても、答は違うんです。その人に今、有効な言葉が真実であって、有効性を見抜いて話さないと、基本の話をするからといって、基本がいつもその人に通用するとは限らない。

叩いて伸びる子、叩いて縮む子、褒めて伸びる子、褒めてうぬぼれる子がいる。褒めるからいいとも、叩くから悪いとも限らないのが「人」なので、その人の受け止め方の違いを見抜きます。適切なものを見抜かないと、いい言葉を言っても的を射ない。まずは基本を3つに分けています。

「では、カウンセリングを受けるタイミングについてはいかがですか?」

西洋ではタイミングって言葉ですけど、日本語では「潮時」と言って、物事が煮詰まった時ですよね。10言っても分からないことが、時が煮詰まると1言えば分かるんですよね。そういう意味で、カウンセリングって、その人の潮時が来ているとすごく早いんですよ。

雑念や迷いが多いと、なかなか結果が出ないんです。もうにっちもさっちも行かなくなっていると、調度いいんですよ。例えば、もう首を吊ることしか考えられないようになってると「程よいですね」ということなんです。

カウンセラーをハシゴした、いろんなセラピーを受けた、いろんな講座を受けてみた、自分探しを10年もやっているとか、散々やって、それでどうしようもなかったら僕のところにおいで、ということです。僕のところへは、終着駅になる方が来るんです。

だから死にたいって言っていると本当にいいんです。「死にたい? じゃあもう変われる時に来てるね」って。「これまでのあなたは死んでもらいます。今日からまったくの別人になるので、変わるご用意はいいですか?」って始めるので、殆どの人が変わります。

人のものさしには、思考の能力、情の能力、腹をくくる能力の3つがあります。信念も3種類ありますし、絆も3種類あります。

「3種類の絆とは、何でしょうか?」

僕が智慧を与えると知性の絆が結ばれます。「あの方の智慧は素晴らしい」と。知性のレベルなので、愛情までは火がついていません。愛情のレベルで考えると、まだまだお互いの結合が弱いんですね。そんな風に、お互いの関係性の絆もスリーステップで考えます。

スリーステップで考えた時に、その人が腹をくくってないと、僕の言葉は改善していく手段となりますので、手段として捉えられると僕の言葉は、凡人の言葉となるんですね。

ところが腹をくくって聞くんだったら、人生観そのものが変わります。そういう風にして、その人がどの部分で僕に質問したかを見極めます。だから僕は、カウンセリングに来るんだったら、「腹で聴け」なんですよ。だから命がかかっていると、程よいんですね。温度が調度いい。

温度が50度から99度まで上がると49度上がりますね。すごく上がっているんですけど、お湯は所詮お湯なんです。でも99度が1度上がると、沸騰点に達して気化します。死にたいって人は99度なので、「フッ」とやるだけで100度です。この1度を僕が差し上げましょうってことです。

50度から49度上げても人生は変わりませんけど、99度から1度あげると別の次元になります。こういう風にして、まずはその人がどのものさしを使って関わろうとしているかを見極めて、思考回路から愛情の回路、愛情の回路から丹田の回路へ徐々に入っていきます。

思考体系、感情体系、そういうもののセキュリティをかいくぐりながらやっていって、最終的に腹の底で聞いてもらう。だからほとんどの人が人生観もみんな変わる。僕と出会う方は、もう潮時が来ている方が殆どなので、結果はほぼ間違いなく出ます。

(次回につづく・・)

金城 幸政(きんじょう ゆきまさ)    人間学講師
                         「円隣企画」専任講師

1967年生まれ 那覇市出身
1995〜2003年 自ら会社を経営する傍ら、代替医療関連事業等にも参画し、人間のトータル的な健康アドバイザーを務める。
その後、会社相談役を歴任するが、人間の肉体的健康や精神的健康は、局部対処的な方法では解決できないことを確信し、人間のトータル的な健康を基本に、健全な社会創りにおける根本的改善を図り、創発する活動へと転換する。
2005年、「総合的な環境づくり」を理念とし、「環境教育」をテーマにして、「円隣企画」を立ち上げる。
これまでの講演実績は、1,600回を超え、個人カウンセリングにおいては、18,000件を超え、数々の実績を上げている。現在も、円隣企画専任講師として、人材育成や教育に携わる経営者、専門家に深く影響を与え続けている。

<金城幸政先生のHP>
【円隣企画】

インタビュアー:鈴木明美(すずきあけみ)

鈴木明美

セラピールームChildren主宰、Team Oasis 代表
自分がなんだか分からない。何かやりたいけど、見つからない。
心の悩み、病を抱えた方、自己実現したい方のお手伝いをいたします。

心理カウンセラー、NLPセラピスト、日本ゲシュタルト療法学会・GNJ会員
交流分析士1級、トランスパーソナル学会会員、レイキヒーラー
HP:江戸川区西葛西、セラピールームChildren
ブログ:セラピールームChildren


インタビュアー:前田みゆき(まえだみゆき)

前田みゆき

身も心も魂も輝やくように、いつも笑顔を心がけています。
人とのご縁で、気づかされることが喜びです。

自称 遅咲きさん

コーチングと心と体の健康について、もっか勉強中


インタビュアー:高橋美智代(たかはしみちよ)

高橋美智代

不惑を過ぎてから、心理学を勉強中の身です。
一瞬一瞬を、共に過ごす人々と、大事にして生きていきたいと思う
今日この頃です。

好きな動物:猫
趣味:読書 ピラティス
レイキマスター


インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
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