第75回目(4/4) 守谷 京子 先生 パーソナルグロース研究所

自分を通して得られるものが、自分のワークのスペシャリティになる

インタビュー写真

「先生は、現在どのようなプログラムを提供していらっしゃいますか?」

まず、ホロトロピック・ブレスワーク、ゲシュタルトセラピーのトレーニングと個人ワーク。

企業や経済をどう動かすのかを学びたいセラピスト、本格的なボディワーク、アロマオイルを使って一対一で治していくようなタイプのセラピーをしたい人、ハワイのメソッドや、クリエイティブなワークを創りたい人は、うちに来ていただけると、創っていくノウハウを教えていきます。

今、一番やっているのは、セラピストの養成と企業へ向けてのワークですね。

「ユニークな発想、そのクリエイティブさは、どこから出てくるのでしょう?」

パーソナルグロース研究所が大きくなって生徒さんがいっぱい来られた時に、何か空しい感じがしていた時代があったんですね。それで、自分自身がワークを受けたり、サイキックな人に会った時に、「あなたは仕事をしている」という風に言われたんですよ。

「My Job, My Joy」じゃないんだなって思いました。私が私で、楽しいと思った余りじゃない限り、キラキラさが出て来ないし、仕事をこなすことになって、それではゲシュタルトのセラピストではない。「あなたはそれを忘れていますね」って感じでした。

そんな自分に気が付いて、自分がエンジョイできて、常に皆さんが来て、「遊ぼうよ」って私に挑戦をしてくれるというか、「違う遊びを考えたから一緒にやりましょう」となりました。

そんな感じでワクワクしないとね。「人のことを考えて」っていうのはおこがましい。だから疲れて、仕事になって、「よっこいしょ」となっちゃうんですね。自分を生きていることが、大切!!

明日から私の何かをやれるんだと思ったら、「早くやろう」となる、そんな感じです。頭を空っぽにしているとパッと何か出てくる感じで、面白いなと思います。

頭で考えたりしないで、抵抗しないで、自然体で導かれるままに段々なってきたんですよ。でも、私のセラピーはどちらかというと、基本に理論がきっちりある感じです。

「理論的なのですね?」

カフナ・サイエンスもゲシュタルトも理論が色々とあるんですが、それがどう結びついて構成するとか、創造的だけど、きちんとメソッドがあるということですね。

他のところでやるゲシュタルトの多くは、クライエントの方に「あなたが起こしていることは、こういう感じになっている」という理論解説はしないですけれど、私のゲシュタルトは、身体も心も空っぽにしてやるけれども、知的解釈というのも必要だと思っています。

実存主義もゲシュタルトでは使われていて、その人が自分が起こしている状態を理解して、どういう形で固まっていって、そこからどう変容してゆくかは、やはり自分の意志が必要です。

どういうコンタクトが来ると詰まるのか、自分でそれが理解できたら、それが来た時に違う選択の仕方ができる。意志の力で「今ここの私の存在の仕方」を選び、自分らしい有機体になってください、ということを説明しながらワークをしていきます。


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「ゲシュタルトは左脳を使わないイメージがありますが?」

そこが私のゲシュタルトは違うんですよ。何年もワ〜ッて気持ちを出しているだけで、それの背景が掴めない人がいたりすると思いますが、それが図になっているとしたら、背景には何があると思う?という問いかけにして、自分で「図と地」の転換をきっちりやっていきます。

例えば、小さい時にお母さんの足ばかりが見えていて、かまって欲しいと思った時に、声を出してワ〜ッと泣いたら抱き上げてくれた。そこからスタートしていることが分かったとか。

では、あなたは足だけじゃなくて、上を見て何をしていきたいかという風に、その人がやっていることを理論で解明したら、次のステップに進める。また右脳を使って、そしてまた左脳に戻って、そしてまた右脳という風にして、成長の段階を上がっていく。

「右脳で起こっていることを体験して、左脳で意味付けしていくのですか?」

例えば、ワ〜ッと泣いたとしても、感情を解放するんじゃなくて、泣いていることに意味があって、何が泣かせているかの方が大切な訳だから、泣いていても私の目を見て、泣きながら私に訴えて来いっていう風にやります。

泣いたり、怒り散らすという時間は少なく、怒っている音を出したら、怒りを味わって、そこは右脳でいくけど、それが何であるか自分で俯瞰してみてもらう。

ゲシュタルトの回避・鵜呑み・投影・反転行為・融合だとかが、どんなことであるかが分かっていないと、自分が融合していても融合のメカニックが分かっていないから脱出しにくい。人間は賢いので、知ったら脱出していく時間が早くなっていくんですよ。

私が提供していてそう思うので、きちんと理論も学んでいく。先に理論ありきでワークをしていくんじゃなくて、後付け理論という感じです。

「今、悩みを抱えている方へのメッセージをお願いいたします」

どんなにセラピストが素晴らしくても、答はご本人が持っているということを信じていただきたい。

そして、セラピーを受けようが受けまいが、人生の中で何か私は変わっていきたいとか、乗り越えたいという自分の声を聴いてあげれば、ひょっとしたら目の前の花が救いを与えてくれたりもするかもしれないし、何かのきっかけが必ず来ます。

世界があなたに語りかけてきて、そして、語りかけてきた答は、全部自分の中にあるということを信じてほしい。実際にそうなんですよとお伝えしたいですね。

28年間やってきて思うのは、セラピストは、共に寄り添う、一緒にいるということができることであって、そうすればその方が答を見い出すのだなと思います。

悩みや不安や苦しみは、全て自分が成長するためのプレゼントだと思ってみると、そういうものは、乗り越えられる人にしか絶対に来ないプレゼント。必ず乗り越えられます。

「セラピストを目指している方へのメッセージをいただけますか?」

まず、セラピーをしたいと思う心の中に、何があるかを見てほしいです。

ひょっとしたら、自分が救われたいと思うものがあるんじゃないかって、自分を振り返ってみる。まずはそこに立ってみて、自分を研究する。自分の事を知るということがまず一番で、その余りで能力がついてくるんですね。

自分を通して得られるものが、それが自分のワークの一番のスペシャリティになるので、自分を見てほしいなということです。

「今後、挑戦したいことなどはおありですか?」

来年で60歳になるんですけれど、まだ10年くらいは頑張れそうな気がするので、今まで培ってきたものを後に続く方に明け渡したいと思っています。今までは、居を構えてやっていたんですけれど、昨年くらいからは、来てほしいといわれたら出来るだけ何処にでも行っています。

杖をついてでも、散歩のつもりで鹿児島まで行ったりしています。大勢のセラピストを目指している方へ、私が持っているものであれば提供したいですし、後進を育てたいっていう気持ちが今は大きいです。

「先生の元で学びたい方は、どのようにすればいいのですか?」

留守番電話に、電話番号、電話を受けるのに都合の良い時間帯を入れてください。HPからのアクセスは、基本受け取っていません。手紙にアクセスできる携帯やPCのアドレスを書いて送っていただくのが一番良いかと思います。本気であれば、コンタクトがとれると思います。

私は大勢の人は取らない主義なんですね。面接を10人しても1人くらいしか取らないです。1時間から1時間半くらいの面接を無料でするんですけれど、本当にその人がやる気があるのかどうか、本当に困っていらっしゃるのかどうか、双方で感じる。私のワークはハードなので、気持ちが決まっていないと大変かもしれません。

結構、かなり真剣にやっていくタイプなので、広く学びたい人よりは、本気の人を、という感じです。だから、連絡をする時は手紙かハガキでメッセージをもらえたら嬉しいですね。


<編集後記>

あたたかい笑顔と、穏やかな空気がお部屋に流れるインタビューと
なりました。

可能性というエネルギーやパワーを、その人自身の中にある陰と陽の
両方から引き出す術をお持ちの守谷先生。

それは、スキルを超えた感性でもあり、天から与えられた能力なのかも
しれません。

道化師になることが、自分の姿に命を吹き込むお話は、
ユーモアに溢れ、人生が楽しくなるマジックを見ているようでした。

まずは自分のことを研究する、自分を知ることが、セラピストとして
いかに大切かをしみじみと感じるインタビューとなりました。(A)

守谷 京子(もりや きょうこ)    パーソナルグロース研究所所長
                       日本ゲシュタルト療法学会常任理事

上智大学文学部を卒業後、教育の仕事に携わる。鈴之助ヒューマンポテンシャル研究所を設立し、登校拒否等様々な問題を抱えた小学校から高校までの学生に、学習とカウンセリング、セラピーの同時平行を試み成果を得る。瀬戸内寂聴とラジオで対談。慈恵医大産科、目黒区立中根小学校(P.T.A.)、トランスパーソナル国際会議 (アメリカ) でのセラピー活動等行う。
1989年、セラピーに専念すべく、新たにI.P.G.(パーソナルグロース研究所)を設立する。毎日新聞、サンデー毎日、朝日新聞、関西テレビ、テレビ朝日等から、セラピーについての取材を受ける。2000年、板橋区志村警察署にて、“心理療法による心のケア”を講演。2002年より、企業変革のプロジェクトに講師として参加。現在も各方面にて活躍中。

<守谷京子先生のHP>
【I.P.G.】

<日本ゲシュタルト療法学会のHP>
【日本ゲシュタルト療法学会】

インタビュアー:鈴木明美(すずきあけみ)

鈴木明美

セラピールームChildren主宰、Team Oasis 代表
自分がなんだか分からない。何かやりたいけど、見つからない。
心の悩み、病を抱えた方、自己実現したい方のお手伝いをいたします。

心理カウンセラー、NLPセラピスト、日本ゲシュタルト療法学会・GNJ会員
交流分析士1級、トランスパーソナル学会会員、レイキヒーラー
HP:江戸川区西葛西、セラピールームChildren
ブログ:セラピールームChildren


インタビュアー:前田みゆき(まえだみゆき)

前田みゆき

身も心も魂も輝やくように、いつも笑顔を心がけています。
人とのご縁で、気づかされることが喜びです。

自称 遅咲きさん

コーチングと心と体の健康について、もっか勉強中


インタビュアー:高橋美智代(たかはしみちよ)

高橋美智代

不惑を過ぎてから、心理学を勉強中の身です。
一瞬一瞬を、共に過ごす人々と、大事にして生きていきたいと思う
今日この頃です。

好きな動物:猫
趣味:読書 ピラティス
レイキマスター


インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
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