第75回目(3/4) 守谷 京子 先生 パーソナルグロース研究所

“キッチンワーク”で、グループが有機体として機能するように

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「どういうきっかけから、セラピストになられたのですか?」

Aや家族にも役に立つということもありましたが、私は私のことをただ一生懸命していました。そして、「ホロトロピック・ブレスワーク」というのを最初に受けた時に、とてもスピリチュアルな体験をしました。

手短に話しますね。
蓮の花じゃないんですが、キャベツみたいな植物が野原一面に広がっていて、そこから人間がぽこっぽこっと生まれてくるビジョンが見えてきたのです。

私もそこに生まれてきて、身体が宙に浮かんで行って、それは中間で停まってしまうのですが、5体の仏像が現れて、私をグルグルと囲んで舞うようになって、「あなたのこれからやっていくことは、天に行くでもなし、地で行くでもなし、人々が自分に目覚めて生まれてくるのを見守るというのがあなたの使命ですから」と言われました。

初めは30人程いたトレーニング生が、終いには5人になっていて、そのうちの、1人は南山大学の教授になっている川浦佐知子先生、そしてゲシュタルトセラピーを提供していらっしゃる江夏先生、他2名、そして私、というこの5人の中で、川浦先生も江夏先生も海外の大学に行かれて、すぐにクライアントと一緒に自分を見ていこうという人は、当時、結局私しかいないということになりました。

それで私は、そういうビジョンを見たからには、「わかりました」と。「誰かが門下を叩かなくなるまでは続けます」と言って、自分が得られたものぐらいだったら、自分の経験があるので、セラピストとして、やっていきましょうということで、セラピストになる決心をしました。

「それはお幾つくらいの時ですか?」

29とか30歳の時ですね。そこから28年ぐらいは経っているということですね。

「決心されてからは、どのように展開していかれたのですか?」

決心したからか、縁があってなのか、まだトレーニングの途中でしたが、大阪にワークをしたい人がいっぱいいるということで、講師を探しているという人に会うこととなりました。

いくら6年間勉強してきたとはいっても、トレーニングは後一年もありました。しかしその方の熱意に負けて、承諾することになるのです。

ブレスワークなら、その当時すでに免許が取れていましたし、親業もやっていましたので、親業を変化させたようなことであれば、まだゲシュタルトの卒業証書はいただいてはいませんが、持っているパーツの中で使えるものがあれば、ということで、大阪からスタートいたしました。

それと並行して、全日制に行けない子ども達のための塾を開いていました。朝から晩までの塾で、夜はその子達は夜間高校に行っていました。帰国子女の方達にも教育をしていて、その教育の中にゲシュタルトセラピーを入れ、展開していったら、やはりすごく人間が変わってきたんですね。

だけどある程度素晴らしくなってくると、今度は親にエゴが湧いてきて、子どもにこうあれ、あああれと言い出して、これはやはり子どもを産む人達が、変化していった方が良いと思うようになりまして、塾の方は株式会社だったのですが、そのまま他の人に差し上げてお任せしました。

そして一から、セラピーのための、このパーソナルグロース研究所を作ることになったんです。

「その後はどのように?」

1年もしたら卒業したので、大阪に行くのだったら東京でも、ということで、私も塾をたたんで、本気でやるということでパーソナルグロース研究所を立てたので、その当時は富山とか福岡とか地方に行くことも多かったんですが、居を構えて提供し始めたという感じでしょうか。

「基本的にお1人でやっていらっしゃるのですか?」

そうですね。お手伝いの人もなく、掃除も全部やり、みたいな。1階2階がワークルームで、3階がプライベートルーム。4階は、「カフナ・サイエンス」は3日から12日間の期間、24時間制のワークなので、ご飯などを作るキッチンなどもあります。

トップの方達は賢い方達ばかりなので、お腹一杯になっていただいて、左脳をゆるめてワークしないと難しいものがあるので、20種類ぐらいのお料理を作って提供して、それもワークの一部にしていたりもします。

たとえば、「キッチンワーク」というキッチンを使ってのワークショップがあります。これは、料理の企画・コンセプトを立てて、決まったお金でどのように展開していって、コンセプトの活きたプレゼンテーションした料理にきちんとなっているかというワークです。


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「キッチンワークでは、どのように介入していくのですか?」

上司と部下といった上下関係はなかなか交わりにくいですから、上と下と中間職とを全部合わせた、普通ならありえない混成チームを3つくらい作っていくんです。その中でくじ引き等で役割分担やトップを決めていきます。ですから、トップの人が下働きかもしれません。

皆でコンセプトを打ち立てて、買い物も含め、時間内にきっちり作れるかどうかのタイムスケジュールや、お料理がいかに作られていくかという手順などを決めていきます。

事前に、提供者の人と時間を取って話をしておきます。このワークにおいては、何を一番目標としているのか、何に一番気づきを持ちたいかなどです。

「あらかじめ目標を決めておくのですね?」

ある家を建てるグループで、設計側と施工側と皆優秀だけど連携がなく、誰がどういう能力を持っているかが、自分が上に立っていても見えて来ないという問題がありました。

どんな人であるかがわかって、別れている部署から全ての人が寄り集まって、バランスよく上と下の人が混じったような3つのグループを構成した中で、あなたもその中に入って、俯瞰して何が見えてくるかということを、ワークしていきましょうとお話しました。

つまり、一つのグループが一つの有機体として、どのように細胞同士の神経(シナプス)がつながっていくかということがコンセプトでした。

料理をプレゼンテーションして食べ終わった後、評価表のようなものを出していきます。「あなたはこういう所ができない」と言うと厳しいものがあるけれど、料理に対して、手際が悪かったとか、コンセプトが薄かったとか、そういうことが色々出せる訳です。

自分での評価表や無記名での評価表、全部合わせて結果を見せて、見た本人がそれを見てどんな感じがしたか、何に自分が行き詰まっている感じがするか、ということで個人ワークをしていきます。

そして2〜3週間ぐらい経って、それがいかに企業に役に立ったか、効果があったかということをもう一度集まってディスカッションしてもらって、そしてまた3ヶ月後ぐらいに、それを乗り越えたような料理に再度挑戦してもらって結果を出します。

これは新人研修にも使えるし、つながっていない部署同士をつなげるということにも使えます。それは、オ―ダ―してきた人に合わせて創っていきます。

「先生はこれまでに、どんなことを学んでこられたのですか?」

ゲシュタルトセラピー、かじる程度にロジャーズのカウンセリング、交流分析、フォーカシング、スウェットロッジなどインディアンの儀式の創り方とか、古代ハワイの智慧。

タイでタイマッサージの源流、寺院に行ったり、伝統的なことをやっている人の身体への思いみたいのを学びに行ったり、アーユルヴェーダのスリランカに行ったり、中国の方について中国気功の免状も持っていて、クンダリーニヨガで幽体離脱の訓練もしたり。

セクシャリティのWSの免状も持っています。アメリカのOshoのところでセクシャリティのWSを提供されていた方とゲシュタルトセラピーに影響された二人が「アートリビング」というのを作っていて、ハワイで3年がけで学びました。

「セクシャリティについて教えていただけますか?」

セクシャリティは自分の身体に気づくこと。一番重要なところは、最初に生まれてきたところのスキンシップというか、親密さ(intimacy)ということがとても大切です。

SexとMaking Loveは全く違うものであって、男性であれ、女性であれ、ゲイと言われる人々であれ、全ては親しさ、親密さ、スキンシップというか、生き物として一緒にころころと遊ぶようにして生まれてきているというところに立ち帰って人を捉えてみることが、セクシャリティのポイントだと思います。Sexに焦点を当てるものではありません。

色々なものが提供できて、クライエントが選べるようにしていきたいというのが願いにありました。東洋西洋問わず、何か本物みたいな感じがあれば、最初は心理学系統から始まっていったけれど、様々なことを学んで、自分を解放していったって感じですね。

(次回につづく・・)

守谷 京子(もりや きょうこ)    パーソナルグロース研究所所長
                       日本ゲシュタルト療法学会常任理事

上智大学文学部を卒業後、教育の仕事に携わる。鈴之助ヒューマンポテンシャル研究所を設立し、登校拒否等様々な問題を抱えた小学校から高校までの学生に、学習とカウンセリング、セラピーの同時平行を試み成果を得る。瀬戸内寂聴とラジオで対談。慈恵医大産科、目黒区立中根小学校(P.T.A.)、トランスパーソナル国際会議 (アメリカ) でのセラピー活動等行う。
1989年、セラピーに専念すべく、新たにI.P.G.(パーソナルグロース研究所)を設立する。毎日新聞、サンデー毎日、朝日新聞、関西テレビ、テレビ朝日等から、セラピーについての取材を受ける。2000年、板橋区志村警察署にて、“心理療法による心のケア”を講演。2002年より、企業変革のプロジェクトに講師として参加。現在も各方面にて活躍中。

<守谷京子先生のHP>
【I.P.G.】

<日本ゲシュタルト療法学会のHP>
【日本ゲシュタルト療法学会】

インタビュアー:鈴木明美(すずきあけみ)

鈴木明美

セラピールームChildren主宰、Team Oasis 代表
自分がなんだか分からない。何かやりたいけど、見つからない。
心の悩み、病を抱えた方、自己実現したい方のお手伝いをいたします。

心理カウンセラー、NLPセラピスト、日本ゲシュタルト療法学会・GNJ会員
交流分析士1級、トランスパーソナル学会会員、レイキヒーラー
HP:江戸川区西葛西、セラピールームChildren
ブログ:セラピールームChildren


インタビュアー:前田みゆき(まえだみゆき)

前田みゆき

身も心も魂も輝やくように、いつも笑顔を心がけています。
人とのご縁で、気づかされることが喜びです。

自称 遅咲きさん

コーチングと心と体の健康について、もっか勉強中


インタビュアー:高橋美智代(たかはしみちよ)

高橋美智代

不惑を過ぎてから、心理学を勉強中の身です。
一瞬一瞬を、共に過ごす人々と、大事にして生きていきたいと思う
今日この頃です。

好きな動物:猫
趣味:読書 ピラティス
レイキマスター


インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
発行メルマガ:こころの栄養@さぱりメント

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