第75回目(2/4) 守谷 京子 先生 パーソナルグロース研究所

カフナサイエンスの踊りと、ゲシュタルトのクラウニングから見えてくる“自分”

インタビュー写真

「カフナ・サイエンスについて教えていただけますか?」

ホ・オポノポノも伝授しているカフナ族というのがあります。カフナは宗教ではなく、土地を運営していく司祭のようなものです。カフは、ヘブライ語と同じ音で意味も同じで司祭、先生の意です。

ハワイの人々は、歴史上は元々中国に住んでいて、漢民族に追い出されてカヌーでハワイに着いたと言われています。その元はピラミッドを作った人々の末裔と思われています。ハワイに行った人々は、身体や声に教えを隠蔽しました。

今の、女性が踊るフラダンスは、アメリカ人がハワイに来てから発展したものですが、本来は、フラは神様に捧げるうたげ、祝詞のようなものです。鳥が地球で見たことを神様に告げる動きです。鳥、つまり魂が世界観を見て大いなるものに告げる象徴になっています。

魂、鳥が世界をどう見ているか、地球上でどうやって生きていくのか、エコの考えを大切に、生態系を壊さないという考えが、ホ・オポノポノ、カフナの生き様にあります。

キリスト教は階段状、カスケード状の考えである一方で、生きとし生けるものは皆つながっている、という円形の考え方が、カフナにはあります。日本もムラを中心にした円形の考えですね。

中国からハワイに渡った人々は、羅針盤もない状態で、生命の源である女性のおっぱい、男性の大事なところがパルスを感じながら、星の位置を確認しつつハワイを発見し、辿り着いたと言われています。

今ここでどうやって生き延びていけばいいのか、どのように気付きを得るか、が、カフナの知恵としてありますが、「今ここ」と「気付き」はゲシュタルトとの共通点でもあります。

「ゲシュタルトとの共通点があるのですね?」

太極拳だと「チ」と言って気、エネルギーを作る様に、ハワイでは「マナ」という気、生命力を作っていきます。「今ここに」いて、「気づき」をもって自分がどういう風に生きていくのかという知恵を学び、さまざまなメソッドを使って生きていくんですね。

それが非常にゲシュタルトセラピーと一致していて、「今ここ」を生きていて、自立・自律の両方が成り立つような形で、地球上で人間として生きていきましょうというところでつながっているんです。

カフナ・サイエンスでは、何種類かある古代の踊りのパターンを踊ることによって、色々なことが見えてきます。

例えば肘が下がっている時は、犠牲的に生きている、360度ぐるっと目線を回しながら踊る時に、点々としか視線をやらないのは、何を見ないようにして生きているのか、ひざが外向きの時は、外にエネルギーを捨てている、内向きの時は、内向的に生きている、等が踊りの中で見えてくるんです。

「踊るということを、ワークに取り入れていらっしゃるのですか?」

そうですね。

体温と同じくらいの温かさの中で踊るのですが、それはつまり、お部屋自体が、子宮の中にいるような形で、自分が自分のナビゲーターになって、自分の生きる道を探していきます。

人間は、歳を重ねていくと、生き様が人相となって現れますね。身体にもその人の人生が表れてきます。温かいホットヨガみたいなところで踊っていると、ヘロヘロになってきて、その人のありのままの身体の状態が出てきます。

それに対して、「どういう風に身体が語りかけているのか?」「あなたは、何に気がついたのか?」「それはどこから来ているのか?」「どういうことを解放していきたいのか?」「人生をどうしていきたいのか?」という問いかけを、身体の感覚を通してやっていきます。

例えば、「私は今○○に気づいています」というようなことをゲシュタルトでやっていくのと同じです。


インタビュー写真




「クラウニングについても、ご説明いただけますか?」

クラウンとは、道化師のことです。

道化師とは、顔に涙が描かれていて、赤鼻を付けているものが一般的ですが、それがどうして面白いのかと言いますと、泣くのもずっと「えーんえーん」と泣き続けていったら、それが子どもも笑える可笑しいところですが道化師が「えんえん」と泣いて見せると余計面白くなります。

どんな苦しいことも悲しいことも、人生として象徴的に見てみると楽しい、ということを気が付いてくださいというようなメッセージを、道化師はサーカスでやっているのだと思いますが、元々は、道化師というのは王様に付いていました。

王様というのは、クラウン(王冠)を着けていて、この王冠は、大いなるものからの智慧を授かるためのものであり、そのような形で神託を降ろされた人が王であり、一般の市民たち大衆のためにいかに飢饉とかを避けていくかということをします。

臣下は、左遷されてしまったり、権威を失ってしまったりと、自分の昇級がかかっているので、真実はなかなか語れません。そこで、個人的な欲に目がくらんだ王様に何かを見せていくために道化師は生まれてきました。

滑稽にして見せて、滑稽だから怒りようもない。左遷しようにも身分もない。だからこそ道化師を側に置いて、自分が自分として自分の姿を見るために現れたものです。

「自分の姿を見るためのもの?」

ですから、「私、ホント辛いんです」と話をしていると、その気分に酔っていくこともありますが、そこで嘆きのクラウンになって「道化師になってください。一時間やりましょう」と言っても、他の人とのコンタクトのある中で、一時間ずっとその状態ではいられないんです。

あなたは泣くのが得意だったはずなのにどうしたことでしょう、ということになります。

ゲシュタルトの理論にインパス(行き詰まり)という言葉がありますが、行き詰って行き詰って行き詰った所に、道化師に扮することによって、早く、一時間ほどで突破口を見いだすことができるようになります。

クラウンというのは、絞って絞って象徴的にしていくことなので、言葉も、3つぐらいの言葉で、音も、アーとかグーとかウーとかいう音、それに伴った自分の持っている問題の動き、3つでしか表現できないのです。

「3つだけですか?」

「3」という数字がとても大切で、クラウンの時には、3つの動き、3つの音、そして3人の人が出てきます。

3人になると2対1とか方向性とか、力とか、何かはっきりしたことが見えてきます。そうすると動きが出てくるので、もう「アー」だけでは表せなくなります。泣く「アー」なのに、怒りも「アー」。それがユーモアがあって楽しくて、そして自分がどうやって殻を破っていけばいいかが分かってきます。

そのクラウニングを、大手企業のトップクラスになる人に提供する時には、トップの方がどういう人間性を持てばいいかというワークに使ったりします。

「それは、ご自分の隠していたものが出てくるような感じなのでしょうか?」

まだ内在しているものということでしょうか。

例えば、ある世界的に支社を持つ会社の、ヨーロッパの小さな国の支社長さんが来られた時には、その方はとてもエレガントで、賢くもあり、「これ以上何を伸ばしたら、大きな国の支社長になれるのだろう?」って、おっしゃって来られたことがありました。

その時は、部屋を暗くした中で動物になってもらうというワークをしてもらいました。すると彼は、カーテンにじーっとしがみついて動かなくなっていました。そんなやり手の方が暗闇でこそこそしているような姿に、私は傲慢さを見い出しました。つまり彼は、休もうとしていたんですね。

英語でelegantの反対の言葉に、arrogant(傲慢)という言葉があります。

彼に、「あなたの中で、傲慢という言葉で、嫌っている部分はどんなことですか?」と聞いたら、「私の家族の中にすごく権力のある傲慢な人がいて、そういう人にだけはなるまいと思って、そういう自分を全部切り捨てきたからこそ、私はトップに立てているんですよ」と言いました。

そう言うけど、カルロス・ゴーンの顔見てごらんなさい。とてもいかつくて、グイッと引張って行く感じに見えますよね。何千人という人の運命もその人の決断ひとつで動いていく、それこそが真に大きな企業のリーダーシップというものではないでしょうか。

傲慢ということを嫌っているかもしれないけれど、切って行かなければいけないものは、切って行かないといけないし、会社の方針で工場を閉鎖したりということもあるし、全員にYESマンのようにしていくことはできない。

それは活用のできるパワーを、傲慢だというその先入観、自分の投影する気持ちがあるから、傲慢の裏しか見てなくて、パワーとしての傲慢さをまだ見い出していない。

恐れていて、どこまで自分が傲慢なのか、それを見ていないから、「傲慢なクラウンになりましょう」と言って、とことんやってみました。そうしたら、怖がっていただけでさほど傲慢じゃなかったですね。

でも、パワーは取り戻して、その方は2カ月もしないで、もっと大きな国の支社長になられたんですね。そういう風にして、使っていくんです。

(次回につづく・・)

守谷 京子(もりや きょうこ)    パーソナルグロース研究所所長
                       日本ゲシュタルト療法学会常任理事

上智大学文学部を卒業後、教育の仕事に携わる。鈴之助ヒューマンポテンシャル研究所を設立し、登校拒否等様々な問題を抱えた小学校から高校までの学生に、学習とカウンセリング、セラピーの同時平行を試み成果を得る。瀬戸内寂聴とラジオで対談。慈恵医大産科、目黒区立中根小学校(P.T.A.)、トランスパーソナル国際会議 (アメリカ) でのセラピー活動等行う。
1989年、セラピーに専念すべく、新たにI.P.G.(パーソナルグロース研究所)を設立する。毎日新聞、サンデー毎日、朝日新聞、関西テレビ、テレビ朝日等から、セラピーについての取材を受ける。2000年、板橋区志村警察署にて、“心理療法による心のケア”を講演。2002年より、企業変革のプロジェクトに講師として参加。現在も各方面にて活躍中。

<守谷京子先生のHP>
【I.P.G.】

<日本ゲシュタルト療法学会のHP>
【日本ゲシュタルト療法学会】

インタビュアー:鈴木明美(すずきあけみ)

鈴木明美

セラピールームChildren主宰、Team Oasis 代表
自分がなんだか分からない。何かやりたいけど、見つからない。
心の悩み、病を抱えた方、自己実現したい方のお手伝いをいたします。

心理カウンセラー、NLPセラピスト、日本ゲシュタルト療法学会・GNJ会員
交流分析士1級、トランスパーソナル学会会員、レイキヒーラー
HP:江戸川区西葛西、セラピールームChildren
ブログ:セラピールームChildren


インタビュアー:前田みゆき(まえだみゆき)

前田みゆき

身も心も魂も輝やくように、いつも笑顔を心がけています。
人とのご縁で、気づかされることが喜びです。

自称 遅咲きさん

コーチングと心と体の健康について、もっか勉強中


インタビュアー:高橋美智代(たかはしみちよ)

高橋美智代

不惑を過ぎてから、心理学を勉強中の身です。
一瞬一瞬を、共に過ごす人々と、大事にして生きていきたいと思う
今日この頃です。

好きな動物:猫
趣味:読書 ピラティス
レイキマスター


インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
発行メルマガ:こころの栄養@さぱりメント

  • 呼吸法の日本マイブレス協会
  • 毎朝1分 天才のヒント

インタビュー集

  • 毎朝1分天才のヒント メールマガジンで30日間の無料レッスン
  • さぱりメント あなたのお悩みをさっぱり解決