第73回目(3/4) 宮島 賢也 先生 薬を使わない精神科医

メンタルセラピーは、テクニックでなく、生き方

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「うつ治療はどんな風にやっていらっしゃいますか?」

今は、うつ治療だけでなく、あらゆる病気に関して、病気治しじゃなくて、生き方直しだと、繰り返し伝えているかな。どんな生き方が楽か、どんな在り方がお勧めか、5点ぐらいにまとめています。

 1.自分は自分でいいんだ
 2.自分を無条件に愛してあげる
 3.自分を100%信じてあげる
 4.自分のやりたいことを選んでいいんだ
 5.人生を楽しんでいいんだ

こんくらいでいいんじゃない。いろんな病気の患者さんや講演参加者と話していて、自分が嫌いとか、何かできる自分は好きだけど、できない自分は嫌いとか、自分が信じられないとか、結局そこに行き着く。根っこは一緒なんですよ。

「できない自分を直さなきゃいけない、と駆り立ててしまった時は?」

それは苦しいコース。病気が、素直に生きて、自然に生きてって教えてくれてるんだけど、周りの人と比べたり、自分がおかしいんじゃないかと思うことで、苦しいコースにはまっている。病気を治そうとする方向に行くと、苦しいコースにはまってしまう。

なおすのは病気じゃなくて、生き方ですよ。その生き方を直すのも、修行じゃなくて「楽な方へ。嬉しい方へ。自分の笑顔が教えてくれるよ」ってことです。

治療家がどうしたらいいかと言えば、メンタルセラピーでは、「アドバイスは要らないよ」と言っています。「ああした方がいいじゃない?」「こうした方がいいじゃない?」とアドバイスしていくと、自分より小さい人を作っていく。

「あなたはどうしたいの?」と投げかけて、その時に答えが出てこなくても、暫く時間がたってお会いすると、ご本人がステキな独創的な解決策を見つけてくるんです。

「私はダメで悪い子。私はいけないんだ」って窮屈な考え方をしている時、不安が強い苦しい所にいる場合、解決策は見つかりにくいです。それどころか苦しい方向を選びやすくなります。自分が緩んでくればくる程、喜びの時間に浸っていればいる程、ステキな解決策が湧きやすくなる。

自分のやりたいこと、好きなことの時間を大事にしていきましょう。その時にやりたいことが出てくるんじゃないかな。正解なんてないんだからね。

「先生は、どんなメンタルセラピーをなさっているのですか?」

「メンタルセラピーはテクニックじゃなくて、生き方」と言っています。

つまり、自分は自分でいいんだとか、自分を無条件に愛してあげるとか、100%信じてあげるとか、「自分の好きなことを選んでいい。人生楽しんでいいんだよ」と口で言うのではなくて、メンタルセラピスト自身が実践して、背中で見せてあげる。

そしてあとは、本人の選ぶ道を応援していく。周りは笑顔のサポーター。アドバイスは要らないんじゃないの?ということなんです。

周りの人が、笑顔を出しづらい時には、まずは自分。自分の笑顔を大事にしましょ。自分が疲れていたら、自分を休ませてあげましょ。

ストレスを見つけるのに、3つくらいの質問を提案しています。
 1.自分が疲れていないか?
 2.自分が悩んでいないか?
 3.自分がイライラしていないか?

そんなんでいいんじゃない? 今、疲れている人や過労の人がいっぱいいます。疲れている時に休める人は、健康になれるようになっているんです。疲れていても、無理して頑張っちゃう人、お薬飲んで頑張っちゃう人は、大きな病気が休ませてくれてるんだよね。

悩んでいないかに関しては、僕は、うつ病や統合失調症などの病名を付けることはお勧めしないんだけど、心配性だけは、治した方がいいかなと思っています。それほど、心配性は万病の元なんですよね。

また、イライラしている人は、自分の体の中にアドレナリンが流れまくって、自分の体をボロボロにしていくから、相手の為じゃなくて、自分の為にイライラを手放していきませんか。

相手に対しての期待が高いのだったら、相手を愛しながら、期待せず、必要とせず、嫉妬せず。自分の為に怒りを手放して、赦しの実践をしていきましょう。特に家族関係は、そうですよね。家族は難しいと言う方、家族を止めてみてくださいね。家族は難しいを、家族は嬉しいにしませんか。


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「家族関係で大事なポイントは何でしょうか?」

家族関係、人間関係では、5点くらいにまとめていますが、大事なポイントは、1人1人が、我慢せずに、笑顔になって、喜びに生きること。相手が何かしてくれたら幸せになるということだと、これは苦しい条件です。相手によらず、1人でも幸せということが大切ですね。

1点目は、相手は変えられない。同時に、自分も相手に変えられないということ。お互いに影響は与え合うかもしれないけど、自分が変わるかどうかは自分で選べます。

厳しい人、言葉のナイフや外的コントロールを使う人もいるかもしれないけど、その時は、『自分が笑顔になる距離』を探しましょう。両方が笑顔になろうとして、結局ぶつかりあっていることもあります。まずは自分が笑顔になる距離を探しましょうよ。

ゆとりが出てくるとまた変化が出てきますから。何はともあれ、まずは自分の笑顔。

2点目は、一緒にいたいなら、良い悪いの評価を外して、ありのままの相手を受け入れてあげる。この、「一緒にいたいなら」ということがすごく大事で、一緒にいたいかどうか分からずに一緒にいる人がいっぱいいるんですよ。

「旦那さんがいる時だけ耳鳴りがします」という方がいらっしゃいます。これは何を意味しているのでしょうか。職場に行く時だけ、お腹が痛くなっちゃう人がいます。これは何を意味しているのでしょうか。耳だけとかお腹だけ治しに行っちゃうともったいない。

耳とかお腹がステキなメッセージを出してくれていて、一緒にいたいかどうか見直すチャンスなんですよね。自分を苦しくしている固定観念が見つかります。

「固定観念に囚われている?」

自分の体が悲鳴を上げる時、あるいは周りの人が苦しんでる時、これは「自分の考え方を固定観念から見直して」と教えてくれているんですね。

固定観念になってるものは、大黒柱が仕事辞めたら家族が路頭に迷うだとか、夫婦は別れちゃいけないとか、子どもがいるから別れられないとか。正しいか間違っているかでは、苦しいままだったりします。自分が嬉しいか嬉しくないかで選び直しませんか。

一緒にいるんだったら、あらゆる評価を外してあげる。外しながら、受け入れられるんだったら受け入れてあげる。受け入れられないにしても、自分が笑顔になる距離を探していきましょう。

3点目としては、そうは言っても、相手に変わって欲しいなという時。自分が正しい、相手が間違ってるとなると、激しいバトルが始まる。先に自分が変わって魅せてあげる。

相手が「いいな」と思ったら、変わるかもしれない。変わるかどうかは、相手が決めること。相手に対してイライラした時は、そこに期待がないか見てみてください。

4点目としては、相手を愛しながら、期待せず、必要とせず、嫉妬せず。

「結構、難しい気がしますが・・・」

宮島の考え方も、「ねばならない」だと苦しくなっていきます。自分が苦しく感じたらチャンスです。自分を苦しくする考え方を試行錯誤して楽にしていくと、親子関係も楽になっていきますよ。

相手を愛しながら、期待せず、必要とせず、嫉妬せずのところ。苦しくなる時がチャンスです。そこに期待や必要としている気持ちはないか、嫉妬の気持ちはないかと、その時だけちょっと変えてみる。自分の体が素直に教えてくれるからね。苦しい方向に行く必要はないんです。

5点目としては、義務と責任の関係から、愛と感謝の関係へ。義務と責任の関係では人殺しまで起きています。親殺し子殺しは、何で起きるのでしょうか。

日本で反抗期がないと言ったら、親のコントロールが反抗できないほど強いなと感じます。しかし、もう一つ反抗期をなくす方法は、お子さんが進みたい方向に後ろから支援するとき、そこに反抗は生じるでしょうか。お子さんの前に立ちはだかったり、足を引っ張り合ったりすると、ぶつかるでしょう。

家庭内暴力は、何で家庭内か。反抗期という言葉自体が上から目線ですよね。子ども達だって反抗したくてやっているかどうか。「ああしろ。こうしろ」と言われたら、意見が合わないときは反抗になっちゃうかもしれません。

「やって当たり前。どうしてやってくれないの?なんで分からないの?なんで伝わらないの?」これだと関係は離れていきます。一番最初は、「会えて良かった」で始まりませんでしたか? 「あなたがいてくれて嬉しい」やってくれたら「ありがとう」。やれなくても、場合によってはやらなくても、「困った時はお互い様」、やれる人がやってあげましょうよ。

介護や子育てで、自分の体が悲鳴上げていても、頑張ってる人がいますが、自分の体が悲鳴上げてる時に、体は他の人の世話を望んでいるでしょうか。あるいは、働くことを望んでいるでしょうか。そこまで見直してみましょう。体は素直です。1人で悩まずに、周りの人と相談していきましょうよ。薬を出す人に相談するときは慎重に(笑)。

場合によっては、施設やサービスを利用することも大事なんじゃないでしょうかね。「兄弟誰もやらないんです」って言う方がいらっしゃますが、他の兄弟は何でやらなくて済んでいるのでしょうか。自分の笑顔の範囲、喜びの範囲でお手伝いしていきませんか。

笑顔が出ない時は、オーバーペース、あるいは、周りペースになっているんです。自分の笑顔がマイペースを教えてくれますよ。

(次回につづく・・)

宮島 賢也(みやじま けんや)  「薬を使わない精神科医」
                       湯島清水坂クリニック院長

1973年、神奈川県生まれ。
精神保健指定医 認定産業医 自律神経免疫療法研究会会員
防衛医科大学校卒業後、自衛隊中央病院、ナチュラルクリニック代々木院長、宮島元気クリニック院長を経て、現在、湯島清水坂クリニック院長。薬を使わない医師として活動中。
健康回復や幸せ増進の講演、メンタルセラピストの養成にも力を注ぐ。

<宮島賢也先生のHP>
【薬を使わない精神科医/みやじっちのメンタルセラピー】

<宮島賢也先生のブログ>
【宮島賢也のメンタルセラピー】

<メンタルセラピスト養成講座のページ>
【メンタルセラピスト養成講座】

<宮島賢也先生の著書>
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自分の「うつ」を治した精神科医の方法 (イラスト図解版)


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薬を使わず治すうつ―みやじっち先生のメンタルセラピー


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自分の「うつ」を治した精神科医の方法

インタビュアー:鈴木明美(すずきあけみ)

鈴木明美

セラピールームChildren主宰、Team Oasis 代表
自分がなんだか分からない。何かやりたいけど、見つからない。
心の悩み、病を抱えた方、自己実現したい方のお手伝いをいたします。

心理カウンセラー、NLPセラピスト、日本ゲシュタルト療法学会・GNJ会員
交流分析士1級、トランスパーソナル学会会員、レイキヒーラー
HP:江戸川区西葛西、セラピールームChildren
ブログ:セラピールームChildren


インタビュアー:前田みゆき(まえだみゆき)

前田みゆき

身も心も魂も輝やくように、いつも笑顔を心がけています。
人とのご縁で、気づかされることが喜びです。

自称 遅咲きさん

コーチングと心と体の健康について、もっか勉強中


インタビュアー:高橋美智代(たかはしみちよ)

高橋美智代

不惑を過ぎてから、心理学を勉強中の身です。
一瞬一瞬を、共に過ごす人々と、大事にして生きていきたいと思う
今日この頃です。

好きな動物:猫
趣味:読書 ピラティス
レイキマスター


インタビュアー:古武家真美(こぶけまみ)

古武家真美

心理学とカウンセリングを勉強中。
自分らしさを探す旅の真っ最中です。

学生の悩みに手紙やメールで答えるVFM東京でも活動しています。


インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
発行メルマガ:こころの栄養@さぱりメント

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