第71回目(3/4) おのころ 心平 先生 自然治癒力学校

本当に治せるのは、その人自身

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「自然治癒力学校について、教えてください」

今の医療現場の中では、ドクターは想いがあっても、本当の医療をなかなか実現できない。よほど気合いの入った先生じゃないと。

僕のクライアントでお医者さんもいますけれど、まじめなお医者さんほど「本当にこれでいいのか?」とすごく悩むんですよ。でも、医療経営のためには無駄な投薬や無駄な検査をしなければいけない。

学校の先生もそうですね。本当は子ども達と向き合いたいのに、いっぱい書類を書かなければいけない。学校の先生もうつ病の人が多いですよ。

今、教育現場・医療現場は本当に限界に来ていると思うのです。ならば民間の力で選択肢としての施設を作りたい。「素人が作る病院」というようなものを実現して「こんなことやってもいいのか!」というモデルケースにしたい。

病院は医師免許が必要になりますので、お医者さん雇って、法律的な問題もクリアしながら、自然療法でプログラムを組める病院を工夫して実現する。そういうモデルを作りたいんです。

「いつ頃を目標になさっていますか?」

2018年までに作ります。色々なセラピストや治療家・ドクターが来て、本当に自分と向き合い、本当に自分を癒していく・治していく環境。そういう医療の選択肢があってもいいというモデルを全国的に広げていきたいと考えて、今、自然治癒力学校を運営しています。

僕の夢はそういう環境作りをして、選択肢をたくさん用意すること。まずはセルフケアで、自分の人生には責任を持つ、ということですね。治る治らないをお医者さんに委ねるということは、大事な自分の人生を委ねてしまっていることなんです。

本当に治せるのはその人自身なんだとういうことを、全員が同じように感じるのは無理でも、賛同してくれる人が選べる医療が選択肢として必要だなと。

「まず、自分がやれるところまでやります。その上で専門的な知識を貸してほしい」と言える主体性のある患者が、世の中に増えるところまでやりたいなと。それは幸せが増えることだと思っているんです。そういうビジネスモデルが成り立てば、お医者さんもきっと流れてきます。

今は保険制度の中で医療経営というのをやらなければならないから、治るかどうかわからなくても処方しなければいけない。でも実際に治るし、しかも経営的にうまくいくんだったら、本当に医師を目指してやっている人はそちらに流れる、という状況を作りたいんです。

「それを全国に展開するのですね?」

2025年くらいまでには、そういう拠点を全国に48か所作れたらいいなと思っています。その頃にはそうならざるを得ないんです。TPPに参加すれば医療市場の開放も行われるだろうし、3000万人いる団塊世代の方々が寿命を迎える時期になります。

人口構造も変わるし、疾病構造も変わるし、保険制度自体が全然違うものになっているはずなんです。そのころにTPPでアメリカなどの外資が入ったら外国主導の医療体制になるわけです。

経済産業省の会議でも意見を述べさせていただいたのですが、統合医療を早く産業化しなければいけないという話にもなっている。

経産省は統合医療を事業・産業として推進したいけれど、厚労省は社会の平等な医療を厳守しなければならないと主張して、省庁同士のつば競り合いをやっているんですよ。

福祉の分野には平等性は必要なので、そこは厚生労働省にがんばってもらうところですけれど、経産省が推進しているような統合医療の在り方を、外資・外圧ではなく国内から具現化したいなと。

そのためには制度が今汲々なので、代替療法家の会員団体等で署名活動でもすれば20万人分くらいは集まると思うんですよ。集まった署名を基に、医療特区を各地域に作る動きをしたいと考えています。


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「医療特区を各地に作っていくのですね?」

それを一つのストリームにして、代替療法家が日陰者ではなく責任を持って治療を提供できる世の中を本気で作りたいと考えています。

治療家自身も何だか「私達は医療者ではないので」と逃げの姿勢があるように思います。このままでは代替医療は定着しない。本気で「治療家です」と言えるような環境作りをして、制度的に守っていく必要があると考えています。

そして、生損保とも提携して、安全性のあるセラピーには保険がおりる仕組み作りをする必要があると思います。問題が起こった時にクレーム処理をしてくれたり、訴訟問題が起きた時には顧問弁護士がついてくれるような、セラピストのための保険制度も、絶対必要だろうと思う。

小さな動きでも「世の中って、そうだよね」と、みんなで興していかない限り、今の厚生労働省では変わりませんし、今の医師会からも変わりません。民間でのニーズをあげていくことが必要なんです。

病院をただ作るのではなくて、そういう選択肢のある世の中を作っていくという、その方向性を打上げていって、代替医療家やセラピストに共通の空気を作っていって、理解あるドクターと提携しながらやっていく、という構想を、2018年から2025年頃までに実現していこうと思っています。

「心と身体の関係について、わかりやすく説明していただけますか?」

心と身体は別々のものではなく、本当は一体のものなんです。それは、心のレベル、身体のレベル、という次元の違いなんですね。同じものでも、目で見るのと耳で聞くのとでは違うように。そういう捉え方をしています。

本当は、心と身体は重なっている状態なんです。目で見ると視覚だから、「見える」という感じですよね。だから受ける印象も「見える」という感じですよね。同じものでも、聞くという形だと、音で捉えるわけですから別物には感じると思うんですが、でも本当は同じものを観ている。

身体の状態を観ることによって、次元変換すれば、心の状態がわかるんですよ。だから同じものをどういう視点で観るかの違いだと思います。視点の変化さえあれば、心と体は繋がっていて、その人の存在が見える。

「オリジナルのカウンセリング手法として『症状ヒアリングマップ』というものがあるそうですが、それについて教えていただけますか?」

まず、最初に身体の症状を訊くんですが、例えば腹痛なら「腹痛です」というだけで、皆、自分の症状に対して漠然としているんですね。

「いつからですか?」と聞くと、「2〜3週間前からです」と返って来る。しかし、この2週間前と3週間前とでは大違いで、これを明確な数字に置き換えることをやっていきます。

「どんな気分にさせられるんですか?」「どんな時に同じような感情を受けるの?」と質問をしていくと、始まりが症状にも関わらず、最終的には、誰かとの人間関係とか出てきたりするんですよ。その人の心の性質や心の傾向が、訊いているうちに出てくるんですね。

だから、「体の症状+心の状態」になっていくんですね。これを捉えて、心の傾向を修正してみたら、身体の症状も良くなっていくというようなものです。これをヒアリングマップと言っています。

ヒアリングしながら書き出していくんですが、言われたことを書いているだけなのに、言っている本人のいろんな内面的なものがだんだん整理されていき、自己開示が進むんですね。これは、このカウンセリング手法の醍醐味なんですね。

例えば、症状が始まった時は、部署が異動した頃だったことに気づいたり、ポイントポイントを整理していくことで、日常生活に起こった出来事とマッチングしてゆけば、そこから気づきに入っていきやすくなるんです。

「他にも、おのころ先生独自の手法がおありですか?」

「臓器の気持ち」というのがありまして、僕はG5(肝臓、腎臓、膵臓、心臓、肺)と呼んでいるのですが、この5臓にはご近所付合いがあったり、いろいろ意見交流があったりするんです。

例えば糖尿病の場合、膵臓という臓器がメインで、そこからインシュリンの分泌ができないというのが原因なんですが、そうならざるを得ない内臓的な対立が起こっているんですよ。その結果、この症状になっているんです。

僕は身体の中に情報を通すのでなんとなくわかるんですよね。クライアントさんには、臓器の気持ちと言ってもわからないので、それをわかりやすく、物語みたいに面白く説明する訳です。

肝臓はこんな感じ、内分泌系はこんな感じ、甲状腺はこんな感じ。こうこうこういう対立が起こってこの症状に進んでくるという話をすると、そのストーリーそのものがそのクライアントさんにとっては、周囲との人間関係が投影されているんですよ。

「メタファーになっているのですね?」

そうです。僕自身は、症状の生理学的知識と、ただ感じたままを物語にして説明する訳ですが、その人にとっては、例えば自分が肝臓だとか、上司が脾臓だとか、いろんな形で投影が起こるんですね。

そこで「内側に起こっていることは、外側に起こっています。ということは、あなたにしかできない、心のアプローチや人間関係の改善がありますよね。できますか?」って訊くんですよ。

例えば癌だと、ありがとう癌・ごめんなさい癌・笑いたい癌・泣きたい癌・愛したい癌、大体この5つくらいしかないと思っているんですよね。

愛しているのに愛しているって言えなくて、塊にしてしまった。「愛しているって言いたい人は、この人(奥さん)ですよね。次の回までに言ってきてください」と言うと、「それだけは言えません。言うぐらいなら死にます」って応えるんですよ。だから癌なんですよね。

人間というのは、自分の体を犠牲にしてまでも、自分の体を痛めてまでも守りたいものがあるんですよ。それを知ると、そういう理由があってそうなっているんだから、病気って悪いものだなんて言えないですよね。

「そうなる理由がある・・・」

「そうか。そんな理由があったから、この症状になったんですね。今までよくがんばってきましたね」と。もちろん、理由がわかっても、「いや。それだけは守りたい」と、死んでいくことを選ばれる方もいます。でも本人が納得して逝かれるから、それはそれで幸せな死に方なのかもしれません。

病気のない死に方は、もちろんベストですけれど、自分の成り立ちがわかって死ぬのと、訳もわからず死ぬのでは、幸せ度が違うんです。末期癌の方をたくさん見送ってきましたが、肉体的にはもう無理だなと思う方には、より幸せな死をどうやって演出するか、というところに力をかけます。

また、その人が病気になったことによって、その家族関係が変わるんですよ。

家族関係を変えたくて病気になることもあります。「この行き詰った家族関係を、自分が病気になることで改善できるかも」と、わざわざ自分の体で表現している人もいるので、それをわかってもらうだけでも、「自分は役に立った」と思って逝ける。

ですから、心と身体というよりは、その人の人生がどう意味があったかということを一緒に考えるというカウンセリングですかね。

僕には、わかりやすくやるという使命があると思うので、心と身体のことをやっていますけれど、それは本質じゃないんです。この症状はこの心だよ、と決めてしまうことにはすごく葛藤があるんです。そんな単純じゃない。一対一じゃないんですよ。

だけど、全く心と身体って関係ないと思っている人が大半なので、そういった意味で、そこにアプローチするストロークとしては、身体の症状から心を知りましょうというわかりやすい入り口を作るのが僕の仕事だと、そう割り切ってやっています。

カウンセリングでは、そんな一対一では説明しません。そうならざるを得なかった理由としては、僕の扱ったケースはお陰様で2万件くらいあるので、多いケースをわかりやすく話していますけれど、個人個人、全部違います。

(次回につづく・・)

おのころ 心平(おのころ しんぺい)  自然治癒力学校理事長
                         ボディ・サイコロジスト

カラダをリーディングし、そのメッセージを自然治癒力発動と人生を才能化させるスイッチに活かす方法を指導する、異端のプロフェッショナル・カウンセラー。
1971年生まれ。自身、小学校のサッカー少年時代、大病を患うが、当時サッカー日本代表だったある選手のはげましのおかげで九死に一生を得る。このときの「自然治癒力体験」が、のちの人生に大きく影響する。
大学卒業後、ココロとカラダをつなぐ「生命場共鳴理論」を学び、22歳からカウンセラーとしての仕事に従事。以来、カラダに現れるさまざまな症状をその人の「潜在意識の欲求」として読み解く手法が話題を呼び、全国から予約が殺到。18年間で、2万件以上のカウンセリング件数の実績をつむ。
2008年、一般社団法人自然治癒力学校を設立。同理事長に就任。
ワークショップ型のおのころ心平の「ココロとカラダ塾」を全国展開し、カラダのメッセージをハッピーな人生へと変換していくココロの生活習慣指導、月との調和、自然との調和による「自然治癒力スイッチ」の押し方指導などを行なっている。

<おのころ心平先生のブログ>
【ココロとカラダの交差点】

<自然治癒力学校のHP>
【一般社団法人 自然治癒力学校】

<おのころ心平先生の著書>
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病気は才能


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「きれい」をつくる ココロの処方箋

インタビュアー:鈴木明美(すずきあけみ)

鈴木明美

セラピールームChildren主宰、Team Oasis 代表
自分がなんだか分からない。何かやりたいけど、見つからない。
心の悩み、病を抱えた方、自己実現したい方のお手伝いをいたします。

心理カウンセラー、NLPセラピスト、日本ゲシュタルト療法学会・GNJ会員
交流分析士1級、トランスパーソナル学会会員、レイキヒーラー
HP:江戸川区西葛西、セラピールームChildren
ブログ:セラピールームChildren


インタビュアー:前田みゆき(まえだみゆき)

前田みゆき

身も心も魂も輝やくように、いつも笑顔を心がけています。
人とのご縁で、気づかされることが喜びです。

自称 遅咲きさん

コーチングと心と体の健康について、もっか勉強中


インタビュアー:川崎綾子(かわさきあやこ)

川崎綾子

ゲシュタルト・再決断@府中「座★すわろう会」で活動中。グループの中で
お互いにサポートを得ながら、自分らしく癒されるセラピーをしています。
ペンギン好き。趣味はバレエです。

GNJゲシュタルト療法トレーニングコース修了、日本ゲシュタルト療法学会会員
NPO再決断カウンセリングジャパン会員
矢野惣一問題解決セラピスト養成講座(上級)修了
レイキティーチャー


インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
発行メルマガ:こころの栄養@さぱりメント

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