第69回目(4/4) 池田 登 先生 日本Share&Care協会

人間の脳はまだまだ発達段階。前頭葉を使うことが大切!

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「今、悩んでいる方へ、先生からメッセージをお願いします」

考えるってことと、悩むってことを区別するということを分かって欲しいですね。「くよくよ考えるな」じゃなくて、「くよくよ悩むな」なんですよね。「悩んでる」っていう時は、自分を責めているか、他人を責めているか、世の中を責めているんです。

考えるというのは、目の前の問題を解決するためにやっているから、苦痛じゃない訳です。悩みがある人は、考えることをきちんとやったら、悩みはなくなってくる訳ですよ。考えると悩むの区別がついてない人がすごく多い。

考えるってことは、前頭葉を使っていることだから、“今ここ”の問題が解決できることです。昔の人達や、宗教の人達の“今ここ”っていうことを言う人達は、前頭葉を使うことを言っているんです。

前頭葉っていうのは、人間だけにあるすごく発達したところで、これは素晴らしいものなんですけど、皆さん使い切っていないんですよ。まだ古い脳に支配されていて、脳は発達段階にあると思う。あと一億年くらいしたら、もっと人間は幸せになると思うんです。

「うまい脳の使い方を学ぶことが大事なのですね?」

そうです。脳科学の人達は、「こうしたらいい」っていうのをテレビで言ってあげればいのに、理屈だけ話して、「どうしたらいい」って話はしないんですよね。

私は「こうやったらいいんじゃないかな?」とやっていくでしょう。するとうまくいくでしょう。そうしたら新しい僕の理論になっていく訳ですよね。だから、すごく面白い。分かってないから面白いんですよね。だから僕はもっと脳の方に入っていくと思うんですよね。

「前頭葉を使っている状態というのは、A(Adult)になっている状態ですか?」

アダルトが取締役になっているんですね。刺激っていうのは、全部、A(Adult)に入ってくる訳です。“今ここ”だからね。

例えば、僕の母親がすごく強くて「女の人が苦手」ということにしましょう。“今ここ”に女性が入ってきたとします。僕にとっては、女性がお母さんの顔をつけている訳です。その人のことを確かめもしないで、AからC(Child)へ怖いって感情が抜けていく訳です。

そうしたら、“怖い”となる訳です。AとCが話し合えたら、「この人はどういう人かな?」って聞いてみる訳です。それをせずに、すっと抜けていく訳です。なぜ抜けていくかというと、CがAを汚染している訳です。本当はCの思い込みだけど、本人は事実と思っている訳です。

P(Parent)の汚染の場合は、親が人種差別や学歴差別をやっていて、子どもはそれが事実であると思ったら、Aに入ってきてもPに抜けて、完全に差別を当たり前にしてしまうのですね。

Aというのは前頭葉だから、エンドレスに発達していくんですよ。前頭葉を中心にしていると、誰かといい話ができたとしたら、それをPに置いたりとか、Cに置いたりとか、AはAで溜めていく。だから人間としてどんどん大きくなっていく訳です。

ところがAが汚染されている人は、10年後、20年後になっても成長していない訳です。

ミュリエル・ジェームスが、十何年か前に「Aが重要だよ」って言っていたのが、その時の僕には意味が分からなかったんですよね。脳科学をやり出してから、本当にAって大事だなって、それが分かりましたね。だから、考えている時はAを使っている時なんです。

「悩んでいる時は、Cだったりする訳ですね?」

ほとんどCですね。自分を責めているか、他人を責めているか、世の中や社会情勢を責めているかですね。


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「心の仕事をする方に、先生からのメッセージをいただけますか?」

心の仕事をする人は、必ずセラピーを受けなさい、でしょうか。

心の仕事をしている人同士、意外と仲が悪いんですよ。何々派とか、かにかに派とかね。私はですね、治るんだったら何でもいいんですよ。いいと思ってきたことをやってきているから、何々派とか、かにかに派とかじゃなくて、皆で仲良くなってやればいいと思っています。

ミュリエル・ジェームスさんのワークショップに出た時のことです。皆が感動したすごくいいワークショップでした。ワークショップが終わって、遠くから来ている人が最初に荷物を持って扉を開けようとしたら、「待ちなさい!」って言ってね、「もう一回イスに座りなさい」と言うんです。

皆がイスに座ったら、「TAが絶対に素晴らしいって今思っている人、手を挙げて」って言うので「は〜い」って皆が手を挙げました。その時に、ミュリエル・ジェームスが言ったんです。「そこから間違いが始まる」って。「この世に絶対はない。だから他のものも勉強しなさい」と。

そういう素晴らしい考え方を実行してみせたグールディング達やミュリエル・ジェームスは、本当に素晴らしい人達だったですね。だから僕は、これを日本に輸入しなくちゃと思ったんですよ。

「先生の今後の展望や夢を教えていただけますか?」

今、コンピューターのソフトを開発しているんです。

ドライバーといって、「人を喜ばせなさい」とか「一生懸命がんばる」とか「強くあれ」とか「完璧であれ」とかいうのがあります。それが崩れると凹むんですよ。凹んだ時に、Not OKに入っていくか、OKに入っていくかに分かれるんですね。

腹を立てて他人を責める人と、自分はもうダメだと思う人です。「戦うタイプ」と「逃げるタイプ」ですね。そこからまた、OKに入っていったり、Not OKに入っていって絶望的になるとかするんですね。

2つから入って、また2つに分かれる心理テスト形式になっているんですが、自分の癖が分かったら、「どういう恋愛をする」とか「どういう子育てをする」とか、自分のパターンが分かるんですよ。

脳科学と心理学的な分析を説明して、「こういう風にするとそこは解決できますよ」っていう、リペアレンティングのやり方を教えていこうと思っているんです。それをソフト化したら、世界中の人が見られるんじゃないかなって思っているんです。

「ソフト化というのはDVDなどですか?」

Webで見るようなものです。安い金額で見られるようにしたいんです。そうすれば、相当な人がラクになれるんじゃないかなと思っています。

それを英語圏とか中国とかにも配信していけたら、世界中の人達が見てラクになってくれるかなと思っています。そういうことを今は考えています。

「それは、質問に答えていくような形のものですか?」

そうです。右か左。左か右かっていうのを3回くらいやると、大体、自分のパターンのところに行きます。そしてアドバイスが出てくる。最初は簡単だけど、やっていったら「これは深いぞ」ってなっていく。

そうしたら、皆が見てくれるんじゃないかなって思っています。「こんなに簡単に自分を変えられるし、こういう風になっているんだ」っていうことを脳科学的に教えてあげれば、沢山の人が助かるんじゃないかなって思っているんです。

もう1つは、スポーツセラピーをやりたいんです。本当に強くなりますから。スポーツにも使えるし、企業のマネージメントの心理学にも使えます。さらに、脳科学と心理学を活かしていきたいですね。


<編集後記>

池田登先生は、実際のワークの例をたくさん挙げて、
熱心にセラピーの手法を解説してくださいました。

池田先生ご自身が、心のことで苦しんできたからこそ、
同じように心の苦しみを抱えている人達を救いたい!
という、純粋でひたむきな思いに触れて、
お話を伺っている私達の心も、清められたように感じました。

池田 登(いけだ のぼる)  日本Share&Care協会代表
                 株式会社日本Share&Care 代表取締役

1947年生まれ
様々な職業を経験後、1977年自分の問題を解決したいという思いがきっかけで心理学を志し、後にカウンセリング事務所を開設。不登校・引きこもり・情緒不安定の中高生のカウンセリングを中心に手掛ける。
グールディング夫妻(米医学博士・セラピスト・元国際TA協会会長)の著書『自己実現への再決断』との出会いから、交流分析(Transactional Analysis:TA)の理論が臨床を行う際に有効であると考え、同氏のワークショップに参加。深い感銘を受ける。
以来、グールディング夫妻の「再決断療法」、ミュリエル・ジェームス博士(精神療法家・心理学者・教育学博士・元国際TA協会会長)の「セルフリペアレンティング」、エーブ・ワグナー氏(国際TA協会公認トランザクショナルアナリスト・経営コンサルタント)の「自我状態」の考え方などの手法を取り入れ、臨床の場で活用している。
近年は数多くの臨床経験から「心理=脳の働き」という考えに至り、脳の発達理論・メカニズムとTAの理論を組み合わせた独自の理論をもとにセラピーを行い、クライアントの問題(人間関係を始め各種のトラウマ・不登校・引きこもり・うつ状態・依存症・育児ノイローゼetc.)の早期解決に成果をあげている。

<日本Share&Care協会のHP>
【日本Share&Care協会】

<池田登先生の著書>
cover
トラウマにさよならする時


『快 脳がつくり出した人生のストーリー』

『私と出逢うさんぽ道』  は、【日本Share&Care協会 書籍販売】から、お申込みください。

インタビュアー:鈴木明美(すずきあけみ)

鈴木明美

セラピールームChildren主宰、Team Oasis 代表
自分がなんだか分からない。何かやりたいけど、見つからない。
心の悩み、病を抱えた方、自己実現したい方のお手伝いをいたします。

心理カウンセラー、NLPセラピスト、ゲシュタルトトレーナー、
交流分析士1級、トランスパーソナル学会会員、レイキヒーラー
HP:江戸川区西葛西、セラピールームChildren
ブログ:セラピールームChildren


インタビュアー:高橋梨恵(たかはしりえ)

高橋梨恵

「本当の自分を知り、自分らしさを発揮して生きること」
社会におけるこのテーマの実現を心理的側面からサポートするため
現在カウンセリングの勉強中です。
趣味は旅・自然にふれること。

社団法人 産業カウンセラー協会 会員
レイキヒーラー


インタビュアー:前田みゆき(まえだみゆき)

前田みゆき

身も心も魂も輝やくように、いつも笑顔を心がけています。
人とのご縁で、気づかされることが喜びです。

自称 遅咲きさん

コーチングと心と体の健康について、もっか勉強中


インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
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