第67回目(1/4) 梅本 和比己 先生 潟`ーム医療

NLPで、確かに自分が変わるのを体験して

今回のインタビューは、サンタフェNLP発達心理学協会認定トレーナーで
株式会社チーム医療 代表取締役として長くご活躍の
梅本 和比己(うめもと かずひこ)先生です。

梅本先生は、NLP研修のほかに、メンタルヘルス研修、
コミュニケーションセミナー、子育て講座などの
講演活動を積極的に行っていらっしゃいます。

昨年、社団法人「メンタルヘルス協会」を設立され、
メンタルヘルス・カウンセラー養成にも尽力されている梅本先生から、
NLPの魅力と可能性、メンタルヘルスの重要性、
そして、今後の夢や展望についてお話を伺いました。

インタビュー写真

「お小さい頃は、どんなタイプのお子さんでしたか?」

私は福井県の山の中、海抜500メートルの小さな村に育ったんですよ。山がありますし谷がありますし、そういうところで、死にかけるぐらい危ない目にも遭ったりしながら、皆とガキ大将のように遊ぶ、そんな時代を過ごしました。

「法学部に進まれたのは?」

高校の社会科の先生がすごく好きで、その時は政治家になりたいと思ったんです。その後、弁護士か裁判官になりたいと思ったんですが、大学に入ったらたくさん優秀な人がいて、すぐに無理だと分かって、法律の勉強はしましたけれど法律家になることはできませんでしたね。

学生時代は、今から考えるとモラトリアムだったんです。大学に入るまで2年くらいフラフラしていて、大学も2年留年しているので、人の倍かかって大学を出てるんです。何をしたら良いか分からなくなってモラトリアムを過ごしたなと。だから就職したのは25歳です。

「就職されて最初のお仕事は?」

あらゆる分野の研修、例えば建築とか、医学、経営、そういうあらゆる分野の研修をやっている会社に入ったんですね。今はなくなってしまったんですけれど、ライフ・サイエンス・センターという会社で、そこに入って5年くらい働きました。

「研修に興味がおありだったという事ですか?」

そうですね。企画したりするのが好きだったものですから。私の学生時代は学生運動が激しい時代で、学校もロックされて行かれない。そういう時に皆で集まって勉強したり、まとめたりするのは好きだったので、それに近いもので研修かなと、そんな風に考えてそこに勤めました。

「その後、独立をされるのですね?」

そうです。始発で行って最終で帰るくらい、かなり一生懸命仕事して、いろんなことをやりましたから、5年でお金を500万くらい貯めて、それを資本金にして30歳の時に会社を作りました。

その時、私が担当していたのは主に医療の分野の研修だったんですね。医療分野のいろんなドクターに可愛がってもらったものですから、その人達を頼って、医療に特化して研修をやればこれからいいのではないかなと思ったんです。

ちょうどその頃は、日本の医療もどんどん拡大するような状態だったんですね。中央手術室方式とか、新しいことを随分取り入れなきゃいけない、そんな時代だったんです。だからきっとその領域が発展する、という思いもありました。

「医療分野の研修を企画なさったということですね?」

そうです。それで会社名を「チーム医療」にしたんです。そのチーム医療というのは、和製英語なんですけれど、医師も看護師も栄養士も薬剤師も皆対等の立場で、患者さんに役に立つことであれば誰が発言してもいい、という医療のあり方を言うんです。

それが私にはすごく感動的でしたし、すごくいいなと思って、その願いを込めて、社名に「チーム医療」を付けたんです。

「研修を企画していくうちに、心の世界の方に惹かれていったということでしょうか?」

医学って、セミナーを受講してみると面白いんですよ。面白いから自分で企画しては自分で受講していたんですね。医学知識はないんですけど、何回も聴いていると結構分かってくるんですね。すごく惹かれていって、その中に心身医学という領域があったんです。

それは「心と体は一つのものである」と考えていて、心理療法を医療の中に取り入れているお医者さん達がいるという事を初めて知ったのです。

もう亡くなられましたけれど、日本大学板橋病院に心療内科長の桂戴作先生という方がいらして、その方は交流分析を日常診療の中に取り入れて、病気の治療に役立てようと一生懸命考えていた先生なんですね。桂先生との出会いがきっかけで、交流分析の専門家として有名な杉田峰康先生のお話を聞いて、とてもびっくりしました。

「びっくりというのは?」

そういう考え方をしたことがなかった。つまり、自分を知って相手を知り自他尊重するということ。日常の何気ない行動、今の自分の行動を理解すること、そして過去の育ち方や過ごし方も深く関係しているというようなことは考えたことがなかったので、とてもびっくりしました。

そして、それを学べば自分の生き方も楽になるなと思ったので、自分の為に勉強しようと。それから交流分析のセミナーをいっぱい企画したんです。

もちろん多くの人に知ってもらいたいという思いもありました。桂先生には医師にそれを学んで欲しい、杉田先生には看護師や病院スタッフに学んで欲しい、という気持ちがあったと思います。交流分析の普及そのものに意義があるということで、全国各地で随分たくさん企画しました。

「それまでは、心についてどんな関心がおありだったのですか?」

それまでは、人に優しくするのは大切なことだなっていう漠然とした思いしかありませんでした。交流分析は、自他尊重の気持ちを意識的に対人関係に応用していく、あるいは優しくできない自分に気づくことで自分を変えていくというようなことを考えます。そんなことは、今までに考えた事もなかったので、とても面白かったです。

「先生ご自身も楽になる、変化するという感じはありましたか?」

もちろんたくさんありました。父親との関係についてワークをしていただいたことがありますけど、やっぱり涙が出るような自分自身の過去の問題を扱うので、その後の生き方がすっかり変わってきます。そんなワークを少なくとも5回くらいやってますね。

その度に自分が楽になったという事が、この仕事、この分野のことにますます惹かれていく原因となりましたね。


インタビュー写真


「最初は交流分析を学ばれて、その後、教える側に進まれるわけですよね?」

そうですね。私が最も影響受けた先生は、国谷誠朗先生という方です。その方の研修は、とても深いというか自己成長に繋がるようなものが多かったんですね。

それで、私は国谷先生のワークを結構手伝って、デモンストレーションをする時に「梅本さん、こっちに来なさい」と言われて、デモンストレーションのボランティアみたいなのをやっていたんです。私はありのままでいる事にそんなに抵抗はなかったので、多分使い易かったんだと思います。

それが回数が多くなってきた時に国谷先生に「梅本さん、あなたも充分教えられますよ」って言われたことがあったんですね。そう言われても、企画して運営するのが自分の仕事だと思っていたので、自分ではそういう事をするとは思っていなかったんです。

変わったのはNLPを学んでからですね。それまでは、「学ぶ側で」という気持ちでした。

「ご自分が教えるという風に変わられたのは、きっかけがおありなのですか?」

交流分析は自分で学んで、頭で分かっても、学んだことを実践する時にちょっと乗り越えられないことがあったんです。

交流分析の理論は覚えましたから、「こうなんですよ」という風に言ってもいいんですけれど、交流分析を学んで頭で分かっても実践できない人がいっぱいいましたし、自分自身もそうでしたから、その状態のまま教えるということには抵抗がありました。

NLPには、どんな風に自分をいい状態に保てるかという大きな目標があるんですけれど、NLPを学んで、今まで実践できなかったことをやれるようになった時、初めて、これだったらちゃんと実践できるし、教えられると思ったんですね。

NLPは、言っている事とやっていることが一致しているということをとても大事にしていますが、今考えると、自分できちんとできないうちに何かを教えるという気持ちはなかったんですね。

「NLPを学んで、これなら!という確信を得られた。そして教える側に?」

もう一つは、NLPは誰でもこの手順でやればできますよっていうところがありますので、教える側もそのルールをきちんと伝えればいい訳です。そういう意味で楽な部分もあります。

例えばゲシュタルト療法でしたら、かなりの直感とか技量が必要だと思うんですが、NLPの場合は一定の手順があるので、教えるのも教えやすいかなって考えたのもありますね。

「NLPに出会われたのは?」

交流分析を教えてくださった先生のお一人に、白井幸子先生がいらっしゃるんですけれど、先生は交流分析の他にNLPも勉強されていたんですね。その頃、白井先生や先生を囲む人達が、アメリカからNLPの講師を呼んで、自分達のためにクローズで勉強していたんですね。

非常にお金がかかることなので、私の会社でそれをやってくれると助かるんだけど、という話を白井先生からいただいたんです。それが、私の会社でNLPトレーニングを始めたきっかけなんです。

「最初はアメリカから先生をお招きして、という形だったのですね?」

ジェイク・イーグルさんとマイク・バンドラントさんという二人の先生に最初に来ていただいて、富士箱根ランドっていう山の中にあるホテルなんですけど、そこで缶詰状態で10日間勉強する、という企画だったんです。

10日間で、しかも参加費が30万円です。いかに白井先生のご紹介と言えども、日本の働く人が、そんな時間とお金をかけて来てくださるんだろうかと、最初は不安でしたね。結局、20何名か集まって大成功でしたが。

「ご自身もNLPトレーニングに参加されて、その時の印象はいかがでしたか?」

それはですね。まあ、あまりにも面白くて、熱病のようでしたね。異常に興奮している感じでした。

「毎晩、頭がホットだったという感じですか?」

そうなんです。参加者、皆がそうだったんです。白井先生のクラスは前から学んでいる方々ばかりで上級コースを受けていたんですが、その方々から見ても、私たちのクラスの生徒はとても興奮状態だと言っていました。

「面白さというのは?」

面白さはですね、表現するのは難しいんですけれども。例えば、私達は皆、五感を持っていて、外の刺激のいろんな情報を取り入れる時に五感を使う訳ですけど、その五感の使い方にそれぞれ特徴があるんです。

その使い方に優位なもの、例えば、視覚を優位に働かせる人と、聴覚を優位にする人と、触運動感覚といって体の感覚を優位にする人と、大きく分けて三つあるんです。

一緒に勉強していると、その違いがだんだん明らかになってきて、同じような事を考えていても、一人ひとり全くやり方が違うというのを、話したり食事をしていたりしていると感じる訳ですね。その一つ一つが発見な訳です。そのあまりの違いに驚いて、今までそんなことに気づいたことがなかったので、とても驚きましたし面白さでもありました。

そして、NLP特有のテクニックを学ぶ訳ですが、それを使ってみると、確かに自分が変わる。交流分析で乗り越えられなかったところがNLPのやり方なら結構うまくいくということを体験できた。

あと、私にとって大きかったのは、私は犬が非常に怖くて、どんなに小さな犬でも怖いという「犬恐怖症」が治ってしまった。あるいは友人は蛇が嫌いなのが治る。蜘蛛が嫌い、ゴキブリが嫌い、皆、平気になっていく訳ですよ。

「その10日間の中で?」

そうです。30分くらいで変わってしまうんですよ。10日間の中に、恐怖症のパターンを修正するっていうのがあるんですけれど、そんな事が起きてくるので、毎日毎日が発見と驚きの連続だったんです。

実はその研修を受ける前に、私の会社では『NLPのすすめ』という本を発行しているんですね。それはジョセフ・オコナーさん達が書いた本なんですが、その本は今では多分NLPを学んでいる人に一番読まれている本ではないかと思うんです。

その本に書いてあることが、自分の会社で発行していたんですが、それまでは全く分からなかったんです。研修を受ける為に持って行きましたので、それを研修中に読んだらすごくよく分かるんですよ。それもびっくりしたことの一つです。その日は寝ないで一気に読み切ったくらい面白かった。

「全てが『腑に落ちる』という感じですか?」

そうです、そんな感じです。今おっしゃった「腑に落ちる」っていうのも、感覚の言葉なんですけれど、そういう言葉遣いが多い人とか、「先が見えてきた」とか、そういう言葉をよく使う傾向のある人とか。自分の傾向と学んだことによって発見できたことが一致してくる訳です。

そんなことが10日間の間にいろいろ起こってきて、NLP漬けのような毎日だったんです。

「NLPトレーナーになろうと思われたのは、その時ですか?」

はい。そうですね。その時学んだ同級生のほとんどの方が、現在トレーナーになっているんです。缶詰状態で一緒に学んだという事もあると思うんですけど、10日間ですごく親しくなりました。随分以前から知っていたような、とても不思議な感覚なんですね。

「それは、その方の人間像がNLPで、より鮮明に見えてきたということなのでしょうか?」

そうですね。おっしゃる通りで、その「人となり」みたいなものが感じられて、そのことが大きいと思います。

(次回につづく・・)

梅本 和比己(うめもと かずひこ) 株式会社チーム医療 代表取締役
                     サンタフェNLP/発達心理学協会認定トレーナー

1974年 明治大学法学部卒業
株式会社ライフ・サイエンス・センターに入社
1978年 株式会社チーム医療設立、代表取締役
1997年 日本交流分析学会認定交流分析士 資格取得
2002年 サンタフェNLP/発達心理学協会認定トレーナー 資格取得
2008年 ICC認定国際コーチの資格を取得
NLP研修のほかに、メンタルヘルス研修、コミュニケーションセミナー、子育て講座などの講演活動を行っている。

<株式会社チーム医療のHP>
【株式会社チーム医療】

<梅本和比己先生のブログ>
【人間関係改善のためのコミュニケーション】

<梅本和比己先生の著書>
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面白いほどよくわかる! NLPの本


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苦手意識は捨てられる NLP脳トレーニング


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「仕事の苦手」がみるみる消える本―すぐに使える! ビジネスに効くNLPテクニック


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苦手意識は一瞬で捨てられる

インタビュアー:鈴木明美(すずきあけみ)

鈴木明美

セラピールームChildren主宰、Team Oasis 代表
自分がなんだか分からない。何かやりたいけど、見つからない。
心の悩み、病を抱えた方、自己実現したい方のお手伝いをいたします。

心理カウンセラー、NLPセラピスト、ゲシュタルトトレーナー、
交流分析士1級、トランスパーソナル学会会員、レイキヒーラー
HP:江戸川区西葛西、セラピールームChildren
ブログ:セラピールームChildren


インタビュアー:西片陽子(にしかた ようこ)

西片陽子

心理学に興味を持ち、現在「交流分析」や「NLP」を勉強しています。

いずれはカウンセリング技術を身につけ、周囲で悩んでいる人や
心の病で苦しんでいる人達の力になれたらと思っています。


インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
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