第61回目(4/4) 岡本 英二 先生 ビジネスカウンセリング協会

子ども達のためにも、大人が笑顔で働いている社会に

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「トレーニング・ビートは、どんな風に生まれたのですか?」

元々はペッカーさんっていうプロのパーカッショニストと僕が出会って、二人で話をしたときに「日本の子どもがどんどん悪くなっていく。止めなきゃいかん」と彼が言ったんです。

それでどうするかと考えた時に、大人が笑顔で働いてないし、大人になりきれていない。そういうのも含めて、大人がまずちゃんとしないと。だから企業にこういうのを取り入れることはできないかと思ったんです。

子どもの笑顔を取り戻すには、お父さんやお母さんが笑ってないと駄目だということで、働いている人、つまり企業向けに特化しようと決めました。そこでペッカーさんがいろんなアイデアを既に持っていたので、僕はそれに心理学的なものやビジネス的な裏付けをしていきました。

特に、ワークの途中で失敗やトラブルって起こるじゃないですか。それがものすごい気づきにもなるし、考えさせる要因にもなる。そういうことを教えているところはあまりないんですよ。

最初は、「じゃあ私は何をしたらいい?」「何ができる?」とかそういう話になって、まず混乱が起こって、自分達でアイデアを出し合って、優先順位をつけて、できることを選択していく。つまり、発散と収束っていうのをやるんですね。

この過程がないと、皆でやったという合意形成ができない。失敗したりぶつかり合ったりすることがあればあるほど素晴らしい。管理職の方はそのプロセスを分からずに指導するので、「何ですぐにできないんだ」と怒る。でも、直ぐに出来るわけはないんですね。

仕方がないから皆、上が言った通りにやる。となると、やらされたって感じになる。そういうことを、ゲームの中で分かってもらえるっていうのが良さですね。

そして、その背景に音とリズム運動があるので、楽しく集中、かつ、リラックスできて、効果を上げることができる。

こういったことをビート・オブ・サクセスの仲間と侃々諤々、実際に試しながらトレーニング・ビートは生まれたんです。

「メンタルヘルス倶楽部では、今後はどんな活動をされていくのですか?」

一つは研究開発をしながら、企業にどんどん提供していきたい。プログラムも人材も含めて、企業との連携を取っていく。そこで新たなビジネスの発想もあり得ると思います。

もう一つはさっき言ったポジティブな方向で、企業に認めてもらえるような活動をしていきたい。そのうち社会とか国が、そっちの方が本質だよねと言うように、変えていきたいなと思っています。

いろんな繋がりと連携で、1社だけじゃなくて、この人が持ってきた話で、ここのアセスメントをテストで使って、その後で教育としてこうしようとか。そうするとどんどん広がっていきます。そのビジネスモデルがあります。

メンタルヘルス倶楽部に相談があったときに、感性工学などを元にして、まず調査をしてみる。アセスメント会社は、脳波を測るとか、特性テストとかポジショニングとか、いろいろ分かるんですけれど、査定してみて問題が分かったら、それを音楽で治そうとか、さらに考えていく。

「めぐりズム」っていう、蒸気が出て目を温めるものがあります。これで目を癒しながら、音楽を聞き、お昼寝を実践してみて、ヒューマンエラーを減らしましょうと。そうしたら、うつ病も減っていいかもしれないということを実践してみる。もう一度測定してみて、良かったらOKじゃないですか。

もし他にも問題があるとか、次のステップで新たな問題が生まれてきたら、そのときに、そこからまた違うメンバーに投げて、ネイチャーのところに行ったり、職場環境を変えましょうとか、いろんなとこに行ってまたアウトプットしていく。そういう風に問題を皆で解決していく。

「方向性としては、人間の環境を良くするということですか?」

そうですね。人を大切にする人が集まって来ている。良いことはどんどん取り入れたいなと思っています。


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「今、悩みを抱えている方へのメッセージをお願いします」

悩みにもよりますけれど、何かの役に立つようなことをやってみたらどうでしょうか。自分のために動くんじゃなくて、人のために動いてみたらと。それが存在の価値ですから。生きるってことはそういうことだって、この前、僕もお坊さんに教わりました。

生まれてくることと死ぬことは一緒なんです。そこには基本的に意味がない。どう生きるかです。誰のために生きていくかが人間の人生だ、価値だと。ポジティブ心理学でも、人の役に立つようなことをすると、喜びが継続すると言われています。

自分の子どもでもいいし、社会に対してでもいいし、誰かに対してそういうことをしてあげることで、自分の存在価値が高まる。ということは、生きる喜びをもらえるということです。

「辛い時は、人の役に立つことをやってみるのですね?」

体力的に許せば。じっとしているな、止まるな、何でもいいからやれってことです。じっとしているのがいちばん良くない。歩くでも食べるでも釣りするでも絵を描くでも、やれって。体が動かないなら仕方がないけれど、動けるんだったら動く。

僕は、「あがけ」って言います。人生そんなかっこいいもんじゃない。あがいてなんぼですから。それでたまに良いこと、嬉しいことがあればいいんです。固定観念を一回壊すことをやるんです。全部が良いことじゃない、あとは全部悪いことだと。

悪いことがあるから良いことがある。「お腹が空いた」があるから「美味しい」がある。この喜びはそれがないともらえない訳ですよ。この先にはそれがあると思えるようになればいい。それを体で感じるということが、すごく大事です。

「心の仕事に就く方にメッセージはありますか?」

きれいごとじゃないよって。トイレが詰まったら、直接、素手で掃除するぐらいの覚悟がないとやらない方がいい。手袋をしてとか汚いとか言うような人、信じられますかと。手が汚れようが、とりあえずやってみる。覚悟としては、そんなものを持っていてほしいなと思います。

よくあるのが、僕らの元クライアント的な人が、助けてもらってすごく良かったっていうことで、自分も勉強に通われる方がいます。でも、その人以上の地獄が、もっと沢山ありますから、それをちゃんと受け入れる覚悟があるかどうか。

カウンセラーとして、死にたいと言った人に、死にたいんですねと本当に言えるのかどうかとか。そういうものが、できるかどうかは別として、心構えとして持ってからやらないといけない。僕らも何気なく言った一言を、ずっと覚えられていることがありますからね。それぐらい影響力がある。

さっきの、「働いてもいいですよね」って泣きながら僕のところに来た人を診ていた女の先生なんか、そういう自覚がないと思うんですね。特に医者っていうのはパワーポジションを持っていますから、白衣着ているし、先生だし、口応えできないじゃないですか。

だから僕はなるべく馬鹿をしているんです。冗談言ったりして、普通に人間として、相手が子どもでもそういう形で付き合うっていうのを基本でやっています。

「先生の今後の夢は?」

生きるだけ生きて、死ぬ。それまでに美味しい物が食べられたり、いい仲間と話ができたり、酒が飲めたら最高ですね。

太鼓を叩くのも、もっと海外でやってみたいし、やっぱり人と交わっているところが多くなってくるのかな。多くの人と出会いたいし、いろんな所に行ってみたい。

真面目なところでいくと、人の育成なんですよ。活きた人間を作る。人を育てる。それにどれだけ役に立てるか。じゃないと日本もつぶれますよ。今年の就職は厳しいから、いい人材が育ちますよ。

ペッカーさんが言っていたんです。この震災で被害を受けた子ども達が10年後、20年後の日本のリーダーになるだろうと。あの辛さを知っているからこそ、引っ張っていく力を持つ。その支援をするっていうことで、被災地へ楽器を贈ろうと、楽器で笑顔基金のチャリティーを彼は始めました。

まあ、偉そうなことを言いましたが、簡単にいえば遊んでいるだけです。メンタルヘルス倶楽部をやることも、楽しくなくちゃ駄目じゃないかって。やってる本人が楽しいと、やっぱり人が集まって来る。ここがなかなか、できそうでできない。

だから、皆ここに来てもっと遊んでほしいんですよ。そうすると発想がどんどん膨らむし、行動力が出てくる。難しいことは苦手です。笑顔であれば人が寄ってきますからね。


<編集後記>

岡本英二先生は、東日本大震災の被災地に楽器を贈るチャリティイベント
「メンタルヘルスコンサート」などを、精力的に開催されています。

 「活きた人間を育てたい」
 「日本を元気にしたい」
 「幸せに働く人を増やしたい」

ソフトな口調で暖かく語る岡本先生の芯にある「貢献の想い」
「人を大切にする気持ち」が、ひたひたと伝わってきました。

「みんな、もっと楽しいことをやろうよ!」と、
「楽しさ」をとても大切にされている岡本先生。

これからも、「楽しいアイディア」をどんどん生みだして、
「人を幸せにする」活動を、日本中に展開されていかれることでしょう。

岡本 英二(おかもと えいじ)  ビジネスカウンセリング協会会長 メンタルへルス倶楽部代表

昭和37生まれ。従業員支援プログラム(EAP)スペシャリスト。歯科医院、不動産会社、保険会社、流通、開発、通信、コンサルタントなどさまざまな仕事を経てプロカウンセラーになる。
幅広く豊富な経験を生かし、「カウンセリング」と「体験ワーク」を上手く取り入れた企業研修が好評。
日本企業に合った従業員支援を提唱し、総合的な生産性の向上をサポートする。経営者や社員の心の病を治すだけでなく、予防医学の見地に立ったリスクマネジメント的な効果を狙った研修も注目を浴びている。とくにIT業界やセールス、接客、サービスや現場でのコミュニケーションを必要とする業種での人気が高い。
同時にビジネスカウンセリング協会を通し、さまざまな癒しを企業に提供している。また、主婦などを中心とした女性向け、個人向けセミナーも積極的に行っている。

<岡本英二先生のHP>
【BCA ビジネスカウンセリング協会】

【MHC メンタルヘルス倶楽部】

【音楽を使った企業向け社員研修 ビート・オブ・サクセス】

<岡本英二先生のブログ>
【BCA〜こころの四分休符〜MHC】

インタビュアー:鈴木明美(すずきあけみ)

鈴木明美

セラピールームChildren主催、NPO Oasis 代表
いろんな環境に自分を合わせて生きてきて、自分がなんだか分からない。
そんな、うつ病や心の悩みを抱えた方のお手伝いをしています。

心理カウンセラー、NLPセラピスト(ゲシュタルト、エリクソン催眠療法、
家族療法)、交流分析士1級、トランスパーソナル学会会員、レイキヒーラー
HP:江戸川区西葛西、セラピールームChildren
ブログ:セラピールームChildren


インタビュアー:高橋梨恵(たかはしりえ)

高橋梨恵

「本当の自分を知り、自分らしさを発揮して生きること」
社会におけるこのテーマの実現を心理的側面からサポートするため
現在カウンセリングの勉強中です。
趣味は旅・自然にふれること。

社団法人 産業カウンセラー協会 会員
レイキヒーラー


インタビュアー:力武一世(りきたけかずよ)

OLの傍ら、物書き業をしています。
自身の価値観の変化から人生が激変し始めたことをきっかけに、
「人の心のありよう」に興味を持ち始めました。
心が変われば、現実が変わる。たくさんのセラピストの方々に
お会いするたび、それを実感しています。

ブログ:『たびとたびびと』
読んだ人の心が軽くやわらかくなるような文章で、
周囲の人たちを幸せにしていきたいと思います。


インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
発行メルマガ:こころの栄養@さぱりメント

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