第58回目(4/4) 池川 明 先生 胎内記憶研究

赤ちゃんの気持ちを聞いて、子どもを尊重する

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「胎内記憶への関心は、広がってきていますか?」

そうですね、みんなが知っているから広がっていると思います。お産される方も、7〜8割の方は胎内記憶を聞いたことがあるという時代になりましたから。聞いていても何のことがわからない人も、すごく内容も分かる人もいるけれど、それでいいと思うんですよ。

知っていただくのが、すごく大事かなって思います。知っていないと否定もできないんですよ。それに、胎内記憶は否定してもOKなんですよ。だから、信じるにしても信じないにしても、できれば知っていてほしいなって思います。

「胎内記憶がまだ知られていない頃は否定されたことも多かったと思うのですが、それでも伝えていきたいという思いはどういうところから?」

最初はね、伝えたいっていうのよりも面白いっていう興味だけでした。だって面白い話がいっぱい聞けるんですよ。こんな楽しい話はないじゃないですか。

でも、これを知っていたら、本当はもっと幸せになれるのにっていう方たちがいる訳ですよね。そうしたら、やはりお伝えした方がいいかなって思うようになりました。

科学者の人たちは否定しますよね。でも、その否定の仕方が科学的じゃないんですよ。「これ証明されていないだろう」「そんな非科学的なことを言っちゃいかん」って言うんですよ。そこまでだとまだいいんですよ。

「これは無いんだ」「子ども達はどこかで聞いてきたことを言っているだけだ」って言うんですよ。それを言う為には証明しなきゃいけない。否定する人達も非科学的に否定するんです。

「科学的にあり得ない」と非科学的に思い込みだけで調べもせずに否定するんですよ。だから、結局の所、科学という名前をダシにして、本当は自分の勝手な「思い」を言っているだけだと思いますよ。

「子どもが小さい時に両親が離婚をする子どもは、どうなのでしょうか?」

離婚をすると親が不幸になると思う子どもは離婚させないようにします。でもこの親は離婚した方がいいとなると離婚OKなんですよ。それはどっちもありです。

どっちにしても、そのことが幸せだと思えるかどうか、なんです。お母さんは家庭内暴力を受けて、ひどい目にあって、別れるっていうのがその子どものお母さんのミッションであれば、それでOKなんです。

でも離婚がダメだと思ったら、引き止める子っていっぱいいますよ。当院の助産師さんの話だと、胎内記憶を知らない時は結構、喧嘩をしていたけれども、子どもに胎内記憶があるのかなって思うとちょっと喧嘩しにくくなったと言っていましたね。

お嬢ちゃんはまだ幼稚園に行っている子なんですけれど、喧嘩するとお父さんとお母さんの手を合わせて、自分の胸に置いて「喧嘩しちゃだめよ」って言うんだって。

それで「何のために生まれてきたの?」って聞いたら、「それはお父さんとお母さんをもっと仲良くさせるためだよ」って言うんですって。それを聞いちゃったら、喧嘩なんか出来なくなるって言っていました。そういう子どももいるんですよ。

流産もいい流産もあれば、悪い流産もあるんですね。悪いっていうのは、お父さんお母さんがメッセージに気がつかないっていうことです。でもそれも、気がつかないってことすら悪くないみたいなんです。

気がつかないことで、生まれてくる赤ちゃんにも学ぶことがあるし、気がつかないことで、親がまたその先の人生が変わる死を経験する必要があるのかもしれません。

だから、全て悪いことはないのかなって思います。そういう風に思うと、あまり辛くなくなってくるでしょう? でも、辛いってことは、この人生において学ぶ時に大事な事らしいんですね。

魂の時には、そういう経験ができないらしいんですよ。辛いとか淋しいとか切ない感じは、肉体を持たないと味わえないらしいんです。向こうの世界から見たら、これはすごく魅力的らしいんです。それを味わいに来ていると考えたら、順調な学びだってことです。

一生は限りがあるから、いつまでもやっていないし、限られた時間の中で一生懸命にやることですよね。私達は、100年は長いって思っているかもしれないけど、向こうだとあっという間の出来事、2〜3日の旅行みたいな感じらしいです。

逆に短い、流産とか死産でも、学べることはすごく大きい。だからお得な旅行に来て、ほんの一瞬。多分そのほんの一瞬っていうのが、年寄りが死ぬ前に走馬灯のように一生がわかって、人生短かったと思う、その感覚なんですよ。それが多分、本当の一生分なんですよ。

だから泡沫(うたかた)。生きてるっていうことは、魂から見ると、本当に一瞬のことらしいです。

そのような考えに思い至りましたけど、これも正しいかどうかはわからないですね。だから死んだ時に、みなさん確認してくださいね。確認できると思うと、死ぬ時が楽しくなりますよ。

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「赤ちゃんが出来にくいと悩んでいる方へ、メッセージをいただけますか?」

出来にくい人ね。本当は産まなきゃいけないんだけれど、ハプニングで産まれないこともあるらしいんです。また、子ども達から選ばれないお母さん達もいるようです。

それから、子どもさんが両親を選んだけれど、避妊してなかなか産んでくれないと言っている子もいるらしいんですよ。だから、あきらめて他のお母さんの所に行ってしまったりする子もいるんです。

どれもありそうなんですが、選ばれないお母さんって、子ども達から見て魅力がないんですよ。

子ども達から見て、魅力が無いお母さんって、ひどいお母さんではなくて、逆に優しすぎるお母さんだったりするんです。優しいというか、学びがないお母さん。生まれてみたけれど、辛いことも何にもなくて、すごく平穏でってお母さんはあまり魅力が無いんですよ。

テーマパークに行った時に、どういう乗り物に乗りたいかに似ているんだと思います。ジェットコースターは、本当ならわざわざ乗らなくてもいいじゃないですか。でも乗りたい。スリルを味わいたい。そういう感覚です。

行きたくない所はどこかと言うと、ベンチ。座っているだけ。面白い事ないでしょう? 上から見て、ベンチ、穏やか、魅力無い。だから穏やかなお母さんには行きたくないんですよ。でも来てみたら結構いいんです。穏やかだし、結構ハッピー。でも成長が無いんです。

激しいお母さんで、いろいろと学んだら、学びがあるから死ぬ時は相当レベルが上がっているんですよ。小学校一年生で入ったけど、卒業の時は六年生って感じはあるんですよ。でも成長しない子は、一年生で入って、ずっと一年生なんですよ。

それがいいって子もいるかもしれないけど、普通は成長し続けたいっていうのが魂にはあるから、ちょっと賭けに出て、自分の魂レベルよりもちょっと高い人を選ぶ子が結構いますよね。ちょっと荷が重い位がいいんですよ。

ということなので、なかなか赤ちゃんが授からないという人は、もし赤ちゃんが来てくれたら、きっといいお母さんになるんだろうなって思います。

よく子どもは待たされたって言いますからね。それで、違うお母さんのところに生まれるんですよ。そのお母さんのところに来なきゃいけないと、別のお母さんのところに行って、来ようとするから、養子もありなんですね。

養子として来たいとか、お姉さんの子どもで生まれて、よくそのお母さんのところに遊びに来る子もいるんですよ。それも有りなんですね。そう考えると、何でもいいのかなって思いませんか?

でも子ども欲しい方は、そこでやはり悩みが出てきますよね。その悩みも決して悪いものではないのかもしれない。自分が思っているほど、そう悪い人生じゃないってことですよ。

「障害を持ったお子さんを授かって、『私は何も悪くないのに、この子のせいで私の人生が…』となることもありますが、そういう方へはどんなメッセージを伝えたいですか?」

難しいですね。人を責める方が楽なんでね。でも、反省って大事なんですよ。悪くない人は一人もいないんです。「じゃあ夫婦喧嘩しませんでしたか?」「お父さん、お母さんに感謝してますか?」ってこと。悪口言っていたり。

それが、悪いと思っていないから、人の悪口を言っている人は大勢いますよね。でも、一つ一つ考えていったら、反省が必要です。もしいろいろ反省したら、そう簡単に人を責めることはできないでしょう?

障害を持っているっていうのは、親に対しては、そういう意味もあるのかもしれません。でも健常に産んだ人も日々反省が必要なんです。子育てって大変だし、障害を持つってことも大変だけど、それを前向きに取るか、後ろ向きに取るかは、そのお母さん次第ですよね。

お母さんに良かれと思って、そういう形を取って来るから、それが良いかどうかはお母さんには別だけど、子どもはそれで良いって言って来るんですよ。「お母さん成長してね」って、期待を込めて来るんですよ。でも「それは嫌だ」ってお母さんもいていいでしょう。

「私は成長したくないんだ、他人を責めていくんだ」って。責める行為で、もしかしたら医療行為で、本当にミスがあったかもしれない。それを医者が反省して、その次からそういうことをしなくなるっていうのも、また意味があるのかもしれない。

「いろいろな意味があるのですね?」

こういう話を聞いた後で、気持ちを変える人もいれば、変えない人もいるかもしれないけれども、それはそれでいいと思います。

こういう出会いをずっとやっていて、その時には変わらなくても、10年後か20年後にそのお母さんの気持ちが変わるかもしれないですよね。聞いていたことで、多分何かが確実に少し変わるんですよ。それが大事なのかなと思いますね。

それを納得するのには、やはり時間がかかるんです、でもあの世で言えば、ほんの数日だから、長くかかってもあまり焦らなくても大丈夫。ダメならまた何回でも生ま変わって同じチャレンジをすればいい。

あとやはり、自分は悪くないって思っていますからね。人のせいだって思っている人は、そういうキャラクターで多分一生いくんですよね。それはそれで、なかなか大変なことだけど、そういう人がいてもいいと思うんですよ。

周りの人が「そう思わなくてもいいのに」と感じる人は、いっぱいいる訳ですよ。そういう人がいないとそういう思いは出てこない訳だから、反面教師として大事な役割があるんですね。だから、それもありかな。

悪いことをした人も、その人そのものが悪いんじゃなくて、それをしてはいけないよ、と他の人に知らしめるために、わざわざ嫌な役回りを引き受けてくれた人かも知れませんよね。だから「罪を憎んで、人を憎まず」っていうのは、まさに言い当ててると思います。

これは、分かる人と分からない人といるんですよ。そして、メッセージが必ずしも正確に伝わるとは限らない。だからいろんな出来事の裏に、いろんなメッセージが隠されていて、気がつくかどうかってだけ。見かけだけじゃ判断できないってことは知っていた方がいいですよね。

「先生は年に何回くらい講演をなさっているのですか?」

週に1回〜2回のペースです。50回は超えてますね。去年、80回くらいまでは数えたんですけど、それ以上は数えてないからよくわからないですね。家内とスタッフは、不満だらけですよね。「いい加減にしろ」と言われています。

スタッフには、「うちのスタッフ優秀だからいいじゃん」って言っているんですが、「そんなことでは騙されない」と言われます。でも最近は大分あきらめがついて、私がいなくてもお産をやってくれるようになりました。

「先生が今のお仕事をなさる上で、大事になさっていることは何でしょうか?」

今はね、目標としては小さいんですけれど、育児放棄とか、産後うつになる人を本当に減らしたい。ゼロにできればゼロにしたいっていうのが今の願いですかね。

そのためには、子どもを尊重するっていうこと。いろいろとあるんですけれども、産婦人科としてはそれですかね。

「今後の夢や展望は?」

展望は大きいですよ。世界平和ですから。どこに行ってもみんながニコニコしている日本にしたい。日本だけじゃなくて、世界中がそうなればいいけど、世界はちょっと難しいかな?

相手を尊重して、自分も尊重されて、それでもみんなでニコニコしながら話しをする社会になってほしいなっていうのが願いですね。

まあ、その種まきかな? 種まきをして芽が出るところまでは見られないかもしれないけれど、種をまく人は増やしたいなと思います。生きている間は無理かもしれませんが、努力はしようと思います。

「先生のミッションというのは?」

ミッションは何ですかねえ。赤ちゃんの気持ちを聞くかな? 産科医になったのは、多分それだと思うんですよね。そうじゃなかったら、産科医になってなかったと思うんですよ。

本当に、親を選んだのも、産科医になっていったっていうのも、今考えるとその通りになっていっているんですよ。それは、胎内記憶に気がつけってことだったのかなって思うんですよね。

だから、胎内記憶を世の中の人に知ってもらうのが、もしかしたらミッションで、日本が笑顔になるための本当に基本的な部分をやりなさいって言われているような気がします。そのためには、もうちょっと頑張ろうかなと思います。


<編集後記>

「胎内記憶」という、科学では証明されない世界を語る産婦人科医の池川明先生。

「産科医の親を選んだのも、産科医になっていったというのも、
胎内記憶に気がつけってことだったのかな」と、ご自身のミッションを
笑顔で語ってくださいました。

相手を尊重して、自分も尊重されて、みんながニコニコ笑顔の社会を目指して、
これからも全国に「胎内記憶」という笑顔の種を蒔いていかれることでしょう。

科学という枠に捕らわれないお医者様が、これからの日本を変えていくのでは
ないでしょうか。

そんな予感をさせてくれた、池川明先生のお話でした。(S)

池川 明(いけがわ あきら)  池川クリニック院長 医学博士 胎内記憶研究の第一人者

胎内記憶の研究の第一人者として知られ、母と子の立場に立ったお産と医療をめざしている。
著書『子どもは親を選んで生まれてくる』(日本教文社)は日本文芸アカデミー賞ゴールド賞を受賞。
1954年東京都生まれ。帝京大学医学部大学院卒。医学博士。
上尾中央総合病院産婦人科部長を経て、1989年横浜市に産婦人科の池川クリニックを開設。
年間約100件の出産を扱い現在に至る。2001年9月、全国の保険医で構成する保団連医療研究集会で『胎内記憶』について発表し、それが新聞で紹介され話題となる。

<池川明先生のHP>
【池川クリニック】

<池川明先生の著書>
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子どもは親を選んで生まれてくる


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ママのおなかをえらんできたよ。


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ママ、生まれる前から大好きだよ!―胎内記憶といのちの不思議


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胎内記憶―命の起源にトラウマが潜んでいる

インタビュアー:鈴木明美(すずきあけみ)

鈴木明美

セラピールームChildren主催、NPO Oasis 代表
いろんな環境に自分を合わせて生きてきて、自分がなんだか分からない。
そんな、うつ病や心の悩みを抱えた方のお手伝いをしています。

心理カウンセラー、NLPセラピスト(ゲシュタルト、エリクソン催眠療法、
家族療法)、交流分析士1級、トランスパーソナル学会会員、レイキヒーラー
HP:江戸川区西葛西、セラピールームChildren
ブログ:セラピールームChildren


インタビュアー:村上友望(むらかみともみ)


村上友望

今は普通のOLをしながら、セラピストとして活躍できるよう勉強中です。
出会った方々の幸せな笑顔をサポート出来たらと思っています。

ヨーガセラピスト ソース公認ベーシックトレーナー
パステル和アートインストラクター ジュニア野菜ソムリエ
アロマテラピーアドバイザー キャンドルアーティスト
ブログ:http://ameblo.jp/ohisamakokoro/


インタビュアー:川崎綾子(かわさきあやこ)

川崎綾子

ゲシュタルト・再決断@府中「座★すわろう会」で活動中。グループの中で
お互いにサポートを得ながら、自分らしく癒されるセラピーをしています。
ペンギン好き。趣味はバレエです。

GNJゲシュタルト療法トレーニングコース修了、日本ゲシュタルト療法学会会員
NPO再決断カウンセリングジャパン会員
矢野惣一問題解決セラピスト養成講座(上級)修了
レイキティーチャー


インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
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