第58回目(3/4) 池川 明 先生 胎内記憶研究

見方を変えたら幸せになれると、伝えるだけでいい

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「障害や難病をお持ちのお子さんも、自分で決めているのですか?」

子ども達は「自分で病気を選ぶ」って言います。「病気になって、それ辛いよね」って聞いたら「だって病気治すの面白いでしょう?」って言うんですよ。どうやら障害は自分で作って来てるらしいんですよ。

だからそれはかなり――障害を持つと厳しい人生が待ってますよね。私の理解では、普通の子育てでの人生では学べない事をやりたいって事は――レベルが高いから、わざわざハンディキャップを持って来ている。

生きていく時にハンディキャップを設けることによって、ちょうど人並みの人生を送れるくらいレベルの高い魂の子だなと思ってるんですね。

だからきっと、障害を持った子の魂のレベルは高くて、普通の人生では成長できない子だなと思ったので、障害を持ってる子のお母さん何人かに、そのように聞いたんですよ。

「私は、障害を持つ子の魂はすごくレベルが高くて、すごく優しい子だったりするんだと思うんだけど、お母さん方は自分のお子さんを見てどう思いますか?」って聞いたら、否定した人はいなかったですよ。みんなそのとおりだって言いました。

お母さん方は分かってるんですよね。本当に子ども達はそれを期待して、お母さんを選んでいます。普通のお母さんじゃダメなんですよ。障害を持った子を育てられるくらい魂のレベルが高い人じゃないと、来れないんです。選べないんですよ。

だから、そういう人にそういう子が生まれますよっていう事をお伝えはするんです。多分そんなに間違ってないと思うんですよね。全員がそうだとは言いませんけれど、子ども達はかなり意識的に、そういう大丈夫なお母さんを選んでますよね。

「大丈夫なお母さんを選んでいる?」

そう考えると全然見え方が違うでしょう? 障害を持ってる子のお母さんは、傷ついて「私がこんなことしたからこんな子が生まれた」とか思ってるけど、違うんですよ。

障害を持った子を育てられる親だから、あえて選んで、そのお母さんにちょうど見合うような障害を持って生まれてくる。

人生も決めてくるから、例えば障害を持って3歳で亡くなるよとか、生後60日で亡くなるよっていうようなことを決めてくるんですよ。でもそれで、子ども自身も学ぶことを学んで、お母さんに伝えたいことを伝えるんです。

しかもね、ご両親だけの問題じゃないんですよね。関わった産科医とか助産師にも、同時に違うメッセージを出してくるんですよ。それは「次に同じような子達が来た時に、助けてあげてね」っていうメッセージだったりするんです。

しかし、多くの人は分かってくれないので、赤ちゃんはしょぼんとしてるんですよ。だから「お母さんがわからなかったら、僕だけでも聞いてあげるから。どういうことで生まれてくるの?」と聞いてあげるようにしたら、赤ちゃんがハッピーになってきたような気がします。

「先生が聞いてあげるのですね?」

一人でも気がつくと、ばーんと光るんですよね。「やったー!」って感じで。やっと役目果たせるよ、みたいな。だからそれがお母さんだったらもっといいけど、残念なことにお母さんお父さんはそれに気がつかない人がいる。

でもまあ、産科として関わるんだったら医者がわかってあげればいいかなと思って「何を伝えに来たの?」とか「役目果たせた?」とか聞いてあげる訳ですよ。そうすると「ありがとうー!」みたいな感じですね。

これがね、中絶する人もそうなんです。これが意外なんですよ。中絶する人ってお母さんすごくネガティブなイメージじゃないですか。「中絶さえしなければこの子は無事に産まれるのに」と思ってるけど、赤ちゃんが帰る選択をしていれば、中絶しなければ流産する事もあるように思います。

だって「死ぬ」という設定だから。生まれ方に自然出産か帝王切開かっていうくらいの違いではないでしょうか。赤ちゃんも、死んで出ていく方法に、流産か手術という選択の問題で、お産なら自然出産か帝王切開かっていうくらいの違いなんですよ。きっと。方法が違うだけなんです。

だからお母さんは自分で「殺しちゃった」と思ってるけど「違うでしょ。帝王切開で産んだっていうのと一緒じゃないですか?」って感じです。伝えることは伝えます。お母さんに伝わるかどうかっていうのは、きっと赤ちゃんにとってすごく大事だと思うからです。

お母さんに流産した意味、中絶されることの意味がわかると、もしかすると、そのお母さんが成長すれば、同じ状況であっても中絶しないかもしれませんよね。「どうしても今は生めない」っていう状況に追い込まれてると思い込んでる。

だけど、それが後で「やっぱり産めば良かった」と思った時に、全く状況は変わらないけれど、産むっていう選択をする人もいるんですよ。それはそのお母さんが成長したっていう事ですよね。

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「胎内記憶の研究から何を感じられましたか?」

子の人生だけども、良い悪いじゃなくて、それぞれ学べる事があるんですよ。学ぶのが人生だとすると「悪い人生ってないよね」「みんなそれぞれ良い人生だよね」っていうことです。だから肯定してあげた方がいいよねってことですよね。

良い悪いを自分で決めて、「何で私は幸せになれないの?」なんて思ってるけれど、そう思えること自体がもう幸せなんですよ。生まれて来られるだけですごい競争を勝ち抜いて来てますから。少なくとも、生まれるってことは超エリートなんですね。

だから、「ネガティブな気持ちを持つんだったら、他に生まれたい子、いっぱいいたんだよ。代わってあげれば良かったじゃない。もし君が生まれなかったら他に来たい子が来れたでしょう。その子を差し置いて自分が来たんだから、その子の分まで生きなきゃいけないんじゃないの」って思うんですよね。

胎内記憶でそこまで導かれるのに10年かかった訳ですよ。最初からこんな話にはなってないんですよ。だけどいろいろな話を集めてくると、自分が生まれたくて来てて、他の子を差し置いて勝ち抜いて来たんだから、もう来ただけで勝者だということに気がついたんです。

その中で勝ち負けなんて決める必要は全くなくて、何のために生まれてきたか、何のためにこの親を選んできたかを思い出して、自分の役目を果たそうよねっていう事なんです。だからその役目を果たそうとしてる人を応援するのが、私達のそれぞれの役目でしょうね。

そして自分も他の人に応援されて、自分の目的を果たす。みんなそれぞれ助け合って生きてるんじゃないですかってことなんです。何で胎内記憶でそこまで言えるのかって話なんですけれど、一応、順序立てていくとそういう話になるんです。

いろいろな子ども達の記憶を整理していくと、そういう世界が見えてくるっていうことですね。

「子どもさんが病弱で、健康に産めなかったとご自分を責めていらっしゃるお母様もいらっしゃると思います。そういう方へ先生から伝えたい言葉はありますか?」

そうですね。責めることは悪いことではなくて、一部は当たっているかもしれないけれど、子どもが病気がちな人生を選ぶ。子どもにとってこのご両親は一番最適だっていうことで選ぶんですね。

それは、子どものプレゼントだから、やっぱりそのプレゼントはしっかり受け止めた方がいいんじゃないってお伝えしたいですね。もらったプレゼントがイヤだって言ってるようなものですよね。

もう、もらっちゃったものは仕方ないですよね。しかも、そのプレゼントは、その人生をこなせる人でないと来ないんですよ。

その子どもさんが、親御さんにプレゼントしたのは、それに見合う親御さんだからだっていうことだと思います。レベルの高いプレゼントと言うことになるでしょうか。

「レベルの高いプレゼントですか?」

悲しくて、自分を責めるっていう気持ちもあっていいのかもしれませんけどね。だけど、過度に責めたらそれは違うよねっていうことですよね。

せっかく子どもがプレゼントを持ってきてくれたのに、自分を責めるっていうのは、子どもに対して不平不満を言っているのと一緒だから、それは子どもにとっては辛いですね。子どもはお母さんの幸せを願ってくるのだから。

記憶がある人に聞いた流産の話なんですけど、子どもが逝って、同じお母さんのところに戻ってきて、すごくいいところだよって覚えていた子がいるんですよ。

その時にお母さんのお腹に入って分かったんだけれど、お母さんは流産して悲しかった、でも子どもはすごく嬉しかった。子どもは嬉しいっていう気持ちを持つんだけれど、お母さんが悲しいっていう気持ちは子どもには分からなかったっていうんですよ。

だから帰って来て嬉しいんだけれど、親はもっと長くいてくれたらって思い辛い訳ですよ。お母さんやお父さんの辛い気持ちっていうのは、子どもには分からない事もあるらしいです。

障害を持った子も多分同じなんですよ。障害を持って産まれてきて、「このお父さん、お母さんで嬉しい〜」なんだけれど、お母さんは「この子を産んで辛い。私が良くなかったのね」って。違うでしょう?

お子さんは、お父さんお母さんに、「産んでくれてありがとう」って言うことはあっても、お母さんは責めることはないんですよ。だからそういう風に意識を変えてほしいなっていうことです。

「今、子育てで悩んでいらっしゃる方に、先生からメッセージはありますか?」

沢山悩んでください。悩むこと自体は悪いことじゃない。こうしたいっていう目標があるから悩む訳ですよ。どうでもいいことは悩まないですよね。もしくは、それを全部受け入れれば、魂のレベルでは悩まないんですよ。

でも最初は、目指す魂のレベルからみると高くはないから、思い通りにいかないと悩む訳です。悪いことじゃないんです。良いイメージがあって、そうありたい、でもそうじゃないってことがあるから悩む訳ですね。

だけど、悩めるって結構ありがたいんですよ。本当に辛い人って悩めないんです。生きる死ぬっていう状況で、明日食べる物もないっていう時は、悩めないんです。幸せってそういうもんなんですよ。幸せいっぱいな人は、目の前にある幸せに気がつかない。

「心の仕事に就きたい方に、池川先生からメッセージをお願いします」

心の在りようによって、どうにでも変わっちゃうっていうことです。だから思いは叶うとか、イメージが実現するとかいうことがあるんですよ。この現実世界っていうのは、多分良いも悪いもないんですよ。仏教でいう無の世界は、良いも悪いもなくて、ただ在る。

でもこれを普通の人は色分けをしていくんです。良いところと悪いとことを分ける。

これは科学の世界と同じなんですよ。分類すなわち「区別する」が科学ですから。分類の最先端で言えば科学は遺伝子とか素粒子までどんどん小さな世界に入り込んでいきますが、この科学の世界と無の世界は全く対極なんです。

良い悪いの区別は、無の世界ではないんですが、自分の意識で区別している。だから常に物事には、良いものと悪いものとあるけれど、良い悪いっていうのは見た人が決めているんですよ。それを良いと思う自分がいるか、悪いと思う自分がいるかなんです。

世の中の出来事って、みんな自分が区別して良い悪いって決めているだけなんですよ。辛い人が「今、幸せだ」って思ったとたんに幸せになるんですよ。だけど、辛いと思っている人が多いんです。なぜか日本人って、辛いと思った方が生き易いらしいんです。

幸せだと、幸せが逃げて行くと恐くなるらしいですよ。だから、わざと不幸な方を見ていく。どうやらそういう人種らしいんですよ。そして、幸せな人を見て「あの人みたいに生きたいな」って言うよりは、「あの人はずるい」って妬み、誹りで陰口をたたくんですよ。

ところが自分より不幸な人には、あまり陰口を言いません。自分よりも不幸な人を見るとちょっと幸せになるらしいです。だから、陰口を言われないために、最初は不幸な人を演じるんですよ。

幸せなら「私、幸せなんです」って言えばいいのに、言わない。それは、妬まれるのが嫌だから。でも、演じているうちに、本当に不幸せになっちゃう。ミイラ取りがミイラになっちゃう訳なんです。という仕組みがあるらしいということに気がついたんです。

それで、子どもが生まれてみたら、子どもが言うことを聞かない。「私はこんな子どもの為の人生を送っちゃって」って言うけれど、子どものいない人からみれば、そんなに羨ましい生活なんてない訳なんですよ。

親の言うことを聞かない子どもがいることはストレスですが、子どもがいること自体は、幸せなことなんですね。でもまた、見方を変えると思い通り鳴らないから不幸せなんですよ。どっちを見るか? ほとんどの人が不幸せな方を見るんですよ。でも見方を変えたら、何も状況が変わらなくても幸せになるんじゃないですかってことなんです。

「心の仕事をする方は、その見方を変えるお手伝いをする?」

そう、「お手伝い」。クライアントが、見方を変えないからって、腹を立てない。伝えるだけでいいんです。強制はできないんです。

そして、「そんなことを聞いても、絶対気持ちを変えないぞ」っていう人生を送っている人は、そもそも変わらないんですよ。変えずに十分その気持ちをやり遂げるというのが人生ですから。その人の生き方を尊重しなきゃいけないんですよ。

変えなきゃいけないって思っている人は、自分が関わることによって、生き方を変えて幸せにならなきゃいけないって思い込んでいるんですよ。それは思い上がり。人の人生を変えるなんてできないですよ。

ましてや、辛く生きようって決めている人達が、幸せな人生になっちゃ、辛い人生で学ぶべき目的を果たせないので、それはそれで本人が困るでしょう。

一生それをやり遂げて、初めて、「ああ、私の人生納得した」って死に方をする訳ですから。その人が、幸せになっちゃったら、もう一回不幸せな人生をやらなきゃいけない訳ですよ。そんなこと、させちゃいけないでしょう?

「こういうこともあるよね」って教えてあげるのはきっかけだから、きっかけで変わるチャンスを与えるのは良い事だと思う。でも、力ずくで変えようなんてことは、思い上がりですよ。人の人生なんて、変えられませんから。

だけど、「私ならこう生きるけどなぁ」と伝えたり、「その幸せの秘訣は何なの?」って聞かれたら、それは教えてあげればいいでしょう。今、不幸せだと思っていることを、幸せだと思えばいい。ただそれだけなんです。でも、これがそう簡単には出来ないんですね。

でも子どもに死に別れたというような、ものすごく辛い経験だったりした時に、出来るようになるきっかけとなり得るんです。だから、そのためには子どもは死ななきゃいけない、と決めて生まれてくる場合もあるようなんです。でも、子どもが死ぬ前にそれがわかって幸せな生き方に変えれば、もう子どもは死ぬ必要は無いですよね。

そんなことに気がつけばいいんじゃないのかなっていうのが、私の心のケアをする人へのメッセージ。変えようなんて、他人が無理強いしてはダメです。でも、自分の「この幸せ感」をお伝えするのはいいと思うんです。

どんな人にも、自分との考え方や生き方の違いがあって良いってことですよね。違いを認めるってことです。それは、「私もみんなと違うけど、認めてよね」っていうことでもあるんですよ。

でも、多くの人は、他の人に迎合しちゃうんですよね。自分が間違っていて、他の人が正しいと思って、そっちに流れて行こうとするんですけれど、それは違う事も多いんじゃないかなあ。

その人はその人の生き方をしているだけだから、一生かけてやればいいことですね。そんなに急には変わらないですよ。まずは魂で感じた自分の生き方、考え方を肯定しないとね。

(次回につづく・・)

池川 明(いけがわ あきら)  池川クリニック院長 医学博士 胎内記憶研究の第一人者

胎内記憶の研究の第一人者として知られ、母と子の立場に立ったお産と医療をめざしている。
著書『子どもは親を選んで生まれてくる』(日本教文社)は日本文芸アカデミー賞ゴールド賞を受賞。
1954年東京都生まれ。帝京大学医学部大学院卒。医学博士。
上尾中央総合病院産婦人科部長を経て、1989年横浜市に産婦人科の池川クリニックを開設。
年間約100件の出産を扱い現在に至る。2001年9月、全国の保険医で構成する保団連医療研究集会で『胎内記憶』について発表し、それが新聞で紹介され話題となる。

<池川明先生のHP>
【池川クリニック】

<池川明先生の著書>
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子どもは親を選んで生まれてくる


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ママのおなかをえらんできたよ。


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ママ、生まれる前から大好きだよ!―胎内記憶といのちの不思議


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胎内記憶―命の起源にトラウマが潜んでいる

インタビュアー:鈴木明美(すずきあけみ)

鈴木明美

セラピールームChildren主催、NPO Oasis 代表
いろんな環境に自分を合わせて生きてきて、自分がなんだか分からない。
そんな、うつ病や心の悩みを抱えた方のお手伝いをしています。

心理カウンセラー、NLPセラピスト(ゲシュタルト、エリクソン催眠療法、
家族療法)、交流分析士1級、トランスパーソナル学会会員、レイキヒーラー
HP:江戸川区西葛西、セラピールームChildren
ブログ:セラピールームChildren


インタビュアー:村上友望(むらかみともみ)


村上友望

今は普通のOLをしながら、セラピストとして活躍できるよう勉強中です。
出会った方々の幸せな笑顔をサポート出来たらと思っています。

ヨーガセラピスト ソース公認ベーシックトレーナー
パステル和アートインストラクター ジュニア野菜ソムリエ
アロマテラピーアドバイザー キャンドルアーティスト
ブログ:http://ameblo.jp/ohisamakokoro/


インタビュアー:川崎綾子(かわさきあやこ)

川崎綾子

ゲシュタルト・再決断@府中「座★すわろう会」で活動中。グループの中で
お互いにサポートを得ながら、自分らしく癒されるセラピーをしています。
ペンギン好き。趣味はバレエです。

GNJゲシュタルト療法トレーニングコース修了、日本ゲシュタルト療法学会会員
NPO再決断カウンセリングジャパン会員
矢野惣一問題解決セラピスト養成講座(上級)修了
レイキティーチャー


インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
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