第53回目(1/4) 晴香 葉子 先生 ポジティブ心理学研究会

ストレングス・ファインダーで、ポジティブ心理学に出会って

今回のインタビューは、NPOポジティブ心理学研究会代表で、
「成城リトルクローバー」オーナーの
晴香 葉子(はるか ようこ)先生です。

晴香先生は、ポジティブ心理学・カウンセラーとして、
カウンセリングにあたられるほか、
マンツーマンでのカウンセラー養成講座も開かれています。

人の才能ややる気など、ポジティブな機能に焦点を当て、
高い精神状態の維持や目標達成などを追及する
ポジティブ心理学について、晴香先生にお話をお伺いしました。

インタビュー写真

「先生は小さい頃は、どんなお子さんでしたか?」

小さい時から読書好き、本好きでした。長靴下のピッピ、赤毛のアン、ドリトル先生、若草物語、メリー・ポピンズ・・・といった書物に育ててもらったような感じはありますね。伝記も大好きで、エジソン、キューリー夫人、色々な人たちの伝記を読んだことは、とても良かったですね。

心理学に繋がる部分としては、親戚がすごく多くて、実家と祖母の家とが庭でつながっていたりと、常に人の出入りがあり、当たり前のように、いろんな事件が身近にありました。誰かがケガをしていたり、誰かが困っていたり。

同じ事を言っても、笑ってくれる人もいれば、怒ってしまう人もいて、小さい時から、そういうことが、面白いな、不思議だなって思っていました。

学校でも、「この先生はこの時に怒るのに、何でこの時には怒らないんだろう?」とか。こう言ったら喜んでくれる人もいたけれども、この人は違うんだとか。そういうのがすごく不思議で、「じゃあ、こんなふうに言ってみようかな・・・」など、遊びで試していました。

小学校の時、印象に残っているのが、「帰りの会」です。そこで、手を挙げて人を告発するようなことをするんですよ。「○○君が、今日、僕の何々を取りました」とか。

「○○君、どうなんだい」「確かにそうでした。すみませんでした」「これからは気をつけてください」みたいな会があったんです。すると、「ちゃんと謝れて偉かったね」って先生が言うんです。

ここで「待て!」と。「今日悪い事を何にもしていない私の方が偉いんじゃないかな?」と。

テレビでもそうですよね。悪いことをして更生した人を取り上げる番組をよく目にしますが、「何も悪いことをしないで、真面目に仕事をしている私の父の方が、偉いんじゃないのかな…」このような素朴な疑問が、子どもの頃から、ずっと頭にありました。

「確かにそうですよね」

おかしいでしょう? それで、いろんなことを本で読んだり、勉強しているうちに、イタリアの教育者のドン・ボスコという人を知りました。

ドン・ボスコって200年ほど前のイタリアの教育者なのですが、当時ヨーロッパでは、悪いことをした子どもをムチ打つという教育が当たり前だったんですね。

ドン・ボスコは、初めてポジティブ心理学的な思想をした教育者なのではないかと思います。「悪い事をしない子は、何で悪い事をしないんだろう?」と考えた人なんです。彼は、休み時間にも職員室に帰らず、子ども達の様子を見る、ということをしてみたのです。

授業中は悪い子ばかり目に付くけれど、休み時間に見てみたら、この子はスポーツが得意なんだなとか、この子は面白いんだなとか、友達に優しいんだなとか、動物に優しいんだなとか、良いところがいっぱい分かったそうです。

それで、「君はこういうところが良いね」って、フィードバックをしてみました。すると、ムチ打ちの回数が極端に減ったそうです。

「それは素晴らしいですね」

悪い子を罰するのではなく、もともと悪い事をしようとしない子を育てていこう、という考えで、「予防教育法」と呼ばれています。これは、すごいことだと思いますね。

経営哲学とか人生哲学の中には、孔子やソクラテスの時代、つまり2000年も前から、立派な人を真似しようという考え方はありますよね。

心理学は、学問としての歴史も19世紀後半になってからのことですから、100年ちょっとですし、ポジティブ心理学の歴史は、まだ12年ほどです。なので、ポジティブ心理学を勉強する際、ポジティブ心理学者の本ももちろん良いと思いますが、教育思想や、成功哲学で実績のある人の本を読むのはとても良いと思いますね。

スティーブン・コヴィーとかドラッカーとか、実際に世の中で上手くいっている人達の本の方が、もしかしたらすごく参考になるのではないかと思いますね。

インタビュー写真


「先生が心理学の分野に進まれたきっかけはおありですか?」

ずっと人って面白いなって思っていて、思想や哲学の本は沢山読んでいたんです。大学でもマーケティング心理学ってちょっと変わった、何が売れるかといった経済学的な心理学とプログラミングを勉強していました。

卒業後は、ユニークな技術に取り組んでいるIT企業に、初の新卒での女性技術者として就職しました。関連資格も取得し、様々なプロジェクトに関わる中で、同じ仕事をしていても、モチベーションの高い人とそうでない人がいるなということを実感しました。

そこで、人の心に関わる仕事に就きたいと強く思うようになり、丁度コーチングやNLPなどが日本に入ってきた時でもあったので、勉強をし直したいと思い、仕事が一段落したところで退職願を出しました。

その時、副社長から「資格保持者が退職するということよりも、人にやる気を出させる天才がいなくなるのが困る」と言われ、「これは間違いないな」と、自分の進む方向への意志が強くなりました。

「どんな勉強をされたのですか?」

それからは、カウンセリングスクールとか、応用心理学の学校とか、NLP、コーチング、気になった分野はどんどん勉強し、いくつか資格も取りました。

でも、どこで習ったかについてはHPには書いていません。「あの学校に行けば晴香葉子くらいにはなれる」って思われるとちょっと誤解があるなと思うんです。というのは、いろいろな学校に通いましたが、同期で仕事として上手くいっている人が、ほとんどいないんです。カウンセラーとしてクライアントが取れているという人が、本当に少ないんです。

スクールビジネスなんだなって思います。集合研修の限界というか、居眠りしていてもカウンセラーの資格って取れちゃう訳で、だからこそ、自己鍛錬とか自己成長とかが伴わないと難しい職業なのだと思います。

同じ学校で学んだ人達が、時々連絡をくれるのですが、「晴香さんは良かったですね」という感じのメールも多いんです。

未だにクライアントも取れないし、起業してみたけど上手くいかないから止めようかな、などの相談メールがくることもあります。そんなとき、私は「あなたがカウンセラーをしていることを今、何人の人が知っている?」って返しています。100人もいないケースがほとんどです。

それでクライアントが取れないって嘆いているのは、努力不足なんじゃないかなと思います。100人が知っていて、1人がクライアントを紹介してくれるのならば、1000人に知ってもらったらそれが10倍になっていきますよね。

そういう努力をしていないのに、資格が取れたのにクライアントが取れないって言っている人が山ほどいる。そういう業界なんだなっていうことも、起業してみて実感したことの一つです。

ですから、私は、いろいろな学校に通いましたが、その何倍もの時間をかけて、かなりの本を読みましたし、努力もしたと思っているので、学校名などは書かないようにしています。

それから、実際にやっていく中で、コーチングもNLPも、入って来たものをそのままやっても、さほど効果が出ないな、ということもすごく感じました。

「海外からのものをということですか?」

日本人って江戸時代からの文化を見ても欧米とあまりにも違いますよね。ちょっと変わった国なんですね。戦争に負けてから、一夫一婦制や義務教育などの制度が急速に整えられた国なんです。

昔は丁稚奉公制ですからね。ある程度の歳になったら、家を出て丁稚奉公をして、教えてもらうのではなくて、背中を見て学び、夜なべで自分で覚える。そして、出来るようになったら親方さんに見せに行って、親方さんから仕事としてやっていいと許可がでる。そういう国だった訳ですよね。

それが急に手取り足取りになって、キリスト教会式とか、クリスマスとか、いろんなことがここ70年でごちゃ混ぜに文化として入った。世界的に見てもかなり特殊な国だと思いますね。

だから日本人である私たちをモチベートするのに、そっくりそのまま欧米のものが入っても、上手くいかないということを実感しています。

特に、肩をパンと触られるなど、体感覚系ワークが多い手法などは、普段からハグし合っている国であれば違和感がないと思うのですが、日本人は、初対面の人に触れられることを快く思わない人も多く、合う人、合わない人がものすごくいるなと思いました。

100人いたら100人に違うモチベートを追求したいなと思い立ち、そこからが、地道な努力の始まりで、いっぱい失敗もしながら、試行錯誤を重ねてきました。

だから本当に育ててくれたのは、まだ何のスキルもなく、実績もない私のカウンセリングを受けてみてくれた、クライアントの皆さんだと思っています。それが今年で12年なんですね。

「カウンセリングを始められて12年ということですね?

今、実績として1万時間を超えて、そのうちの5千時間は、今思えば、ひどいカウンセリングをしていたと思うんです。もちろん、その時は、それが私のマックスだったのですが。やっと、どうすれば人がモチベートするか、その人らしく生き始めるか、ということについて、しっかりと結果が出せるようになりました。

そうしたら、クライアントやクライアントの周りの人などから、その手法を自分も身に付けたいという声が上がり、それに応える形で、スキルに特化した講座を始めました。

「ポジティブ心理学に出会われたのはいつ頃ですか?」

それも、丁度12年前くらいですね。アメリカ心理学会会長セリグマン氏が方向性を示した頃ですが、考え方としては、それより前から、ドナルド・O・クリフトン氏の考え方などで知っていました。彼の功績はすごいと思います。

ドナルド・O・クリフトン氏は、ポジティブ心理学の産みの親とも言われているのですが、彼は、経済界での活躍も素晴らしく、米国ギャラップ社の元会長です。

ギャラップ社というのは世論調査等ですごく有名な会社で、とにかく数字に強いのと、財力があり、それを投入して生み出したのが、「ストレングス・ファインダー」というツールなんです。人の才能が分かるというツールで、もしご存知なかったらやられたらいいと思います。

「そのツールというのはテスティングですか?」

テスティングなんですよ。本を買えば調べることができます。この『さあ、才能に目覚めよう』という本を書いたのが、クリフトン氏です。これは是非お勧めしたいと思います。

人間の才能は34に分けられるっていうことが分かったんですね。自分にある才能のトップ5が表示されます。一度目が一番正確に出ますから、正直に取り組んだらいいと思いますよ。

クリフトン氏を私はとても尊敬していますが、このツールのすごさは、注がれた彼の情熱が伝わってくるというところにもあります。人が自分の才能を分かって人生を生きたら、どんなに素晴らしいかということを心底わかっていた人なのだと思います。

このツールは、200万人の優秀な人へのインタビュー調査がもとになっています。心理学のツールは、多くても5万人程度の調査研究がベースになっていますから、これは桁違いの数字なんですよ。

ありとあらゆる業種の優秀な人のインタビュー調査を30年かけて行い、ツールを作成し、さらに5万人で検証したといいますから、数字だけ見てもすごい努力ですね。

何を検証したかっていうと、内的一貫性と外的一貫性、つまり環境で変わるか、気持ちで変わるか、何年か後に変わるか。これでほとんど変わらないという正確なデータを得て、世に出したんです。

まさに桁違いの情熱で、クリフトン氏は残念ながら他界されていますから、21世紀にこれを越えるツールは出てこないのではないでしょうか。彼の考え方に触れてから、ポジティブ心理学に興味を持ちました。

日本ではまだほとんど情報もなかったですし、ポジティブ心理学と言っても話を聞いてくれる人もほとんどいなかったので、海外のサイトからダウンロードしたり、文献を取り寄せたりして勉強していきました。

(次回につづく・・)

晴香 葉子(はるか ようこ)  NPOポジティブ心理学研究会代表
                   「成城リトルクローバー」オーナー

ポジティブ心理学・カウンセラー。応用心理学・精神物理学・コミュニケーション学などを学び、ベストな精神状態を維持するためのポジティブ心理学について研究。経営者・管理職・医療従事者などを対象に、カウンセリングを実施。ポジティブ心理学に関する執筆・講演多数。IPPA国際ポジティブ心理学会会員。「心を育む読書会」主催

<NPOポジティブ心理学研究会のHP>
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インタビュアー:広江俊介(ひろえしゅんすけ)

広江俊介

心のボイスレッスン 代表
都内で声と言葉をテーマにしたメンタルセラピー、
ゴスペル音楽による発音・発声のレッスン、自己表現力の磨き方を
指導しております。

現在、一般のビジネスマン、OL、カウンセラー、セラピスト、教師、
コンサルタント、俳優、声優の方まで多岐に渡り、教えております。
プロボイストレーナー、プロギタリスト講師
ブログ:『心のエバーグリーン。』

インタビュアー:鈴木明美

鈴木明美

セラピールームChildren主催、NPO Oasis 代表
いろんな環境に自分を合わせて生きてきて、自分がなんだか分からない。
そんな、うつ病や心の悩みを抱えた方のお手伝いをしています。

心理カウンセラー、NLPセラピスト(ゲシュタルト、エリクソン催眠療法、
家族療法)、交流分析士1級、トランスパーソナル学会会員、レイキヒーラー
HP:江戸川区西葛西、セラピールームChildren
ブログ:セラピールームChildren

インタビュアー:村上友望(ともみ)

村上友望

今は普通のOLをしながら、セラピストとして活躍できるよう勉強中です。
出会った方々の幸せな笑顔をサポート出来たらと思っています。

ヨーガセラピスト ソース公認ベーシックトレーナー
パステル和アートインストラクター ジュニア野菜ソムリエ
アロマテラピーアドバイザー キャンドルアーティスト
ブログ:http://ameblo.jp/ohisamakokoro/

インタビュアー:志田祐子

志田祐子

志田祐子です。
臨床心理士の方との出会いをきっかけに、心理学を学び始め、
色々なご縁があって今は心理カウンセラーを目指しています。

心に悩みをもった人の少しでもお役にたてるよう、
五感を使って癒せる心理カウンセラーになれるよう、
日々試行錯誤です・・・。
ブログ:発達支援教室ホーミーズ

インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
発行メルマガ:こころの栄養@さぱりメント
 

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