第46回目(1/4) 若林 宏行 先生 幻想斬り

幻想に振り回されていると分かった!

今回のインタビューは、独自のセラピー手法「幻想斬り」で注目を集める「若林心理教育研究所」
代表の心理セラピスト若林 宏行(わかばやし ひろゆき)先生です。

先生は、『気がついたらうまくいってた! 心の法則』も出版され、
「生きていくのがラクになるヒント」を、分かり易く伝えてくださることに定評があります。

「幻想斬り士」若林先生に、「現実を生きること」「自分らしく楽しく生きること」の極意と、
「心の法則」について深いお話を伺いました。

インタビュー写真

「小さい時はどんなお子さんでしたか?」

小学生くらいの時は、結構ガチガチだったかもしれないです。まじめでした。厳しい親だったので、親の顔色をよく見ていた「良い子」。

「そのまますくすくと良い子で育って?」

そんな訳ないじゃないですか(笑)。やはり生きるのがしんどいなって、その頃はすごく感じていました。

中学、高校、大学くらいまでですね。20歳前後くらいまで、ず〜っと、生きづらさはありましたよね。今思うと、勝手に思い込んでいただけなんですけれども、「こうしなきゃいけない」「レールに乗らなきゃいけない」みたいな感じがあって。

大学は元々心理じゃない大学に行ったんです。東京農大の短大に行って、4年制に編入しようとしたんです。その途中で、父親が心不全で急死しまして、父が亡くなったことで、気が張っていたのがストーンと落ちちゃった感じになって、先が全然見えなくなった。

「大学進学時は何を目指していたのですか?」

その頃は、バイオテクノロジーの研究をやりたいと思っていました。編入試験の時に父親が亡くなって大混乱になって、結局そこに受からなくて、しばらくフラフラしていました。

たまたま3交代勤務をしている友達がいて、平日にいる時があるのでよく遊びに引っぱり出してくれました。そんな感じで過ごしていたある時に、知り合いの人が精神的にバランスを崩しまして、その人に関わっていくうちに、「心理って面白いな」となったのです。

そこから、「クライアント中心療法」をやっているカウンセラー養成講座を見つけて、そこに勉強しに行くんですよね。それが1番最初です。

そんな勉強をしているうちに、私の母親が健康体操のインストラクターをしていて、たまたまそこに私の幼稚園の時の担任の先生が習いに行ったんです。

そこで「息子さんは何やっているの?」と母が聞かれ、「こういう勉強してる」と言ったら、たまたまその先生の旦那さんが教育委員会の偉い方で、「昨年、市の教育センターに適応指導教室という不登校の子供たちの教室が立ち上がったから、ボランティアとして参加できるかどうか聞いてあげる」という話になったんです。

そんなご縁でボランティアとして入ることになり、週に2回弁当持参で、子供たちと関わるっていうのを1年以上やりました。

「ボランティアからのスタートだったのですね?」

活動しているうちに教育センターの指導主事の先生方が、無料では申し訳ないということで議会に掛け合ってくれて、当時、スクールカウンセラー事業が文部省(当時)で始まる前年だったのですが、市の独自のスクールカウンセラー事業として新しい仕事を作ってくれたんです。

週3日の嘱託職員だったのですけれど、適応指導教室の他に市内の公立中学校の相談室にも派遣されるようになりました。

空いている日は、児童相談所のメンタルフレンドというボランティアで、児童福祉士さんと一緒に組んで、引きこもりの子供たちの家庭をあちこち訪問したりと、ひたすら現場を踏んでいきました。

また、児童相談所のボランティアをやっている時、当時、千葉の中央児童相談所の所長さんがゲシュタルト療法をやっていて、「ワークショップがあるから出てみないか」と誘われて、ゲシュタルト療法も学ぶことになったのです。

「その後、心理系の大学に?」

現場を踏みながらも、一応、大学を出ていた方がいいだろうと、通信制なのですが明星大学の心理教育学科に進みました。仕事をしながら。20代前半の頃ですね。

そんな感じで現場で活動しているうちに、文部省の派遣で臨床心理士の人達が入ってくるようになって、一緒に組みながら仕事をするようになったんです。

その頃、一緒に仕事をするようになった先生が大学の先生だったのですけれど、当時私は嘱託職員で収入が少なかったので「勉強したくても心理療法の勉強もできない」とぼやいたら、可哀想だと思ったみたいで、ある時いきなり電話がかかってきて、国立神経センターの精神保健研究所に連れて行かれました。

そこには、その先生が学生時代に修行させてもらっていた研究室があって、「こいつよろしく頼みます」って紹介されて、いきなりボランティアとして活動することになっちゃうんですよね。

インタビュー写真


「形としては、またボランティアですか?」

最初はそうですね。そこは、当時17歳くらいから40歳くらいまでの人達が、不登校からそのまま引きこもりになってしまった人達のグループがあって、そこでファシリテーターとしてグループワークをやっていました。

「学びながら、ファシリテーターをされていらした?」

そうですね。1年後に研究補助職員という形で、お金も出るようになりました。

一番多かった時は、市の適応指導教室と中学校2校で週3日、残りの2日間が国立研究所、その他に児童相談所のボランティアをしながら通信制の大学のレポートを書いたり試験を受けたりスクーリングに行ったりしていました。

大学を卒業したのが20代後半で、この状態を5〜6年やっていました。また、小学校の教員免許も取れる大学だったので教育実習にも行き、教員免許も取りました。

「大学を卒業されて以降は?」

その後、研究室が予算の関係で縮小され始め、研究室が閉じることが決まり、たまたまその時、スクールカウンセラー事業で一緒に組んでいた臨床心理士の先生が、民間で催眠療法をやっていて、来ないかと誘われたのです。

そこで、100時間以上の実習をやって、現場に入りました。そこを1年半くらいやったかな。丸々1日、1人の方に8時間のセラピーだったので、実質1000時間ぐらい催眠の現場を踏みました。

そこで催眠療法の実践経験を積んでいく中で、ここだけのやり方だけではいけないと、催眠療法を教えてくれるスクールに行って学びました。

「なぜ、催眠療法を始めようと思われたのですか?」

学校現場で活動していた頃、クライアント中心療法という方法を主にやっていたのですが、これは傾聴することが原則なので、当時の私はこちらからのアクションをあまりやってはいけないと思い込んでいたのですね。

ところが、私が配属されていた中学校はものすごく大変な学校だったんです。傾聴なんてやっている場合じゃなくて、現実に対応しなければ崩壊してしまうぐらい大変だった。学校の先生を入院させるくらい振り回しちゃう子達が一杯いたんですよ。

だから、傾聴するだけではどうなんだろうか? というのを強く感じていたのですよね。また、これだけだと、効果が見えにくいというのもあったし、限界を感じてしまったのです。

もうひとつは、ゲシュタルト療法のワークショップで体験したことが影響しています。

この療法は、「今この瞬間」というのに意識をフォーカスさせていくのですが、今の自分の感じていることやプロセスを信じてそれを表現した時に、バラバラだと思っていたものがある瞬間に全てがつながっていることに気がつく、そして楽になる、そんな経験を徹底的にさせられたんです。

その経験から、人間って自分たちが思っているよりも、実はもっとすごいんじゃないのって思い始めたのです。とにかく、根拠や理由は無いのですが、人間という存在を信じられるようになってきたのです。

そんな風に自分が変わってきたら、実際の学校現場では「この子はいつ死ぬか分からない」というぐらい大変な状態の中で関わっているのに、根拠は無いのですが、どこかでその子という存在を信じられるようになったんです。そうしたら、子供が変わり始めた。そういう経験が今の自分のベースになっています。

そんな経験から、人間って何なんだろうっていう事にものすごく興味を持ち始めたのです。そして催眠療法は、自分がその当時知っている中では一番人間の心を深く探れるものだったので、そこに入って行ったのです。

「その後は、催眠療法を中心に活動されていったのですか?」

そうですね、ずっとやっていましたね。ある程度、最初の所で経験を積んだ後、独立してさらに催眠療法をやっていきました。

催眠の現場に入った最初の頃は、手順に沿っていくと、急に泣き始めたり、子供の頃の記憶が出てきたりと学校現場ではありえないことが色々なことが起こるので驚きましたが、人間という存在を深く知りたいという思いがあったので、何年も何年も何が起こっているのかを観察していったのです。

そして、ある時、恐怖症に近い症状持っている人を見ていたら、「これって、催眠状態に近くないか。ある特定の物に対して怖がっている時って、催眠状態に入っているのとあまり変わらないのではないか」って気づいたんです。

それを元にどんどん調べていくと、どうも皆、日常生活で催眠状態に近い状態に入っているし、実は催眠状態がほとんどで、現実に覚醒している方が少ないじゃないかというのが、分かってきたのです。

それが、今の「幻想斬り」のベースになっています。イメージした事や考えている事を、本人はまるで現実のように感じていて、それを元に反応したり、人生の選択をしているのが分かってきました。そうなると、わざわざ催眠状態に入れる事に意味があるのかって思い始めたのです。

「イメージや思考を、まるで現実のように感じている?」

それに気づいてからは、普段からその状態に入っているのだったら、「あなたは現実を見ていない状態じゃないの?」って分からせるためのツールとして逆に催眠を使っていくようになりました。

最後に普段から催眠状態と全く一緒じゃないのって体験させていくうちに、「全然現実を見てなかった」と気づいて変っていく人がたくさん出てきた。

それで、これは非常に面白いと。その人の中で何が起こっているのかをまとめ始めたら、「幻想」に振り回されていると分かったのですね。

               

(次回につづく・・)

若林 宏行(わかばやし ひろゆき)  若林心理教育研究所 代表
                幻想斬り士、心理セラピスト

 幻想斬り…。

 私たちは気づかないうちに幻想(思い込み)に
 縛られて生きています。
 心のクセを一つ一つていねいに観ていくことによって、
 自分を縛っていた幻想に気づき、
 本来の自分そのものに戻っていく…。

 それが幻想斬りです。

★ 幻想斬りワークショップ ★
幻想斬りワークショップは、
誰かや何かに依存するのではなく、
自ら解決できるようなあなたになる、
思考のトレーニング(訓練)の場です。
理論やグループワーク、公開セッションを通して、
思考のクセをていねいに観ていくことで、
  何が幻想か、
  何が今現実に起こっていることなのか、
事実そのままを観ることができるようになります。
ワークショップで学んだことを持ち帰っていただき、
日々の生活の中で、またご自分の思考と向き合う。
その練習を繰り返すことで、本来の自分そのものに
なっていくのです。

○理論、実践、共に学べます。
○少人数制(10名前後)でおこなうことにより、
 他の参加者とのワークやセッションを通して
 気がつくことが多々あります。
○座学で思考のしくみを学べるので、
 幻想斬り個人セッションを受けたいと思っている方は
 先にワークショップに出られることをおすすめします。
★ 幻想斬り個人セッション ★
   2時間コース
   3時間コース
★ 幻想斬り道場 ★
ワークショップやセッションで培ったものを、
さらに深く掘り下げ、現場経験を積むための鍛錬の場。
最終的には自分で自分を斬れるようになることが目的です。
一言で言うと、覚悟が必要となります。
自らが斬られるということを承諾し、のぞんでいただきます。
すべての方に必要な場ではありませんので、
本当に必要と感じる方にお越しいただければと思います。
★ 気がうま座談会 ★
このたび本の出版を記念して、
「読者の方と直接おはなしができる場をつくりたい」という
思いを形にしてみることにしました。
『気がついたらうまくいってた!心の法則』座談会。
略して『気がうま座談会』です。
座談会なので、セッションはしませんが、ざっくばらんに
みなさんとおしゃべりが出来たらいいなと思っています。
価値観が揺らいでいるこのご時世には、自分を信じるとか、
幻想斬り的な物事の捉え方
 ・子育て
 ・生き方
 ・リーダーシップ
など、色々な分野で役に立つヒントになると思います。
ご興味のある方はお気軽にお申込ください。
<若林 宏行先生のHP>
「幻想斬りオフィシャルサイト」
<若林 宏行先生のブログ>
「幻想斬り士と呼ばれて」
<若林 宏行先生の著書>
cover
気がついたらうまくいってた! 心の法則

インタビュアー:下平沙千代

下平沙千代

ワクワクセラピー☆ソースで、一緒にワクワクしましょう!
日本一やさしい介護タクシー開業準備中です。賛助会員募集中!

ワクワクセラピー ソーストレーナー、NLPセラピスト
レイキヒーラー、導引養生功指導員、成年後見人講座受講中
トラベルヘルパー、ホームヘルパー2級、女性タクシードライバー
ブログ:『幸せを運ぶワクワクセラピー ソース』

インタビュアー:Rico Bonafede(リコ ボナフェデ)

リコ ボナフェデ

セラピスト
『五感が喜ぶカラフルマインドな毎日』をテーマに活動中。

以心伝心の文化を離れて暮らしたことから、
コミュニケーションのあり方と、
言葉そのものが持つ不思議なエネルギーに魅せられ、
そこに潜在意識と色を絡めたセッションを行なっています。
おしゃべりブログ:「やっと逢えたね♪」

インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
発行メルマガ:こころの栄養@さぱりメント
 

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