第45回目(3/4) 小田 全宏 先生 ルネッサンス・ユニバーシティ

才能とは、飽きずに楽しいと感じ続けられる能力

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「こういう人にセミナーに来て欲しい、というのはおありですか?」

ありません。来たかったら来てくれたらいいし、無理矢理でも来たら来た以上は鍛えますから。だいたい子どもは、本当に来たくて来ているのは2割くらいじゃないですか。後の8割は親に「行け!」と言われて「めんどくせぇ」「嫌や」言うて来ているのだと思います。

あえて箇条書き的に言うならば、仕事で何かの資格試験を受けるとか、学校を受験するとかというような人にとっては、まず即物的に効くでしょうね。それから、仕事がもう手一杯で頭も破裂しそうって人も仕事の処理能力が格段に上がると思います。

最近よく来るのは40〜50歳くらいになって、ちょっと記憶力が悪くなってきたと心配されている人。「このままいったらボケるんじゃないか?」って心配している人もずいぶん来ていますよ。そういう人もいますが「何か知らんけど行ってみよう!」でも構わない訳ですよ。

来たら必ず、自分の中にあるボロ小屋から宮殿の世界へ入っちゃいますから。それだって僕も初めから皆が宮殿に住んでいることを信じていた訳じゃなくて、だんだんトレーニングしている間にね、蹴飛ばしたら宮殿に入れるかも知れんと思って蹴飛ばしたら入れた訳ですよ。

だからある時から、僕も心を鬼にして、そのボロ小屋に住んでいるところをギュっと引きずり出して、蹴飛ばして宮殿の方に入れるようにしました。

だから最初に、全員に約束してもらいます。「最後までやり抜くと約束してくれんとやらへんで」って。「約束できる人」と訊いて「ハ〜イ!」と手を挙げてもらって「ホンマやな?」って。「約束できん人は帰って」と言います。「全員平等ですよ」ってやるんです。

「小田先生の『強み』は、何だと思われますか?」

強みか・・・。こういう言い方をすると語弊があるかもしれないけども、小さい時からしゃべるのが好きだったんですよね。幼稚園くらいから。

プロテスタントの幼稚園で、クリスマス会があってね。僕が解説役ですよ。幼稚園の時からしゃべるのが好きだったんです。だから強みというか、上手下手じゃなくてしゃべるのが「好き」っていうのがまず基本的にあると思いますよ。

もう1つは、もし強みとしてあるとすると、僕は結構「敏感」なんですよ。多分、人の心に対してもある程度の敏感さを持っているから、そういうトレーニングができるんだろうと思うんですよ。

「人の心に対する敏感さとは、感情などですか?」

そうですね。感情に関してね。別に霊感があるとか人の心が読めるとかそういう話ではなくて、一般的な意味で、人の感覚とか心に昔から割合敏感で「あっ今この人・・・」と分かる。

例えばパッと50人見ていてもね、今この人意識が集中している、この人意識が散乱している、ちょっと落ち込んでいる、そういうのが50人見ていても全員同時に見えていますから。だからトレーニングができるんだろうと思います。

「それは学ばれた結果としてですか? それとも天性のものですか?」

両方あると思うけれど訓練もかなりしましたよ。政経塾の1〜2年の頃はその当時のラボ・トレーニングというのをずいぶんやりました。ラボ・トレーニングって、センシティビティ・トレーニング(Sensitivty Training)とも言いますけど。

センシティビティ・トレーニングっていうのは、言葉で表現するのは非常に難しいんですよね。エンカウンターっていうのがあるでしょう? エンカウンターのように自分自身や対人関係に気づいていく。それをやっている時に、人間の心っていうのは本当に色々と動くんだなぁと学びました。

人間の心の中にはその人が感じているものがあって、表現しているものと感じているものは別。その感じているものに焦点を当てないといけない。それを見る訓練を、ずいぶん色々なセミナー、色々な先生から教わりましたね。

「生まれ持っての天性のものもおありですか?」

多少はね。でも、僕のトレーニングの基本的な考え方として、能力主義は取らないんですよ。「あなたにはそういう才能があった」と言ってしまえば、ある人と無い人に分かれるじゃないですか。

例えば僕のやっている脳のトレーニングでも、記憶力が良い人悪い人がいるでしょう? 私は良い人に入るのか、悪い人に入るのか。自信のない人は「記憶力悪いです」って言いがちですが、でも本当は悪くなくて、良いんですよ。

本当はとても良いんだけど、やり方がまずかったからできなかっただけの話です。要するに頭が悪いっていうことじゃないんですよね。だから僕は天性のものについては、それを重視しないんです。

例えばイチローでも松井でもね、同じくらいの動体視力・筋力・走る速度、そういう人は沢山いたと思うんです。でも、イチローは物凄く練習するじゃないですか。「そのことをず〜っと続けていたい」と感じる能力があるとすると、それが天性かも知れませんね。

僕も今作曲しているのも「作曲しなきゃ」と思っていないですもんね。四六時中作曲している訳です。道歩いていても「いいなぁ、このメロディ」とか言って、こう書き留めている訳です。

「それは自然に湧きあがってくる?」

だからやっている訳ですよ。才能というのがもしあるとすると、そのことを飽きずに楽しいと感じ続けられる能力ですよ。

僕は卓球を5年やっているんですよ。週に1回2時間くらい。本当は毎日やりたいんだけど、泣く泣く週にいっぺん。大した練習量ではない訳ですよ。でも、やっぱり5年経ったら上手になってね。そしてこの一カ月、急速に上手になっているの。ボンっと飛躍したんです。

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「それは何かきっかけが?」

そう。それはね、去年横浜で世界卓球というのがあって、それのDVDがあるんですよ。それを見ていて、選手の動きを目に焼き付けた時に「ん?」と思うことがいくつかあったんですよ。

“好きこそ物の上手なれ”って、ベタな言葉だけど、やっていたいって意欲があれば、必ず上手になります。でも、それだけでも足りないんですよね。そこに自分なりの工夫や、こうしようという目標がないと。

「強くなろうという意識で、DVDを見ているから発見できたのですね?」

発見できた。レミニッセンス現象って言って、卓球の先生から「こうですよ」って前から言われてたんですよ。「分かりました」って言っているけれど、分かっていなかったのです。腑に落ちてない。ちゃんと動けるようになって「こういうことを先生が言っていたんだな」と初めて分かりました。

それは、突然できたとも言えるけれど、何年間か蓄積されているのがあって、ある時ぽっと上がるんでしょう。また更に上がる。決して今が頂点ではなくて、僕の中にはまだまだ山のように課題があって、それは、まだまだ上手になるっていうことですよ。

この部分を克服したらこう行く、これを克服したらここに行く、それが自分の脳の中にあるから上に行ける。そのことに対して、愛して、続けられる能力っていうのが、大事な力だと思います。

「カウンセラーやセミナー講師などに向けて、メッセージをお願いします」

基本は、相手に対する愛、ベースにあるのは変わらないです。でも、人が成長していく時に、「あるがまま」って言葉があるじゃないですか、「あるがまま」をどう捉えるかによって、変わりますよね。

どういうことかと言うと、例えば、その人があることができなかったとします。できなかった時に、「いいんです。あなたはできなくても、そのままでいいんです」って言うのが「あるがまま」なのか。

僕の場合は、「それ苦手です」とか、「私これ、難しいです」と言われたら、「難しくないー!」って言って、蹴飛ばす訳ですよ。

そうすると、「ウェーン」と言いながらもできてしまう。できる世界に入る。それは、その人の中に、「できる力があった」「できる」というのが、その人のあるがままだと僕は思うんです。

伝える側の人間力によると思うんだけど、その人間の相手の人に対する、こちらが要求するものを、何をもってあるがままと言うのかって、その人の人間観、これは技術と言うよりも、その人の生き様が問われてくる問題だと思います。

「こちらの生き方が問われる?」

その人の生き方ですね。技術じゃないね。自分のやっていることに対する、深い信頼があるかないかによって、相手に対する関わり方が根本的に変わってしまう。

カウンセラーの人に言うとしたら、さっきの、「愛」が基本ですけど、多分カウンセリングをするってことは、悩みを抱えて来る人が100%のはずですから、それを聴いている時に、感覚的に向こうが依存してきますよね。

その時に、共感しないで突き放してしまっては、その人の心に入れないけれど、入り過ぎてしまうと、こっちが絶対やられてしまうと思うのです。

だから、非常に難しいけれど、その人と共感することをその人の心の中に参加する「パーティシペーション」て言い方をするけれど、観察する「オブザベーション」、これを同時にできるのは達人なんですよ。でも、同時にできるって世界に自分を入れていかないとだめですね。

「その両方を同時に満たすということですね」

見てるだけでは入っていけないけれども、入り込んで、「そりゃかわいそうだ」と、泣いてしまったらこれもだめ。両方が同時にあるっていう世界まで磨いていったら素晴らしいと思います。

人間教育っていうのは、本当にいろんなことで、非常に時間のかかるものですから。今、僕のやっている「アクティブ・ブレイン・セミナー」の技法は、その場で変えてしまうという理念と技法ですが、昔はなかなかそうはいかなくてね。苦労しました。

森信三先生という「国民教育の父」と言われた人が、「教育とは、小川の流れの中に文字を書くようにむなしいものである」と言っています。この人のためって思ってやっても、水が流れていくように非常にむなしいものなのだと。

だから多分、カウンセラーの人やコーチの人は、良かれと思ってやっていても、自分が思っているような成果はなかなか出なかったり、あるいは、相手のクライアントの人から誤解されたりとかね、そういうこともあるかもしれません。

そういうことで、癒すための存在であるこちらが、反対に傷ついてしまったりとかね。こちらも人間だから、多分それは人間の世界で起こるでしょう。しんどい作業なんでね。

でも、更に森信三先生が言ったのは、「非常にむなしいものだけど、それを、岩に文字を刻みつけるような思いでやると、はっと文字が浮かぶこともあるのだ」と。

「岩に文字を刻みつけるような思い・・・」

僕も、昔は「こんなにいい研修やってるはずなのに皆変わらんな」とかね、むなしいなぁと感じたこともありました。

でも、森信三先生の言葉を読んでね、「なるほど人間というのはそんなに簡単に変わるものではないんだ」ということを自分の中ではっきりと知った時に、楽になったんですよ。

その時は喜んでくれているような顔をしているけれど、後で見てみたら、「あの時は良かったんですが、3日で元に戻りました」と聞くと、がっかりしてね。多分、多くのセミナーをやっている人は、僕の言っていることを心の中で感じているはずですよ。

反対に言うと、感じてない人がいたら、そのトレーナーは神のような人なんですよ。もし僕の言っていることを感じてない人がいたら、その人は神か、勘違いしているかどちらかですよ。

多くのトレーナは、自分のやっている事に対して、「これだけやっているのに伝わらない」というむなしさを絶対感じているはずだと思います。

そういうものであるとはっきり認識した上で、それでも、その人に対して、100歩進んでくれと思ってやったとしても、結果は10歩、5歩、あるいは1歩かもしれないけれど「それでいい」という目を持つことが、大事じゃないかと思うのです。

                

(次回につづく・・)

小田全宏  株式会社ルネッサンス・ユニバーシティ 代表取締役
        アクティブ・ブレイン協会会長

● ルネッサンス・ユニバーシティの事業
1.講師派遣事業
2.企業ルネッサンス研修事業
3.各種セミナー事業
4.陽転思考プログラム(書籍、テープ、ビデオ)販売事業
● アクティブ・ブレイン・セミナー
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インタビュアー:下平沙千代

下平沙千代

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ワクワクセラピー ソーストレーナー、NLPセラピスト
レイキヒーラー、導引養生功指導員、成年後見人講座受講中
トラベルヘルパー、ホームヘルパー2級、女性タクシードライバー
ブログ:『幸せを運ぶワクワクセラピー ソース』

インタビュアー:竹沢央保

竹沢央保

「思込解放カウンセラー」 または 「成幸の伝道師」
メールとスカイプを使ったカウンセリングをしています。
優しさと強さを兼ね備え、自分自身が幸せに生きることで、その波動で周りの
人も幸せにしていくという「上善は水の如し」的な生き方を目指しています。

趣味:音楽・映画鑑賞、ギター、読書、車、旅行
やってみたいこと:世界一周旅行
最近の興味:仏語、伊語、シャンソン・カンツォーネを歌うこと。
HP:メンタルサポートNow and then

インタビュアー:リリー Takei

リリー Takei

愛の悩み 家族問題を得意とする セラピスト・アドバイザー
1万人以上の鑑定・カウンセリング経験

米国認定NGH 催眠療法士  レイキヒーラー
タロットリーディング

インタビュアー:脇坂奈央子 (日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
発行メルマガ:こころの栄養@さぱりメント
 

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