第45回目(2/4) 小田 全宏 先生 ルネッサンス・ユニバーシティ

繰り返しイメージすることで、だんだん見えてくる

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「先生はCDデビューもされ、コンサート活動など、フルーティストとしての夢を実現されましたが、そのお話を聞かせていただけますか?」

僕は元々はフルーティストになりたかった。小学校4年生の時にマルセル・モイーズっていうフルートの神様って言われる人がいて、その人が吹き込んでいるドップラーという人が作ったハンガリー田園幻想曲という曲を聴いてしびれた訳です。

これは僕だけじゃなくて、多分日本人が最初にフルートでしびれたのがその曲だと思う。僕もそれを聞いて、えらくしびれて吹きたいと思った。

「小学生の頃ですか?」

4年生の時です。それで5年生から練習し始めました。でも、高校1年の時に「才能ないな」と思って止めたんです。

その時、僕が習っていたフルートの先生に「先生の音大時代の友達はどないしてます?」って訊いたら、一人は風呂屋の番台やっていて、もう一人は実家の八百屋さんを継いでいると。

「音大出てフルートやっていないのですか?」って驚いたら、「君なぁ、フルートで喰うのはそう簡単にいかんのや。喰うためには実力はもちろん運とコネとお金、この4つがいる」と言われた。そう言われると、僕は客観的に見て才能ない訳ですよ。その時点で4つとも全部ない。

田舎だと、フルート吹く人が少ないから「小田君、上手ねぇ」とか言われますよ。だけどね、広く見渡したらもっと上手な人がもう掃いて捨てるほどいる。僕なんかブラスバンドにちょっと毛が生えたくらいですよ。それではどう考えてもやっぱり無理なのではと、それで止めたのです。

その後30年間フルートやっていない訳ですよ。それが46歳から、家を建てたのを契機にもう一回やろうかなぁと思ってやり始めた。

その時、目標の設定をどうするかというと「これから何年間か練習して、上手になったらいつか人前で吹けるようになったらいいな」って考えるのが普通の人の脳の動かし方。

僕は「来年やろう」って思う訳です。自分が吹いている姿をイメージして。だいたい70〜80人の前で僕が吹いている姿が浮かんできて。そうするとワクワクしてくる。

「70〜80人の前でフルートを吹いているご自分の姿ですね?」

そうそう。心の奥で見るんです。よく「そんなの全然見えないんですけど」って言われるけれど、僕だって最初から全部見えている訳じゃなくて、何回かイメージしているうちにだんだんと見えてくる感じです。

特別なことが僕の脳の中で起こっている訳ではないんですよ。「こうだったらいいなぁ」と思ってイメージしていると、何となく何となく、だんだん見えてくるんです。

「繰り返しイメージすることが大事なのですね?」

そうです。それが大事なことで、皆、大体勘違いしていてね。映画のスクリーンで見るように自分の未来をイメージしましょうとかセミナーで言っている訳です。嘘とは言わないけど、ほぼ無理です。

「映画のスクリーンにあなたの未来を」って言われたら見えないから、「ああ、私見えない」って感じになっちゃう。そんなのじゃなくても、ぼんやりでもいい。繰り返し自分がやっているところを見ると、何となく人が拍手している姿が見えてきたりするというだけの話です。

そうこうしていると、銀座の十字屋さんという老舗の楽器店のマダム中村から、富士山の日、2月23日に電話があって、彼女のサロンで富士山の世界遺産のことについて講演してくれと頼まれたのです。

そのサロンは1カ月に1回ずつやっていて、講演の後に音楽会が付いているんですよ。それで「あなたはどんな音楽が好きですか?」って訊かれて。僕がピアノが好きって言えばピアニストが来るという話だったんです。

そこで、ふっと思って「僕がフルートやります!」って間髪入れずに答えたのです。マダムはビックリしていました。「ええっ、あなたがやるんですか?」「絶対やります!」って言って。

次の日マダムが電話してきたのは忘れませんよ。「あの〜、うちにもたくさんフルーティストやハーピストがいますから、一緒にやるのはどうでしょうか?」との申し出をお断りして、自分が演奏するようにお願いしました。

「一人でやりますからと?」

一人でやりますからって。マダムは心配したと思うんです。それで開いたのが最初のコンサートです。僕としてはそれで満足したし、「よかったぁ、夢達成」みたいに思った。ところが、うちのお袋も聴いていて、「音がもう一つや」と言われてしまいました。

また、「ライブのCDを下さい」って何人かから言われ、コピーして自分で聞いたら、これが下手くそでね。「こりゃ、アカンわ」と思って、それでCDをちゃんと録り直し、「リベンジ」と言ってサントリーホールのブルーローズでコンサートをやったんですよ。

元々サントリーホールでやるつもりはなかったんだけれど、一回目で自分は満足したのに、ケチが付いたから、「これはいかん」と思って、それでCD出して、なおかつサントリーホールでやって。それで病みつきになって、あちこちで「やりましょう」ということになった。こういう話です。

それで、今は作曲やっている訳です。『幸運脳をひらけ』の付録CDにも入っているけれど、フルート曲もそうだけど、ワタミの渡邉美樹さんが郁文館っていう学校の校歌を作ってくれっていうんで。ああ、作ってくれっていうのとは少し違うのですが。

「どういう、いきさつだったのですか?」

渡邉美樹さんが僕の家に来て食事をしていたら「今度120周年で校歌も新しくするので、僕が歌詞を作って曲を誰かに頼もうと思っている」と。「誰ですか?」って訊いたら「桑田佳祐さんか小田和正さんか谷村新司さん」と言うのです。

ふっと思って「僕はどう?」って言ったら「え〜っ」って。渡邊さんも決断が早いから、「それでは頼みましょう」って。それで作ったのです。

普通は、渡邉さんが言った時に「桑田佳祐さん、凄いですねぇ」って聞いている訳ですよ。そこで「私が」って絶対言いませんよ。でも、そこでとりあえず言ってみる。「そりゃ小田さん、無理です」と言われたらそこまでだし、でも言うくらいは別にいいじゃないですか。

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「そのあたりの発想が違うのかも知れないですね?」

それが違うんでしょう。とりあえず僕は言うんですよ。普通は「桑田佳祐さん、ほ〜」って感心して終わってしまって、自分で何かやりたいと思っても、人に「私、これやりたいです!」って言わないでしょう?

結構、人は手を挙げないんです。何かをしようと思った時に、誰かに「私、これしたいんだけど手伝って」「こうして」ってあまり言わない。それは、自分がやりたいって言った時に否定されたら嫌だからです。

「私が!」って言った時に「えっ?!」とかね、「それ無理です」とかね、「止めたら?」とかね、そう言われるとへこむから人は言わないんです。僕は人が何言っても、へこまないって決めているから、平気で言えるのです。

「へこまないと決めている?」

「決める」っていうことです。僕が講師として実現している事の裏にも、「これやりたい!」って言いながら消えていった事柄が山のように、100のうち99くらいあるんじゃないですか。でも、へこまない。とりあえず言い続けるんですよ。やりたい、やりたい、やりたいって。

へこまないと決めておくんです。これ言ったらこの人は応援してくれるに違いないと思うから、へこむんですよ。初めから無視されるもんだと思ったら、へこまないじゃないですか。どうせ俺の夢について、この人は何の関心もないっていうのを初めから知っていたら、へこみません。

でも皆勘違いしていて、自分がこれを言ったら、この人はきっと応援してくれるに違いないと思っているからへこむんです。

「相手に期待するからなのですね?」

そう。期待するから。僕全然しないんですよ。期待するからへこんじゃう。

ただ言うんです。ただ言うっていうのが難しいんですよね。でもただ言うんです。頑張りもしないんです。とにかく、口に出してどんどん言っているとね、初めは自分も半信半疑なんだけれど、そのうち自分が自分に騙されるんですよ。なるほどそういうもんかってね。

だから最近は、オーケストラの作曲に挑戦しています。

「オーケストラ曲の作曲ですか?」

そう、作曲、オーケストラの。交響組曲を作っています。日本の素晴らしさを表す「交響組曲・大和」って作ります。今、二曲できているところです。

一曲目は「交響詩・富士」っていうのができました。富士山のね。次は「交響詩・桜」って昨日できたです。三曲目は明治維新の「交響詩・維新」っていうのを作っています。最後はね「交響詩・天照(アマテラス)」。日本の素晴らしさを、音楽で表現したいと思っています!

その交響曲を、来年2011年の2月24日、富士山の日の次の日ね、サントリーホールの大ホールで2000人の人に聞いてもらおうと企画中です。僕が作った交響曲を、全曲、交響楽団並べて僕が指揮するのです。

「指揮もなさるのですか?」

イメージしたら指揮をしている自分が浮かんできたのです。最高ですよ。

もう交響楽団も決まっているし。そんな奇想天外なこと、まず誰も考えないですよ。でもこのことは誰とも競争していないでしょう?

「その夢にも日付を入れたのですね?」

そうです。「いつか」って言っていたら、こんなこと絶対できません。

「お話を伺っているだけで、ワクワクしてきますね?」

こういうこと考えると面白くてしょうがない。僕は毎朝愛犬を連れてね、1時間散歩しながら考えるんです。こういうことって普通はあまり考えないでしょう?

曲を作るくらいまでのことはあるかも知れないし、ベートーベンとか他の作曲家の曲を指揮したいっていう人はいるかも知れへんけど。自分の交響曲を作り、それを大ホールで指揮する。そこまでやったら皆笑うしかない訳ですよ。ブチ切れていますよね。

僕は「凄いですね」って言われているうちはまだまだと思っています。「冗談やろ?」って世界じゃないとね。

もうパンフレットも決めてあって「交響組曲・大和 ここに堂々完成!」って。僕は燕尾服を着て、いかにも指揮者らしく指揮している写真を撮って、もうなり切っている。そういうパンフレットにしようと思って。

「既にイメージができているのですね?」

そうです。「すいません。僕、素人です」そんなこと言いません。「初めてなんです」言いません。「ここに音楽界に新しいその1ページを開くこの日。あなたはここで奇跡を見る」みたいに書いたろうと思っている。

笑ってしまうでしょう。どうせやるなら、そこまでやろうと思っています。

「それで幸せになる人は沢山いるけれど、不幸せになる人は1人もいませんね?」

と思いますね。まさかそれ見てね、「やられたぁ。俺がやろうとしていたことを先越された」そんな人、まずいないでしょう。

「今、僕はこんなことしてる」そういう話をすると、皆「じゃあ、自分がやろうとしていることくらい簡単だなぁ」と考えると思うんです。「こんな好き勝手にやっている奴もおるんだから、無理だと思っていたけどそうじゃないな」って思うんじゃないでしょうか。

指揮なんかやったことないのに、サントリーホールで交響曲の指揮するんだもの。

これもよく研修で言うんだけど、皆「無理」とか「難しい」とか「苦手」とか言うでしょう? 「ちょっと待て!」と。「無理とか難しいとか苦手というのは、それを訓練して訓練して一年間訓練して、それでもできない人が初めて使えるワードだ」と。

僕が研修やっている時に「諸君には無理とか難しいっていう言葉を使う権利はな〜い!」ってやるんです。

「まず一年間はやってみてから?」

やってみて、それでもできない時は「すみません。私ちょっとできないんですけど」って言っていいけどね。そんなもん、やってもいないのにできる訳ないでしょう。

指揮にしても、やったことがあるかって訊かれれば、やったことはないんです。でも、この曲は僕が作った曲だから、多分指揮ができると思うのです。楽団に「それ違う」って言えるでしょう。「もっとそこテヌート」とかね。そうでしょう?

こんな風に考えていると、楽しいでしょう?

僕ね、「絶対にやりますよ!」っていう感覚がないのよ。「絶対、何としても来年サントリーホールでやりたいと思います!」ではないんですよ。絶対って言っている時は身体に力が入っているから、それでは面白くない。だからもう、楽しかったらいいっていうそれだけです。

「もう1つの大事なポイントは『楽しむ』ということですね?」

それしかないです。楽しむことです。物事全てを楽しむ。「そんな好き勝手していいなぁ」って言われるかもしれないけれど、僕が今している生活を誰かがやったら、多分一週間経たないうちに身体がくたばると思いますよ。昨日は九州、今日は沖縄、明日は北海道でしょう?

毎日朝から晩まで研修する訳です。それはもうヘトヘトになりますよ。何十人の人を鍛えて、一気に上に上げていくっていうのは疲労困憊しますよ。だから、多分これ「代わりにやって」って言ったら「勘弁してくれ」と皆言うんじゃないですか。

でも、疲労困憊するけれど、僕にとっては凄く楽しいし、価値があるし、感動するからやっている訳で、誰にとってもそれぞれの仕事の中で、そういう喜びの瞬間がある訳ですよ。それを感じている人は幸せです。

「先生は研修で毎日、感動していらっしゃる?」

感動しているからやっている。目の前で人が変わるっていう仕事は、多分そんなにないと思うのね。もうその場で変わるから。

アクティブ・ブレインの参加者の感想文で、皆さんもちろん「記憶力が良くなって、自分にこんな凄い力があるなんて知らなかった」って書くけれど、それ以上のことが起こります。

「この10年来悩んでいたことが一気に消えました」って本人が書いている。そういう事が、もう一杯書かれていますよ。その場で心を開いていったり、70〜80歳の人が初めはできなくて苦しんでいるのがグググ〜っとできていく姿を見たりね。

だからそういう意味では、もう本当にこんなに素晴らしい仕事はないなと思っています。

                 

(次回につづく・・)

小田全宏  株式会社ルネッサンス・ユニバーシティ 代表取締役
        アクティブ・ブレイン協会会長

● ルネッサンス・ユニバーシティの事業
1.講師派遣事業
2.企業ルネッサンス研修事業
3.各種セミナー事業
4.陽転思考プログラム(書籍、テープ、ビデオ)販売事業
● アクティブ・ブレイン・セミナー
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インタビュアー:下平沙千代

下平沙千代

ワクワクセラピー☆ソースで、一緒にワクワクしましょう!
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ワクワクセラピー ソーストレーナー、NLPセラピスト
レイキヒーラー、導引養生功指導員、成年後見人講座受講中
トラベルヘルパー、ホームヘルパー2級、女性タクシードライバー
ブログ:『幸せを運ぶワクワクセラピー ソース』

インタビュアー:竹沢央保

竹沢央保

「思込解放カウンセラー」 または 「成幸の伝道師」
メールとスカイプを使ったカウンセリングをしています。
優しさと強さを兼ね備え、自分自身が幸せに生きることで、その波動で周りの
人も幸せにしていくという「上善は水の如し」的な生き方を目指しています。

趣味:音楽・映画鑑賞、ギター、読書、車、旅行
やってみたいこと:世界一周旅行
最近の興味:仏語、伊語、シャンソン・カンツォーネを歌うこと。
HP:メンタルサポートNow and then

インタビュアー:リリー Takei

リリー Takei

愛の悩み 家族問題を得意とする セラピスト・アドバイザー
1万人以上の鑑定・カウンセリング経験

米国認定NGH 催眠療法士  レイキヒーラー
タロットリーディング

インタビュアー:脇坂奈央子 (日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
発行メルマガ:こころの栄養@さぱりメント
 

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