第34回目(2/4) 椎名 雄一 先生 椎名ストレスケア研究所
その人の中の良いプログラムを起動する
「NLPに出会われた時は、すぐにこれだと思いましたか?
はい、思いましたね。普通のクライアント中心療法のカウンセリングにも長く通っていたのですけれど、聴いてくれているという安心感はあっても、堂々巡りになって「どうしたら?」というのが出てこなかったんです。
NLPは、行って話をして、席を替えて「自分を見てみて」って言われて、それだけでもう何か違うんですよ。感覚が変わって、「自分って、こんな風に普段見えるんだ。下向いている」と冷静に分かる訳なんですよ。
それで、「彼に何言いたい?」「とりあえず、姿勢だけを変えてもいいんじゃない?」って、戻ると、やっぱり、姿勢が曲がっていて…。そこから始まって、5分でこれだけ変えてくれたっていうのは、はっきり分かりました。
本当にお会いしてすぐに、「この人、違うな」という感じはありました。
「そのNLPのセッションはどれくらい受けたのですか?」
個人セッションとしては3回じゃないですか。3回で、もうゴールが見えてきたのです。そのゴールとして、僕は肩書きとかでなく、実力のあるセラピストになりたいと思ったんです。
3回目で元気になっていたので、他の問題も解消しながら、1つの大きなテーマとしてゴールを作るんです。3回目にはゴールがあったので、それが「セラピストになりたい」でした。
セッションで何をしたいのかがだんだん見えてきて、1つは、僕は友達がゼロで友達が欲しかった訳です。でも、上から目線の人は苦手で、会社に行くとそういう人が一杯いる訳です。
そっちに行かないことをしたいなと思い、整理をしていくと、自分がセラピストになれたら、基本的に痛みが分かる人しか来ない訳ですよね。
クライアントさんは痛みの中にいる人な訳だから、その人が元気になったら、痛みが分かる人になる。その人が友達になったら、自分としては心地がいい訳です。上から目線ではない人が集まってくるんじゃないかというのが1つありました。
そして、自分の悩んだ経験が役に立つとすれば、学んできた人よりも違うことが出来るかも知れない。そこで形が見えてきました。それならば出来るだけ早くセラピストになりたい、となりますよね。明日やるとか、もうそういう気持ちな訳です。
それで、その先生に集中的なトレーニングを受けて、セラピストになりました。クライアントさんの許可を得て、セラピーをたくさん見せてもらいました。それが僕の一番のベースですね。
最後の方はOJT的に、僕がセラピーをやって、後で反省会をやりました。それで、開業できるかなと思ったのですが、NLPだけでなく、フォーカシング講座や、普通のカウンセリングの養成講座などをいくつか受けました。
「開業に当たってはどんな準備をされましたか?」
体力やお金の問題もあったので、半年間は警備員などの肉体労働をしました。その頃は、ほとんど寝たきりで床ずれがあったくらいなので、立っているだけでフラフラな状態でした。
「その状態から、3回のセッションで全快されたのですか?
そうですね。僕が個人セッションをやっていて思うのは、悩んでいる方でも良いプログラム的なことを持っているということです。ですから、そこをクリックすれば、自分で変われるのです。
例えば、おばあちゃんでも昔の武勇伝的なことを再生するところをクリックすれば元気になりますよね。「私も昔はね〜」と、さっきと全然違う。最初、僕もそういうところに触れられたらしいので、そうすると身体的なところも変わってきたようです。
セラピストになりたくて始めた肉体労働でしたけれど、山登りや岩を登るのが好きなので、資金稼ぎも兼ねて、高所作業のガラス清掃をやりました。高いところってわくわくするんですよ。
その後、工事現場で一番ハードな仕事をやってみたくなって、石膏ボード担ぎもやりました。筋力も自信も付いて資金も貯まってきて「そろそろやるか」という頃、ホームページを作ってメール相談を始めました。ビジネス的に言うと「見込み客」ですね。
「開業されて、集客はいかがでしたか?」
集客は、「この日にセッションをやります」と3ヶ月ぐらい先の日を決めて、メールでやりとりをしていた人たちに告知をしたのです。そうしたら、「本当にやるの?」「じゃあ行く」と言う人もいて、「その日でいいよ」と、みんな合わせてくれました。
資金が無いので、2ヶ月お客がゼロだと潰れてしまう感じの経営なので、初日にもう3セッションの予約を入れておいて、最初の1週間はそれなりに予約が入っている状態で始めました。
最初のセッションはお話を聞くことが中心で、私からあまり出すことはなく、ちょっとしたエネルギーの話をする程度で時間になって「次回に」という感じにしました。
しかしその後に「次回の手が無い」となって、知り合いのカウンセラーに「この事例に利くのを1個だけ教えてくれ」と夜中に相談してケーススタディしたり、先生に聞いたりして、一夜漬けを一杯やりました。
そして、セッション当日は「もう大丈夫ですよ、予定通りやっていきましょう」と言う訳です。それをやって色々な事例を重ねていって、2ヶ月後くらいには少し余裕が出てきました。
「最初の頃に来られた方は、うつの方がほとんどですか?」
はい。その時は、自分の自伝というかプロフィールを書いてあったので、自分のうつの経験に何か重なる人しか来なかったのです。その時に統合失調症の方やパニック症候群の方が来られても、多分分からなかったので、そのやり方で幸いでした。
「ホームページ経由で来られる方が多いのですか?」
基本的にはそうですね。
ただ、最初のうち、自分はお友達が欲しかったので、セラピーが終わるまではけじめですが、最後のセッションで「何とかやって行けそうです」と聞いたその後に「もし宜しければお友達になって下さい」と言っていたんです。驚かれましたが(笑)。
その中に、お花の先生がいたり、オンラインゲームに詳しい人がいたりで、色々教えていただきました。
セラピーが終わって「はい、さようなら」ではなく、その後も仲よくしていただき、お蔭様でその中で口コミ紹介していただきました。最初の10人くらいの方はそんな感じで、皆さんに支えられましたね。
結果として、昨年の今頃の時点で3000人の方が来てくださいました。5年間くらいですね。
「やはりうつの方が多いのですか?」
トータルするとそうでもなく、摂食障害、パニック症候群、統合失調症、人格障害、あと病名なしっていう方も結構いますね。
「大体何回くらいで改善するのですか?」
特に何かの条件がなければ、うつだったら大体平均3回くらいですね。
「それはお薬を使わない状態でですか?」
逆に薬を使うと効果が出にくくなってしまうんです。
うつを、パソコンでイメージすると、「うつのプログラム」や「幸せのプログラム」があって、スタートアップ(立ち上げた時に勝手に動くソフト)に「うつ」が入っているんです。朝起きてスイッチ入れると、自動的に「うつ」のプログラムが起動してしまう状態です。
でも、別の「幸せのプログラム」もあるので、それをクリックして動かしてもらうのです。「好きなものがあるんですね?」と私はそちらの世界に引き込もうとするんです。これがNLPのイメージなんですが、抗うつ剤を使うとこれが動きにくいんですよ。
例えばその人が視覚的な要素を主に使う人だったら「何が見えますか」って聞いていく訳です。そうすると「うん、空があって」と言われて、「空には雲が見えますか」と聞きながら、段々そちらの世界に入っていただきたいんです。
入っていって最終的には顔も赤くなりながら「こんなにすごいんですよ!」と、そんな状態になっていただきたいんです。それを作れるか作れないかが大切なんですが、お薬を飲まれている方に多いのは、うつとは違う感じでぼーっとしているのでイメージはするんだけれど「青いのかな」って感じなのです。
それから、統合失調症、人格障害と診断された方や、そう思われる方はもう少し長くお付き合いしていただいています。<
「病院に通われていた方が多いのですか?」
そうですね。病院に何年も通われてからいらっしゃる方が多いですね。
最近は心理療法の認知度が高まってきたのか、「ちょっと落ち込みかけてきたから」と来られる方がいますが、基本的には病院の後にという方が多いです。病院に行ってうまくいかないからという方が、主にいらっしゃっています。
「NLPを簡単に説明していただけますか?」
NLPを説明するのが1番難しいのですが(笑)。
NLP(Neuro-Linguistic Programming)は、神経言語プログラミングと言いまして、一人の人が、例えば私と話す時、ご家族とお話する時、仕事をされる時でスイッチが切り替わりますよね。そのそれぞれを別のプログラムと見立てます。
悩みのプログラムが起動している時には、動きが鈍くなるとか、当然、行動も変わりますよね。そして見た目も変わります。姿勢が変わり、呼吸が浅くなる。精神と行動と身体の姿勢と呼吸、これをワンセットのプログラムと見立てていただければ1番分かりやすいです。
うつのプログラムがあるとします。これが動いている時は、下を向いて呼吸が浅くネガティブなことを考えていて行動が遅くなる。
それから楽しい話をする。そうするとそのセットが変わる訳です。顔色が赤くなって、上を見て手が動き始めて、呼吸が変わり行動が変わり、精神状態も違ってきます。その2つを作り出して、良い方のプログラムを上書きすればいいんです。
楽しい時に両手を挙げる人だったら「両手を挙げながらうつ病を考えて」と言うとやりにくい訳ですよ。そこはプログラムがもう変わっている訳なんですよね。イメージでいうとそんな感じです。
私たちの中には色々なプログラムがあるので、プログラムを使いながらその人にとって一番良い形にアレンジしていく。人はプログラムの集合体です。その人を変えるというか、その人の良いプログラムを起動し易くしてあげるということですね。
大事なのは「新しい何かを学習する」「努力して改善していく」という苦難の道ではなく、「あるものを起動する」だけなので、一瞬でも変化が出るのです。
(次回につづく・・)
椎名 雄一(しいな ゆういち) 椎名ストレスケア研究所株式会社 代表取締役社長
■椎名雄一■
幸せ案内人としての私のミッションは
自分自身が幸せであり続けること。そして、多くの人と分かち合えること。
私だけの力ではできないこのミッションを大勢の幸せな人たちで作り上げること。
ご賛同いただける方はぜひお力をお貸しください!
●プロフィール
1973年 千葉県四街道市生まれ
1992年 千葉大学工学部入学
1994年 うつ病の兆候があらわれ動けない日が続く
1996年 DDI(第二電電梶E現KDDI)入社
1998年 休職状態が続く中で猛烈な不安に襲われ自殺未遂
2004年 NLPをベースにした独自のセラピースタイルを確立
2008年 日本NLP協会株式会社(現・椎名ストレスケア研究所)設立
現在、セラピーの普及やセラピストの育成に力を入れている。
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完全予約制(90分) 予約随時 support@jnlpa.jp まで
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ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
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米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
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