第34回目(1/4) 椎名 雄一 先生 椎名ストレスケア研究所

うつで悩んだ経験を生かそうと思った

今回のインタビューは、「NLPセラピスト」として、セラピーにセミナーにと
大活躍中の、椎名ストレスケア研究所株式会社 代表取締役社長
椎名 雄一(しいな ゆういち)先生です。

NLPセラピーで、3000人以上の方をうつ病から救ってこられた先生は
「幸せ案内人」の異名を持っていらっしゃいます。

ご自身も8年間もうつ病で苦しまれたご経験から、
「助け合える仕組み作りをしたい」と熱意を込めて語られる先生に
独自の手法と、今後の展望についてお話を伺ってまいりました。

インタビュー写真

「先生は小さい時はどんなお子さんでしたか?」

父が大学の教授、母も同じ業種の臨床検査技師で、とにかく教育熱心な両親の下で、幼稚園入園前から「お受験」が始まりました。

結構厳しくて、地元の塾と大手の予備校に通っていました。成績が100点だと父はノーリアクションなのですが99点だと怒られるんですよ。「ベランダに出ろ!」と言われてコンクリートの上で3時間正座させられたこともありましたね。

だから「勉強して100点取れないのはおかしいんじゃないの」という発想になっていました。100点が普通で「次も頑張れ!」と言われて、褒められる訳じゃないですが、僕は褒められたくて頑張ってやっていました。

「幼稚園からずっと私立校に?」

父の転勤が多かったこともあって、私立に入ったと思ったら翌年、転勤で公立になったり、1〜2年で千葉と東京を転校していました。転校すると大体いじめられるんですよね。

小学校の卒業文集で「どんなテレビを見ていますか?」の項目に、テレビを見ていないので僕は答えられなかったんです。「ひょうきん族」が一位だったんですが、「ひょうきん族って何だろう?」という世界観です。

「お前、ひょうきん族も見てないの?」と、いじめられました。

「テレビは一切見ていなかったのですか?」

小学生以降はずっと、3時45分に学校が終わるとすぐに電車に乗って、5時から予備校の授業で、11時くらいに電車で帰ってくるのが普通の生活だったので、テレビは見られませんでした。

大学は国立なんですが、あちこちから人が集まってきますので、学力が最優先ではない人が多い訳ですよ。趣味があったり恋愛の方に関心があったり。僕にはそれは全然意味が分からない訳ですよ。日本人と外国人くらい差がありました。

「趣味も恋愛もですか?」

ないですね。生徒会長をやっていまして、生徒会長の側面と勉強する側面しかなかったです。まじめな生徒会長で「学校運営とは」「組織が」と言っていました。学校全体がそういう志向で、そこにいるとそれが普通なのかと思っていました。

でも大学に行くと違っていたのです。そのカルチャーショックがありながらも、出来るだけ適応はしていたのですが1〜2年しかもたなくて、2年生くらいから調子が悪くなり、うつの徴候が出始めたのです。

当時、内科に行っても、うつ病ってよく知らなかったのではないでしょうか。検査して異常がないので「君は異常ないよ」という診断になってしまうのです。「この手の痺れに異常なしはないだろう!」と、医者をどなりつけたこともありました。

体がおかしいのは明らかなのに診断がつかず、どうしたらいいか分からない状態が続いていました。

しかし活動的ではあったので、サークルを作ったり、トライアスロンをやっていました。千葉県を自転車で一周するといい練習になるんですよ。家庭教師をやって、わざと遠くの銚子や木更津の方にしてもらって、授業をしに自転車で40〜50km走っていました。

「活動的でいらしたのですね?」

はい、運動などはできたのです。外国人を集めて文化交流をするサークルを立ち上げて、1年の頃は戸惑いながらもやっていたのですが2〜3年になると動けなくなってしまいました。トライアスロンも出られなくなって・・・。

実は、サークルに文学部の心理学科の学生がたくさんいまして「どうなりたいのと訊けば、元気になる」という授業を受けたらしいのです。僕が「調子が悪い」と言うと、みんなでよってたかって「どうなりたいの?」「どうしたいの?」と訊く訳です。

「みんなはどうしたいかはっきりしているのに僕だけが分からない」と自己認識が変わっていって、「どうしたいの攻撃」が半年くらい続いて、ついにサークルに行けなくなって、それに止めを刺されて動けなくなりました。

その頃は一人暮らしで、親にも心配かけたくなかったですし、親に気付かれないようアパートに引きこもっていました。

「その状態での就職活動だったのですね?」

はい。バブルが崩壊した何年か後だったので、就職は大変な時期でした。たまたま一箇所DDI(第二電電株式会社・現KDDI)に通ったので、だましだましの生活が続けられるなと思って就職しました。そんな不調を抱えての就職活動でした。

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「就職されてからはいかがでしたか?」

KDDIに入社して、システム開発の仕事に就きました。朝8時半くらいに始まり夕方終わりますが、当然、残業があって終電の11時50分頃まで仕事して一応帰るのです。

しかし自分のプログラムが本番で動くので、時には夜中の2時くらいに「プログラムが止まった」と電話がかかってきて、それでタクシーで会社へ行くのです。朝までに直さないと「システム停止」などとニュースになってしまいますからね。

朝までに何とか直して、会社で仮眠を取って、という生活が続きました。その後KDDと合併する話が出たのでシステムを統合しなければいけなくなり、巨大プロジェクトが立上がったのです。

10人くらいで300人のSEをみるようなプロジェクトチームのひとりに入社1年くらいでなってしまって、さらに忙しくなりました。

親くらいの年の人を使うというのは正直辛かったですね。うつを隠しながらなのでトイレに行って15分寝て、また何時間かすると辛いので、またトイレに行って寝て、というだましだましの生活を繰り返していました。トイレットペーパーは良い枕になりました。

その辺で無理し過ぎたのか潰れてしまい、結局、心療内科に行ってうつの診断を受けて休職しました。休職期間が終わっても復帰出来なくて、そのまま会社を辞めて実家に戻りました。

「それまでは、心療内科には行っていらっしゃらない?

はい。内科や口腔外科で、噛み合わせが悪いからそういう風になる場合があるとか、脳髄液が漏れるとそうなると言われたり、MRIを撮ったり血液検査など、その辺は結構やっていたのですけれど、心理的なものという意識がなかったのです。

その頃あまり心療内科は知らなかったのですが、薬をもらって帰ってきました。そこからうつ病という生活が始まったという感じです。

「診断を受けて、お薬を飲んでいかがでしたか?」

当時はSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬・抗うつ薬の一種)が出る前なので、喉は渇くし、逆に気分が落ち込むような時もあったし、薬はあまり効いている感じはなかったです。

それでも、専門の先生がいてくれて、先生が見てくれるなら大丈夫だと思って、一回目はちょっと嬉しかったですね。

でも、先生と話している間に堂々めぐりになっちゃって。その先生は心理療法的な話ではなくて、診断して薬を出すための会話だったのです。話をしていて晴れやかになるというのではなく「うまくいかない」と言うと「薬を変えましょう」というのを繰り返していました。

「その状態が、何年くらい続いたのでしょうか?」

1998年から2003年頃ですから5年ぐらいですね。その間は、ずっと自宅で休養していました。その間も、「こういうマッサージが効くらしいよ」と聞くと、足を運んでみたり…ということを続けていました。

ある時、NLPをかじったという人にお会いしたのが良いきっかけになりました。海外にずっといてNLPに触れていたそうで、当時で60代の方で、大阪にそういう方がいると聞いて、大阪まで行ったのです。

「大阪まで、出向かれたのですか?」

大阪までセラピーに通いました。色々やっていたら少し先が見えて、僕もそこでNLPを教わりました。NLPは技術が分かっていれば、自分で応用出来るのが一つの特徴で、公式みたいなものです。

これをやるにはこの公式だというのが分かれば、全然違う場面でも自分で当てはめて、自分で答えが出せるのです。だから教わりながら自分に使ってみる。そうしている中で、どうやってこれから生きていこうという、それが見えてきたのです。

うつがデメリットではなくて、これを使おうと思った時点で、精神科医よりもすごいことかもしれないなと思ったのです。自分は体験しているから、勉強している人より、もしかしたらこちらの方が役に立つというシーンもあるんじゃないかと感じたのです。

「うつの経験が役に立つと思われたのですね?」

うつで悩んだこと自体が役に立つんじゃないかと思ったのです。その切り口だったら、自分が生きていく道筋が立つんじゃないかと感じました。

普通に会社に戻るとか、アルバイトするとか、そういう道筋だと全然先が見える感じじゃなかったんですけれど、自分が体験してきたことを使うんだったら役に立つので、そこが一番大きいかなと思いました。

自分が経験したことなら分かる訳です。薬をいっぱい飲んだらどんな気分になるか、飲んでも気持ち悪いだけで自殺できないとか、分かる訳ですよ。それはやったことがある人じゃなきゃ分からない。

そういう話もできる人が繋がったらいいのかなと思って、自分の経験をそこで生かそうと思ったんです。

それから、当時、同じ時期に失業した方とパソコン通信で知り合って、二人とも辛いので「うつはここが辛いね」「病院に行ってみたんだ」などという会話だけでやり取りをしていたのです。僕が外とつながっているのはそこだけでした。

ところが、彼からいつもと違う書式でメールが来たのでおかしいなと思って開けたら、彼のお母さんからでした。前の日に自殺してしまったのだと…。遺書の中に「唯一友達が出来たのは、生きていてよかったことで、それは椎名さんという人だ」と書いてあったそうです。

とてもショックでした。でもそれが1つのきっかけとなりました。彼みたいになってしまう人を、何とか手前で止められないかと思ったのです。自分と接点があったのに亡くなってしまった方がいる。もうこういう思いはしたくないと思ったのです。

その辺が大きな転機になって、それから、少しずつ体も動かせるようになっていったのです。

               

(次回につづく・・)

椎名 雄一(しいな ゆういち)  椎名ストレスケア研究所株式会社 代表取締役社長

■椎名雄一■

幸せ案内人としての私のミッションは
自分自身が幸せであり続けること。そして、多くの人と分かち合えること。
私だけの力ではできないこのミッションを大勢の幸せな人たちで作り上げること。
ご賛同いただける方はぜひお力をお貸しください!

●プロフィール
1973年 千葉県四街道市生まれ
1992年 千葉大学工学部入学
1994年 うつ病の兆候があらわれ動けない日が続く
1996年 DDI(第二電電梶E現KDDI)入社
1998年 休職状態が続く中で猛烈な不安に襲われ自殺未遂
2004年 NLPをベースにした独自のセラピースタイルを確立
2008年 日本NLP協会株式会社(現・椎名ストレスケア研究所)設立
現在、セラピーの普及やセラピストの育成に力を入れている。

<セラピーサービス>
完全予約制(90分) 予約随時 support@jnlpa.jp まで

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インタビュアー:カク タカユキ

カク タカユキ

若さと癒しの請負人

趣味:水泳・カラオケ(好きな楽曲)哀愁のカサブランカ・夜桜お七

国際シデスコ認定エステティシャン
日本エステティック協会正会員

HP:エステ&セラピー「サン・リバー」

インタビュアー:下平沙千代

下平沙千代

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ワクワクセラピー ソーストレーナー、NLPセラピスト
レイキヒーラー、導引養生功指導員、成年後見人講座受講中
トラベルヘルパー、ホームヘルパー2級、女性タクシードライバー
ブログ:『幸せを運ぶワクワクセラピー ソース』

インタビュアー:竹沢央保

竹沢央保

「思込解放カウンセラー」 または 「成幸の伝道師」
メールとスカイプを使ったカウンセリングをしています。
優しさと強さを兼ね備え、自分自身が幸せに生きることで、その波動で周りの
人も幸せにしていくという「上善は水の如し」的な生き方を目指しています。

趣味:音楽・映画鑑賞、ギター、読書、車、旅行
やってみたいこと:世界一周旅行
最近の興味:仏語、伊語、シャンソン・カンツォーネを歌うこと。
HP:メンタルサポートNow and then

インタビュアー:小野裕美子

小野裕美子

  『 Happy コンシェルジュ 』

あなたを、そして、あなたの大切な方を Happy! に します。

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インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
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