第33回目(3/4) 秋田 稲美 先生 エ・ム・ズ ドリームマップ

幸せになるために必要な「4つの視点」

インタビュー写真

「心配に思うドリームマップ? それはいったいどういう?」

心配に思うドリームマップは、2種類あって、ひとつはギラギラ系なんです。

一攫千金、金儲けしてフェラーリ乗って海外の別荘持ってとか、私利私欲のために起業するみたいな、見ていて欲がギラギラと感じられるドリームマップなのです。そして、こうやると金が儲かるみたいな話ばかりするわけですよ。

本当に損得だけでいいのかって思ったのと、もうひとつは、きれい過ぎるドリームマップが心配になりました。

「世のため、人のため、困っている人のため、自分は食べていければいいんです」とか言うんです。そういうのもわかるし、きれいだけど、お金にならないと続かないよって思っちゃうんです。きれい過ぎても続かない。

その両極端を何とかしないといけないなと思ったときに、今のドリームマップの「4つの視点」というのができたのです。

最初は自由に、紙の上にやりたいことを書いてと言ったんですけれど、それじゃいけないと思って、1.自己(物質)、2.自己(精神)、3.他者、4.社会の、4つに強制的に分けさせたんです。

ギラギラ系の人は自分のことしか考えていない。つまり1〜2しか書いていない。世のため人のための人は3〜4しか書いていない。そうではなくて、全員が必ず4つの視点を考えてくださいって言ったのです。

何が欲しいのかも考えなくちゃいけないし、自分がどうなりたいかも考えなくちゃいけないし、周りの人のハッピーも考えなくちゃいけないし、社会のハッピーも考えなくちゃいけない。「4つを必ず考えないと起業はうまくいかないよ」って言い始めたんですね。

近江商人が言う「三方よし」。「自分よし、相手よし、社会よし」という、これが成り立って起業なんだということです。最初からそうすれば良かったって思うくらい、この4つの軸が必要だと確信し、創業塾で伝えてきました。

そうしたら、「これは起業家教育として大事だよね」って話になったんですよ。で、経済産業省の、起業家教育促進事業というところで、小学生に精神的な自律と経済的な自立、起業家マインドとは何かを教えるプログラムに採択していただいたのです。

それで、小学校に教えに行くようになって、1万人くらいの子どもに教えたんです。そうしたら、ドリームマップをテレビや新聞などのマスコミがどんどん取り上げてくれて、一気に広まって、今に至っています。自然にそういう風に流れができてきたのです。


「なぜ、字でなく、絵だったのでしょう?」

字って想像が広がるものですよね。たとえば本って、「どういう風に思ってもらってもいいですよ」っていう想像の余地、読み手にゆだねる面がありますね。でも、「私の夢はこれです」と言う時に、どう思ってもらってもいいとなると困るじゃないですか。

「社長の夢はこれです」と言う時は、社員にどう取られてもいいではなくて、実現したいものが正しく伝わらなければ困るわけです。その時、みんなが違うこと捉えていたら、組織はまとまらないですよね。

「社長の夢はこれです」と絵で表すと、みんなの頭の中が一緒になる。だから、チームが固まる。

自分の中でも、絵にすると自分の行き先はここですって固まるわけです。自分の一貫性を出すのにも絵はすごく大事だし、チームをまとめるのにも、ヴィジョンを明確にするにも、ものすごく効果があるんですよ。

「ドリームマップの良さは何でしょう?」

自分の幸せに尽きないってことです。自分の幸せの追求が、周りの人の幸せ、社会の人の幸せにも、ちゃんとつながっているっていうのが、ドリームマップの魅力です。そうしないと、自分勝手な夢の実現になっちゃう。

それは、社会悪になったり、たとえば、お母さんがどんどん夢を実現すると家族がバラバラになっていくとか。そうではなくて、お母さんもハッピー家族もハッピー周りもハッピーってことができるのが、ドリームマップです。

そして社長の夢の実現が、社員のハッピーにもつながり、お客さんのハッピーにもつながり、社会のハッピーにもつながる。要は、独りよがりなハッピーじゃない、みんながハッピーになる、そこが一番の良さだと思っています。

「どういう方にドリームマップを描いて欲しいですか?

大人です。

何で大人かって言うと、例えば幼児は自分の将来の夢を、アンパンマンになりたいとか、電車になりたいとか、クワガタムシになりたいとか言うんですよ。この頃は、そういうかわいらしさがあります。

それが、小学校低学年になってくると、野球選手になりたいとか、タレントになりたいって言うんです。つまり、楽しそうにしている大人を言っているんです。

小学校高学年になると職業名がわかってくるので、パティシエとか、カーデザイナーになりたいって言います。

中学校になると、社会的に価値があるかとか、お金が儲かるとかっていうのがわかってくるので、医者になりたいとか、先生になりたいとか、客室乗務員になりたいとか言い始めるんです。

高校になってくると逆に社会がわかりすぎてきて、公務員になりたいとか、普通のサラリーマンになりたいとか、言い始めるんですよ。

大学になってくると本当に問題だと思います。この前も男子学生に「社会ってどういうところだと思う?」って聞いたら、「重い鎖に足を繋がれたようなところ」と言ったんです。「無理を言う上司と、言うことを聞かない部下と、無理難題を言うお客さんに囲まれて大変なところだ」って言うわけですよ。

「じゃあ、世の中の社会人は、何をモチベーションに頑張っていると思う?」って聞いたら、「日々の小さな幸せを見つけながら、華やかかりし学生時代を思い出しながら何とか生きている」って言ったんです。他の学生もうなずいて、その意見に同意しているようです。

これは大変な事だなと思いました。カッコつけるわけじゃないですが、「うわぁ〜これって私の責任だ」って思ったんです。社会人がそういう姿を見せているんだなと。

一度も社会に出た事がない彼らに、そんなイメージがあるのは、例えて言うなら、私達が一度も行ったことがない外国が「どういうイメージですか?」と聞かれた時に「嫌な人ばかりで、大変なことがたくさんで、辛い毎日で、何も楽しい事がない国です」と答えているのと一緒で、でも彼らはある年齢がくると「その国」、社会に行かなければならない。

その時にあまりにもそこが嫌だから、大学院に残ろうとか、海外に行っちゃおうとか、しばらくフリーターでいようかと、一生懸命逃げようとするっていう現状があるんだと思うのです。

娘が17歳なんですけれど 彼女がやはり同じような事を言うんです。社会に出ることを楽しみに思っていないんです。

私が17歳の時には、バブル期と呼ばれたころですが、早く社会に出たかったし、それはもう、華やかかりし社会みたいに思っていたんです。あの頃とこんなに違うっていうのが、申し訳ないと思うんです。

だから、大人が夢を語る社会っていうのはとても大事で、子ども達が見ていて、大人が楽しそうにしていれば、早く社会に出たいと思うし、大人になりたいと思うし。楽しそうに子育てしていれば、自分も子どもが欲しいと思うし、楽しそうに長生きしてれば、自分も長生きしたいと思うし。

楽しそうにしている人みたいに 自分もなりたいって思う小学校低学年の頃のあの感覚を、みんな持っているわけだから、社会人が楽しい事していないとおかしいですよね。

みんな勝手に生きていて良いんですけれど、「そんなに辛い悲しい世の中か?」っていうことですよね。大人にドリームマップを作って思い出して欲しいのです。夢や楽しさを示して欲しいという感じがします。

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「作ったドリームマップは更新していくのですか?」

自分にぴったり合ったものができれば、もういいんですけれど、なかなか一回では、「これだ!」ってものが作れないので、そこまでは更新していかないといけませんね。

それは自分探しの旅でもあって、「これだ!」ってところまで来たら、もう大きな更新の必要はなくなります。

「『これだ!』というのは、自分自身でわかるのですか?

わかります、わかります。迷いがなくなる。疲れがなくなる。
結果がもう、ものすごい。1の動きで、10の結果が出てくる。そんな感じになります。

「先生の成功の秘訣は何でしょうか?」

成功の秘訣があったら、教えてほしいですよ。自分が楽しんでいるという感覚はありますが、成功しているという意識はないですね。でもあえて言うなら、ドリームマップですね。夢を明確に、ヴィジョンを明確にすることだと思います。

「これまでに特に苦労なさったことは、ありますか?」

夢を描く時によく「苦労したくなかったら夢を描かない方がいいよ」って言うんですよ。なぜかというと、夢を描いてそこに向かうと、その分苦労は伴うんです。苦労したくなかったら、夢を描かないで今日のままの生活を送るのが一番苦労しない方法です。

例えば私が東京オフィスを3年前に出したんですけれど 東京オフィスを出したいなと思った瞬間にあんな事もできる、こんな事もできるってものすごく夢が広がったのです。でもその後、何が起こるのかというと、もう苦労の山積みですよ。

その月から、家賃どうやって払うの、物理的に離れているスタッフをどうやって育成するの、東京でどうやってお客さん開拓するの、私自身週に何日も東京に来ることになって、家庭が大変とか。

でもそれって東京に出るって決めたから、伴ってくる苦労であって、どっちに焦点を当てるかですよね。今こんなに大変な事がいっぱいあると思ったらそれまでだし、でもこんなに夢があると思ったらそのとおりだし。

私は常に、今こんなに楽しいことがあるって事しか見ないから、苦労話はきっと山ほどあるんですけれど、過去の事は少なくとも何も思い出せないって感じなのです。 

今現在苦労しているかと言うと、いっぱいしているんですけれど、どれも取るに足らない感じですね。苦労があったとしても、それを乗り越えさせてくれるものが「夢」だと思っています。

「あれは辛かったということは?」

社員がうつ病になった時が、一番辛かったです。
人材育成をしている会社で、自分のところの社員を育てられないのかと悩みました。今も傷になっていて、その社員にも申し訳ないことをしたと思います。

新卒の社員に対して、コーチングをし過ぎたんです。会社がコーチングマインドなんで、「どうしたらいいと思う?」「責任はこっちが取るから自由にやっていいよ」という接し方だったんです。最後には「ちゃんと指示、指導して欲しかった」と言われました。

ティーチングが必要な社員だったのに、コーチングをしてしまったんです。きっとできる、可能性があるって期待をかけ過ぎてしまいました。

「できない自分が情けなくて、悩んでいた」のだそうです。真面目で我慢強いからこそ、無理をしていたんだと思います。私がくみ取ってあげればよかった。後になってからでは遅いのですが、大反省しました。そんな事もありました。

「現在の活動内容を教えていただけますか?」

中期経営計画で3年ごとにテーマがあるんですけれど、「女性活躍推進といえばエ・ム・ズ」と言われるように、企業の女性活躍を推進することに対して、うちがコンサルティングであり、研修であり、総合的にサポートしていきたいと思っています。

今が3年の真ん中の年で、来年まで女性活躍推進に注力していこうと思っていて、そういう意味でドリームマップだけに限らず、男性管理職研修とか女性向けのボスマネージメント、つまり男性管理職の下でどうボスをマネージメントするかの研修に力を入れたいです。

男性管理職は女性部下をどうマネージメントするかだし、女性部下は男性上司をどうマネージメントするかという相互理解を進めていき、会社全体の女性の力をもっと引き出して、企業全体を元気にするという事に注力しています。 

もう一つは、ドリームマップを1億2千万人に広げようという取り組みをやってきたのですが、「ハロードリーム」というNPOができて、キティちゃんがキャラクターについてくれて、それによって世界中にドリームマップを広げようという活動に変わってきています。

今、セネガル共和国も村おこしにドリームマップが使われたりし始めています。ドリームマップを広げるという活動は、どちらかというとビジネスというよりライフワーク的に進めています。

私だけでは広げていけないので、今「ドリマ先生」といってドリームマップを広める先生が年間100人くらい養成されています。その先生たちが世界中でドリームマップを広める活動をしていく。それもやはり女性の力だと思っています。

ライフワーク的にドリームマップを広げる活動をしながら、もうひとつの会社の柱として、女性活躍推進コンサルティングを進めています。

                

(次回につづく・・)

秋田 稲美(あきた いねみ)  株式会社 エ・ム・ズ 代表取締役社長

“しなやかに夢をはぐくむ研修を!”をモットーに掲げる株式会社エ・ム・ズの代表取締役社長。

“自分らしく輝く人が満ち溢れる社会”を創るために、“コーチング”と“リーダーシップ”を
専門とした人財開発研修講師として、ミドル層~トップ層のリーダーシップ研修を数多く担当する。

起業家として全国各地での講演活動のほか、若年層のキャリア教育にも注力している

< 最新イベント情報 >
■ アクティブ☆ドリマ フォーラム
  6/26(金)名古屋  7/16(木)東京
  http://www.emuzu.info/ad-forum/index.html
■ 第2回 メンター推進フォーラム
  8/8(土)東京
  http://www.emuzu.info/mentor-forum/

<秋田稲美先生のHP>

【女性活躍コンサルティングといえばエ・ム・ズ】

【世界へ未来へ・ドリームマップで笑顔をつなげる】

【心のスイッチをオンにする・ドリマ先生になろう!】

【夢をかなえて"なりたい自分"になる−タナダ式NLP】

<秋田稲美先生の著書>
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上司になったら覚える魔法のことば


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メンターに出会えば道は開ける


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ドリームマップ〜子どもの“生きる力”をはぐくむコーチング〜


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3年後なりたい自分になれるドリームマップ


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できる営業になる魔法のことば


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これから10年 女性社員を伸ばす者が勝つ


インタビュアー:下平沙千代

下平沙千代

ワクワクセラピーで、好きなことを話しているうちに、希望が湧き上がり、
レイキでもっと元気になって、ショッピングや旅行にも行きたくなっちゃうような、
日本一やさしいワクワク介護タクシー開業準備中です。賛助会員募集中!

ワクワクセラピー ソーストレーナー、レイキヒーラー、導引養生功指導員、
ホームヘルパー2級、普通二種&大型一種免許取得
斉藤一人さんの全日本バンザイ連盟正会員
ブログ:『幸せを運ぶワクワクセラピー ソース』

インタビュアー:小野裕美子

小野裕美子

  『 Happy コンシェルジュ 』

あなたを、そして、あなたの大切な方を Happy! に します。

ブログ: ただいま、準備中!

インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
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