第33回目(1/4) 秋田 稲美 先生 エ・ム・ズ ドリームマップ
幸せは、条件ではなく、その人がどう感じるか
のインタビューは、「ドリームマップ」や「女性活躍推進」などの活動で大活躍の
株式会社 エ・ム・ズ 代表取締役社長 秋田 稲美(あきた いねみ)先生です。
「ドリームマップ」は、経済産業省の起業家教育のプログラムとして採択され、
さらに、海外でも村おこしに活用されるなど、世界的に注目を集めています。
キラキラしたパワーあふれる秋田先生から、
「ドリームマップ」の魅力、起業家としての使命感など、熱い想いと、
今後のヴィジョンについてお話を伺ってきました。
「先生は今、講演で全国を飛び回っていらっしゃいますね」
はい、たくさんのご依頼をいただき、全国にお邪魔しています。本当にありがたいことだと感謝していて、場所もあちらこちらですが、対象者もさまざまな方がいらっしゃるものだと日々実感しています。
先日も、ふたつの会場で講演させていただいたのですが、ひとつ目の会場は、企業の幹部向けに人材育成の話。
部下のやる気を引き出すには、夢を持ってもらうのが一番の特効薬、会社のビジョンと自分の夢が同じ方向であることに気づいてもらうこと、そして何より、上司が夢を持って仕事をしている姿を見せることです、そんなお話をしたのです。
ところが「自分はもう定年まで数年だし、夢なんて次の世代にまかせるよ」「仕事はやらなければならないもので、夢なんてないなぁ」と、いささか他人事ムードでした。
ふたつ目の会場は、ビジネスプランをプレゼンテーションする方を対象としたもの。
これがとてもユニークで、普通のビジネスプランではなくて、『ドリームプラン・プレゼンテーション』というのですが、社会に価値と感動を提供するビジネスプランのコンテストなんです。夢(ドリーム)プランです。
ふたつの会場はまるで逆のことばかりで、企業の幹部たちは部下がいて予算も持っていて自分の収入も安定している、リソースは十分だけれど夢はないんです。後者はリソースはまったくないけれど、夢にあふれている。
エネルギーで満ちているのは後者の会場なんですよね。目がキラキラ輝いていて幸せそうな表情をしている。同じ世の中を生きていてこの違い。
幸せかどうかって、条件じゃないんですよね。その人の見方ひとつでこんなに違うんだなと感じましたね。
幸せってすごく主観的なものなので、その人がどう感じるか、どう思うかに、尽きるんだな〜って。そして、それは夢を持つことと深い関係があるように思うんです。
「幸せは夢があるかどうか、ということですか?」
夢を持たなければならないと言っているわけではないので、誤解しないでくださいね。幸せになるために夢を持たなければ、なんて思ったら、きっと幸せを感じることはできないでしょう。
カウンセリングでも、何不自由なく幸せそうに見える人が悩んでいることも多いのではないでしょうか。幸せは条件ではなくて、その人がどう見るか、どう感じるかだと思うんですよね。
何と言われても、感じられない人には感じられないし、逆に、どんな状況であっても、幸せだと感じられる人には感じられるし、すごく主観的なものなのだと思います。
順調なときばかりじゃないですよね。つらくても苦しくてもそれでも乗り越えたいって思えるエネルギーは夢からもたらされる気がするんです。
こんなことをお伝えしたとき、それに対して、影響受ける人もいれば、「それは秋田さんの考えよね」って人もいれば、「私は夢がなくても幸せなんです」って人もいる。それはその人の価値観なのでいいんです。夢を押しつける気はまったくありません。そういう意味で、私は一線を置いて話をしています。
だから、1対1のセッションは苦手なので、1対1のセッションはお受けしていないのです。できるだけ多くの人に対して、マスに対してメッセージを発していく、というのが自分の生きる道かなと思っています。
「秋田稲美」という自分の名前に因縁を感じるんですよね。「秋の田んぼに稲が美しい」。おじいちゃんがつけてくれた名前なんですが、そこにミッションが込められているなって思うのです。秋の田んぼに、稲を一面、実らせる。
以前に、退行催眠を受けたことがあるんですが、見えてきた風景がベトナムか中国で、一面の田んぼだったのです。その中で、自分は麦藁帽子をかぶって農業やっている娘だったんです。見渡す限り田んぼで、田んぼの中に自分がいるっていう感覚が強くあって、それがきっとミッションなのかな〜と思っています。
本を書いたり、マスに対して自分の考えを言って、受け取る人は受け取ってもらったらいいし、流す人は流してもらったらいい。そういう意味で、あまり押しつけにならないように、あまり熱く語ることもしないで、淡々としていきたいなと思っています。
「最初の本を出された時のいきさつは?」
実は、最初の本の出版はドリームマップのおかげなのです。
その頃『社長が変われば社員が変わる』というテーマで、地元の新聞に寄稿していたんです。経営者に向けた新聞だったので、上司と言うより経営者向けに、コーチングのご紹介を書いたんですね。
それが原稿として1冊分ぐらいにまとまったので、「是非とも本として出版したい!」と思って、ドリームマップに「出版しました。ベストセラーになってしまいました!」って書いたのです。
そのドリームマップを見た編集者の友人が、「出版したいの? だったら東京の出版社、紹介するよ」って、一緒について行ってくれたのです。企画を持って東京の出版社を訪ねて、そして本当に出版につながったのです。
ドリームマップが道を開いてくれた感じです。その処女作『上司になったら覚える魔法のことば』は、15万部のベストセラーになりました。これもドリームマップに書いたとおりです。すべてそのとおりに導かれていく感じです。
ですから、やりたいことや夢を思いきってドリームマップに描くと良いですよ。本当に叶うことが多いですね。
「先生は、お小さい頃はどのようなお子さんでしたか?」
私、引きこもりでしたよ。いまだにそうなんですけれど、一人の時間がすごく好きで、誰とも会わない日が何日も続くのがちっとも苦じゃないし、逆に、そういう日がないとやっていけない。疲れているとかではなくて、一人が好きなんです。一人上手なんですよ。
逆に言うと、チームワークが苦手な子どもでした。小さい頃はみんなで一緒に何かをするっていうのは嫌いでした。趣味が、手芸や読書とか、そういう子だったので、結構、家に引きこもりでしたね。
ただ、そんな自分の思いを文章に表したりするのは好きで、読書感想文のコンクールで入賞したりしました。読んだ本は、太宰治の「人間失格」とか。結構、暗めな子ですね。
「その頃の将来の夢は何だったのですか?」
将来の夢は、本当にもう、お嫁さんになることぐらいしか認識はなかったです。
子どもの頃は、どちらかと言うと、未来を考えるっていうよりも「今を考える」子でした。「今、その日を生きるって何だろう」、「死ぬってなんだろう」とか考えていました。
「影響を受けた方はいらっしゃいますか?」
その頃、影響を受けた人っていうのは、おじいちゃんと伯母さんの二人です。
名前をつけてくれた明治生まれのおじいちゃんは、おそらく、初孫の私のことを特別な感覚で見ていたと思うんですよ。自分の生まれ代わり位に思っていた風な、かわいがり様だったそうです。
そのおじいちゃんが、私がまだ物心つく前から私を抱いて、それこそ呪文のようにず〜っと語り掛けてくれたのが、「お前は俺の孫だから大丈夫だ」っていう言葉なんです。
多分、自己肯定感が高い人だったと思うんですけれど、「お前は俺の孫だから、絶対大丈夫」、「お前は俺の孫だから、大成する」「お前は俺の孫だから、世に出て行く」みたいなことを言っていたのです。
長女の私だけがひたすらそういう言葉をかけられた気がします。小さい頃はもちろん意味はわからないですけれど、今になってみると、自分の心の支えになっていたり、自分の使命感みたいなものを与えられたかなと思っています。
それからもう一人は、伯母さんです。母の姉なんですけれど、政治家の伯母さんで、昭和の一桁生まれです。26歳で政治の世界に出たという、女性の活躍の先進的な人だったんですよ。世田谷の区議会議員を4期、16年間務めた人です。
その伯母さんの影響も大きくて。その伯母さんは、お正月など親戚が集まる場で、必ず子ども達にスピーチの機会を持たせる人だったんですね。「今から子ども達がスピーチをするから、大人は黙りなさい」みたいに大人を黙らせて、「はい、じゃあ、稲美から」って。
「何しゃべってもいいから、あなたが思うことを話しなさい」って言われて、何をしゃべったか覚えていないんですけれど、話すと、「いいこと言うね」「おもしろいね」ってものすごく、拍手してくれたり、大人のみんなの前でほめてもらったんですね。
その時に鍛えられたのが、「あなたはどう思うの?」と伯母さんがすごく聞くわけですよ。一般的なことを言っても、ちっともおもしろがってくれなくて、「稲美はどう思うの?」「それで、あなた、何を考えるの?」と。
評論家みたいに社会一般的なことを話したって響かないけれど、「私はこう思った」みたいな話をすると喜んでくれるんだっていう経験をしたのは、大きかったですね。その二人との出会いが、今につながっていると思います。
「最初、保険会社に勤務されたのは、何かお考えがあって?」
何にも考えてないんですね。いや本当に、バブルの時の子なので、何にもですよ。ただ、すごく面白い時代だったなって思うのが、誰に影響受けたかっていうと、その伯母さんもそうですけれど、私は山口百恵さんもだなって思うんですよ。
山口百恵さんは、私が13歳の時、1980年に引退しているんですね。小学校高学年から中学の頃って、その人の人生観にものすごく影響を与えると思うんです。その頃に芸能界で活躍していた百恵ちゃんが、21歳でマイクを置いて家庭に入ったわけです。
それで、13歳でその姿を見て、結婚にものすごく憬れたのです。思春期に入る、自分の将来像を考える時に、芸能界で一番活躍していたのが彼女だったってこともあるのでしょうけれど、すごくインパクトがありました。
中学、高校の頃はもう、かわいいお嫁さんになって、家に入って、子どもを生んで、子どもを育てるって、ことを思うようになったんですね。
その後、10代後半になって、世の中がバブルになってもその思いは根底にあるから、当時は、就職しても腰掛け、寿退社って言葉があったりした時代だったので、学校卒業したら会社に入って、3年位したら素敵な人と巡り会って結婚して、子ども生んで、家庭に入るんだと考えていました。
就職説明会に行った日本生命で、適性検査を受けたんです。そうしたら「あなたは営業に向いてる」と言ってもらえたので、「私は営業に向いてるんだ〜それならやってみようかな」って、それぐらいのノリで、日本生命に入ったのです。
「日本生命では、大活躍されますよね」
そうですね、何でなんだろうな。今、自分で自分を分析すると、負けず嫌いだったんでしょうね。でも、それだけでなく、おもしろかったんですよ。
裁判所を担当したんですよね。裁判所に勤める職員さん550人があなたのお客さんですよって言われて、逆に言うとそこにしか行っちゃいけないんですね。最初は、全くつまらなかったんです。
世の中はバブルなのに、公務員社会は地味な世界で、手取り8万円とかの初任給で、そこに1万円もする保険を勧めるわけだから、全然話にならないんですよ。
IBMとかNECとか行くと、相手の会社もバブルだから、保険にももちろん入ってもらえるし、コンパに誘われるし、同期はみんな華やかなんです。
私は地味〜な職域を割り当てられて、20人位いた同期入社の中で、私が裁判所で、もう一人が拘置所で、もう一人が警察署で。「警察と拘置所と裁判所に当たった私たちは、不幸だよね」みたいな話をしていたんですけれど、ある時、一人の裁判官に出会って、その方と話していたらすごくおもしろかったのです。
「何がおもしろかったのですか?」
当時の地元の事件を担当しているわけですよ。「アベック殺人事件」とか覚えていないですか? 当時はものすごい社会問題になった、中学生の集団が大人をリンチして殺してしまったという事件です。その事件を担当した裁判官なんです。
たまたま知り合って、保険を売るなんてそんな興味よりも、裁判官の仕事に対する興味がまさっていて、「じゃあ、裁判傍聴しに来たら」と言われて、裁判傍聴するのが、毎日の日課になったんです。
営業なので空いてる時間があるので、今日どういう裁判やっているのかな〜って台帳を見ると、民事裁判、離婚訴訟から始まって、殺人事件の第何回公判とかあるわけですよ。その中で、自分の空いている時間に「あ、これ行ってみよう」と予約するんです。
そして、そこに行くと、生の話をしているわけですよね。そのアベック殺人事件なんかは、私の隣に座った人が被害者の父だったりして、その人はもう、前のめりになって、本当に手に汗握ってものすごい形相でその裁判を見ているのです。
でも、出廷してくるのは中学生だから子どもなんですよ。子どもたちが縄につながれて、ぞろぞろと入って来ると、ドラマよりも奇なり、現実ってすごいと思ったのです。
悲しみのどん底にいる親族、現実感のない中学生の被告たち、その現実を裁判で裁くってどういうことだろうという興味で、裁判官を逆取材しているうちに、保険に入ってもらえたのです。
結局、私は裁判官と検察官と弁護士にだけしか営業しなかったんです。裁判に興味があって、その人たちのネットワークに入っていくことによって、いわゆる開拓ができて、その結果として保険が売れたという経験をしました。
でも、描いたとおり3〜4年で、寿退社をして、子どもを産んで、家庭に入ったんです。
(次回につづく・・)
秋田 稲美(あきた いねみ) 株式会社 エ・ム・ズ 代表取締役社長
“しなやかに夢をはぐくむ研修を!”をモットーに掲げる株式会社エ・ム・ズの代表取締役社長。
“自分らしく輝く人が満ち溢れる社会”を創るために、“コーチング”と“リーダーシップ”を
専門とした人財開発研修講師として、ミドル層~トップ層のリーダーシップ研修を数多く担当する。
起業家として全国各地での講演活動のほか、若年層のキャリア教育にも注力している
- < 最新イベント情報 >
- ■ アクティブ☆ドリマ フォーラム
6/26(金)名古屋 7/16(木)東京
http://www.emuzu.info/ad-forum/index.html
■ 第2回 メンター推進フォーラム
8/8(土)東京
http://www.emuzu.info/mentor-forum/
<秋田稲美先生のHP>
【女性活躍コンサルティングといえばエ・ム・ズ】
【世界へ未来へ・ドリームマップで笑顔をつなげる】
【心のスイッチをオンにする・ドリマ先生になろう!】
【夢をかなえて"なりたい自分"になる−タナダ式NLP】 - <秋田稲美先生の著書>
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ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。
心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
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