第30回目(3/4) 岡田 法悦 先生 ゲシュタルト・インスティテュート

今の自分を感じるだけで、必ず良い方向に連れていってくれる

ゲシュタルト療法の第一人者、岡田法悦先生のインタビュー。今日はその3回目です。
前回はゲシュタルトのワークの中で起こったさまざまなドラマを伺いました。
3回目の今日は、いよいよゲシュタルトの真髄に迫ってみたいと思います。

インタビュー写真

「今までで一番ご苦労なさったことは何ですか?」

私はお金を稼ぐのが苦手なので、そういった意味では何十年も苦労していますね(笑)。それ以外のことではあまり苦労はしていないでしょう。
好きなゲシュタルトをずっとやってきましたので。

ただ、稼がないと生活出来ないので、ゲシュタルトやカウンセリングをやっていない時は、企業研修の講師をやってきました。

「ゲシュタルト療法の良さとは何でしょうか?」

今の自分 「今・ここ」にいる自分というものを、本当に素直に体験出来るということに尽きます。
ワークも実際、それ「だけ」でやっているんですよね。本当にただそれだけ。

それだけのことなのに、ドラマチックなことがどんどん起きてくる。
人間いかに、いつも「今・ここにいる自分を体験すること」をしていないかっていうことの裏返しだと思うんですけどね。

自分の中でいろんなことが勝手に起きて、それが自分をいつも必ず良い方向に連れていってくれる・・・。変な方向に連れていかれたことが無いんですよ。それがゲシュタルト療法の良さですね。

ファシリテートする側が考えるのではなくて、目の前にいるクライアントが自分のことを一生懸命感じて、「そのままの自分でいる」ということをやっていって、それだけをして、それについて行きさえすれば必ず良いところに連れていってくれる・・・ほとんど全部がそういう体験です。

「他のセラピーとゲシュタルト療法の大きな違いは何ですか?」

ゲシュタルトには枠組みが無いということですね。
例えばTAにしても、論理療法、認知行動療法などもそうでしょうが、「こういう考え方でやりましょう」という枠組みを持っているものですが、こういった枠組みを持たないのがゲシュタルトなのだと思っています。

枠組みを持たない、つまり”こうしなければならない”というものを持たないのがゲシュタルトなのです。どうしてそういうスタイルかと言えば、もともと人間がそういうものだから・・・と言えるのではないかと思います。

枠にはめてしまうことで自分を窮屈にしてしまう。
こうしなければいけない、ああしなければいけない、と思い始めるところから窮屈になっていく。そして自分にいろんな制約をかけてしまう。

そこから解放された時に、「これでいいんだ」という気持ちになれる。
そのあたりにゲシュタルトのパワーがあるのだと思っています。

最近、タロット&ゲシュタルトというのをやっているんですが、タロットも枠組みがないので面白いんですよ。

タロットとゲシュタルトは枠組みがないもの同士の組み合わせなんですが、融合はさせていないんです。
あくまで別々に線引きをしてやっています。

タロットを通じていろいろなことに気付いて、その気付きをもとに、今度はゲシュタルトでやっていきましょう、という流れです。タロットはタロット、ゲシュタルトはゲシュタルトとして純粋に単体でやることには変わりはありません。

インタビュー写真


「タロットとゲシュタルト? それはどんなものなのですか?」

1回やってみて私たちもビックリしたぐらい面白かったんですが、このタロットセラピーは、仲間のひとりが考え出してくれたんですよ。

占いではない領域でタロットを使って、セラピーをするのです。
要するに占い師が出て来たカードを見て「あなたはこうですよ」というのではないのです。

実はタロットの絵柄というのが、ほとんどユング心理学で言うアーキタイプ、いわゆる元型の寄せ集めみたいなものなんです。昔、ユングの本ばかり読んでいましたから、その話を聞いたときに「それは面白そうだ」ってことになったんです。

元型的なメッセージをタロットから受け取りつつ、そこで自分に気づくっていうことは、ワークをしても最初から深さが違ってくるんじゃないかな、と。

ゲシュタルトのイメージがまだまだマイナーな世界という感じがあるので、タロットセラピーと組み合わせることによって、間口も広がるのではないかなと思うんです。

心理学やカウンセリングに興味がない人でも「面白そう・・・」と関心を持ってもらって、そして本物に触れてもらうきっかけになればと。

タロットは偶然”引く”というよりも意味を説明しておいて、並べてある中から自分で”選ぶ”ようなことをします。占いとは全然違うんです。

あくまでその元型的な絵柄から自分が感じるものを選んでもらって、それを鏡のようにして自分に気づき、そこをゲシュタルトの入り口にしてワークをしたり、またタロットに戻ったり、行きつ戻りつでワークを進めます。

「先程、考えるのではなく、とおっしゃいましたが?」

人間はみな、「今・ここ」にいる自分に付いていけば、良い所に自然に連れていってもらえるようです。今・ここで起きている感情・感覚に「気づき」続けるということが大切で、考えの中に入らない方がいい。

考えるというのは、今・ここで起きている自分と向き合っているように錯覚しがちですが、ゲシュタルト的に言うとそうではなくて、考える材料は過去に仕入れたもので、その仕入れた材料の情報処理をするのが「考える」ということですよね。

なので、考えの中に入っている時は、「今・ここ」ではなくて、過去の世界に入ってしまっていると、とらえるわけなんです。

「考え」と「感情・感覚」は別物ですよね? 「考え」の方ではなく、今起きている感情や感覚を感じ取っていく。

その流れをず〜〜っと体験していくと、勝手に自分を腑に落とせて、スト〜〜ンとどこかに連れていってもらえる。それがゲシュタルトのワークなのです。

「ゲシュタルト療法に向いていない人はいるのでしょうか?」

基本的に私は向いていない人はいないと思っています。

塞ぎ止める堰が多いというか、私も以前そうでしたのでよくわかるんですが、自分なりのこだわりが非常に強く、それが心の中にドカンと鎮座している、そういう人は入りにくいことがあるかもしれません。

ですが、考えに振り回されている自分や、こだわりに縛りつけられている自分を感じることは出来るので、ひとより少し余計に時間がかかるかもしれませんが、そこまで行ければ流れに乗れると思います。

「今のお仕事をされていて良かったと思われたことはどんなことですか?」

毎回です!(笑)。本当に毎回そう思っているんですよ。

ゲシュタルトのワークのファシリテーターをしていると、どんなに疲れていたとしても、すごくスッキリするんですよ。仕事そのものが私を癒してくれているので、まったく疲れることがありません。

「それはどうしてだと思われますか?」

やっぱりパールズが言っている通りで、「今、ここ」で自分の中に起きていることに気づくということ自体が、自分を癒す力を持っているということですね。

ファシリテーターも結局「今・、ここ」の自分をず〜っと感じ続ける、気づき続けるというところに居るわけですから、ファシリテーターもまた同じように癒されるわけです。

だからリフレッシュ法なんてのは私には必要ないんです(笑)。
研修などがあってぐったりしている時、その後にワークショップがあると、ホッとしますよ。良い仕事ですよね(笑)。

                

(次回につづく・・)


ゲシュタルトをこよなく愛する岡田さんの情熱を感じることができた第3回。
次回は、心のお仕事をされる方へのメッセージ、そして今後のゲシュタルトについて突っ込んで伺いたいと思います。どうぞお楽しみに。

岡田 法悦(おかだ のりよし)  ゲシュタルト・インスティテュート椛纒\取締役
                    ゲシュタルト・アソシエイツ顧問
       (社)日本産業カウンセラー協会認定シニア産業カウンセラー/キャリアコンサルタント

■ ゲシュタルト・セラピーとは…

ゲシュタルト・セラピー(ゲシュタルト療法)は、心理療法(カウンセリング)の一手法です。
1950年代に、ドイツ生まれの心理療法家、パールズ夫妻らによって開発されました。
この療法は、ゲシュタルト心理学、精神分析、実存主義・現象学を基礎に、 禅などの東洋思想や演劇などの影響を受けた、体験的・実験的・実存的な方法です。

 その特徴は、
 ◆ 「今・ここ」で自分の中に起きていることに気づき、体験する
 ◆ 言葉だけでなく「身体の声を聴く」
 ◆ ファシリテーターはワークをする人に「半歩下がって寄り添い」ながら、
   時に応じて「創造的な提案」をする                         などです。


■ コース・メニュー

 ・ゲシュタルト・セラピー集中特訓コース
 ・紹介トライアル
 ・入門1日コース
 ・体験コース
 ・集中特訓コース

<岡田法悦先生のHP>
ゲシュタルト・セラピー
<みなとみらい「心の研究所」HP>
Sea&Sky Counseling Institute−心の研究所−
<岡田法悦先生の著書>
cover

実践受容的な<Qシュタルトセラピー

インタビュアー:カク タカユキ

カク タカユキ

若さと癒しの請負人

趣味:水泳・カラオケ(好きな楽曲)哀愁のカサブランカ・夜桜お七

国際シデスコ認定エステティシャン
日本エステティック協会正会員

HP:エステ&セラピー「サン・リバー」

インタビュアー:下平沙千代

下平沙千代

ワクワクセラピー☆ソースで、一緒にワクワクしましょう!
日本一やさしい介護タクシー開業準備中です。賛助会員募集中!

ワクワクセラピー ソーストレーナー、NLPセラピスト
レイキヒーラー、導引養生功指導員、成年後見人講座受講中
トラベルヘルパー、ホームヘルパー2級、女性タクシードライバー
ブログ:『幸せを運ぶワクワクセラピー ソース』

インタビュアー:竹沢央保

竹沢央保

「思込解放カウンセラー」 または 「成幸の伝道師」
メールとスカイプを使ったカウンセリングをしています。
優しさと強さを兼ね備え、自分自身が幸せに生きることで、その波動で周りの
人も幸せにしていくという「上善は水の如し」的な生き方を目指しています。

趣味:音楽・映画鑑賞、ギター、読書、車、旅行
やってみたいこと:世界一周旅行
最近の興味:仏語、伊語、シャンソン・カンツォーネを歌うこと。
HP:メンタルサポートNow and then

インタビュアー:山志多みずゑ

山志多みずゑ

「家庭をもっとラブラブにしよう!」をスローガンに
東京を中心に活動する ラテン系メンタルセラピストです。
あなたにしか出来ない/あなたにしか叶えられない/あなただから輝かせる
あなたの中にある「ワクワクの源泉」を見つけに行くナビとして
ソースワークショップを開催しています。
趣味:神輿、和服で外出
必ず叶える夢:イタリア移住 住む場所も決定済み(南イタリア ポジターノ)
最近興味を持っていること:「気」の奥深さについて
HP:Mental Therapy SWITCH

インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
発行メルマガ:こころの栄養@さぱりメント
 

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