第28回目(2/4) 心屋 仁之助 先生  セラピスト

本当の原因となる根っこを解決する

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「このお陰で仕事がうまくいくようになったということは他にありますか?」

“いい人”を止めたことです。

体育会系の会社にいてキツかったし、あのやり方では潰れるとか、人を育てられないとか、当時は思っていました。180度違う優しい世界に飛び込んできたわけですから、「優しい人でないとダメだろう」と優しいセラピストをやっていました。

ところが、ドタキャンや遅刻、いろんな問題が起こります。優しい人でないといけないと思っていたので、にっこりしてみるけど、目が笑ってない、怒っている(笑)。見れば分かるんですよね。で、だんだん苦しくなってきた(笑)。

それで、思いきって“いい人”を止めて、クライアントさんにも怒るようにした。そうしたら、すごく楽になった。

例えば、メールでも怒る。「そんなことをしてもらったら困ります」とはっきり言うのです。

ドタキャンはもちろん、どこそこのセラピーはこんなことやってくれた、こういうやり方をしてほしいとか言われた時にも、「いいかげんにしてください」みたいに言う。

セミナー中でも、「こら、遅刻すんなよ」って怒るしね(笑)。そういうことをし始めたら、お客さんから見て、逆に分かりやすくなったようです。「こんなことしたら怒るんや」と。さすがに、時には“いい人”もしますけれど(笑)。

「“いい人”を止めて自分が楽になることで、何につながったのでしょうか?」

クライアントさんに、「あんなでもいいんだ」という安心感を与えます。

“いい人”“いいセラピスト”をやっていた時は、いわゆるマイナス言葉、怒る、悲しむ、愚痴とか、一切言わないようにしていました。でも、腹の中では思っているわけです。そういうことを口に出すようにしたんですよ。

クライアントさんも同じように思っている人がいっぱいいるんですよね。「悪いことを言ったらその通りになる」「ありがとうと言っていたらいいことがある」と、言霊にこだわったり、“いい人症候群”に、はまっている人がいっぱいいます。

「クライアントさんも本音を言えるようになるのでしょうか?」

例えば、夫や子どもの行動に困っていると相談してきた人に、どう対応しているのか聞くと、「怒ったらあかんと思ってるから、一生懸命にっこり笑っています」と言う。

それに「アホやなー(笑)」と応えながら話を聞いていると、愚痴を少し言い出すわけ。そしたら「ほんまはそう思ってるよね」「そら、最低のだんなさん!」と一緒に悪口言うのね、すると、うわ〜っとクライアントさんから悪口が出てくるんです。

そして、すごくすっきりしたと言う。「そやな、腹の中で思ってたもんな」って言うと「すごい思ってました!」ってなるのは、僕が誘い水をかけたからです。

「セラピストがオープンになることが必要なのですね?」

「悪口言ってもいいんですか?」と訊かれます。「ええよ、悪口言った方が顔コワクなくなるよ」と、その人を正直にさせてあげることは、効果もすごいです。

僕がきれいなことばかり言っていて、クライアントさんが「こういうこと言ったらあかんわ」と思ったら、それで終わりですからね。

こっちが、ひどいことも言う、悪口も言う、エロいことも言う、となると、「この人に何言うてもいいんや」と思ってくれる。クライアントさんもオープンになっていい場所かなという安心感が生まれるのですね。

さっき、僕が「怒る」って言いましたが、念のため(笑)。その場で感じた感情をその場で出すように心掛けると、逆に怒りたくなる出来事がなくなってくるんです。そこで出さずに我慢してるからイライラが溜まってたんですね。

あと、「うまくいくようになった契機」を挙げるとすれば、「奪うマインド」から「与えるマインド」に変えたことも大きいですね。

お客さんが来ないときは、いかにしてお客さんに来てもらうか、つまり「奪うマインド」だったのですが、ある時から「来なくてもいいから、いい情報をまずは発信しよう」と、「与えるマインド」に変えたことで状況が大きく変わったことも印象深いですね。

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「クライアントさんから何かもらうというか、影響を受けてしまうことはありますか?」

クライアントさんから、ケーキをもらうのが重なることはあるんですが(笑)。
幸か不幸か、僕はそのセラピーが終わったら全部忘れます。毎回リセットできる。

これは記憶力が悪いんです(笑)。レンタルビデオやDVDも、似たタイトルがいっぱい並んでいるでしょ。面白そうだと思って借りると大概見たことがあるヤツ。でも、結末を覚えてないから毎回楽しめるんです。

だからクライアントさんも、前回悪いこと言ったかなとか気にしなくていい。僕は、セラピーのときの会話は基本的に全部書きます。セラピーのときにメモする人と、メモしない人がいると思いますが、出た言葉の、一語一句全部書きます。

2回目のセラピーに来た時に、1回目のことを全部読んで思い出す。思い出して、復習して、自分の頭の中にインプットして、次のセラピーに入っていきます。だから、失礼にはならないかな。

「その他に意図的に引きずらないようにしていることはありますか?」

必ず窓を開けるとか…。嫌な思いはめったにしないのですが、「えいっ!」って叫ぶとかしています。溜めないように、出して終わらせてしまいます。

それと、冷たいように聞こえるかもしれませんが、セラピーで話を聞きながら、「この人がこうなってしまったのは何でだろう」と、ずっと謎解きをしているのです。

周りに起こっている現象を延々と聞き続けることで、クロスワードパズルを埋めている感じです。だから、その人から影響を受けることは少ないのです。

「セラピーで疲れたりはしないのですか?」

まず、「この人たちがうまくいかないはずがない」「大丈夫、大丈夫」と思っています。

「こんなことがあって〜」と言う人に、「ひどいな、最悪やな」と言いながら笑ったりしちゃうんです。笑われると相手が「笑われたけど、これって笑えるようなことなの?」と訊いてくる。

「おもろいよね。だって、まわりの人は反応してへんのに、あなただけ反応してるよね」「そ、そうですよね」と、自分だけが問題視していることに気づき始めるから、「何でやろなあ」「何ででしょうね」と、そこから、問題が始まったきっかけを延々と原因探しするんです。だから、疲れません。

「クロスワードパズルというのは具体的にはどんな感じなのですか?」

「今何が起こっているの?」「何に困っているの?」と聞きながら、僕の頭でクロスワードパズルの空欄をずっと埋めていくわけです。周りの言葉が埋まっていったら、だんだんその人の根っことなっているキーワードが見えてくるんですね。

答えが推理できた時に「これが原因じゃないですか」とクライアントさんに投げた時、当たりだったら、その人の心が激しく震える。そして明らかに挙動が不審になるんですよ。

その人の状態を見ながら、当たるまで推理を投げ続ける。当たった時はその瞬間にわーっといろんなものが出てくる。そして忘れていた記憶を思い出したり、記憶の点と点が一本の線でつながったりするんです。

それだけで解決してしまう時もあるし、まだ解決しない時に初めて心理療法を登場させます。

僕は1時間半あったら、1時間20分くらいはセラピー以外のことをやっています。原因探しばかりやっているスタイルなんですね。「本当の原因」を探すんです。

でも、その「本当の原因」となる根っこを解決するから、目の前の出来事まで全部変わってしまう。だからセラピーなどの心理療法のテクニックは最後の最後まで使うことはしないのです。

「根っこを指摘されるとクライアントさんはどんな感じになるのですか?」

「なぜか分からないけれど、私その言葉に今反応した」という方がいっぱいいます。体が反応するんですね。

最初の頃、セラピーを始めた頃は、普通に心理療法をやっていたんです。解決することもあれば、しないこともある。そうやって分かってきたのは、なぜうまくいったのかを分からないまま解決したら人は気持ちが悪いということ。

解決した理由を知りたい。なんで自分がそんなことで悩んでいるのか理由を知りたいんです。私はなぜこんな恋愛を繰り返しているのだろう。私はなぜ1つの会社に留まれないのだろうと。

僕は今まで積み上げてきた臨床の中で、だいたいパターンがあることに気がついたんです。

恋愛がうまくいかない人、転職を繰り返す人、あんな人こんな人、話を聞いているなかで、その人がどうしてそうなったのかという答えが見えてしまうようになった。

「こうした時こうなりませんでしたか。あなたはこうなって、こうなって、こうなっているんです」と、理由を知ってもらうために『悩みの仕組みを説明』するんです。すると「あああ」と言って、クライアントさんはすごくスッキリします。

そしてそれだけで解決してしまう人がいるんです。多くの人が、自分がどうしてこうなっているのかを知らなくて、知りたいんですね。

「独自の方法かもしれませんね?」

僕はこのやり方で解決するという絶対的な自信があります。実際にやってきて、独自の理論と検証で積み重ねてきています。

そういうのを講演会などで話すのですが、普通のカウンセリングをやっている人たちから、「あなたはとてもカウンセラーとは思えません」「もっと勉強された方がいいんじゃないですか」「自分の経験と体験でしかモノを言っていない」と言われることがあります(笑)。

「では、学んできたことを自分が体験も検証もしないで理論として皆さんにお伝えした方がいいのですか?」と聞いたら、「その方がちゃんとしているのではないですか」と言われたことがあります。

「昔からあるカウンセリングは全部理論がある。勉強はされているのですか」と言われても、「勉強はしていないですが解決できますよ」と答えるだけです。

そうした理論も結局は誰かが作ったこと。自分の中で噛み砕いていないことを伝えるほど薄っぺらで嫌なことはないですよ。それだけはしたくないのです。

「他に先生独自の手法はありますか?」

僕が最終的にやる手段として、インナーチャイルドを癒して「いい子いい子」するのではなく、インナーチャイルドを「怒る、叱りつけてもらう」という方法があります。

インナーチャイルド、つまり思った通りの対処ができなかった情けない過去の自分を嫌って怒っている人がたくさんいるんです。

だから嫌っているインナーチャイルドを理解して、優しく癒してあげようとしても、その「当時の自分への怒り」が残ったままでは焼け石に水をかけているようなものです。

怒りを出し尽くして初めて癒しが入る人がいるんですよ。
そんな特殊な方法も僕は使います。だから、カウンセラーらしくないと言われるのかもしれませんね。

              

(次回につづく・・)

心屋仁之助(こころろや・じんのすけ)   セラピスト

“心のブレーキ”の開放をサポートする NLP自己開放セッション

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<心屋仁之助先生のHP>
心理学の技術を使った問題解決サポート〔心屋〕
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たった一言!あなたの性格は変えられる!
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性格は捨てられる

インタビュアー:奥原 菜月

奥原菜月

フリーライター、占い&カウンセラー(奥原朱麗)として活動中。
夫と子供2人、犬1匹で横浜に生息中。

占い・カウンセリング・開運などをメインにしたブログ
『占いカウンセラー朱麗のまったり開運日記』

HP:アストロ・ハーティ「朱麗の占いカウンセリングルーム」

インタビュアー:下平沙千代

下平沙千代

ワクワクセラピー☆ソースで、一緒にワクワクしましょう!
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ワクワクセラピー ソーストレーナー、NLPセラピスト
レイキヒーラー、導引養生功指導員、成年後見人講座受講中
トラベルヘルパー、ホームヘルパー2級、女性タクシードライバー
ブログ:『幸せを運ぶワクワクセラピー ソース』

インタビュアー:笹木美子

笹木美子

「元気サプリ日本語コーチ」

外国人ビジネスパーソンに日本語を教えています。
敬語・丁寧語 面接指導、試験対策、ビジネス会話がメイン。
他に、企業向けマナー研修等セミナー講師。

コーチングやカラーセラピーで人をハッピーにしていきたいです。よろしく。
ブログ:愛☆光☆情熱 Marilynn♪<

インタビュアー:脇坂奈央子(わきさかなおこ 日本メンタルサービス研究所 所長)

脇坂奈央子

『道開きの心理士』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。
ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・催眠療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士、認定THP心理相談員、統合心理セラピスト、心理カウンセラー、
米国NGH認定ヒプノセラピスト、認定キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:ワイス博士直伝の前世療法・催眠療法・心理療法★ラポール
発行メルマガ:こころの栄養@さぱりメント
 

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