そうですね。ある日突然「本を書かなくちゃ」と思い立って、それでも私は文章なんて書けないし、どうしようかと思ったんだけれど、とにかく動いてみることにしました。
池袋と新宿と大宮の大きな本屋さん7店舗に行って、「私が好きな、風水とお花と自己啓発の分野で、どんな本が売れていますか?」と自分で作ったアンケートに答えていただいたんです。それで、大体の売れる本の傾向がわかりました。
私は安くて買いやすいし、文章も少なくてすむムック本がいいなあと思いながら、色々な本を見ていました。その中で素敵だな、と思った本があって、その出版社に直接電話をしたのです。
「原稿や企画書を書いてみるのではなく、電話ですか?」
そう、いきなり電話です(笑)。それで、「どうしたらこんなに素敵な本を出版できますか?」と質問してみました。そうしたら、たまたま電話に出てくれた人が、その本の担当の方でした。
それで、「よかったら出版社に来ませんか?」とお誘いいただいて、色々とお話を聞かせていただいて、本が出版されるまでの工程なんかも教えていただきました。でも、出版の話にはなりませんでした(笑)。
ただ、私が本を出版するために色々と動いていることは、私の周囲の人は全員知っていました。「岡安さんは、いきなり出版社に電話したんだってよ!」と噂になったりね。
そんな中で、友人が「そんなに本を出したいのなら、編集の知り合いがいるから会ってみる?」と声を掛けてくれたのです。
「別のルートからの紹介だったのですね」
そうですね。始めの行動は、確かに直接出版にはつながらなかったけれど、でも、その時その時でいつも「何かできることをやってみよう」とした結果でした。
おかげで、私が本を出版することは本気だということが、周囲に伝わったのだと思います。だから、無駄じゃなかったのでしょうね。
「そこからは順調でしたか?」
編集者の方には、すごく気に入っていただいたのですけれど、出版されるまでには3つの会議を通らなければ没になってしまいます。
会議が通るかどうかは、私にはどうにもできないことです。ですから、1つ目の会議を通過した時点で、私は原稿を書くことに集中しました。1つ、また1つと会議が進んで、3つ目の会議を通った時には、原稿はほぼ完成していました。
「会議を通っても、出版に至らないこともあるのに、すごいですね」
運がよかっただけのような気もしますが(笑)。でも、「人事を尽くして天命を待つ」という言葉もありますが、天命を待つのなら、人事を尽くさないとね。
何度でも言うようですが、できることは全部やるべきだと思いますよ。







