第24回目(3/4)  安藤 房子先生 恋愛心理研究所

“心理カウンセラー”と名乗るだけでは専門性が伝わらない

インタビュー写真

「今はたくさんの取材を受ける側にいらっしゃいますが、最初に取材を受けたのは?」

女性週刊誌「女性セブン」だったかと思います。まだ本も出していない頃です。

その数週間前に、私が別の週刊誌で執筆した「リサイクル・セックス」をテーマにした記事に興味を持ってくださり、「リサイクル・セックス」をテーマに特集を組むのでコメントをしてほしいと依頼をしてくださったのです。

「リサイクル・セックス」は私の造語で、“好きでもない元カレや男友達と気軽にしてしまうセックス”のことです。それを私は「リサイクル・セックス」と名づけて記事を書いたのです。この造語が反響を呼び、後に書籍化となりました。

「最初に書籍を出版されたのはいつですか?」

2004年に「恋に効く魔法の言葉」をシリーズ3冊で出しています。

恋愛の本を書きたいという思いはずっとありました。カウンセリングが「一人の人との対話」だとすると本は「多くの人との対話」ではないかと思うのです。

本という形でメッセージを送れば、恋に悩むたくさんの女性の役に立てるのではないかと、ずうずうしくも思っていたのです。

でも、なかなか出版元は決まりませんでした。それまで何年間もフリーライターとして記事を書いてきましたが、出版となると「有名な人じゃないと無理」というふうに断られることが多かったのです。

そんななか、たまたま知人を介して「恋に効く魔法の言葉」シリーズの出版元さんである九天社さんの編集者と出会い、初出版につながりました。

もともとは1冊の企画でしたが、編集者から「3冊のシリーズで出版しましょう」とご提案いただき、ありがたいことにシリーズ3冊というデビュー作となりました。

その後「リサイクル・セックス」「ハートのてっぺん」と、1年で5冊というスピードで出版させていただいたのですが、ちょうど「ハートのてっぺん」の制作中に妊娠がわかりました。

ですからその後しばらく出版を控えていました。当時は連載が数本あり、それを執筆しながらカウンセリングをするので精一杯な状態が、産後1年くらいまで続きました。

「『リサイクル・セックス』はどうやって生まれた言葉なのですか?」

メールカウンセリングをしているうちに、相談者の中に「元カレとか古い男友達と、そんなに好きじゃないのに何となく関係を持ってしまう」という人が多いことに気づきました。

それで満足ならいいけれど、彼女たちは、元カレや男友達との関係が重荷にもなっていて、それが理由で次の恋ができない……。そんな彼女たちのメールを通しての対話の中で、「なんだか元カレとセックスするのってリサイクルしているみたい」と、ふと思ったのです。

ちょうどその頃、女友達同士での食事会があり、私は、その場に集まった女性たちに「元カレとセックスしちゃうことがある?」と聞いてみたところ、私の想像以上に「リサイクル・セックス」な女性は多かった……。その瞬間、「リサイクル・セックス」をテーマに、執筆しようと思いました。

この本は、おかげさまで多数のメディアの書評コーナーなどで取り上げていただいたんです。

執筆からもう3年以上たっているのに、去年も週刊文春さん、ライブドアニュースさん、J-CASTニュースさん、TV東京さんなどで取り上げていただき、今年もフジテレビさんほか、さまざまなメディアさんから取り上げていただき、「続編を書きませんか?」というお話もいただきました。ありがたいことですね。

ちなみに、この「リサイクル・セックス」という本は、タイトルが衝撃的だからか誤解を受けやすいのですが、私が元カレや男友達とのセックスを勧めている本ではありません(笑)。逆に、それほど好きではない人との不本意な関係なら止めましょうという内容です。

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「他にも安藤先生の生み出した代表的な言葉はありますか?」

「恋愛カウンセラー」という職業名ですね。これは、あるときふと思いついたんです。そこで、ほかにこの職業名を名乗っている人がいないかとインターネットで検索したところ、当時は1件もなかった……。そこで、私は「日本初の恋愛カウンセラー」と名乗るようになったのです。

その後どんどん「恋愛カウンセラー」を名乗る人がネットに氾濫するようになりましたが、そのおかげで「恋愛カウンセラー」という言葉が一般的に知られるようになり、ありがたく思っています。

私のところには、インターネット経由でメディアの方から仕事の依頼をいただくことが多いのですが、多くの方は「恋愛カウンセラー」で検索をかけ、私のサイトにたどり着いてくださっているようです。

そんな意味でも、「恋愛カウンセラー」という職業名は、私にとってとても大切な言葉です。

「言葉を生み出す感性はコピーライター時代に培われたのでしょうか?」

もしかしたら、そうかもしれません。

コピーライター時代は、よく深夜まで、あるいは翌朝まで何本ものコピーを考えていました。いくつ考えても社長からダメ出しがあって(笑)1,000〜2,000本のキャッチコピーを考えた末に、ようやく「コレ!」というコピーが生まれるんですよね。

当時の経験から、自分の思いを言葉にする方法を学んだ気がします。私自身がカウンセリングの現場で感じた言葉をそのまま発するのではなく、その情報をどう加工し、どんな伝え方をすれば、読者の心に届くのか……そんな気持ちで本のタイトルや章立て、それぞれの文章を書いています。

たとえば、私の「ハートのてっぺん」という本は、「五行歌」(五行で書くこと以外制約のない歌、新詩型)で恋のはじまりから終わりまでをストーリー化した絵本なんですけれどね。

たった五行の文章なんてすぐに書けそうってみなさん、思われるかもしれません。でも、この五行の文章は、先ほどお話したキャッチコピーのように、何度も、何十回も書き直してやっとできた一文だったりするんです。

私は新聞でコラムの連載もしているのですが、コラムを10本書くくらいの時間をかけてようやくひとつの五行歌ができるくらい、時間がかかる……。

もちろん、それは私が不器用だからということもあるのですが(笑)。天才的な詩人は天から言葉が降りてきて手が勝手に動いて書けるみたいですが、私は違いますね。「言葉が降りてきた」というような経験は、私の場合は1年に何度かしかありません。

「カウンセリングや執筆の対象は女性がメインなのですか?

基本的にはそうですが、男性からも依頼があればどんどん受けています。現在、相談者の男女比は3:7くらいです。また、男性向け媒体でも、熟年離婚や不倫をテーマにした連載を過去に何度かしています。

私のカウンセリングのテーマは「泣きたい心、癒します! 恋する女性を応援します!!」であり、恋愛カウンセラーとして活動しているのですが、実際には、子育て相談、嫁・姑問題、転職・就職相談など、実にさまざまな相談をいただきます。

恋愛以外の相談も受けていますし、女性だけとは限らず男性もいらっしゃいます。

自分の専門分野を絞り込んで仕事をしていると、その専門分野(私の場合は恋愛相談)の相談をしたい方はもちろんのこと、それ以外の悩みを持つ方からの相談もどんどんいただくようになる気がします。

相手が男性であれ女性であれ、恋愛相談であれ育児相談であれ、カウンセリングの基本は一緒。女性を対象とした恋愛相談ができるなら他のどんな相談にも応えられるはずですので、積極的にさまざまな悩みのカウンセリングを行っています。

「『恋愛カウンセラー』を名乗ることで何かしらの偏見をもたれたことはありますか?

まったくありません。TVなどのメディアに出るときに、担当の方から「肩書きを“心理カウンセラー”としてもいいですか?」などと打診されることもあるのですが、私は基本的にお断りしています。私はやはり、恋愛問題の専門家であるという立ち位置を大切にしたいからです。

なぜなら、単に“心理カウンセラー”と名乗るだけでは、一体どんなことを専門にしているカウンセラーかが視聴者や読者に明確に伝わらないと思うからです。
    
また、できるだけ目や耳に残りやすい職業名を名乗るほうが、多くの方に私という人間を認知してもらいやすいだろうという観点からも、できるだけ「恋愛カウンセラー」でお願いしています。

とはいえ、媒体さんの都合もありますので、どうしても別の肩書きで登場してほしいと望まれるときには“しあわせナビゲーター”と名乗っています。この肩書きは、私自身が出産を経験し、かつて以上に女性のライフスタイル全般についての相談を受けることが増えた頃に思いつき、名乗りはじめました。

私が今後、年齢を重ねていくことを考えますと、恋愛以外の心理学関連のコンテンツ作りに参加することが増えてくると思います。そんなときには、積極的に“しあわせナビゲーター”という肩書きを使い、さまざまな年代のさまざまな心理的問題を解決したり、執筆したりしていきたいですね。

               

(次回につづく・・)

安藤 房子(あんどう ふさこ) 恋愛心理研究所所長

恋愛カウンセラー・カラーセラピスト・作家。 恋愛心理サイト「Heart Junction 」主宰。

20代で離婚を経験後に、NPO法人ウインク など、多数の民間団体で心理学を学び、日本初の恋愛カウンセラーとして独立。その後センセーションカラーセラピーの講座を修了し、カラーセラピストの資格取得。

オリジナルの“ハッピー恋愛の法則”をとりいれたアドバイス型カウンセリングは、10代から年配者まで幅広い層から支持を得ており、過去ののべ相談数は15,000件以上に上る。

最近では恋愛相談にとどまらず、育児・転職・嫁姑問題・熟年離婚など、さまざまな相談にアドバイスする“しあわせナビゲーター”としても活動中。

「Heart Junction」 恋愛心理研究所 安藤房子のオフィシャルサイト
http://www.heart-junction.com/
<安藤 房子先生の著書>
cover
LOVE NOTE 90日間で恋愛体質になる書きこみBOOK



cover
リサイクル・セックス



cover
恋に効く魔法の言葉 心がくじけそうになったときに読む本―愛される法則

インタビュアー:朝比奈 凛香

朝比奈凛香

セミナー講師。コーチング・コミュニケーション・プレゼンテーション・ビジネスマナーなどのセミナーを提供している。ラシャンス代表。


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