高校が進学校でしたから、私も大学進学のつもりでいたのですが。いろいろあって、「もう進学やめた」って言い出してしまったのです。友達が美容学校に行くという話を聞いて、私も美容学校に決めてしまいました。
親戚家族から反対され、学校の先生と親が結束して説得したのですが、私も言い出したら聞かないですから(笑)。
当時、私が通っていた美容室の担当美容師さんは、憧れのお姉さんでしたし、自分でもブローをするとか、友達の髪をいじることは好きでした。
男性でも女性でも同じように自分の腕で仕事ができるところにも、魅かれていたのだと思います。
「美容師の仕事をしていた頃はどうでしたか?」
私は、やりだすと熱中しやすい、一生懸命になりやすい性格なので、美容の仕事も楽しかったです。とても厳しかったですが、先輩たちにも恵まれていました。
まだ職人の修行みたいな感じが少し残っている時代だったので、営業前の準備は全部1年生のスタッフがやっていました。食事やトイレにもいけないほど、とても忙しいお店でしたね。
営業が終わると終電までは技術練習でした。試験に受からないとお客様にシャンプーできない、ブローできないなど、全部試験制度があったので、試験に向けて毎晩夢中で練習していました。
「何年くらい美容師はされていたのですか?」
6年やりました。辞めたきっかけは、体を壊しての入院です。
病院に行ったら膵炎(すいえん)と言われ、その場で入院になりました。検査をすると胃潰瘍なども見つかって1ヶ月くらい入院しました。
生涯ずっとこの仕事をやっていくのだろうか?と考え始めていた頃で、入院をきっかけにして、もう美容師の仕事は辞めようと決めたのです。
半年位はフラワーアレンジメントを習ったり、水泳をやったり、いろいろお稽古事に行き、休養して過ごしていました。
「その後、どんなお仕事に就かれたのですか?」
事務職など、いろいろな面接に行ってみたのですが、全然ピンときませんでした。
その時に、美容業界のメーカーで、パーマ液などの開発商品の比較試験をするテスターという仕事で美容師が募集されていたのです。その仕事が、面接の時点で一番ピンときましたね。
9時から5時までで、事務所の隣に美容室設備があって、そこでモデルさんにパーマ液などのテストをしてテスト結果をまとめ、商品開発をしたり、カットのセミナーのマニュアルを作って技術的な講習をしたりしていました。
美容師の仕事のような、でも周りはOLさんばかりという、その両方を味わった時代でした。
「色彩に興味を持たれたきっかけを教えてください。」
その頃、周りのOLさん達が皆、仕事以外にも好きなことに時間をかけ、英会話やお花や、スキルアップの為の勉強など、お稽古事に行っていたのを知ったんですね。それで私も何かお稽古事をしようと思いながら1年くらいが経っていました。
その頃タイトルに惹かれて、たまたま読んだ本で、色彩学校主催の末永蒼生先生の『青の時代』という本があったのです。色は、人にこんな風に影響するのだということがすごく興味深くて、続けて色に関する本を何冊か読んでみました。
3冊目で初めて気付いたのですが、3冊続けて末永先生の本を手にしていたのです。






