キャラクターは重要ですが、作ろうと思って作れるものではなくて、にじみ出るものじゃないでしょうか。
キャラを作ることを推奨している人たちもいますけれど、私の場合はクライアントさんと一生の付き合いと思っていますから、その場限りのキャラを演じても・・・いつかはボロが出ますよね。
それよりも自分はこういう人間になりたいと思って、根っこから変えていくということが大事だと思います。そういう意味では、私は無理なキャラクター作りはしていませんよ。
人嫌いで人と会うことは苦手だったけれども、努力で克服できたので、努力の上での自然体ですね。
「水野先生から見て、根を張るのが下手な人はどんな人ですか?」
昔の私ですね。一番露骨に出るのは諦めちゃう人。1回や2回うまくいかなかったからって諦めていたら、根は張れませんから。
その時に一番大事にしなければいけないのは、自分で100回失敗すると決めることです。
1回や2回でなくて100回となったら10回や20回くらい平気ですから。1、2回失敗しても屁でもないですよ、というか1、2回で成功してしまったら、それは単なる運じゃないか、みたいな感じになりますね。
あと、失敗して落ち込んだ時でも、自分が取り組んでいる理由を忘れないために、「なぜこういったことをしているのか」をはっきりさせ、それを常に口にすること。
紙に「こうしたいから、これを始める」って書いても、1、2回失敗すると嫌になって、紙を貼ってある壁を見ないようになってしまうのです。だから口に出すということをずっとやる。口癖になるくらいまで。
私の本にも書いていますが、タバコをやめようと思った時に1日60本吸っていましたから、1本吸うごとにやめる理由をきちんと口に出しました。
1日60回、1週間で計420回やったら忘れないですよね。そこまで徹底的に刷り込むということをしておけば効きます。
「講座の中で失敗してしまった経験はありますか?」
もちろんたくさんあります。それこそ、ここでは語りきれないくらいたくさん。
第1回でもお話しした、最初のセミナーなど、まさに失敗の中のベストワンですよね。
でも、失敗は自分を育ててくれますから、個人的にはとてもいいことだと思っています。
だから、うまくいった理由が明確でない時など、そのやり方の一部を崩してみて、あえて失敗するかもしれないことにチャレンジすることもありますね。
そうすることで、なぜうまくいくのか、ということ、どのポイントが失敗の要因になるのか、ということが細部までよくわかりますから。
例えば、去年「初めてのセミナー入門」というのをやった時に、「高品質セミナー作成講座」ではやらなければいけないと言ってきた自分の教えを、あえてやってみなかったんですね。
具体的には、先ずスタッフを用意しない、会場の下見をしない。この2つをあえてやらなかった。そうしたら、やはりひどい目にあいました。これも全部ネタにして当日話しましたけれどね。
このように、失敗を好意的に受け止め、そして100回失敗しようと思えるようになったら、たいていの失敗なんて怖くない。そうすると、100回失敗する前に、それなりの結果が出てしまうんですよね。
そして、私のような仕事は、こういった失敗を自分のクライアントさんに提供できるわけですから、たくさん失敗しておいた方が得ですよね。失敗は財産です。
と、これだけ失敗に対して心構えを持っておけば、失敗しても動揺することが無くなります。
で、実はこの動揺がくせ者でして。
失敗して動揺するのは、自分自身に気持ちのベクトルが向いているからです。
「ああどうしよう、私」ってね。
そうなった時は、顧客視点から自分視点になってしまっています。そうなるとお客さんに良い事は1つも無いですから。
だから、参加者に対して気持ちのベクトルを向けきれるようにしておくためにも、「失敗する心の準備」というものはとても大切だと思います。
「仕事としてお客様と関わる範囲は決めた方が良いのでしょうか?」
読者の皆さんの中には「○○コーチング」「△△カウンセリング」とテーマを決めている人も多いと思いますが、そこから外れた時にもきちんと対応ができる人間になっておこうという心構えは必要ですね。
例えば、相談の内容がダイエットコーチングだといっても、その人の悩みの本質はダイエットだけではないはずなのです。
つまり、自分が提供する課題解決の専門領域を、深く深く掘り下げていくと、その領域の知識だけでは、クライアントの課題を解決していけなくなるはずなんですね。
そういう意味では、常日頃から、あえて自分のやっていないことにチャレンジしながら、知識や経験の幅を広げていくということも大切ですね。
そうすればいろいろな課題に対応できるようになります。少なくともそういう感覚を持つ覚悟は必要かと思います。
もちろん、ビジネスである以上、自分自身が価値を提供できない範囲というものもありますから、ここから先は責任の範疇外ですと領域を決めることはとても重要ではあります。
また、心の問題を扱っている方などは、この点の境界線を曖昧にしておくと、大変なことにもなりかねませんから、その点は注意する必要がありますが。







