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メンタルビジネスへのご招待(インタビュー)

メンタルビジネスの最前線で活躍されている各分野の第一人者の生の声を皆様にお届けします。




第21回目(4/4)  篠田 和徳 先生 Wing Heart

2008年 03月 8日

お金をもらうことで責任を感じ、責任を感じるから勉強する



←前回号「組織人として企業で学んできたことを、活かしていきたい」



インタビュー写真


「開業されたときはどういうクライアントさんを対象にしたいと思われたのですか?」

僕は医者じゃないですから、お薬も処方もできませんし、病名も告知することはできません。病院のお世話になる前の方を対象としています。

薬の処方が必要になる前になんとか症状を良くしてあげなければいけないのに、どうしてもまだ今の日本は本当に駄目になってから病院に行く人が多くいます。

その前に民間の僕らみたいなカウンセラーに会ってくれることによって、薬なんか飲まなくていい、こんなに重くならなくてもいい、という方々がたぶん大勢いると思うんですよね。

その人たちに対して僕はカウンセリングしたいなと思っておりますので、この年齢層とか、こういう業界の人とかというあまり決めないようにしています。

今はそれこそ、いろいろな方に接していきたいなと思っております。ですから僕のクライアントは年齢層が幅広いですね。10代の方はいないのですけれども、大学生くらいの方から60代の方々ですね、女性の方が少し多いですかね。


「最初にクライアントさんがいらした時、どういうアプローチをされるのですか?」

最初から僕は本題には入らないですね。ここに来る途中、どんなことを考えていらっしゃいましたか、とかです。

電話で既にどんな悩みについてカウンセリングを受けたいかということは聞いてます、全然違うところから話しを持っていってスッと入るようにしています。

いきなり最初から聞いちゃうと尋問されているというように感じてしまう方が多いので。

カウンセリングって最初の3分が大事だと言われているし、僕もそう思いますので、その中でいかに僕自身がそういう尋問するようなカウンセラーではないのだ、もしかして過去にそういうカウンセラーに会っていたとしたら、僕は違うよ、ということも分かってもらえる時間にしています。

ですから最初の3分がすごく緊張しますね。


「カウンセリングの記録はご自分で作成されていらっしゃるのですか?」

はい、最初に住所や、どういう相談なのかを簡単に書いてもらって、その間に僕はお茶を入れたりとかちょっと席をはずして一人にしてあげます。

僕はカウンセリングの最中にメモは絶対に取らないんです。その代わり帰られてから一気に書いています。

ずっと目を見ていると怖がられてしまいますので、普段はLの字形に直接目が合わないように座るようにして、必ず僕は左の耳に情報を与えるようにしてあげています。

左の耳から情報を入れるということは右脳を刺激しますから、プラスの言葉というのは、右脳がキャッチするらしいのですよね。そのようにしていますね。


「これから将来的に、たとえば1年後や3年後ぐらいのスパンでこうしていきたいというお考えはありますか?」

まずは個人カウンセリング、法人カウンセリング、セミナー講師の3本柱を確立させたいということですね。

そして、将来的にはせっかく勉強してカウンセラーになったのにもかかわらず仕事の場が無いとか、どういう風に運営していいか分からないという人たちのサポートができるような立場になりたいと考えています。

それはカウンセラーのスクールにするのか、カウンセラー派遣にするのか、まだぼんやりとしか分からないのですけれど。

カウンセリングの依頼が企業や個人からいっぱい来るようになれば、僕一人では回らないでしょうから、その時に賛同してくれるカウンセラー同士で集まって、お互いに同じ夢に向かって行きたいたいですね。

合同弁護士事務所ってありますよね、それのカウンセラー版みたいなのができれば良いなと思います。

お医者さんではカンファレンスと言って患者さんをどういうふうに手術をしたら良いだろうか、と相談し合いながらやりますよね。そういったことをカウンセラー同士もやる必要があるのではないかと思うのです。

自分一人でやっていて、もしかしたら間違った方向に行ってしまっていたら、仲間同士で修正して欲しいですし、自分には無い知識、技術がもしかしたらそこで得られるかもしれないですし、もしかしたら、僕じゃない方が良いかもしれませんし、そういったことを考えたときにカウンセラー集団のようなものを作っていきたいなと思います。

それによって、今仕事が無いと言っているカウンセラーたちを引き上げることにもなりますし、なぜ無いのか、という差も分かってもらえるでしょう。それは、3年、5年くらいの中長期の中で自分ができれば、と考えています。

カウンセラー仲間でちょっと話したりもしているんですよね。お互い気心知れたカウンセラー仲間が集まって情報交換の場として一緒に飲んだりもするのですが、将来的にはこんなことやりたいね、と皆で夢を話し合うんですが、僕はいつもこの話をするんです。



インタビュー写真





「同業の方と一緒に集まるようなところには参加されたりするのですか?」

時間があればなるべく行くようにしています。定期的にやっているのは、本当に仲の良い3,4人くらいの同じ「日本メンタルヘルス協会」の同期の仲間で、必ず月に1回はやろうね、ということにしています。

皆40歳以上なので「40’S倶楽部」と呼んでいるんですけど、そこではこういう案件があるとか、将来こんな夢があるとか、終わった後に「よしやるぞ」という気持ちになれるような集まりです。


「皆さん開業のカウンセラーなのですか?」

カウンセラー1本で開業している方もいれば、企業のマネージャーとしてカウンセリング技術を活かしている方や主婦の方もいます。


「さらに将来に考えていることはありますか?」

たまたま2歳の娘がおりますので、子育てに関わることにはせっかくカウンセリングに関して良い知識を学んでいますので、何かその辺で社会に貢献できるようなことはやっていきたいですね。

自分のライフワークとして子育てにカウンセラーとして貢献したいと考えています。男性の子育て、というのもすごく大事だと思います。


「これから開業する人たちに何かアドバイスいただければと思いますが?」

カウンセリング料金はもらうべきだということですね。お金をもらうことで責任を感じますし、責任を感じるからさらに勉強します。勉強すればお金がかかりますし、お金をもらうことによって勉強もできます。

とりあえず無料で・・・という思いは中途半端になるので、プロでやっている者として、止めて欲しいですね。そこは強くメッセージとして伝えたいですね。

また「こうでなければ開業できない」ということも良く聞きます。

たとえばカウンセリングルームがないのでオープンできません。まだまだテクニックがないのでオープンできません・・・と。

ではどの段階であったらテクニックがあると言うのか、分からないですよね、まずはやらないと駄目じゃないですか。カウンセリングルームが無いからというのは言い訳にはならない。

僕みたいに自宅でやっている者もいれば、僕の知り合いは喫茶店でやっている者もいるし、公園のベンチでというカウンセラー仲間もいます。クライアントさんさえ納得してもらえばどこでだってできる。

こうならないとカウンセラーとしてデビューできないという自分のバーというものは設けない方が良いでしょうね。僕も最初はエイ、ヤッ!で、やっちゃいましたからね。


「自分が開業する頃に戻れるのであれば、こうしたいなということはありますか?」

戻れるとしたら、やはり一時天狗になっていた時期を戒めてあげたいですね。先生、先生と呼ばれて調子にのっていた頃「おまえはまた同じ失敗をするのか」と。

「社長、社長と言われて天狗になっていた時と変わらないじゃないか!」という風に言ってあげると同時に、「でも途中で修正したね。よく気づいたね。やっぱりあの時の失敗が学びになっているね」と褒めてあげたい部分もありますね。

だからきっと会社を従弟と失敗してしまったというのは、失敗というのではなく、きっとプロセスだったんでしょうね。ですからその部分は、クライアントさんにも言ってあげられます。

過去の人生の中で、人から失敗だと思われていた経験は、もしかしたら失敗じゃないとアドバイスができます。

私自身、結構ありますからね。離婚して会社潰して、附属校にいながら浪人して、みたいな(笑)。ちょっと人とは違う人生をいろいろ歩んでいますので。

当時はまあ、落ち込みもしましたけど、大事なのはそれを糧にいかにステップアップできるかですから。今では笑いのネタにさえできていますから、良かったなと思います。


「開業したけれどもなかなかクライアントさんが来ないという方々と、篠田先生との違いというのはどういう点だと思われますか?」

カウンセリングの場を講座の場にしている方が多いような気がするんです。

あくまでもカウンセリングはカウンセリングで、我々は心理カウンセラーではあるけれども心理学者ではないですから…。どうしてもその心理学者のような立ち居振る舞いとか、接し方をしてしまっている方に、うまくいっていない方が多いんじゃないかと感じています。

教えてやろうとか説教じみてしまって、せっかくクライアントさんがいらしたのに、2度目、3度目はない、というような方が多いですよね。

僕は大成功を収めているとは言えないですけれども、今のところ再訪される率は100%です。ですからその点ではないかな。カウンセラーとして、徹底的に話を聞くということに焦点をおく、ということですかね。


「これからカウンセラーになろうという方に対して何かメッセージをいただけますか?」

これからカウンセラーとして活動していきたいという方々には、やはり心理カウンセラーであっていて欲しい、心理学者にはならないで欲しい、と思います。

何か教えてやろう、良いことを言ってやろう、彼らの行動を自分が変えていくんだ、という風に思ってしまうのなら、カウンセラーとしては、僕は止めた方が良いと思います。

カウンセラーはその人の人生、あるいはそのご家族の人生に深く関わりながら、いかにフェードアウトしていくか!だと思います。クライアントの人生の表舞台に絶対出ちゃいけない。黒子として関わっていくことが大切なんだと思います。

一生付き合っていっちゃいけないのです。「さよならすることが仕事であるのがカウンセラー」という認識を忘れないで欲しいです。なので、そこだけは一本ブレてはいけないと思います。




<編集後記>

2時間の取材の中では何度も笑いがこぼれ、篠田先生のお人柄がそのまま伝わってくるような本当に楽しい時間でした。

営業マン時代に培われた経験と人脈が、現在の先生の仕事に大きく活かされていることを伺い、一見、まわりから失敗と思われがちな経験により、むしろ人間は練られていく、ということを、つくづく教えられました。

先生がモットーとしておられる「運・根・鈍」を私たちも心に刻んでいきたいと思います。

「カウンセラーらしくない」といわれる篠田先生は、実は最も「真のカウンセラーらしい」人物なのだな、と確信しました。



次回号「完全に逃げ腰の状態からスタートしました」→

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篠田 和徳(しのだ かずのり) メンタルカウンセリングルーム「Wing Heart」代表

あなたの「心の翼」になりたい。
そんな願いを込めて「Wing Heart」 と名付けました。

心に翼が生えたように重荷がとれて「スーッ」と軽くなる。
そんなお手伝いが出来れば幸いです。

”悩み”や”苦しみ”を無くす方法を考えるよりも、
”悩み”や”苦しみ”と上手く付き合っていく方法をほんのわずかでもお伝えできれば…。
あなたの心にそっと寄り添いながら、そんなお手伝いをさせていただけることを願って・・・

「I love you because you are you」
〜あなたはあなたのままで良いんですよ〜



「Wing Heart」のホームページ

http://plaza.rakuten.co.jp/wingheart/





インタビュアー:岩田広美

奥原菜月    埼玉県川越市に夫と高校生の息子と3人で在住。(出身は福島県)
カウンセリングと女性学を融合した女性心理学専門のカウンセリングを実践中。
現在、自治体の女性相談員と同時に民間カウンセリングルーム
「川越女性専門相談室femme」(femmeは仏語で女性の意)を4人の仲間と開設し、
NPO法人教育ルネッサンスにて不登校・引き込もり者対応の主席カウンセラーを務める。

「好奇心がいっこうに衰えず、素敵な出会いはまだまだあると確信し大いに期待!」

HP:「川越女性専門相談室femme」

インタビュアー:脇坂奈央子
 
脇坂奈央子
『道開きの心理セラピスト』 ……本来のあなたの道を開く、お手伝いをします。

ブライアン・ワイス博士直伝の、プロフェッショナル・ヒプノセラピスト。
前世療法・年齢退行療法を中心に、ニーズに応じた各種心理セラピーを施療。

心理士(BA)、統合心理セラピスト、NGH認定ヒプノセラピスト、
心理カウンセラー、キャリアコンサルタント、
代替療法セラピスト(レイキティーチャー)
HP:セラピールーム ラポール 
  




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