父は私と違って、あまり喋らないタイプの男性でしたね。なので口ぐせという面では、あまり父の影響は受けていないかもしれません。
しかし父は冒険家でした。私が子供の頃、父の話を聞くと、そこには夢がありました。
大工だった父が士官学校を建てた話、日露病院を建てにカムチャッカに行った話、帰ってきて「やっぱり北海道だ!」と言って北海道に土地を買って農場主になった話をしてくれましたね。
私は小さな農場で生れたのですが、その後、父が広大な農場主になっていく姿を目の当たりにしています。
スケールの大きさや、じっとしていられずにやろうと思ったことは、やらずにいられない点などは、父の遺伝子がそのまま私の遺伝子になっているのを感じます。
父は今100歳になりました。私は健康学者だから、彼に負けていられないと思っています(笑)。
「これまでの人生の中で危機的な状態を経験されたことはありますか?」
そりゃありますよ。たくさんあります。
でも都合の悪いことは忘れるようにしていますので(笑)。
人が「愛」を知るには、人間同士の憎しみや悲しみなど、つらい経験もする必要があります。
人間はどこか弱いところがあるから、疑心暗鬼になったり、自分の中の醜い部分を見て自分を恥じて成長していきます。その中で人を見る目を養ったり、心の平和を手に入れたりします。
「心の平和について教えてください」
心の平和というのは、感情や経験の豊かさを経て得られるものです。それを私自身が実感できるようになったのは40代になってからですね。
しかし使う言葉によって感情をコントロールすることで、心の平和を手に入れることもできます。
私は20年かけて試行錯誤して経験的に学びましたが、私の本の読者や講演を聴きに来てくれた人たちには、その20年分の得をするよという話をしています。





