第14回目(4/4)  剣持 甲子朗 先生  赤ひげ塾

成功する前にお金をかけるな

インタビュー写真

「バランス活性療法や剣持先生の基本的な理念はどんなものですか?」

バランス活性療法は、「施術者が疲れない・痛くない・短時間・着衣のままの施術」というのがセールスポイントでしょう。機械や器具も使いません。

赤ひげ塾については、「研修生はお客様」「自分の受けたい研修を」「仲間を作り、安心して開業を」ということでしょうか。
根本は「自分がやってほしいことをやってあげる」ことです。

冗談でウチの社訓は『親切・丁寧・調子良く』だって言っています。これは丸井の社訓『親切・丁寧・愛想よく』をもじったものなのです。僕は調子良くいくように頑張ればいいのではないかと思っています。

吉野家の「うまい・早い・安い」というキャッチコピーを治療に求めると、今やっているようなことになるわけです。下手な治療を、高いお金を取られて延々とやられたら患者さんが困りますからね。

「これから整体などを勉強したいという人に、学校の選び方のアドバイスがありますか?」

業界や組織によっては、学校経営がお金を得る大きな手段になっていることがあります。 素晴らしいパンフレットに、カウンセリング、足ツボ、アロマと、たくさんの講座名が並んでいて、「ここに行けば全部習える」とすべて受けると数百万もかかったりします。

こうした講座を全部受けて卒業した人が「開業できない」と相談に来たりします。
整体で一番大切なのが診断力ですが、診断法が無いのですね。

相談に来た人には、「ここではどういった方法で診断しますか」「最後まで講習を受けるといくらかかりますか」「卒業後の教育はどういったものがありますか」この3つを聞いて、さらに「体験できますか」と聞いてごらんなさい。どれか一つでも答えられなかったら再考した方がいいと言っています。

「丸井での経験以外に強く影響を受けたことはありますか?」

多くの先生や仕事関係の方にお世話になり、影響も受けていますが、国鉄マンだった父からもたくさんの影響を受けました。

今だに忘れられないことがあります。
ある時、僕が新潟までの400円位の汽車賃を高いと言ったのです。そしたら、父がムッとした顔をして「そうか、では400円をやるから、新潟まで歩いていけ」と。

一度だけ新潟まで歩いていきましたが、二度と歩く気にはなりませんでした。
「なるほど、そういう考えもある。モノの価値ってそういうものだ」と教えられました。

「この世界は、自分が直接治療をしていきたいタイプと、人を教える側のタイプと大きく分かれるように感じますが、それぞれに向き不向きというのはありますか?」

ありますよ。
そもそもバランス活性療法は、カイロプラクティックのように何百万円のベッドを買う必要もないし、往診にも手ぶらで行けますから、スローライフ向きかもしれません。ただし、1人施術していくらという世界ですから、1回の取引で数百万という商いはできません。

ストイックにメンタル面を考える人は治療の方にのめり込むのでしょうね。人助けをしたい、人との対話がしたい、心と対話したい、そういったメンタル面で自分を求めていく人は治療の方にいくのでしょう。

事業欲のある人、お金を儲けたい人は教える方が金銭的には収入が良くなるので、教える側にいくかもしれません。組織の上に行きたい人、人前で話したい人もそうですね。 ただ、事業として考えると大きな責任を負いますから、単純に教えることが好きだからということだけではできないのです。

「剣持先生は落ち込むことはありますか? どのように対処していますか?」

もちろん、ありますよ。元来は臆病者ですから。でも、仕事をゲームととらえて考えるようにしています。

施術に関して言えば、バランス活性療法は自分で治せるかどうか、最初に患者さんの体に聞くのです。治せないのに施術しても詐欺のようなものですから、治せないものは最初から診ません。自分では無理だから病院に行ってくださいと伝えますので、落ち込むことはありません。

あるリハビリ学校の入学式でも言ったのです。
「勉強しなくては試験には合格しない。それなら嫌いな勉強を楽しいゲームに置き換えて考えよう。勝つために作戦を練ろう。」とね。

僕は5年間休みなしで動き回りました。月曜日に家に帰って親の介護をして、木曜日に東京に来て全国を回りました。5年間1度も休まなくても、ゲームだから辛くないんですよ。

施術でも治せなかったら負けです。ゲームは勝ちたいですから、勝つために作戦を練るわけです。神様がレベルアップさせるために難しい患者を送り込んでくる。負けたら悔しいから、がんばるのです。どうやったら勝てるか、研究心があるかないかの差ではないでしょうか。 インタビュー写真


「苦労も苦労とは思わないということでしょうか?」

今はなんとか生活ができていますが、お金だってあったわけではありません。
売れない芸人が流し台の湯わかし器でシャワーを浴びたという話がありますね。あれは本当にできますよ。僕もやりました。

それもゲームだから楽しかったです。不思議と、惨めな感覚は無かったです。それこそ植木等の世界で「なんとかなるわ」と思っていました。

鍼灸の学校に行く時も、東京に出てくるのに大塚のビルのワンフロアを借りた時も、お金がないのです。そんな時も人の助けでなんとかなってきました。
やっぱりいざとなると、助ける神はいますね。

「精神的なものや目に見えないものとの関わりがあるように感じますが?」

運命論者というわけではありませんが、実はもう何回か死んでいてもおかしくないのです。僕は偶然で生きているようなものなんです。

居眠り運転で完全に夢の中で運転していて、無意識で急ブレーキを踏んで夢から覚めたら、中央分離帯の1メートル手前ということもありました。
その時たまたま胸に入っていたツゲの印鑑が、折れるのではなく、曲がっていました。護ってもらったと思って、供養しました。

小学校に上がる前にも、自宅近くの学校の飛び込み用プールの一番深いところに落ちてしまいました。休みで誰もいない、家が密集していて周囲からも見えない所です。近所の人がたまたま散歩のコースをその日だけ変えたおかげで、僕は発見されて助かりました。

父が信心深くて、氏神様に毎月1日と15日はお参りに行って、帰宅してから神棚にお灯明をあげていたのですが、僕がプールに落ちる数日前から、お灯明が水をかけたように消えることが続きました。何本か蝋燭を替えて、やっと燃えるようになったのですが、それで僕の命がつながったのだと思っています。いつも親から「おまえは助けられたんだよ」と言われて育ちましたね。

「形の見えない力はあると思われるわけですね?」

例えば気功とかありますが、多少持っている力が強い弱いというのはあるかもしれないけれど、これは特殊な能力ではないですよね。 子供が転んでおでこなんかをぶつけると、「痛いの痛いの飛んでいけ」とやりますね。あれも気功かもしれないですよ。だから、その能力は誰でもあるのだと思います。

ただ、それを信じるかどうかは別です。女性は「やってみた。できるんだ」と思い、男性は「何でそうなるの?」と考え始めるわけです。
なぜかと考えすぎないで、「効果があるならいい」くらいの気持ちでいいのではないですか。

「この仕事をしていて良かったと思う時はどんな時ですか?」

僕は治療師ですから、やっぱり治せる醍醐味というのはあります。
皆が「お蔭様で良くなりました」と言ってくれて、「元気になって、良かったですね」と言えるのは、気持ちがいいですよね。

自分の子供にも、この仕事は面白いし、やりがいがあるから、何か資格を取るなら鍼灸師の勉強をしろと言っていました。

子供たちは、剣道や柔道をやっていましたが、試合会場にいても痛みをその場で改善できるのです。「痛みが取れた!」「おお、すげえ!」と言われて、「これが治療だよ」なんて言っていると、自然とやる気になるのか、長男も、次男、三男も同じ方向に行っていますね。

「将来の目標はどのようにお考えですか?」

とりあえず会員1000人突破を目指したいですね。
でも、大きくするためだけの対策はとるつもりはありません。自然に任せます。

「メンタルビジネスを目指す人に一言お願いします」

ビジネス的には、「成功する前に失敗するな。金をかけるな」ということです。
私の著書で、整体師に対して書きましたが、メンタルビジネスにも当てはまることがあるのではないかと思います。

整体師が治すことだけ考えられる環境作りの第一は、最初に損を出さないことです。

開業時や、毎月かかるお金が少なければ、お金を稼ぐことより治すことに集中できます。その結果、たくさんの方の症状を改善できれば、患者さんも集まり、経済的にも安定するからです。

また、あまりに自分の世界に浸り切らないように、常に世間に目を向けていること。
常に自分をもう一人の自分が冷静に見る習慣が大切だと思います。

剣持 甲子朗  赤ひげ塾 (新潟県村上市、東京都豊島区)

バランス活性療法を学ぶための専門塾です。
バランス活性療法とは、赤ひげ塾塾長 剣持甲子朗が創案した療法です。

大きな分類でわけると"整体"ですが、独自の診断法(バランスチェック)を駆使して、患者さんそれぞれの施術法を組み立てます。他の療法とは"対極"に位置する手法で、正確な判断(診断)が可能です。

山本周五郎原作、黒沢明監督・三船敏郎主演の映画「赤ひげ」に出てくる医者で、貧乏人も差別せずに献身的に治療をした通称「赤ひげ」という人物にあやかり、患者さんの側に立った治療をしていきたい…という意味で「赤ひげ塾」と名付けました。

ホームページ 赤ひげ塾総本部・東京本部
http://www17.ocn.ne.jp/~a-tokyo/
赤ひげ塾総本部・東京本部 独立開業支援
http://www17.ocn.ne.jp/~a-tokyo/kensyu.html
<剣持先生の著書>
cover
バランス活性療法で成功する本

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家庭でできるバランス活性健康法


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わずか6ヶ月!治せる整体師になれる

インタビュアー:奥原 菜月

奥原菜月

フリーライター、占い&カウンセラー(奥原朱麗)として活動中。
夫と子供2人、犬1匹で横浜に生息中。

占い・カウンセリング・開運などをメインにしたブログ
『占いカウンセラー朱麗のまったり開運日記』

HP:アストロ・ハーティ「朱麗の占いカウンセリングルーム」

インタビュアー:土志田直美

土志田直美

バランス活性療法師、健康管理一般指導員、
アロマセラピスト。
PFIジャパンカインドネスリンク母の会横浜緑区支部長。
身体と心を健康にするために地域密着で活動。

まゆな自然療法院 :http://www.tsuiteru.com/sh/mayuna

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