「患者さんの身体、潜在意識と対話すると伺いましたが、そういう手法に至ったのはどういう経緯なのですか?」
まず簡単に他の施術を説明します。指圧やマッサージは痛いところの筋肉に、カイロプラクティックはズレている骨に、施術します。整体は主に原因となっている筋肉の異常に施術します。
知人が「マッサージに行ったら効いてモミ返しがきて痛い」と言っていたのですが、それは違うんですね。筋肉が壊れているんです。上手いマッサージ師はモミ返しを出しません。たとえば肩甲骨の上のツボを押せば誰でも痛いんです。「効く〜」っていうのとは違います。
施術も適正な刺激でないと、過剰になってかえって問題が起こることもある。
そういったことを起こさずに、間違いなく施術するためには、自分で探すのではなくて、患者さんから教えてもらえば一番いいのではないかと思ったわけです。
「患者さんから教えてもらう方法に気づかれたのはどんな時でしたか?」
Oリングテストは昔からありましたし、トムソンテクニックとか、カイロにはいろいろな方法があります。筋肉反射は筋肉の変化を読むのですが、そういう方法は元々たくさんありますよ。「十一円療法」で有名な伊藤修先生の下で学ばせていただいたこともベースになっています。
僕が直接気づいたのは、古武道に造詣が深くて、ストイックに追究する面白い友人がやっていたことを見てなんですよ。
彼が変わった動作をしていたのです。「何やっているの?」と聞いても、あまり口数の多い男ではないので、「調べているんですよ」とボソッとしか答えません。
「何を調べているの?」「患者さんのことです」「何それ?」「Oリングテストですよ」ってね。
Oリングテストは普通2人でやりますが、1人でできたら楽ですよね。例えば、医学雑誌などに載っている病巣の写真を見ながら、「これが患者さんの身体にあるか?」と聞くと、反応が出たりしたのです。
「具体的にはどのようなことを潜在意識と対話するのですか?」
例えば病院に行ったら、「薬をどれにしますか?」と普通は聞きませんよね。鍼灸も「どのツボを打ちましょうか?」とは聞きません。施術の方法、次の施術の時期などは、全て施術する側が決めています。
何を基準に決めたかというと、「こういうのは3日に1回くらい施術すればいいかな」という今までの経験則です。
ウチはバランスチェックでそれをやるのです。患者さんの筋肉反射を使って患者さんの情報を患者さんの潜在意識からもらって、その通りに施術するわけです。
だから前回と今回の施術が変わっても当たり前なのです。その都度、聞いてから施術を決めるのですから。
この次はいつ施術したらいいのかも聞きます。施術がうまくいかない時も、どんな方法があるか聞くのです。
「身体と心、意識というのは密接に関係があるということでしょうか?」
そうですね、では今から胃に触ってみてください。こうやって胃に触って、Oリングテストをすると、タバコを持ったりすると、反応が弱くなりますね。
ところで、あなたは今、胃に触っていますか?
洋服でしょ、それは(笑)。
まくって触っても、皮ですね。脂肪でしょ。筋肉でしょ。胃じゃありません。
なぜ、ここを触って胃という反応が出るかというと、胃という認識を頭で考えるからなんですよ。胃に触ってなくても胃のことについて反応が出ます。
だからこれは胃に触っていると思えばいいということです。ならば、遠隔施術だとか、診断だとかができるはずだと思いました。それで、やってみたらできたのです。
「実際に初めて遠隔での施術をした時はどういう状況だったのですか?」
通常、うつぶせになってもらって、足の筋肉反射で情報をもらっています。
ある時、施術に行った男性患者さんの片足がないんです。病気で切断していたんですね。両足の長さの違いが分からないから、診断がつかず大変困りました。
その時、側にいた奥さんの足がふっと目に付いたので、奥さんにうつぶせになってもらって、「旦那さんのことを思い浮かべてください」と言って診断したところ、きちんと反応が出たのです。
「誰か肉親なり、その人を分かる人で診断することができる。遠隔もできる。」と、その時に思いました。





