はい、アパレルで洋服を作っている企業に勤めていました。独立する直前は洋服のデザインがメインの仕事でした。
会社は2社に勤めました。デザインとデパートの1階でウインドウなどのディスプレイの仕事や、店舗の店長もさせていただきました。
いろんなお仕事を「これをやってみなさい」と経験させていただいたのが、今役に立っています。当時はデザイン以外の仕事は嫌でしょうがなかったですけど(笑)。
「お子さんの時から、絵やデザインがお好きだったのですか?」
実家は大阪なんです。高校のときに進路を迫られて、だったらお洋服が好きだからファッションを勉強して、デザイナーとかファッションのイラストレーターとか、そういう関係の仕事に就きたいなと思っていました。
それでファッションデザインが勉強できる美術短大に行きました。絵が好きだったんですね。本当は中学の頃から漫画家になりたかったのですが、ご飯を食べて行けるか心配でしたし、絵で賞をもらっていても、飛びぬけてうまいと自分では思っていませんでした。
「就職されてから、どんな仕事をしていたのですか?」
短大でファッションコースを専攻していましたから、そのままアパレル企業に就職しました。デザインの仕事は東京がメインなので最終的に東京勤務になりました。
就職して、上司からの命令で、デザイン画を描きながら別の仕事もやらなくてはいけませんでした。
ウインドウディスプレイの仕事は、たまたま直営店の仕事を私が手伝った時に良かったらしく、どんどん当時の専務が仕事を振ってくれて担当になりました。
何も知らずに1からやったので、自分なりにいろいろ考えながらやりました。それでもある程度できるようになったので、本当に勉強させていただいたという感じですね。
「専務が三好さんに仕事をお任せするような理由は、何かあったのでしょうか?」
それが、よく分からないのです。ウインドウディスプレイは、その会社でも誰もやっていなかったことでした。
有名ブランドなら業者さんに舞台装置のようなものを作ってもらえますが、そこまではできないけれど、個人ベースで何ができるかを考えて、自分でデザイン画を書いて、それに合わせて布地や素材を手配して、ということをしました。
洋服が際立つように後ろにどんなものを持ってくればいいのかとか、可愛らしい雰囲気を洋服だけで表現するのではなく周りの小物でどう表現するかとか。トータルに意図したことが伝わるように工夫しました。
その当時は音楽番組が流行っていて、MTVや夜のヒットスタジオが流行っていたので、歌っている人のバックに何があるのか、舞台がどんなセットにしてあるかも良く見ましたね。
「それが、今のお仕事につながっているようにも思えますが?」
今から考えるとやっていたことはすごく素人仕事ですが、それなりにお客様が反応してくださって「このお洋服が欲しいわ」とか「これを買いたいわ」言われる体験をしました。
「人を立ち止まらせることができればウインドウは成功」と言われていますから、勉強になりました。
そのときに「何も無いところからこうやって物が作れるってことは、できないと思わないで本気になれば、何かできるんだな」と思いました。
「コーチングにいかれたというのは、当時のお仕事に物足りないものがあったのですか?」
最初の会社では、いろんなことを言われるがままにやっていました。
次に別の会社に転職し、またデザイナーをやっていたのですが、友達や上司から相談を持ちかけられることが多かったので、私って話しやすいのだなとは気づいていました。
私が「こうしたらいいんじゃない」と言うのではなく、相手の話を聴いて受け入れて「じゃあどうしたいの?」と、相手が最後には決めればいいと自然に分かっていたんですね。
心理学にも興味がありましたが、今さら大学に入って臨床心理士の資格を取ることは考えませんでした。
デザイナーという仕事が好きでしたし、仕事は変えるつもりがなかったですね。
ただ、会社の方向性と自分の方向性の違いを感じていましたので同じ会社にずっといようとは思っていませんでした。
今までのスキルを生かして、他の仕事をするのもいいかなと思っていました。






