第12回目(2/4)  浮世 満理子 先生  アイディア ヒューマン サポート サービス

カウンセリングは信じてください

インタビュー写真

「初めてカウンセリングをした時のお話を聞かせていただけますか?」

笑顔で精一杯頑張りましたが、やはりキャリア不足。正直言うとカウンセリング終了時はもう、クタクタでした。

頑張っても、頑張っても出口がみつからない感じでした。クライアント(相談者)には「良かったです。ありがとうございました。」と言っていただけたのですが、送り出した瞬間に、疲れて玄関で座り込んだのを今でもよく覚えています。

カウンセラーになりたての頃は、家で「疲れた〜」などと愚痴をこぼそうものなら、すぐに母親から「じゃあ(さっさとカウンセラーなんか辞めて)お嫁に行けば」とよく言われたのも思い出します。親はプロになりきるまでは、理解などしないものです。

カウンセリングに完璧というものはないのですが、100回位やると自信がついてきました。クライアントに育てられつつやってきた感じです。

「前回、言われていた『あなたは孤独じゃないですよ』というメッセージはどんなクライアントにも必ず伝わるものですか?」

私は伝わると思います。カウンセラーがしっかりとしたあり方で接すれば。当然、その度合いや壁の厚さは、クライアントによって違います。ですが、彼らは前進するという事を求めてカウンセリングに来ています。

つまり、本当は心のドアを開けたいのです。だからドアの前に立って、「いつでも一緒に開けるよ」という人がいれば、メッセージは必ず伝わります。

ただし、中には自分がよくなるという事を諦めている人もいます。諦めているというよりも、心のドアを閉めている方のメリットが大きいと思い込んでしまった人。

そういう方は、言葉では「治りたい、よくなりたい」と言っても、心の底では「今の状態のほうがいい」と思っているので、すぐには私達のメッセージが届かない事もあります。

しかし、そんな方でも、更にもっと心の奥底ではやはり「よくなりたい」、「幸せに生きたい」と思っていると思います。生きている限りは。ですから私達はそこの部分に届くように訴えていきます。

また、不幸な生き方や考え方に慣れていたり、幸せについて適切な方向性を見出せないでいるという方もいます。

そういう方のドアを開けようとすると、最初はカウンセラーによって引っ張り込まれる感じがして抵抗する人もいます。

人には誰でも自分の中に、ユングが「シャドウ」と呼んだ心の闇の部分を持っています。

言い換えれば、その人が幸せになるのを邪魔する存在です。人間はその闇に引っぱられて、生きづらくなる事があります。けれど、その闇の中から本当の自分や夢に気付くことも多いのです。

ですから、私達はこの闇を否定することはしません。また闇の部分がその人の全てというわけではないので、今は隠れている、その人の光の部分に届くようアプローチしていきます。

それでもやはり、何度やっても傷ついたり疲れたりして、長期間にわたって無力感に押しつぶされてしまったような人が、「治りたい」と言いながら、カウンセラーにゲームを仕掛けてきたり、振り回すことで自分の中の支配欲求を満たそうとするような、本来の目的とは違った、よろしくない関係を持とうとする方もいます。

カウンセラーはそれを見抜きながらも、それでも精一杯自分に何が出来るのかを考えます。
私達は諦めるということはしません。

しかし、自分がカウンセリングを継続するよりももっとふさわしい人がいると判断した時は、その方に引き継ぎ、いわゆる「リファー」をお願いする事もあります。

それはクライアントの立場にいる人も同じで、カウンセラーを選ぶ権利はあります。お互いに一度出会ったらその人と続けなければいけないというものでもありません。

「先生の方からカウンセリングをお断りしたケースはありますか?」

私のカウンセリングを希望されたのに、お会いする前にお断りするという事は、余程スケジュール的に都合がつかない時を除いてはありません。

別のカウンセラーを紹介する事は少ないですが、お会いして、「まず、ドクターに見てもらったほうがよいかな」と判断した時は、信頼できるドクターを紹介することもあります。

ただし、それはカウンセラーが幅広いネットワークがあればこそ可能になります。それはカウンセラーの為だけではなくて、クライアントの為でもあるわけです。

「個人でカウンセリングルームを経営している人にとって、いざという時にリファーできる所を確保しておく事はとても大切な事かなと思うのですが。」

私達は、カウンセリングをチームで行っています。だから、Aさんのリファーを私が引き受けたり、私のリファーをドクターが引き受けたりすることがあります。

私達はあまり薬を使わないことをよしとするホリスティック(医療的)なドクターと提携しています。

彼らは「薬、ヨガ、カウンセリング、アロマ・・どれにする?僕お勧めはカウンセリングなんだけどヨガもいいよ〜」とか、「薬もよかったらあげるけど、カウンセリングはやらなきゃダメだよ」などと薦めてくださいます。

クライアントが選べる選択肢が多いのです。そういうカウンセリング等に理解があり、信頼できるドクターとライン(提携)を作っておくことはとても大切です。

リファーをする自由さがなくて受け取るとなると、自分への負荷も大きいし、特に女性が、家庭を持ちながら色々なことを両立していこうと思った場合、凄く難しいと思います。

だから私は、それこそ必要があればニューヨークのカウンセラーにアドバイスを受けたり、ドクターに教えてもらったりしています。そういう体制を作っておく事はカウンセラーには必要不可欠だと思います。

リファーする事は、アメリカではすごく当たり前のことなのです。日本でカウンセリングを学べる所は、今たくさんありますが、学習後のアフターフォローまで行っている機関というのは、残念ながら、私の所以外ではあまり聞かないのです。

私が運営している「株式会社アイディア ヒューマン サポート サービス」では、カウンセリングを学べるカリキュラムがあります。が、他校でカウンセリング学んだ人でも、(一部救済制度的な制度ですが)、真面目に取り組んでいる方をサポートする「所属カウンセラー制度」というシステムがあります。

毎月ケースカンファレンスをしたり、プロフェッショナルとして私たちの仕事を受けるにあたりスーパーバイズ(直接指導)などをさせていただくので、多少の登録料(勉強料金)はかかりますが、ドクターや弁護士の人に相談できますし、年に1回位はアメリカで活躍している、スーパーバイザー(指導者)の勉強会に参加できます。

また、チームで活動しているので、子育てや親の介護、自分の体調などでどうしても仕事を受けられない時は、他のカウンセラーがバックアップをしますので、信頼を失ったりすることもなく安心です。

これからはこのようなネットワークがもっと必要になると思います。

こういう所で情報を探す方は本当に誠実に、自分の学んだ事を生かしたいとか、ここから学びを深めていきたいと思っておられる方だと思うのですが、中には(言い方が悪いですけど)、誠意のない事をやろうとされる方もいらっしゃいます。

「なんか儲かりそうだから・・」とか。もちろん私たちの仕事は気持ちありき、一番が気持ち。次が、世の中が認める価値ある仕事ぶり、これがプロとしてのビジネスです。一番が気持ちでない人とはなかなか話が合わなくて(笑)。

それ以外にもいろんなお話を頂くのですけど、首をかしげたくなるようなお話も正直あります。それと、ただ「ネットワークを紹介してもらえるのですか?」という方もちょっと困ります。私たちは紹介所ではないので。

あくまでしっかりと誠実に人の支援をしたい、カウンセリング活動を自分の仕事として誠実にやりたいという方であればそれこそどんな人でも、どこに所属していようと、肩書きがあってもなくても、どんな年代の人でも私は大切な仲間として大歓迎いたします。

インタビュー写真


「様々な国に行かれたという事ですが、カウンセリングの世界でもお国柄というのはありますか?」

ありますね。フランスではカウンセラーが公務員みたいな感じでした。だからアメリカのカウンセラーとは少し違った印象でした。

例えばあまり知られていないのですが、フランスはテロが多い所です。私は9・11(アメリカ同時多発テロ)の時に活躍したカウンセラーを知っていますが、みんなとても熱くて「テロに負けない」、「私たちが心を救う」とボランティアをしている姿は素晴らしかったです。その人達が自分の存在かけて頑張っておられる姿に、とても感銘を受けていました。

なので、フランスで起こったテロ被害者の心のケアを担当したというカウンセラーに、その時の様子を期待しながら尋ねてみたのです。すると返ってきた答えは「残業が増えて大変だったわ」でした・・・(苦笑)。

私の目指しているカウンセリングとはちょっと違うなと思いました。やはり個人主義というのが徹底しているので。いい悪いではなくて、お国柄だなという感じがしました。

「アジアの方はどうですか?」

日本人は日本が一番進んでいると思っていますが、シンガポールでは、国費を使ってアメリカの病院等に人材を派遣しています。

そして、知人からは「日本人の大学生はたくさんいるけど、プロのカウンセラーたちは勉強に来ない(あまり見かけない)ね・・・」と言われてしまいます。

「私達、毎年来ているじゃない!」と反論するのですが、「満理子(先生)の所(アイ・ディアヒューマンサポートサービスの人)しか来ないじゃない」と言われてしまいます。来ている私に文句を言われてもちょっと辛いのですが、確かにそういうところがあるのも事実です。

中国に行った時には、ちょうど上海で、心のケアの問題が国を挙げての問題として取り上げられていました。

上海区立の病院では「満理子さん、病院の一画をまるごと貸してあげるから、カウンセリングをやらない?」と言われました。日本の仕事もたくさんありすぎて人手(カウンセラー)が足りないので、中国までとても手が回りません。(笑)

中国はまだ発展途上のような気がします。しかし、最近は海外からも優秀な人材を呼び、病院等にもアメリカ流のシステムをどんどん導入し始めています。私が行ったのはもう3年前だから、今はもっと進んでいるかもしれませんね。ものすごく興味はあります。

中国や韓国でカウンセリングを学ぼうとしている人の中には、「アイ・ディアに留学したい」と言って、今にも日本にやってきそうな方もいました。少しずつ、アジアの各地域でカウンセリング熱が高まりつつある感じですね。

「人間の悩みは世界共通のものですか?」

いいえ。それは、全然違います。もちろん共通な所もありますけど、国民性も違いますし。同じ国民でも、例えばフランスでも移民系フランス人と、生粋のフランス人とでは悩みは違ってきます。世界に行けば行くほど、日本って特殊な国だと思います。

「例えばどういう所が特殊なのでしょうか?」

ここまで自己規制能力の強い国民は少ないと思います。例えば誰かが喋っていたら、まずその人の話を聞こうとするじゃないですか、これが出来る国民って少ないのです。

他の人の話を黙って聞けるというだけで凄い能力ですから、日本人はカウンセラーに向くと思うのです。中国人やアメリカ人はなかなかそれが出来ません。とてもにぎやかです(笑)。

逆に日本人は、一般的な国民性としては感情表現が苦手ですよね。もちろん、個人差がありますけど。そういう意味では外国の人達は上手な人が多いです。

世界中のありとあらゆる所に行って、病院、学校、企業などの心のケアのプログラムを見て回るのが大好きです。私の趣味みたいなものです。

「そういう場所は何処で見つけられるのですか?」

もちろん、自分で探す事もありますが、最近はドクターのネットワークから紹介される機会が増えました。(ドクターは意外といろんな所に行ったりするので)。そういう所で「前に、行きたいって言っていたけど行く?」って誘ってもらえたりします。おまけにドクターと一緒に行くと、普段は見せてもらえないような病院の内部まで見せてもらえたりする事もあるので凄く勉強になります。

でもネットワークがなくても本当にここを見たいとか、こういう所に行ってみたいと思えば、飛び込みでも受け入れてくれる所はあります。

特にアメリカとかオーストラリアでは、一般の人向けの見学プログラムを持っている所が多いので、自分でいいなと思ったら、調べて問い合わせれば、色々ツアーに参加できると思います。

そして「日本から来ました〜!!」と言いながら、所長さんなどに握手してもらい、「もうちょっと奥を見せてください!!」ってお願いすると、見せてもらえる事もありますよ。要はそれだけ熱意があるかどうかという事です。

特に中国は、私の印象ではオープンなので、言ってみる価値はあると思います。

すると、またそのネットワークが広がるので、今度はそのドクターやカウンセラーが来日した時に、私達の会社で講演してもらったりします。そうすると、さらに連鎖的に人脈が広がっていくという感じです。

「たとえ言葉がうまく喋れなくても、そこに飛び込んだら何とかなるものなのですか?」

勿論、人に紹介してもらうに越した事はないですけど、それがないから無理ということはないと思います。

例えば、たまたまあるアメリカ人と友達になれたとします。そこから、私は病院ではなくて、その人の子供が行っている学校に行って、見学させてもらったりしました。

そこからカウンセラーを紹介してもらってもいいわけです。日本とは全然制度が違っているから、それはそれで勉強になるのです。やろうと思えば、勉強できる場所はどこに行っても身近にあります。

それから、私はいろんな場所に、電話攻撃をしました。電話帳を見て、片っ端からかけていき、「カウンセリングを見学したい」とお願いします。すると、数件はOKが出ます。意外と受け入れてもらえますよ。1日だけフリータイムがあったら、朝から晩まで何箇所も現場を廻ったりしました。面白かったです。

「どうやってその高いモチベーションを維持されているのでしょう?」

ワクワクすること、楽しい事に最大限フォーカスするようにしています。それから、「出来なかった事=自分が駄目」と捉えないようにしています。

私が未熟だった頃には、クライアントから挑発されることもありました。「(未熟な)あなたに話してもわかりっこないでしょ」などと。

でもその時は「私は未熟です。でもカウンセリングをするという事には意味があります。私を信じられなくてもカウンセリングは信じてください。」と言いました。

何よりも私は人の力を信じている、カウンセリングの力を信じています。私は、自分が信じられなくなった時も、カウンセリングは信じ続けていました。

そして「夢はかなわない」と思ったらダメですね。人生とたんにつまらなくなります。大切なことは、いいですか、本気で・・・本気でですよ、「夢はかなう」と思い込むようにしています。

      

(次回につづく・・)

浮世 満理子  株式会社 アイディア ヒューマン サポート サービス
          (大阪市北区、東京都渋谷区)

自分らしさを大切にしながら好きなことをして働きたい。誰もが願うその気持ちをアイ・ディアは「わがまま」とは思いません。

私自身、OL時代自律神経失調症で身体をこわし、誰にも助けてもらえず、単身アメリカで学び始めたカウンセリングやメンタルトレーニング。アメリカには大学などの研究機関だけでなく、身近にあるカウンセリングセンターの中でもっと気軽に身近によりそってくれる専門家がいました。そこで活躍していたカウンセラーたちは、みんな現場でどんどん実践を積み
イキイキと輝いていました。こんな場所が日本にもほしい。
日本ではまだ少ない民間のカウンセリングセンター「アイ・ディアカウンセリングセンター」はそうして私たちの願いを込めて誕生しました。だから、私は、働くカウンセラーの地位を守るため、あえて法人団体(株式会社)のスタンスを守りつづけます。「カウンセラーってボランティアでしょ。」といわれる日本の文化を少しでも変えていきたいとおもっているからです。
子育ての中の女性は子供を連れて、一人暮らしの人は、家にひとりぼっちにさせられないパートナードックをつれて、介護をしながらみんな懸命に今日もアイ・ディアで働いています。
カウンセラーとして、メンタルトレーナーとして私たちのこういう姿勢が、お越しになるみなさまに、「カウンセラーって年を重ねるごとにいい仕事ができる」「出産、子育て、介護はハンデでなくメリットなんだ」と自分を信じ将来を信じてがんばっていただけるきっかけになればと願っています。

今度はあなただけのonly oneのライフスタイルを見つけにぜひ アイ・ディアにお越しください。


<事業概要>

 ・カウンセリング事業
 ・スクール事業
 ・海外事業
 ・啓蒙活動

ホームページ アイ・ディアヒューマンサポートサービス
http://www.idear.co.jp/
<浮世先生の著書>
cover
「心がつかれた人」のためにあなたができること


cover
成功と目標達成のための実践的思考法―浮世式メンタルトレーニング入門


cover
こ・こ・ろカウンセラー浮世満理子の日々―自分の、人のこころに触れたい人へ



・・他、多数あります。

インタビュアー:長谷川 碧

「ソース」トレーナー。目標を努力と根性で実現してきたのが「ソース」に出会って一変!現在、情報サイト「なるにわ情報局」で自分らしく生きるヒントを発信している。

なるにわ情報局 :http://www.naruniwa.info/

インタビュアー:中澤敬子

中澤敬子

カウンセリングを学び、嫌いだった自分の事が好きになれた。
同じような悩みを持つ方が元気になるお手伝いができればと
自宅にカウンセリングルームを作る。小6と小3の2児の母。
今後は自分の夢に向かってチョイワルママをエンジョイする予定。

けいたんの カウンセリングマインド :http://home1.netpalace.jp/imag/top.cgi

インタビュアー:土志田直美

土志田直美

バランス活性療法師、健康管理一般指導員、
アロマセラピスト。
PFIジャパンカインドネスリンク母の会横浜緑区支部長。
身体と心を健康にするために地域密着で活動。

まゆな自然療法院 :http://www.tsuiteru.com/sh/mayuna

  • 呼吸法の日本マイブレス協会
  • 毎朝1分 天才のヒント

インタビュー集

  • 毎朝1分天才のヒント メールマガジンで30日間の無料レッスン
  • さぱりメント あなたのお悩みをさっぱり解決