父が亡くなった後に、自分の心と体の回復のために、スリーインワンコンセプツという手法を習いました。
看病で、体も気持ちも疲れていたので、まずはそれをクリアーにして、父とのなかで解消しきれなかった感情的な面もきちんと清算する時期だと思ったです。
スリーインワンを習い始めて、体が開放され始めて、気持ちにも少し余裕が出てくると、徐々に先のことが考えられるようになってきました。
これからどうしたらいいか、どう生きていけたらいいかなと考えられるようになった時に、「大きく環境も変化をさせる時なんだなぁ」と、自分の中でも腑に落ちました。
それと共に、実際に八ヶ岳に家を見に行ってみようという気持ちが出てきたのです。そうしたら、八ヶ岳の雑誌の中に気になる物件を見つけて・・・見に行った土地に、今住んでいるんです。
それもまぁ一連の流れで気持ちの変化が少しずつ進んできた結果で・・・。だから父の死と、スリーインワンを習ったということは、大きな要因でしょうか。
「スリーインワンについて教えて頂けますか?」
スリーインワンは、自分が幸せな状態になるのを止めている、自分の中のネガティブな感情パターンを開放するための手法です。
自分の中のネガティブなパターンは、感情的な傾向が大きく影響します。ある状況とかある人とかに出くわした時に、自分がネガティブな反応をしないように努力しても、なかなか変わらない部分がありますよね。例えば、潜在意識とか体とか・・・生理的な反応の部分です。
そこを、解放するために、体からもアプローチするのです。
具体的には、人間はストレスがあると筋肉が弱くなるという性質を使います。クライアントさんの両腕を軽く押して、言葉で問いかけて、筋肉がどう反応するかを調べるのです。
あらかじめクライアントさんと扱うテーマについて話し合い、そのテーマに対してのストレスの度合いを、質問することで量っていきます。
質問は、「振る舞いのバロメーター」という表に沿ってしていきます。質問に対する筋肉の反応からYes/Noの答えを聞くことで、どういう種類の感情が引っかかっているかがわかります。
その結果、「こういう種類の感情が引っかかっている」と確認できると、本人も自覚するわけです。
それまではなんだかもやもやしているとか、気が付いていないとかいったものが、フィードバックを受けると、本人がその感情と向き合うので、そうだったのだと自分で受け入れる事ができるようになります。
受け入れると、変化がはじまるのです。過去のトラウマであるとか、ネガティブな感情をさかのぼって、100以上ある解放方法の中からクライアントさんに合うもので解放していきます。
こうすることによって、過去からずーと続いてきたネガティブなパターンを自分の中で完了させて、本来望んでいる振る舞いとか、考え方・行動がしやすい状態を作るというのがスリーインワンです。
「そのスリーインワンをご自分に活用されて、その後ファシリテーターをはじめるわけですね。」
そうですね。結局ファシリテーターとして9年近く活動をしました。
ファシリテーターは、個人セッションでクライアントさんを癒すという形でセッションをするのと、そのセッション技術を習いたい方のための習得コースを教えるという・・・二つの仕事をします。
ファシリテーターになった当初は両方やっていました。八ヶ岳は人の少ないところなので、そこでセッションをやるということはほとんどなく、最初は出張でやっていました。
出身の関西は、東京にいる頃から出張をして、あちらの方でセミナーをやったりしていた関係で、以前から知り合いがいたのです。
ですから、スリーインワンのセッションを始めたときに、知り合いにスリーインワンをはじめたと伝えていたりとか、説明会をやらせてもらったり、個人セッションをやらせてもらえたりしました。
その中でコースを受けたいという人が出てきましたので、少しずつですけれど、それも仕事になっていきました。
長野県でも知り合いがいたので、そこでも出張してセッションをしたりして、移住して最初の1〜2年はスリーインワンをメインに活動していました。
移住して3年目から現在までは、ソースのワークショップを中心にやってきました。スリーインワンの個人セッションは続けてきましたが、2006年に完全に終了しました。代わりに、2年前から実施を始めたセドナメソッドのセッションに重点を置くことにしたのです。
「スリーインワンは、何かきっかけがあって終えられたのですか?」
はい。スリーインワンは、自分にとってすごく有効であったし、クライアントの方にもかなり大きな変化を引き出せる方法だったのですが、対面セッションという形でしかできないという形式的な制約がありました。
八ヶ岳に住んでいると、セッションのためだけに訪れる人は少なく、あとセッションができるのは出張したときだけですし、それがメインにはなりえないのです。なので、東京とか関西・名古屋のファシリテーター仲間を紹介することが多かったのです。
自分でも感情の解放を直接サポートできるといいなと思っていたのですが、もっと簡単で、習得すれば自分でセルフケアができるような方法がいいなと。そういう意味で瞑想もよいのですが、もっと習得しやすくてシンプルなものがあるといい・・・。
そう思ってはいたのですが、代わるものがすぐに見つからなくて、しばらくはスリーインワンを続けていたのです。それが、今から3年前ぐらいにセドナメソッドという方法があるというのを、書物とインターネットから知りました。
調べていくと、それぞれの人が自分で習得・活用できて、言葉でお伝えできるので、対面のほかに、電話でもセッションができる方法だったのです。自分が望んでいる条件に合っていたのですね。
それを3年前に知って1年間実践して、2年前に個人セッションをやるための、コーチというかファシリテーターの資格を取って始めました。
資格を取ってから1年は経験を積むために、すでに私の講座を受講された方だけにお知らせをして、フォローするという形でやっていきました。
今年になって、全く面識がなく申し込んでくる方があっても、対応できる自信とある程度の実績もついてきたので、セドナメソッドにもっと重点を置いていこうと決めました。
その時、スリーインワンと並行してやるのは負担が大きいし、受ける方もその違いというのが分りにくいし、いちいち違いを説明するのも本意でなかったので、スリーインワンはそれをメインにやっている方にお任せしようと思いました。
セドナメソッドは、自分以外にやっている人が今のところ日本にはいないので、必要とされる方を、できるだけきちんと受け入れられる態勢を作ってやろうと、今年春に決めてシフトしたのです。
「セソナメソッドを説明していただけますか?」
セソナメソッドは、自分の心に浮かんでくるネガティブな感情を、自分で認め、解放していくというものです。
多くの方々が、自分のネガティブな感情をそのまま抱えこんだりとか、ひきずったりすることが結構あるわけですけども、このテクニックを使うと、もやもやした感情をすっきりと解消するという変化を自分で起こせるようになるのです。
内容は日常的なものでも扱えますし、もう少し深めていくと、自分が望んでいる変化―例えばワクワクして生きたいという願望の実現を促進する、といったものも扱えます。
ワクワクして生きたい、だけれどもなかなか行動できない、といったときには、何かその行動を止めている感情があるわけですよね。そういったものを自覚して解放していけば、今までよりも気楽に考えたり行動できるようになるのです。




