第8回目(4/4)  矢野 惣一 先生   イメージワーク メンタルサポート

感謝されないカウンセラーを目指しています

インタビュー写真

「カウンセリングルームを自宅で開く場合、お客様との関係がこじれて家族にも迷惑をかけてしまうのではという不安があると思うのですが、その対応策はありますか?」

催眠療法という看板をかかげると、魔法のように良くしてもらうことを期待して、カウンセラーに依存する方が来られるかもしれません。

僕は、"問題解決"という看板をかかげていますが、そうするとそういう方はまずいらっしゃらないですね。なおかつ、「通院中の方や投薬中の方はお受けできません」と申し込みの段階でお断りしています。

もう一つ、僕が必ず宿題を出すというのはそれを防ぐ意味もあります。

例えばストーカーになるっていうのは依存関係なんですよ。

どういうことかといいますと、「この人がいないと私は生きていけない」ってところまで依存をさせておいて、スッパリ切っちゃう。そして、「もう来ないでね」っていう時にストーカーになってしまう。

だから、そこまで依存させなければいいんです。「あなたはあなた自身の力で良くなっていくのよ」と言って、宿題を毎回やってもらうと依存関係っていうのは起こりにくい。

魔法を期待している人は宿題なんかやらないから、次から来なくなります。

「最初から相手に期待させないように、カウンセラーができる範囲を明確にしておくということでしょうか?」

そうですね。どういうお客様に来てほしいか、自分が提供するサービスはどういう人に役立つのかということを明確にしておくのが、商売の基本ではないでしょうか。

僕は、今は苦しんでいるけれど、人生を自分で切り拓いていく力が自分にはある、ということを、潜在的に知っている人をサポートしていきたい。

そういう人に来てもらうために、「宿題を出します」「問題を解決するのはあなた自身です」って看板を掲げているわけです。

よく言われるじゃないですか、「商売はどういうお客さまに来てほしいかで決まる」と。それをもっと拡大すれば、「人生はどんな人と付き合うかで決まる」ということです。

「カウンセリングと日常生活のバランスというのは、どうしていらっしゃいますか?」

やはりカウンセリングが終わった後というのはすごく疲れています。くたくたになります。

病院に行くと、よく精気を吸い取られるような感じになるじゃないですか。疲れたというか、エネルギーがなくなったとうか、枯渇した状態とでも言いましょうか。

一方で仕事を離れて田舎暮らしをしている時は、カウンセリングのことを考えたり、思い出したりしないのですね。

例えば、昨日カウンセリングを受けた人から今日メールを頂いたとします。カルテを見ないと名前だけでは、どんな事をしたか思い出せないのです。

開業した頃は、やはりずーっと「あの時、ああすればよかったな」とか「こうしておけばよかったな」とか反省していました。

やり始めのころは、それがないと逆に駄目だと思います。しかし開業して何年経っても同じように反省ばかり、後悔ばかりだと、身が持ちませんよね。

ある程度のキャリアを積んだなら、仕事とプライベートを切り離す必要があるということかもしれません。

今から思うと、それができるようになったのは田舎暮らしをしてからなので、仕事が終わってから家に戻るまでの距離が長いからできるようになったのではないでしょうか。

その移動時間が、仕事とプライベートのいい切り替えになっています。

「カウンセリグをし終わった後の充実感とかはありますか?」

普通なら、お客さんに感謝されることが充実感を生むのでしょうね。

けれど、解決志向ブリーフセラピーでは、クライアントさんに感謝されるようではまだ一流じゃないんですよ。

感謝されるってことは、クライアントさんが「カウンセラーに良くしてもらった」と思っているからですよね。「自分の力で良くなった」と思ったら、感謝しないですよ。

だから、「自分の力で良くなれた」と思ってもらえるようにするのが、一流のカウンセラーなのです。だから僕は、感謝されないカウンセラーを目指しています。

そんなわけで実際のセッションで充実感を得られるというのはあまりないですね。

それでもたまに「本当はもうすごく良くなっちゃったんだけど、予約の穴を開けるのは申し訳ないし、一言お礼が言いたかったので来ました」、という方もいらっしゃいます。そういうのは嬉しいですね。

僕は「この人にとって、どうなるのが幸せなんだろう?」って、思いながらカウンセリングをしています。

そうすると、クライアントさんを通していろんな形の幸せを体験することができるんです。
これは、他の仕事では体験できないかもしれないですね。

それと、カウンセラーという職業ほど、人の人生を短期間で変えられる職業は他にないと思います。

教師は1〜3年の歳月をかけて、生徒に影響を与えます。医師でも、外科手術でもしない限り人の人生を大きく変えることは少ない。けれど、僕たちカウンセラー・セラピストは、たった数時間で人の人生を変えてしまうこともある。

そういった面では、とてもやりがいと責任のある仕事だと思います。

「では、矢野先生が一番充実感を感じる時はいつですか? ご自分を突き動かす原動力は何ですか?」

一番充実感を感じるのは、何か書いている時でしょうね。

メルマガを書いたり、養成講座のテキストを作ったり、何か書いて自分の考えをまとめて文章にしたりしている時ですね。

自分を突き動かしている原動力は、自分が幸せになることでまわりの人達も幸せにすること。

そして、多くの人に、そういう経験を持っていただくこと。「周りの人を幸せにしたいと思うなら、まず、あなたが幸せになりなさい」ということです。

幸せになれない人の多くは、何かの犠牲になっているんですよね。何か自分が嫌なものをしょいこまないと誰かを幸せにできないと思っているのです。

でも、そうじゃないんですよ。

小さな子どもにとって一番の幸せは、お父さんお母さんが仲良く幸せでいてくれることです。親にとって一番の幸せは、子どもが幸せでいてくれることですよね。

あなたの大切な人が幸せでいてくれることが、あなたにとっても幸せなのです。

同様に、あなたが幸せになれば、あなたの大切な人も幸せにしてあげることができるんです。

だから、多くの人にまず自分自身が幸せになれための具体的な方法を伝えるために、文章を書いています。

インタビュー写真


「矢野先生の考えるプロの条件は何でしょうか?」

まず自分自身が自分の問題をちゃんと解決できていることですね。

「自分自身が効果を実感できていないものは人にはやらない」、というのが僕のポリシーです。

やり方を知っているけれども、自分がその効果を実感できていないことを人にやるってことは、「テニスをやったことがない人が、テニスを教えている」のと同じことなのです。それはおかしいですよね。

自分自身がそのセラピーを受けて良くなったという体験があることが重要です。

自分が効果を実感できていないことを、人にやって上手くいくはずがありません。

「こういう人はカウンセラーに向いていない、向いているというのはありますか?」


向いていない人は、相手を支配しようとする人、あるいは相手を依存させて、自分が教祖様になろうとする人ですね。

向いている人は、自分がセラピーを受けてすごく変化した人です。

自分の中で心が変化していくのを体感できた人。自分で体験してないことは人にやることはできないですから。


「カウンセラーやセラピストを目指す人に、お勧めしたい本はありますか?」


こちらの書籍をお薦めします。

cover
「7日間で人生を変えよう」
(ポール・マッケンナ著/宝島社)


cover
「やさしいフォーカシング」
(アン・ワイザー・コーネル著/コスモライブラリー)



あとは僕の著書ですが。

cover
「自分をあきらめないで。絶対上手くいく!」
(矢野惣一著/三笠書房)


cover
「いいことが次から次へと集まってくる 幸せの流れにのる方法」
(矢野惣一著/徳間書店)



「今後の展開や目標を教えてください」

イメージワークメンタルサポートを全国展開したいなと考えています。

僕の名前で集客して、カウンセリングルームも用意する。そしてそこで、僕の養成講座の修了生の中で優秀な人にセラピーをしてもらう。

そうすれば、生徒さんたちは、リスクゼロで開業できる。

カウンセラーにとって一番難しいのが集客です。いくら腕が良くても人を集められないとどうしようもないので、その集客の部分をサポートできればと思っています。

あと、心理療法を題材にしたドラマあるいはドキュメンタリーを作りたいですね。

そのドラマやドキュメンタリーを観るだけで、ちょっとした悩みの人だったら出演者に感情移入して、実際にセラピーを受けたような効果が得られるんじゃないかと思っています。

カウンセリングはけっこう料金が高いじゃないですか。タダで治ったらいいですよね。『観るだけで悩みが消える番組』をつくりたいですね。

それと、その番組を通じて、正しい心理療法の姿を多くの人に知ってもらいたいです。

今は、「催眠って怪しい」とか、「カウンセリングは、弱い人間が行く所だ」みたいに誤解されているところがありますよね。

そうではなくて「幸せになる為の方法だよ」というのが認知されればいいなと思います。

そのためには、ドラマかあるいはドキュメンタリーになるかもしれないけれど、テレビの力を借りる必要があると思っています。

編集後記

日焼けした肌と暖かい笑顔から自然のパワーが感じられ、おっとりとしたやさしい口調とは対称的に、内面にはしっかりとしたポリシーと熱いものをお持ちだなという印象でした。

私もカウンセラーを志す一人として、自分はどのようなビジョンでカウンセリング業務を行うのか、どのようなクライアントさんであれば援助ができるのかを明確にしておくことの大切さを学びました。

イメージワーク メンタルサポート  (東京・大阪)

心理療法と成功法則の融合で、あなたは癒されながら自己実現していきます。
あなたは、もっと頑張らないと幸せになれないと思っていませんか?

 ・心理療法(セラピー)
 ・問題解決セラピスト養成講座

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http://www.happysam.jp/
メルマガ 『頑張らないで幸せになる無意識の使い方』

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<矢野先生の著書>
cover
いいことが次から次へと集まってくる 幸せの流れにのる方法



cover
自分をあきらめないで。絶対上手くいく!
―超簡単!夢が無理なく実現する 魔法の"イメージング法"

インタビュアー:奥原 菜月

奥原菜月

フリーライター、占い&カウンセラー(奥原朱麗)として活動中。
夫と子供2人、犬1匹で横浜に生息中。

占い・カウンセリング・開運などをメインにしたブログ
『占いカウンセラー朱麗のまったり開運日記』

HP:アストロ・ハーティ「朱麗の占いカウンセリングルーム」

インタビュアー:中澤敬子

中澤敬子

カウンセリングを学び、嫌いだった自分の事が好きになれた。
同じような悩みを持つ方が元気になるお手伝いができればと
自宅にカウンセリングルームを作る。

小6と小3の2児の母。

今後は自分の夢に向かってチョイワルママをエンジョイする予定。

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