第7回目(4/4)  鈴木 正光 先生   心理カウンセリングワーカーズ ハートランド

自分が経験した痛い思いがカウンセリングに役立っている

インタビュー写真  

「代表として組織をまとめて運営していく中で、大切にされていることはありますか?」

会社のように全員が決まった時間にいるというスタイルではないので、会える人には頻繁に会えるけれど、1ヶ月に1回くらいしか会えないという人もいるので、コミュニケーションが不足しがちだと感じることもあります。

でも、やっぱり、メンバー皆にやりたいことを実現してもらいたいですね。そのためには、その人が何をしたいと思っているのかということを常に一人一人理解していたいです。

やりたいことを把握するやり方とか、特に意識していることはありません。難しいことを言っても仕方がないので、率直に聞いてしまいます。

「今何をやりたいと思っている?」って。

カラーセラピーや花セラピーをやっている講師に、今月はどっちがやりたいかと聞く感覚です。

「組織の運営でご苦労されることはありますか?」

正直、お金のことが一番大変です。講座などに対しても、思惑が当たればペイして、はずれると赤字になってしまいます。そのへんのやりくりは大変です。

講師をした人に人件費を払って、残った分が事務所の運営費ということです。ある程度一律に決めています。

受講料が明確ですし、そこに受講生さんが何人来たというのも明らかな数字ですから、掛け算すれば収入が出てくるので、その収入に対して何割と決めています。

カウンセリングでも、状況によって、個人的にこちらの電話番号やメールアドレスを教えておくクライアントさんもいます。そうすると、ヘタをすると24時間自由が無くなってしまう時があるので、今設定している金額でもかなりキツイかなという感じはあります。

「組織全体として共有している考え方とか、理念、方向性というものがありますか?」

理念という大それたものではないのですが、「カウンセリングは気楽に受けていいものなんだ」ということを、たくさんの人に知ってもらいたいです。

ハートランドのスタッフとして一緒に仕事をしていきたいという人に、「営利目的にしていないから収入的なことはあまり期待しないでほしい」「カウンセリングの良さをみんなに知ってもらいたいという気持ちでやっていこう」という話はしています。

「カウンセリングの良さを伝える、垣根を低くする」ということが理念みたいなものになるのでしょうか。

スタッフには、ヘタすると交通費くらいしかお支払いできないというケースもあるのですけれど、嫌な顔せず一緒に動いてくれているので、そのへんは助かっていると思っています。他のメンバーは収入以上に何か得られると思ってくるわけですね。

「ハートランドに、こういう人は歓迎したい、こういう人はうちには難しいのではないかというようなタイプはありますか?」

こちらから、あなた何々やりなさいという指示を一切出さないのです。自主的に私はこういうことをやりたいという気持ちのある方がいいですね。

勉強中の方とか、勉強が終わったばっかりの方は提供するものがまだない、気持ちだけという方もいらっしゃると思います。でも、その気持ちが大事だと思っています。

こういうことをやりたい、でも今はここまでしかできないから、この足りない部分をどうしたらいいのだろう、ということであれば、それは一緒に考えていけます。

難しいのはその逆です。何かやりたいのでお手伝いさせてくださいと言う人も多いのですが、「何かって何?」と聞きたいです。そういう方は、多くの人が入るのですが、多くの人が辞めていきます。

できるかできないかということを別にして、自分の中ではっきりとこれをやりたいという気持ちのある人の方が、長く一緒にできますね。

「先生がこのお仕事を続けていらっしゃる理由は何ですか?」

以前、塾の先生なのに対人恐怖の女性がカウンセリングに来ていました。メンタルリハーサルを何回か繰り返していたのですが、1ヶ月くらいで急激に良くなってきました。

1回1回カウンセリングをやっている度に、その人の表情が明るくなるというか、変わってきているのが分かりました。

「たった1回のカウンセリングで、こんなに人の表情って変わることがあるんだ」と思いました。

その人は、言葉より表情の変化が特にはっきりしていたので、間違いなくこのやり方がこの人には良かったのだなと感じることができました。

塾の発表会があって、それが終わった後で「お陰様で」という手紙をいただきました。手紙をいただいた時もうれしかったのですが、自分で「今日もいい、ああ、またさらに今日もいい」と、1回1回彼女の表情の変化が分かったのがうれしかったのです。

自分がうれしかっただけでなく、相手もそれで満足してくれていたのが手紙という形で感じられました。

自分も満足できて、相手も満足してもらえている、というのが一番うれしかったですね。
いい方向に変わっていく変化が見たいから、今の仕事を続けているのかもしれません。

いい方向というのは、悩みの解決もそうだし、人生の悪循環から切れるというのもそうだと思います。とにかく、いらっしゃった方にとってプラスの方向ですね。

クライアントさんにせよ、仲間にせよ、その人が自分の力を発揮できたり、いい方向にいってくれて、その人が喜んでくれるのが、うれしいのです。

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「今後の展開についてはどうお考えですか?」

内容や内部はともかく、環境はまだまだなので、もう少しクライアントさんが安心してカウンセリングを受けられる環境を整えたいです。

欲を言えば、カウンセラー1人1人が個室を持っていて、自前の30人〜40人くらい入れる講座ができるようなスペースがあってほしいです。

それから、いろんな方に知ってもらうために、もっと動かないといけないと思っています。
カウンセリングをやっているというスタンスでいくと、新興宗教じゃないのとか、何か売りつけられるのではないのとか、そう受け取る方がまだまだいらっしゃいます。

なので、やはりミニ講座とか体験講座といった講座からスタートして、実はこういうこともしているという切り口が一番入り安いと思っています。

今は横浜が中心になっていますが、横浜だけではなくて、できれば神奈川県全域でできるようにしたいとも考えています。

もし、スタッフの誰かが東京でがんばってみたいというなら、東京の拠点をその人に任せるというのはいいと思っています。私は横浜生まれ横浜育ちで、横浜が好きなのでここにいるつもりですが。

実現できるかどうかわかりませんが、もっとカウンセリングの料金を安くしたいという気持ちもあります。

高いから何回も行けないとなると、本当のカウンセリングの良さが分からないで終わってしまう人もいるのではないかと思います。もっと安く質のいいものを提供したいですね。

「メンタルビジネスを目指す人に必要なものは何でしょうか?」

ボランタリーの精神がないと続かないと思います。相手の望むものを相手の望む形で提供しようということです。

カウンセリングに来る方は、安く質のいいカウンセリングで、早く結果を出したいと思っているでしょう。それを目指すということです。

安くして運営費が出なくなったら困るとか、バランスが難しくなるとは思います。ある程度の質をキープするには多少の料金はしょうがないとも思いますが、なるべく安くて質のいいものを提供する方向にいけたらいいですね。

収入を優先して取っているカウンセリングルームもありますけど、大体そういうところは、企業とくっついています。

ハートランドの中でも、企業と組めば収入も安定するからいいじゃないか、と考えている人もいるのですが、私は個人的にあまりそれをしたくないのです。

スポンサーのような形になってしまうとどうしてもその色が入ってきてしまう。その色が合えばいいのですが、合わなかった時にお互い不幸ですから。

「最後にこれからこういう仕事をしたいと思っている人へ一言お願いします。」


とにかく行動することです。自分で動くことです。

動くといいこともあるけど、痛い思いもする。自分が経験した痛い思いは、すごくカウンセリングに役に立っていると思います。本当は積極的に痛い思いをしてもらうくらいがいいのかなと思っています。

始めたばかりの頃は、何でもかんでも自分でやりたい、何とか自分の力で解決していきたいという、変に自分の力を信じているようなところがあったのかもしれませんが、そのためにすごくカウンセリングが長引いてしまった人がいます。

最終的にこの人は自分の力ではダメだから、先生に頼もうと判断するまでに時間がかかりました。もっと早く先生に頼んでいたら、もっと早く良くなったかもしれない。

経験を積んで、今は、これは自分よりこの人の方が適していると思えば、すぐそっちにお願いします。失敗しないと分からない部分もあります。

こちらに責任はなかったのですが、クライアントさんが自殺したことがありました。

直接関わらなくても、クライアントさんが自殺したというのはちょっとズンときますよね。そういう時は、もっと良いものを提供したいという方向に、とにかく気持ちをもっていくということです。

クライアントさんが自殺して、自分がそんなズンときた気持ちでいても、別のクライアントさんは来るわけです。

少なくともクライアントさんが来ているその時間は、その人のために自分ができる最大限のことをしなくてはいけない。

私はクライアントさんに救われたのかもしれませんね。たまには、お陰様でとか言ってくれる人がいます。そうすると自分で良かったんだと思える。

そういうクライアントさんの言葉があったから、乗り切れたのかなと思います。

そういう意味では、ひょっとしたら自分の方がクライアントさんに救われているのかもしれないなと思うこともあります。

<編集後記>

横浜ワールドポーターズの中にあるNPOスクエア内のオフィスで、お会いした鈴木正光先生。好きな言葉が「ケ・セラ・セラ」というのにふさわしい自然体の雰囲気の方でした。

ボランタリー精神の基、安く質の良いカウンセリングを提供したいという気持ちと、心理ワーカーズコレクティブという組織を運営する代表の顔と、うまくバランスをとっていらっしゃるように感じました。

「クライアントさんや仲間が、自分の力を発揮できたり、いい方向にいってくれて、その人が喜んでくれることがうれしい」、というメンタルビジネスの基本を再認識させてもらったような気がします。

心理カウンセリングワーカーズ ハートランド  (神奈川県横浜市)

ハートランドは、メンバーがみんなで活動の場をつくり、運営しているNPO心理カウンセリングワーカーズです。

私たちは、現代人が抱える様々なストレスを軽減・解消または予防することによって健全な社会生活を営めるように援助することを目的としています。

【代表的な相談内容、開催講座】

  ・ストレス相談 ( 緊張・不安・自信喪失など )
  ・教育相談 ( 学習不振・不登校など )
  ・心理相談 ( 気分の落ち込み・悪癖虚勢など )
  ・健康相談 ( 生活習慣病の予防など )

  ・カウンセラー養成講座
  ・心理催眠講座
  ・ヒプノセラピスト養成講座
  ・フラワーエッセンスプラクティショナー養成講座
  ・アサーティブトレーナー養成講座
  ・フォーカシング講座
  ・カラーセラピー講座
  ・子育て講座
  ・花セラピー講座

心理カウンセリングワーカーズ ハートランド
http://hlw.cside.com/

インタビュアー:奥原 菜月

奥原菜月

フリーライター、占い&カウンセラー(奥原朱麗)として活動中。
夫と子供2人、犬1匹で横浜に生息中。

占い・カウンセリング・開運などをメインにしたブログ
『占いカウンセラー朱麗のまったり開運日記』

HP:アストロ・ハーティ「朱麗の占いカウンセリングルーム」

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