人も雇っていませんでしたから、記事を見て問い合わせをしてくる方の対応をして、受付をして、1人でカウンセリングもしていました。
1人でやっていると、カウンセリングをやっている時には電話に出られない。1人でやっていることの不便さというのがありました。
事務員さんに来てもらうにしても、ワンルームでは、事務員さんが目の前にいるのでカウンセリングもやりにくい。
それなら、何人か同じようなことを考えている人が集まって、事務所とカウンセリングする場所を、取りあえず仕切り一枚でいいから隔てるものがある環境でやれたらと考えていました。
吉本先生のところで勉強していた何人かの仲間に、一緒にやってみないかと声をかけてみて、「じゃあ、やってみようか」と始まったのがハートランドです。ハートランドの開業当初から、この横浜ワールドポーターズ内で始めました。
「ハートランドの現在の構成人員は?」
設立当初のメンバーは4、5人だったのですが、今残っているのが3人です。
それ以外の現在のメンバーはハートランドの講座を終了して、自分で講座を持てるようになった人たちです。
今のハートランドは、仕事の内容としては、講座の方が個人カウンセリングよりも多くて、割合は7:3くらいです。
講師として動いているのが6人くらい、事務局の専属が1人、忙しくなって人手が欲しい時に声をかけられる人が10数人ほどいます。
ニュースレターを定期的に出しているので、その時にはフレキシブルな方にお手伝いにきてもらっています。主に生徒さんだった人などですね。
「生徒さんだった人を組織の中に入れていこうとしたのはなぜですか」
生徒さんだった人に講座をやってもらうというのは、ハートランドをスタートする時に、自分の中では比重が一番大きかったのです。
自分もこういうことをやりたかったけど、1人で始めるのはいろいろ面倒臭いことが多いですよね。
同じ仲間の話を聞いていると、やりたいという気持ちはあるけれど、どうやっていいか分からない、取っ掛かりがつかめないという人が多かった。
じゃあ、勉強してもらうことももちろん大事だけど、その後、もし本当にやりたいという気持ちがあるならば、フォローしていきたいという思いがあったのです。
家庭の主婦だったら、家庭をおろそかにしないで、空いている時間でうまくやりくりできるとか、サラリーマンだったら、土日の休みだけを使ってやりたいと思っていることをできる、という形が作れたらいいと思っていました。
「心理ワーカーズコレクティブという形態の長所、短所は何ですか」
私は、1人1人がこういうことがやりたいという気持ちがあって、その気持ちを実現させるためのお手伝いをやっていきたいと思っています。そのために、ワーカーズという組織がとても使いやすい。
普通の会社のような形態にしてしまうと、上司が何々をやれと指示を出してやります。それだと、本人がやりたいという気持ちを尊重しにくい。
ワーカーズというのは、基本的に自分がやりたいと思っていることを、実現可能であればまずやってみようというスタンスで動けるのです。
ダメなら手直しすればいいし、良ければそのまま続けていけばいいし、そういう動き方ができるのが動きやすいですね。
ただし、こういうことをやりたいという意識を皆さんがお持ちなので、お互いの気持ちがぶつかることはあります。お互い、これはやりたい、やりたくないということもありますし、やりたいことが同じになってしまう時もあります。
その時、何を基準に優先順位をつけるのかというのが難しい。調整しつつ、基本的には話し合ってもらいますけれどね。
でも、組織にするのは、すり合わせは大変だけど、プラスの面が大きいと思っています。
個人カウンセリングなどでは、今は何人かカウンセラーがいて、それぞれ得手不得手があるので、少しお話をしてから、こっちの人が適切だと思えばその人にお願いしたりはしています。
「鈴木先生の担当されている講座とはどんなものですか」
ハートランドでは、フラワーエッセンスとかカラーセラピーなどいろいろな講座もしています。私個人はもともと催眠からスタートしている人間なので催眠と呼吸関連の講座をやっています。
実は、リラックスや瞑想状態になっている時に本当にリラックスしているのか、自分がそう感じているだけで実は勘違いじゃないのか、という疑いを自分で感じていました。
それで、脳波計を買いました。脳波を測りながら実際にリラックスするという状態を自分でモニターしてもらう。一種のバイオフィードバックです。
こういう状態で、こう少し変えてみるとアルファ波が出るとか、呼吸の仕方を変えるとうんとアルファ波が出たり、逆に減っていったりするのが分かるので、自分でコントロールできます。
リラックスしたい時のアルファ波と、受験勉強などで集中して覚えなければいけない集中する時のアルファ波は、同じアルファ波でも微妙に違うのです。
微妙に違ってパソコンの画面に出てくるのを見ながら、今、自分は集中アルファ波だなとか、リラックスアルファ波だなとか、呼吸法を変えるだけで自分の体をそういう風にもっていけるやり方を呼吸法の講座では教えています。




